異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)   作:3S曹長

55 / 62
副作用「死ねい!3S曹長!!」

3S曹長「くっ!死ねるかよ!私は死なないっ!!話しの続きを待ってくれている読者のためにも!!」

副作用「知るか!死ねい!3S曹長!!(2度目)」

ドン!!

3S曹長「グフッ!?」

ジゼル「3S!!?」

3S曹長「ハァ…、すまなかったなァ。約束守れなくってよ…!」

剛「お前絶対死なねェって…!!!言ったじゃねェかよォ3S曹長ゥ~!!!」

ジョースター卿「必ず生きて次の話を投稿すると言っていたじゃあないか!読者との約束も守れないなんてそれでも紳士かね!?」

3S曹長「ジジきゅん…!!!剛…!!!そしてジョースター卿…、今日までこんなどうしようもねェ私を、鬼の血を引くこの作品を…!!」
3S曹長「愛してくれて………ありがとう!!!」

アデク「でもお前のことを愛してくれている人間なんて現実にいないじゃん」

3S曹長「っ!…クソザコチャンピオンの…分際で……」

ガクッ


第五章 外道死すべし その8 「魔女の次の手」

3日後

 

 朝に魔人討伐へと向かったはずのジモーが、昼頃に慌てた様子で拠点へと戻ってきた。

 

「どうしたジモー?何かあったのか!?」

 

この日の拠点警備係(平たく言うなら休み)だったゴーギャンが声をかける。

 

「魔女は今日、昼間の見張りだったな!?」

 

「そうだが…」

 

「頼む、ゴーギャン!魔女と至急代ってくれ!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

「何と!」

 

「以前ラーシャが言ってた、カセロジャ=クテンハーモンってヤツがそうだった!新聞に記事が載ったんだ!」

 

ジモーの手にはサクワ新聞が握られていた。事情を知ったゴーギャンは大急ぎで魔女と役割を交代する。

 魔女はジモーから新聞を受け取ると、記事の全文にじっくりと目を通した。

 記事の内容は、カセロジャがベストナインの序列5として正式に任命されたこと、カセロジャのこれまでの主な功績、本人や他のメンバーへのインタビュー、(おおやけ)の前で行われる任命式が明日開かれること、これで全部だった。

 

「ふむ、新聞からの情報では十分とは言えないな」

 

「何ですとぉ!?」

 

新聞から目を離した魔女の発言に対し、驚きの声を上げるジモー。

 

「無論、新入りが(くだん)のカセロジャだと分かったのは大きい。だが私達にとって重要な、能力の詳細や転生前の情報については載ってない。ハッキリ言って、ヤツの序列や功績などどうでもいいことだ」

 

確かにそうだ、と納得しながらジモーが言葉を返す。

 

「他の魔人討伐メンバーが今、町で聞き込みをしている。つっても、王都から離れた町だからあんまし期待出来ねぇけどな」

 

王都はベストナインの本拠地だ。アシバロン襲来後、テンスレのメンバーは誰一人王都に足を踏み入れていない。

 

「…今日の夜、作戦会議を行う。夜間の監視役以外は全員集合だ。」

 

魔女はしばらく思案した後、こう結論付けた。

 

 その日の晩、夕食後に緊急の作戦会議が開かれた。夜間の監視役であるリュートとゴーギャン以外の全員が揃っていた。

 

「さて、今日の新聞にベストナインの新入りがカセロジャ=クテンハーモンであることが発表された。以前も言ったが、私はこの男については何も知らない。聞き込みでも大きな成果は得られなかった。そうだな?」

 

聞き込みを行っていたラーシャとバニーラが頷いた。

 

「つまり私達にとっては、()()()()()()()()()()()()()()というわけだ。ケイル、あれから何か分かったことはあるか?」

 

話を振られたケイルが答える。

 

「あの事件からまだ日が浅いので、分かっていることは少ないです。ただ、カセロジャの手にかかった魔族の脳内からは普段の魔人の脳内に見られない物質が検出された、ということは判明しました。今はその物質について調査を進めている状況です」

 

「ケイル、その物質がヤツの能力に関わる物だとするならば、成分の分析などはあまり意味を成さない。神がヤツ専用に与えた物質だからな。その物質の働きを調べることに時間を費やした方が良いだろう」

 

魔女はケイルにアドバイスをし、話を続ける。

 

「さて、こちらもウカウカしてはいられない。次の行動に移らなくてはな。というわけで、次のターゲットは米沢反死(よねざわはんし)だ」

 

彼女がアッサリと次のターゲットを発表したので、驚いたメンバーも少なくなかった。

 

「米沢は分からないことが多いから危険だ、と以前言ってなかったか?」

 

ポセイドラが尋ねる。

 

「確かに以前はそう言った。だが今は状況が違う。立花亭と御手洗を捕獲して情報を得たことで、私は米沢をターゲットに決めたのだ」

 

魔女が説明を始める。

 

「一つは、『ヤツの監視を潰すことが最重要事項だ』と考えたからだ。二人の情報から、ベストナインにとっての情報源が米沢だけであることが判明した。ヤツ一人が情報の担い手ならば、早めに潰すに越したことは無い。もう一つ、『二人の情報からは私の知りたい情報がほとんど得られなかった』ことも大きい。以前は、『米沢に関しては分からないことが多いから、ターゲットにするならばもっと情報を得てからだ』と考えていた。だが、二人の元ベストナインという、超ビッグな情報源を(もっ)てしてもヤツの情報は得られなかった。(ゆえ)に私は『これ以上頑張っても米沢の情報を得ることは不可能だ』と判断した。ならば後はもう戦うしか無いだろう?」

 

彼女の言葉を聞き、皆が納得する。「分からないから後回し」だった以前とは違い、「分からないからこそ早めに叩く」時期に突入したということだ。

 

「それに、向こうもメンバー二人の消息が分からないのはマズいと思ったらしい。米沢の監視の厳しさは以前よりもさらに増しているぞ。その証拠に一昨日(おととい)、殺虫剤のカーテン付近で虫の死骸を見つけたな?」

 

 最近のことだったので、このことは皆覚えていた。

 

「そしてついさっき、地下室でこんな物を見つけたぞ」

 

そう言って魔女は(ふところ)から何かを取り出した。それは()()()()()()()

 

「立花亭と御手洗を監禁し始めたことを考えれば、偶然とは考えられまい。地下室から出入りを続けている限り拠点の位置はバレないだろうが、米沢を消すなら早いほうが良い」

 

魔女の言う「米沢を殺すべき3つの理由」を聞いて、皆が彼女の意見に賛同した。

 

「作戦は決めてあるのか?」

 

 ラーシャが魔女に尋ねる。

 

「無論だ。名付けて『人質交渉作戦』だ」

 

「…要するに、立花亭と御手洗を(おとり)に使うというわけか」

 

「正解だ、ラーシャ。作戦は、以前の拠点跡地で行う」

 

魔女の言葉を聞いたポセイドラが苦い顔をする。以前の拠点跡地ということはつまり「レースバーンの没地(ぼつち)」であり、「ポセイドラがアシバロンに苦汁を飲まされた場所」でもあるからだ。

 

「どうしてまた、そんな縁起の良くない場所で?」

 

ポセイドラの聞きたかったことを、ケイルが代わりに尋ねる形となった。

 

「あの後、あそこに行った者はいるか?あそこはな、レースバーンの自爆魔法で辺り一面吹き飛んでいたんだよ。つまり、()()()()()()()()()()()()()ということだ。あそこを囲う形で結界魔法を張れば、万が一の取りこぼしも起きない」

 

確かに、米沢の虫を取りこぼさない為には「何も無い更地(さらち)」を戦地に選ぶのが良い。更に言えば、「以前負けを喫した場所をあえて選ぶ」という意味でも敵の意表を突けるかもしれない。そう考えると、魔女の指摘した場所がピッタリなようにポセイドラにも思えてきた。

 

「まず、敵のギルドに封書を送る。スパノの時と一緒だ。文面は『立花亭と御手洗を返してやっても良い。返して欲しくば、指定の日時と場所に米沢反死(よねざわはんし)一人で来ること。もし別の人間が来た場合は、二人の命は無い』だ」

 

 以前のパン祭りと比べて文面が物騒だ。だがそんなことよりも気になる点をケイルが指摘する。

 

「そんな命令にマウントールが大人しく従いますか?普通に二人を見捨てるのでは?」

 

「可能性は0では無いが、かなり低いだろうな。なぜならば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

魔女が反論する。

 

「マウントールからしてみれば、すでにルイとスパノを失っている状態で、大して間を置かない内にベストナインを更に二人も失うことは避けたいだろう。もしそうなれば、世間の信用失墜は避けられないからな。二人が行方不明な今の状況も、ヤツにとってはかなりマズいはずだ」

 

彼女の言葉を聞き、ケイルも納得する。

 

「拠点跡地全域を囲うように、事前に結界魔法を張っておく。立花亭と御手洗は十字架に縛り付けておき、戦闘要員全員が周囲に待機。私は十字架の下の台座に隠れて『転生殺しの箱(デリートチートゾーン)』を発動しておく」

 

「でも今まで通り『転生殺しの箱(デリートチートゾーン)』が発動する保証は無いんだろ?」

 

ジモーが口を挟む。

 

「その通りだ。ハッキリ言って、この先がどうなるかは私にも未知数だ。私達全員が死ぬ未来もあるかもしれない」

 

 魔女は最悪の予想をハッキリと口にした。

 

「だが予想を立てれば立てるほど、負ける可能性は減っていく。私も馬鹿じゃ無い。分からないなりに米沢の能力についてはある程度予想をしておいた。だが、私一人では不十分だ。皆の力が必要だ。皆で意見を出し合い、勝利を確実にするのだ」

 

彼女が明確に周りを頼る言葉を口にしたのは初めてだった。だがそれを(こば)む者は誰もいない。勝ち難い敵を相手にする時こそ、結束が試されるのだ。皆が口々に賛同の意を示した。

 次の瞬間、拠点が大きく揺れた。

 

「何だ!?地震かぁ!?」

 

ジモーが大声を上げたが、そうでは無かった。

パリーンと大きな音がして窓ガラスが割れ、大きな魔族の手が伸びてきた。

 

「俺が出る。誰か『ワープゲート』を頼む」

 

ポセイドラの要請を聞き、ラーシャが一緒に地下室へと向かう。

 間を置かず、外でポセイドラの『エンチャントウォーター』の魔法を唱える声が聞こえ、魔族の断末魔が聞こえた。

 地下室から戻ってきたポセイドラが伝えた。

 

「ただのはぐれ魔族だ。餌場(えさば)を見つけて寄ってきたらしいな」

 

報告を聞いた皆が胸をなで下ろす。

 

「すぐに窓を塞がねばな。虫が入ってくるかもしれん」

 

 魔女が迅速に指示を出した。




 というわけで、残念ですが死ねませんでした。
 引き続き私の連載作品「異世界転生殺し チートスレイヤー アナザーミッション(VSアナザーベストナイン)」をお楽しみください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。