幼馴染のついでにマフィアにされたら、武器がフォークでした   作:クォールツ

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お待たせしました・・・が、先に謝らなけらばならないことが色々あります。
ぶっちゃけ今回の話の半分は、オリ主人公の目線で見た時の原作の出来事なので、リボーンのアニメや漫画を観たことのある人は読まずとも伝わります。よって見たことあるよって方は飛ばして貰っても構いません。

そして、もしかしたら色々時系列がおかしい可能性があります。これは、筆者の手元に原作が無く、記憶とwikiの情報を頼りに書いているからです。許して。
もし時系列がおかしいなって思った方は、感想でこそっと教えてください。致命的な場合、書き直させて頂きます。つまり、致命的ではない場合は書き直しません!(屑) 脳内補完お願いします!

そして最後に、ここから先、原作キャラの性格が違うやんっ!ていう事態が多発する可能性があります!もしかしたら既に起きているかもしれませんが。
そんな時は、コイツ原作読み込んでねぇな!と馬鹿にして頂き、よろしければ感想の方にお書き下さい!
皆様の罵詈雑言、お待ちしております!
長々とした前置き、申し訳ありません!
どうかお付き合い頂ければ幸いです!


幼馴染観察日誌、来る!

 

 

 

 

 

 放課後、多くのクラスメイトが部活やら委員会やら寄り道やらで我先にと出ていった教室の中で、俺"四阿 直継"は一人机に向かったまま、暇を持て余していた。

「どうしたもんかなぁ……」

 何度目になるか分からないため息を吐きながら、銀色のフォークを意味もなく弄ぶ。

 ペン回しの要領でフォークをクルクルと回して遊んでいたが、指同士が引っかかりフォークが甲高い音を立てて床に落ちる。

 それを見た俺はもう一度大きなため息をついて、フォークを拾うべく重い腰を上げた。

 

 

 

 俺とツナがリボーンと出会ったあの日……そう、ツナがリボーンに撃たれて一度死んでその後蘇り、ツナがパンイチのまま笹川に告白したら笹川が悲鳴をあげて逃げ、その夜ツナと距離を置くことを約束し、そしてツナのついでにマフィアにさせられることが決定し、その課題としてファミリーを作れという難題を課せられた直後、餞別と言って徐ろにフォークを投げつけられ、何故かそれが俺の武器になることが決定し、その後空腹の限界が迫る中でカレーを更に二分温めなおしたあの日から二ヶ月が経った。

 リボーンと交わした約束の通り、俺はあの日からツナとは距離を置くようにしている。

 

 といっても急に突き放したりとか、そんなことはせず。最近目覚めがいいという理由で朝の登校時間を少し早めたり、放課後にツナに遊びに誘われたら少し用事があると言ってそれを断ったりとかそんな程度だ。

 だが、そんな程度の変化は小さいながらも確実に俺とツナの関係を変えていった。

 休み時間こそ普通に話すものの、毎朝の恒例だった学校の愚痴大会は終了し、二人揃って学校をフケることも無くなり、放課後ツナはリボーンに振り回される一方で俺は暇な時間を持て余すようになった。

 

 そしてあの日から変わったのは俺達の関係だけじゃない。今までダメダメだったツナの学校生活は急激に変わり始めていった。

 

 まず一番最初に変わったのはツナに対する周りの評価だ。

 ツナが笹川に告白した次の日、学校に来たツナを待っていたのは剣道部主将の持田先輩による、リンチと言ってもいいような剣道の公開試合だった。

 あの日、パンイチのツナを殴り飛ばして変態野郎という──ある種正論──を吐き捨てたあの黒髪の男こそが、持田先輩だった。

 そして持田先輩は"笹川を泣かせた奴は許さん! "という謎の使命感に突き動かされ、ツナを皆の前でボコボコにしようと考えたらしい。

 確かに、ツナがいくら死ぬ気弾のせいとはいえパンイチで笹川に告白する変態っぷりを晒したのは事実だし、持田先輩と笹川が出来ているという噂も確かにあった。

 だが、それだけと言ってしまえばそれだけだ。ツナが笹川に告白した件はツナと笹川の問題で持田先輩が首を突っ込むことでは無いし、持田先輩と笹川が出来ていると言うのもただの噂に過ぎず、実際は同じ委員会というだけらしい。

 だが持田先輩……いや持田は、笹川に良い恰好を見せたいが為にツナをボコボコにする事に決め、そのうえ笹川京子をその試合の賞品にするとまで言った。同じクラスの黒川が持田に下した"最低の男"という評価に俺も同意する。

 いくら距離を置けと言われても、流石にこのままツナが嬲られるのは我慢ならなかった俺はツナの脱走を手引きし、トイレの窓からツナを逃すことに成功した。

 勝負から逃げ出したことによりツナのダメ伝説が増えてしまうだろうが、大勢の生徒の前で嬲られて痛い想いをするよりはずっとマシだ。

 ツナを逃した後、再び剣道場に戻った俺が見たのは、あの日と同じでパンイチで額にオレンジの炎を灯したツナ……死ぬ気弾を喰らったツナ、死ぬ気ツナが持田先輩の髪の毛を全部引きちぎる光景だった。

 死ぬ気ツナの常識外れのタフさと意志の強さに自らの髪の毛を失った持田先輩は涙を流しながら倒れ、その異常とも言えるツナの姿を見た審判は、恐怖に駆られてツナ側の側を挙げた。

 ダメツナによるまさかまさかの大番狂わせに、試合を観ていた生徒達は熱狂し、掌を返してツナを褒め称えた。

 この事件でツナは笹川との関係も大きく進歩──とは言え、人間関係を十段階評価で表した場合、0から2になった程度だが──して、ツナは一躍時の人となった。

 

 そしてその後も、助っ人として参戦したバレー大会で金的ブロックで活躍したり、転校生とともに校庭を破壊して退学を回避したりと次々と伝説を作っていった。

 そんな今ではツナのことを"ダメツナ"なんて呼ぶ奴は減り、多くの生徒から"普段はダメだが怒らせると誰よりもヤバい奴"という、少し不名誉にも感じるような認識を持たれている。

 そしてツナに対する周りの評価が変化して行くにつれ、ツナの人間関係も次第に変化していった。

 

 まず第一に笹川 京子と話していることが増えた。今までは殆ど会話を交わすことが無かった二人だが、持田の件があってからは楽しげに話す光景をよく見かけるようになった。持田の件で笹川はツナに興味を持ったらしく、笹川の方からツナに積極的に話しかけているような気がする。

 そして次に、ツナにファミリーが増えた。しかも三人、いや保留にしている奴を含めれば四人もだ。

 同じくファミリーを作るという課題をリボーンから出されている俺からしたら、恥を忍んで「一人分けてくれ」と頼みたいくらいだ。

『マフィア』、という日本に住む普通の人間からすれば、ある種空想の中の世界とも思える組織──しかも反社会的勢力──の構成員を、この短期間に四人も勧誘したツナの手腕は異常と言っても良い。

 そして、その四人の誰もが中学生を軽く超えたスペックを有する、まさに金の卵だった。

 

 一人目の『獄寺 隼人(ごくでら はやと)』はイタリアからやって来た転校生だった。獄寺は『スモーキン・ボム』の異名を持つ裏社会の人間で、ボンゴレⅨ代目に言われてツナを試しに日本に来たらしい。

 最初はツナを目の敵にしていて、ツナを亡き者にしようとしていた。しかし校舎裏で行われたツナとの戦いの中で、敵であるはずのツナに命を救われ、その器量に感服し今ではツナの右腕を自称するほどツナを尊敬している。

 何故俺が事の経緯を細かく知っているかと言うと、その戦いの一部始終を俺が覗いていたからだ。

 ある日俺は獄寺に何処かに連れてかれるツナを見て、カツアゲでもされるのかと不安になり後を着いていった。リボーンには距離を置けとは言われたが、大事な幼馴染を見捨てろとは言われてない。

 そんな理屈を捏ねてこっそりついて行くと、校舎裏に来たところで獄寺は立ち止まり、服の中から(どう隠しているのかは分からないが)大量のダイナマイトを取り出して点火し、その全てをツナに投げつけた。

日本の学校でダイナマイト投げるかフツー!? と思ったが、死ぬ気になったツナはダイナマイトに着いた火を自らの手のみで消火、投げられたダイナマイトを一本足りとも爆発させることなく切り抜けた。

 ……離れて見ていた俺の方に何本かダイナマイトが飛んできたのは内緒だ。テンパった俺はツナの見様見真似で消火したが、消火するたびに掌に激痛が走り、痛みに涙目になりながらやっとのことで数本のダイナマイトの消火に成功した。

 僅か数本ばかりを消火するだけでこれだから、何十本ものダイナマイトを消火したツナの凄さが分かる。しかも三日もすればツナの手には火傷の痕すら残っていなかった。ちなみに俺は完治まで一週間かかった。

 そんなこともあり、今では獄寺はツナの舎弟といっても良いような物だ。三年の不良を余裕でシメる、典型的不良ともいえる獄寺がツナにだけはペコペコしている光景は、今では並森七不思議の一つに数えられている。

 

 ツナのファミリー二人目は山本 武(やまもと たけし)、同じクラスの男子だ。

 獄寺とはうってかわってザ・好青年というような風貌の彼は、野球部所属の野球に命を賭けた天才野球少年だ。

 命を賭ける……なんて言うと大袈裟な、と思うだろ? しかしこの表現は決して大袈裟じゃない。なぜなら山本は部活動中に利き腕を折ってしまい、自暴自棄になって後者の屋上から身投げしようとしたからだ。

 治らないような怪我には見えなかったけどな……。

 まぁとにかく山本はヤケになり身投げしようとしたが、それをツナが止めようとしたところ、足が滑って二人一緒に屋上から落ちた。

 だが死ぬ気になったツナとバネのように伸びたツナの髪の毛の毛根パワーにより無傷で生還。この件を経て、ツナと山本はまさに親友と呼べるような関係になった。

 ちなみにこの自殺未遂の件は同級生の間では、"山本の洒落にならないジョーク"という見解に落ち着いている。

 確かに屋上から落ちて、二人とも無傷ってのは考えづらいからな……。

 まぁそれはともかく、こうしてツナは二人目のファミリーを得た。

 

 三人目のファミリーは一つ上の先輩で、ボクシング部の部長『笹川 了平(ささがわ りょうへい)』だ。笹川という苗字から気づくかもしれないが、ツナが想いを寄せる笹川 京子の実の兄である。

 妹からは全く想像も出来ない金剛力士像のような肉体を持ち、『極限』が口癖というまさに熱血漢だ。

 死ぬ気のツナに惚れ込んで、ツナをボクシング部に入部させようと自分とのスパーをツナに持ちかけた所、死ぬ気ツナのストレートの前にダウンした。

 だがこの笹川先輩は、ツナという強者の登場を喜び、ツナへの執着を更に深めて今ではツナに会うたびにボクシング部への勧誘をしている。

 ちなみに余談だが、この笹川先輩は頭に死ぬ気弾を受けても何も変化が起きなかったらしい。リボーンの話によると笹川先輩は、"常に死ぬ気状態である"とのこと。とんでもねぇ漢だぜ! 

 

 そして暫定ファミリーであるという四人目は、並森中の風紀委員長にして最強の不良、『雲雀 恭弥(ひばり きょうや)』だ。

 ヒバリは並森中の旧制服であるという学ランを着ており、その姿を見かけたという生徒は少ない。

 それはヒバリが単純に外に出ないというわけでは無く、ヒバリに出くわした大半の生徒が記憶を無くすまでボコボコにされるから……らしい。

 噂によると、ヒバリは群れるのが嫌いで"弱い"や"群れている"などの理由で気に入らない人間は仕込みトンファーで"咬み殺す"らしい。

 こんなヤベー奴を教師や警察が放置しているのは一説によると、ひばりが並森町を裏から牛耳っているから……なんだそうだ。

 そんなヒバリは死ぬ気のツナを捻り飛ばす程の実力者らしいが、自分より強い相手と闘いたいという典型的バトルジャンキーなため、ツナに執着というよりはツナと共に現れるリボーンに御執心らしい。

 ここまで"らしい"だの"……のようだ"だのと曖昧な表現を多用しているのは、俺がヒバリを見たことが無く、ヒバリに関しての情報は全て噂レベルのものしかないからだ。

 そんな存在するかしないか分からない人間なため、ツナ含めた大体の生徒は彼のことを恐れて『ヒバリさん』と呼ぶが、俺は心の中で『ヒバリ』と呼び捨てしている。

 

 少し長くなってしまったが、以上がツナがここ二ヶ月の間に集めたファミリーだ。どいつもコイツも粒揃い……どころか既にヤクザの事務所くらい潰せそうなほどの戦力だ。

 他にもツナの家に、牛柄の服を着たアフロのウザい男の子や弁髪にチャイナ服を着た女の子(らしい)、超絶美人のリボーンの愛人に星の王子様など、個性爆発している居候達が増えたらしいのだが長くなるので割愛させて貰う。

 

 そしてこれは別にファミリーというわけでは無いらしいが……なんとあのツナに春が来やがった。

 ある日、街のを歩いていた俺はCDショップの前でツナを見かけた。

 最近ツナとあんまり話せてないから、少し声を掛けるくらいならいいかと思い近付いたのだが、ツナの横に黒髪の美少女がいる事に気づいた。

 慌てて俺は近くの物陰に隠れて様子を伺ったのだが……その美少女のツナに対する反応はどう見ても"ベタ惚れ"という感じだった。

 後からツナに聞くところによると、その美少女は"三浦 ハル"という翠川中に通う女子らしい。少しアホっぽいところもあるが、あの笹川京子に勝るとも劣らないほどの超絶美少女だった。

 そんな美少女の三浦ハルが何故ツナにベタ惚れしたのかというと、どうやら鎧を着たまま川に落ちた所をツナに助けられて、そのまま惚れてしまったらしい。

 ……まぁツッコミどころ多数のその経緯はとりあえず置いておくとして……流石にあんな美少女に惚れられてるんだ。笹川は諦めて三浦ハルと付き合うんだろうなと思って、ツナにそれとなく聞いてみると、あろうことかツナの野郎は「ハルはやることが突拍子もなさすぎる、京子ちゃんが良い」みたいなことをほざきやがった。

 それを聞いた時はぶっちゃけポケットに忍ばせてあった俺の武器(フォーク)でコイツをぶっ刺してやろうかとも考えたが、まぁ、あれだ……好みってのはあるよな。むしろツナはどんな美少女に惚れられたところで一途な想いを貫き通す、大和男児の鑑と言うべき存在なのだ! ……と、一応そう言うことにしておく。CDショップの前で三浦ハルといた時、ツナの顔がどことなくニヤけていた気もするが……気のせいだな! 畜生! 

 

 とまぁかなり長くなってしまったが、これらが俺の幼馴染である沢田綱吉に起きたここ数ヶ月の出来事だ。

 ツナも最近学校が楽しいようで、以前よりもよく笑うようになったと思う。ダメツナと言われて蔑まされていたツナはもういない。それが俺にとってどんなに喜ばしいことなのか、それはきっと俺にしか分からないんだろう。

 

 

 そうだ、嬉しい筈なんだ。なのに、なのになんで……。

 

 

「ちゃおっス」

 

 俺の思考を遮るように放たれた、どこか気の抜けた挨拶が聞こえた方を見る。俺の一つ前の机の上にいつのまにか立っていたリボーンが、その大きな黒い目でこちらを見つめていた。

 気づけば結構な時間、ここに居たようだ。窓から差し込む陽の光はすっかりオレンジ色に染まっていて、何故だかあまり目に入れたくなかった。

「っ……どうしたんだよリボーン? なんかあったのか?」

「なんかあったのはお前の方じゃねぇのか?」

 リボーンの目は机の上に立つという行儀の悪いことをしている。だから座ったままの俺より幾分か目線が上にあって、必然的にこっちを見下ろすような形になっていた。

「別にぃ? 何もねぇよ」

 俺は徐ろに立ち上がっていつものようにそう答える。

 リボーンは普段はツナに付きっきりだが、月に一回くらいの頻度で一人きりでふらっと俺の前に現れて、色々と俺に質問してくる。

 この二者面談は今までにも何回かあったが、その全てが「調子はどうだ?」とか「ファミリーは集まったか?」とかの当たり障りの無い質問ばかりだった。

 変わったことなど何も無い。この数ヶ月間、俺は何も変わらない日々を過ごしていたんだから。むしろ……。

「何もねぇのが心配か?」

 まるで俺の頭の中を見透かしているかのような言葉だった。

 この赤ん坊が只者じゃないなんてことはあの日出会ってから常々感じているが、今ほどそう強く感じたことは無い。

 読心術をマスターっていうのもあながち本当なのかもな。

「……んなことねぇよ。むしろツナみてぇに毎日事件が起こりまくる方が大変だろ」

「まぁ確かにな」

 一瞬言葉に詰まりながらも、なんとか平常を装い言葉を紡ぐ。

 俺が言葉に詰まったことに気づいているとは思うが、それでいてリボーンも無闇に詮索してくること無くいつものように返した。

「………………」

 俺とリボーンの間にしばしの静寂が訪れる。いつもなら校庭で部活に打ち込む奴らの声が聞こえてくるのだが、今日に限ってはそれも聞こえない。

 無音の空間に耐えかねた俺は、いつもの様にリボーンに言った。

「課題はもうちょい待ってくれよ……ってこの台詞も何回目だか分かんねーな」

「まるで借金取りに追われてるみてーだな」

「うるせーよ。まぁもう少し待っててくれ、すぐにツナを追い抜いてやるぜ」

 そう言って俺は机の横に掛けた鞄を取って、家に帰るべく教室の出入り口へ向かう。完全下校時間までもう十分もないし、なによりだらだらここでフォークを弄っても何も起きないだろうしな。

 そんな俺の背中にリボーンの声が投げかけられた。

「別に俺は時間は気にしてねーし、ツナと比べるつもりもねーぞ。ツナにはツナの、お前にはお前のファミリーを見つけることが一番重要だからな」

 リボーンの言葉を聞いて、俺は足を止めた。

 ツナにはツナの、俺には俺の……ねぇ。

「……なあリボーン?」

「なんだ?」

 意識して息を吸うことで、呼吸を整える。

 そして今、ずっとリボーンに聞こうと思いながらも今まで口に出すことがなかった、喉まで出かけてるその言葉を……

 

「……いや、何でもねぇ。じゃあなリボーン、ツナにもよろしく」

 

 その言葉を俺は飲み込み、リボーンの前から去るべく、自分の脚を動かす。

 リボーンの視線が俺の背中に突き刺さるのをひしひしと感じながらも、俺がその脚を止めることは無かった。

 

 そのまま階段を降り、靴箱で上履きから愛用のスニーカーに履き替える。

 昇降口を出た俺の目に飛び込んできたのはわ夕焼けによってオレンジ色に染まった大空だった。

 目の前に広がる、雲ひとつない、まるで全てを包み込むかのような綺麗な色の大空を前にして、さっき飲み込んだ筈の言葉はいとも簡単にこぼれ落ちた。

 

「なぁリボーン、俺はツナのファミリーにはなれねーのかな?」

 

 俺の口から溢れた弱音は、綺麗なオレンジ色の空に吸い込まれたまま、どこかへと消えていった。

 

 

 

 




急に曇るよオリ主くん。
二ヶ月経ってるから・・・(震え声)
一応理由らしきものはあるので、次回くらいから明確にしていく所存でございます。
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