「では改めまして……『無敗の三冠』おめでとう、テイオーちゃん! 菊花賞はマヤも見てたんだけど、すっごくキラキラしてて感動しちゃった!!」
激闘の菊花賞から早一週間。
世間は、“皇帝”シンボリルドルフに並ぶ新たな三冠ウマ娘の登場に熱狂していた。
――“帝王”トウカイテイオー。
トウカイテイオーは日本ダービーまで連戦連勝して圧倒的な強さを見せつけてきたが、その直後に骨折。
全治三か月の怪我を負い、菊花賞での勝利どころか出走すら危うくなったものの、執念の復帰を果たし見事に栄光を手にした。
そんなあまりにドラマチックな物語に民衆は大いに沸き、トウカイテイオーはさらなる人気者となる。
その彼女はというと――現在、友人であるマヤノトップガンから祝福を受けていた。
菊花賞直後、トウカイテイオーの疲労は限界近くまで溜まっていた。
それを気遣っていたからこそ、こうして本格的に祝うのが落ち着いた今になったというわけである。
「ありがとっ、マヤノ! 無敗の三冠ウマ娘になるのは小さい頃からの夢だったから、無事に叶えられてとっても嬉しいよ!」
「うんうん、マヤもテイオーちゃんがどれくらい頑張ってたかよーくわかってたよ? 友達として、テイオーちゃんの夢が叶う姿を見られて幸せになれちゃった!」
休日の栗東寮、その一室で。
朝も早くから二人の少女が無邪気に笑い合っていた。
基本的に、トウカイテイオーは休みも変わらず自身のトレーナーにべったりである。
だが、それを心配した彼から「たまには友人とゆっくり親交を深めてこい」という至極真っ当な発言をされたために現在こうなっている。
「……でもねマヤノ、夢を叶えられたのはボクだけの力じゃないよ」
「ふむふむ、というと?」
「トレーナーが――あの人がいてくれたからボクは勝てたんだ。ボクだけだったら怪我もレースもきっと乗り越えられなかったと思う」
「て、テイオーちゃん……」
しみじみとして感慨深そうな、それでいて熱っぽいトウカイテイオーの瞳。
普段の子供っぽい様子とは異なり、いつになく大人びた彼女の姿を見て、マヤノトップガンはわなわなと小刻みに震える。
自分の胸から湧き上がってくるこの激しい感情は何なのだろう?
ただ一人の相手だけを一途に想い、真摯な信頼を寄せる目の前の少女。
それは、それこそがまさに――。
「――愛! 愛だよテイオーちゃん!!」
「ま、マヤノ……?」
「テイオーちゃんはそのトレーナーちゃんのことをいっぱい愛してるんだね、傍で見てるマヤがドキドキしてきゅんきゅんしちゃうくらいに」
「これが、愛なのかな……。でも、これからもずっとあの人と一緒にいられたらいいなっていつも思ってるんだ」
まるで夢見るように、はにかむような笑顔でトウカイテイオーが答える。
長年の夢を叶えたばかりだというのに、少女は今も蕩けるような甘い夢の中にいた。
立派に恋する乙女をしているそんな友人に対し、マヤノトップガンも徐々にヒートアップしていく。
ちなみに余談だが普段の彼女は早寝遅起きであるため、こうやって朝から張り切っていると夜には早々に力尽きていると思われる。
「おおーっ、テイオーちゃんラブラブだねっ! マヤにもたくさんお話聞かせて欲しいな、今日は一日付き合っちゃうよっ!」
「うん、まずは骨折した後のことなんだけどさ――」
トウカイテイオーが、思い出に浸るようにぽつりぽつりと語り出す。
骨折してしまって意気消沈していた自分を優しく元気づけてくれたこと。
マスコミへの対応などで疲れていただろうに、そんな感情を表に出さずにお見舞いによく来てくれたこと。
リハビリやトレーニングに献身的に付き合ってくれて、怪我で心身ともに弱っていた自分の心の支えになってくれていたこと。
休日によく押しかけてしまっているが、言葉ほどには本気で嫌がっておらずいつも受け入れてくれること。
たまにナイスネイチャと浮気デートしたり、犬の動画を見て微笑んでいるけどそんなところも許せてしまうくらいに好き。
――などなど、完全なる惚気話が一時間を超えてもなお続いていた。
常人であればあまりの話の長さに眉を顰めたり、あるいは付き合ってもいないのに超重量級の少女の愛にドン引きしていたことだろう。
しかしマヤノトップガンはその辺には非常に理解があり、むしろ逆にその姿勢は見習いたいとさえ思っていた。
……つまるところ、彼女らはなんだかんだで似た者同士ということである。
「それでそれでっ? 愛しの彼とはどこまで進んだの、テイオーちゃん!」
「……実はまだ告白はしてないんだ。でもきっとトレーナーもボクのことが大好きなはず」
「うーん、そう思いたい気持ちはマヤも痛いくらいわかるけどぉ……。何か根拠とかってあるの?」
「だって『お前は特別だ』とかいつも言われてるし、それに脚とか尻尾ももうたくさん触られちゃってるんだよ……?」
スカウトの台詞を初めて聞いたときは愛の告白かと思ったが、あるいは本当にただの勧誘文句に過ぎないかもしれない。
そうであればあまり期待しすぎると傷付いてしまうだけなので、一応理由を問いただしてみたがトウカイテイオーは割と強気だった。
ここまでされているのに、これが好きな相手でないのなら一体何なのかと。
トレーナーは女の子を弄ぶような最低な男ではない、そのような信用があるからこそ彼女はかなりの自信を持って言い切ることが出来た。
なぜかドヤ顔で勝ち誇っているトウカイテイオーとは対照的に、マヤノトップガンは雷でも受けたように身体をのけぞらせて驚く。
脚とはウマ娘の生命とも言える大事な部分であり、尻尾は敏感でデリケートなので他人に触らせることはまずない部分。
ウマ娘にとって、よほど信頼する相手にしか許さない大事なところをたくさん触られた?
まだ嫁入り前の娘なのに、男の人にそこまでされてしまったら……。
「そ、そんなの、もう結婚するしかないじゃん……」
「――うん、そうだね。まだボクは結婚できない年齢なんだけど、そのときが来たら絶対責任取ってもらおうって決めてるんだ!」
いつものように、快活な笑顔でトウカイテイオーがそう告げる。
彼女のそんな姿は、外見のような可愛らしいものではなく、今まさに獲物を捕食せんとする肉食獣を連想させた。
トレーナーにとっては身体のケアで行った以外の理由はまったくなかったが、両者の認識の相違により事態は拗れに拗れていた。
彼本人としては職務を忠実に果たしているだけのつもりであったが、いろいろと誤解を招きやすい言動が災いしてこんなことになってしまっている。
「ひゃわわ、でもまさかテイオーちゃん達がそこまで進んでたなんて……」
「あれれ、どうしたのかなマヤノ? まあマヤノにはボク達みたいな大人な関係は刺激が強すぎたかもね」
「ま、マヤだってこのくらい全然へーきだもん! 気にしないで続けてくれていいからっ!」
予想以上に親密に触れ合っていた二人に対し、「だ、大丈夫かな……この話マヤにはちょっと大人すぎない?」と怖気づくマヤノトップガン。
恋に恋する年頃であるが、なんだかんだで初心なため少しでもハードな内容になると思考回路がショートしがちであった。
二人の生活を想像するとどうしても恥ずかしくなってしまい、火照った顔を両手で覆って必死に隠そうとする。
だがそれを見ていたトウカイテイオーに悪戯っぽい表情でからかわれてしまったため、負けじと意地を張って先を促す。
「じゃあ遠慮せずにどんどん話を進めてくね。とにかく、ボクが無敗の三冠ウマ娘になれたのはトレーナーがいてくれたからなんだ」
「そうだね、テイオーちゃん達の愛の力がきっと奇跡を呼んだんだよっ!」
「……うん。ボクだけの力じゃきっと勝てなかった、あの人がいてくれたおかげだよ。だからね、これからは――トレーナーのために走ろうと思うんだ」
「――」
そう言い切ったトウカイテイオーの瞳は真剣そのものであり、その異様とも言える雰囲気に呑まれそうになってしまう。
流石のマヤノトップガンも返す言葉を失ったため、ただただルームメイトの口が再び開くのを待つばかりであった。
「……トレーナーはボクのために何でもしてくれたんだ。悲しいときは傍にいて慰めてくれたし、辛いときも励まして背中を押してくれた」
「……」
「そんな優しいあの人に、恩返しがしたいんだ。小さい頃からの夢を叶えてもらったお礼に、今度はボクがトレーナーの力になりたい」
「テイオーちゃん……」
目の前にいるこの少女は、本当にあのトウカイテイオーなのだろうか?
マヤノトップガンが一瞬とはいえそう思ってしまうほどに驚くべき告白であった。
唯我独尊とまではいかないが、彼女は天賦の才に恵まれているゆえにそれ相応のプライドの高さがある。
思いやりの心はもちろんあるが、しかし我が強い彼女の行動原理がここまで他人に依存するようになるなんて驚愕でしかない。
「ボクに何が出来るのかってずっと考えて……やっぱりレースで勝つことかなって。ボクが勝てばトレーナーの評判も上がるし、もちろんボクも嬉しいから一石二鳥だしねっ!」
「――テイオーちゃん」
「なになに、こんなのボクらしくないって? あはは、ボクだってそう思うけどしょうがないじゃん」
「――マーベラース! その愛、とってもマーベラスだよテイオーちゃん!!」
「またこの流れ!? 今度はどうしたのマヤノ!?」
マヤノトップガンは大きく万歳して彼女の愛を賞賛する。
大切な相手のために何が出来るのか、どうすれば喜んでもらえるかを健気に考え、献身的に尽くそうとする……なんというマーベラスな愛なのだろう。
思わず友人のマーベラスサンデーが乗り移ってしまうくらい感動的だった。
ちなみにマーベラスサンデーとは、同じくここトレセン学園に所属しているとてもマーベラスなウマ娘のことである。
とにかく、この友人の愛がどうか報われてほしいという強い気持ちがより一層芽生えた。
彼女たちは愛の力で菊花賞にも勝ったし、一途で純粋な愛は何よりも素晴らしいものであるとマヤノトップガンは信じているから。
実際のところ――。
愛の力で勝ったというのは、夢見がちな少女の単なる思い込みというわけでもなかった。
ウマ娘とはその想いの強さによってどこまでも速くなる生き物である。
愛もまた立派な想い、つまり彼女は奇しくも正鵠を射ていた。
「気にしないで、ちょっと感激してただけだから。それよりテイオーちゃん、これからもマヤのことどんどん頼っていいからねっ!」
「そ、そうなんだ……じゃあ早速お言葉に甘えるけど、他に何かあの人が喜びそうなことってあるかな?」
「うーん、やっぱりこういうのって皆で意見を出し合った方がいいかも……。ちょっと待っててね、すぐにばびゅーんと助っ人を呼んできちゃうよっ!」
そう言うや否や、マヤノトップガンは風のように走り去っていく。
部屋に一人残されたトウカイテイオーは、ただ呆然とその背中を見送るしかなかった。
「い、一体何なのですか! いきなりこんなところに連れてきて、私にも予定というものが……!」
「マックイーンちゃん、さっきも言ったでしょ! 恋する乙女のためにマックイーンちゃんの力が必要なの!!」
「ボク、本当に困ってて……。力を貸してくれないかな、マックイーン」
「ま、まぁ、とりあえず話を聞くだけなら構いませんけれど……」
メジロマックイーンは困惑していた。
部屋でゆっくり読書を楽しんでいたのに、急にマヤノトップガンがやってきて意味のわからないことを言いながら半ば強引に連行されたからだ。
連れられた先で、トウカイテイオーが珍しく神妙な顔をしてこちらに頭を下げてくる。
無下に断るのも後味が悪いため、ひとまず事情を聞いてみることにした。
「……トレーナーさんに今までの恩返しがしたい、ですか」
「そうそう、テイオーちゃんは尽くす女だからね! きっと良いお嫁さんになれるよっ!」
「や、やめてよマヤノ……まだ気が早いってば」
褒められて照れるトウカイテイオーだが、「まだ気が早い」という言葉からいずれは結婚したいという考えが透けて見えて恐ろしい。
マックイーンは彼女の愛の重さに震えたが、そもそもなぜ自身に白羽の矢が立ったのか不思議でしょうがなかった。
頼られて悪い気はしないが、自分はこういう色恋沙汰には無縁だというのに。
だがどんな場面でもメジロのウマ娘として恥じぬ行いをしなければ、そうやって出来る限りは力になろうと決意する。
メジロマックイーンは突然の要請にも関わらず、ベストを尽くそうと考えを巡らす。
そのような彼女の律儀な性格がマヤノトップガンの選出理由であった。
「――まずトレーナーさんの好きなもの、欲しているものは何なのでしょう? やはりそれがわからなければ難しいですわ」
「トレーナーは何よりも勉強が好きだよ! 欲しいものは……お金とか名誉を求めてトレーナーになったっていうのを聞いたことがあるけど」
「ふーん、テイオーちゃんの愛しの彼って結構ギラついてる感じなんだねぇ。でもでも、それくらいワイルドなのもマヤ的にはアリかも!」
「えぇ、出世欲ばかりでは問題ですが殿方には上昇志向が大切ですからね」
信頼している自身の愛バに勝手に明かされた、トレーナーの俗物的な欲求はここの女性陣には概ね評判が良かった。
とりあえず実力さえあれば志望動機なんてそこまでこだわらない、トレーナー以上に合理的で鷹揚な彼女らの思考であった。
あと彼の好きなものに関してだが、トウカイテイオーが真っ先に思い浮かんでしまったのは犬だった。
それが悔しくて仕方ないため意図的に隠す、いつか絶対に自分の方が好きだと言わせるという謎の対抗心が彼女には存在している。
こんな感じでしばらく話し合うのだがなかなか良い意見が出ない。
しかしメジロマックイーンはこの光景に微笑ましさを感じていた、この会話をあのトレーナーに聞かせられればそれだけで目的は達成だろうに。
「――もう、よいのではないですか? 特別な贈り物など必要ないのです……貴方が既に告げたであろう感謝の言葉だけで、彼はきっと満足したと思いますよ」
「マックイーン……」
「マックイーンちゃん……」
トレーナーへの恩返しがしたい、そう考えること自体は確かに尊い想いである。
だがわざわざそんなことをしなくても、もう気持ちは充分に彼に届いているはずだ。
そうやって穏やかに諭すマックイーンを他の二人がまじまじと見つめる。
どうやら自分の言いたいことが伝わったみたいだと彼女が安堵したのも束の間。
「なんかマックイーンらしいつまんない回答だね、いかにも優等生って感じだよ」
「マックイーンちゃんの言いたいこともよくわかるけど、恋する乙女としては相手にたくさん尽くしたいものなの、ユー・コピー?」
「ちょ、ちょっと! いきなり連れてきてその言い草はあんまりではないでしょうか!?」
極めてまともな意見を述べたつもりであったが、二人に言葉のナイフで刺されて若干涙目になるメジロマックイーン。
このような恋愛脳の少女たちには、正論などまるで通じないことはよくあった。
「じゃあ発想を変えてみようよ! テイオーちゃんをもっと大人のオンナに成長させれば、将来のお嫁さんが素敵になって喜んでもらえると思う!」
「……マヤノってほんと『大人のオンナ』って言葉好きだよね。それでさ、具体的にはどうすればいいのかな?」
「もうお好きになさってくださいな……」
何かをしてあげるのではなく、トウカイテイオーを女性としてさらに成長させる方向へと話がまとまっていく。
いつか彼のお嫁さんになるわけだし、そんなテイオーがもっと魅力的になれば皆が幸せになれるだろうという考えだった。
なぜかトレーナーが彼女と結婚するのが前提になっているが、当然そんな保証は現在何処にもない。
あまりにガバガバな理論ではあったがその努力は無駄にはならないだろうと、マックイーンは投げやりになりつつも賛同した。
「大人のオンナになるためにはメイクが不可欠! というわけでテイオーちゃん、マヤがじっくりお化粧の仕方を教えてあげるからねっ!」
「うわぁ、これ全部化粧品なの? 何がなんだか全然わかんないや……」
「えぇ、私も見慣れないものばかりで感心していいのやら……」
――そんな流れで、マヤノトップガンによる花嫁教育が始まった。
自身の保有する大量の化粧セットを持ち出し、大人のメイクの仕方を徹底的に教授していく。
トウカイテイオーにとっては化粧などまるで縁遠いものであったが、それで愛する彼が喜んでくれるならと次第にやる気になる。
「……赤色のリップはちょっと派手じゃない? ボクには似合わないよ」
「よく聞いてテイオーちゃん、こういうのはギャップが肝心なの。普段は子供っぽいテイオーちゃんでも、大人なメイクをすればそのギャップでイチコロだよっ!」
「そんなものなの……? ていうかさ、そう言うマヤノだって子供っぽいじゃん!」
「むぅ、マヤは立派な大人だもんっ! お化粧も出来ないテイオーちゃんと一緒にしないでほしいかな!」
「あの、お二人とも、喧嘩はなさらないでください……」
ときに仲睦まじく、ときに喧嘩しながら。
他者から見ると明後日の方向かもしれないが、それでもトレーナーを喜ばせたいという一心でトウカイテイオーは努力を積み重ねる。
……それから数時間後。
「ふぃー、ひとまずはこんなところかなぁ。テイオーちゃん、こういうのは新鮮さが一番大事だから、教えたことは本気デートのときとかに披露してねっ!」
「うん、わかったよマヤノ! ボク、マヤノのためにも絶対にトレーナーをメロメロにしてみせるからね!」
「なんでしょうか、彼のためにしているはずなのになぜか罪悪感が……」
何か大きなことを成し遂げたような顔で友情を確かめ合っている二人のウマ娘。
それを見て、マックイーンの心にはトレーナーに対する申し訳なさが生じてしまった。
つい勢いに任せて外堀を埋める手伝いをしてしまっているが、果たして彼はこれから大丈夫なのだろうか。
いや、これだけ愛されているのだからきっと悪い気はしないだろう……そうやって必死に自身を正当化する。
「なんだかお腹空いちゃったなぁ、いろいろやってたからいつの間にかお昼過ぎてるし。ねぇ、今から皆で何処かに食べに行かない?」
「あっ、それならマヤがお洒落なレストランに案内してあげる! それが終わったらテイオーちゃんのお洋服選びだね、ついでにマックイーンちゃんのも探すから安心して!」
「私はついでなのですか、いえ、別に何でもいいですけど……。ところでマヤノさん、そのレストランのスイーツの評判はどうなのでしょう?」
少女たちがそうやって姦しく話をしながら街へと繰り出していく。
次の目的は昼食と、意中の男性を虜にするための洋服選びであった。
――変幻自在のウマ娘による、未来の花嫁への教育はまだまだ終わりそうにない。