戦闘者は死の超越者と共に   作:プリン製造工場

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十一話

「アルベド殿、人間の事をどう思っているのですか?」

 

「脆弱な生き物…何も役に立たない下等生物よ」

 

村長と情報交換も兼ねての食事に招かれたモモンガとナイアーの二人を待っている間、家の前で待機してアルベドとローケン、彼のふとした言葉に間髪入れずに答えるアルベドの問いにため息をはく。

 

「アルベド殿…その考えは否定はしないが無闇矢鱈にその様に振る舞うのはやめた方がいい、それに人間には適した扱い方がある」

 

「あら?精々肉盾でしょうね」

 

「確かにそれもある、だがタウと言う異種族がいる奴等は最初に接触し人類や異種族を傀儡とし勢力拡大している、そしてティラニッド…奴らにはジーンスティーラーと言う個体がいる奴等は人類に寄生し己を崇拝させるカルトを作らせ奴等の本隊が侵攻すると同時に奴らには襲わせるのだ、そしてアルファリウス閣下のアルファ・レギオン、彼等も人間を諜報員として活動させている」

 

「つまり、人間には人間なりに使い様があるって事ね…興味深いわね、後で詳しく話を聞かせてちょうだい」

 

その二人の会話が終わると共に村長の家の扉が開く…二人が視線を向ければそこには、死者の生者への渇望を装備し人間に変化した整った顔立ちのモモンガとクリスマスイブの日にログインしてる際に強制的に入手出来る嫉妬マスクを被り明らかに不機嫌そうにしてるナイアーがモモンガの服を引っ張りながら現れる。

 

「可愛いくない…」

 

「まぁまぁ…もうすぐ帰りますからもう少し我慢して下さい」

 

外を歩きながらボソリとナイアーが呟く、その様子を宥めるモモンガ…その様子をまるで親と子供の様だとローケンは考える、彼女の分身体である総主長のアルファリウスは寡黙でそして冷笑的でそのせいで他の総主長との仲は良くなかった…だが目の前にいるかの総主長の本体である彼女は活発でイタズラっぽくしてる姿に若干困惑しつつ、隣で危ない雰囲気を出しているアルベドを見て溜息を吐くと共にあの忌まわしき大戦前の輝かしい18人の総主長の交流を思い出し懐かしさを感じた。

 

ムスっとモモンガの服を引っ張るナイアーの脳内にイフリート・ステルス分隊の隊長から伝言が飛ぶ、その内容にマスク越しに眉を顰める。

 

《モモンガ君、潜伏中のイフリート・ステルス分隊から報告だよ…この村に向かってくる騎士風の集団が前進中更に後方にその集団とは別のグループが村を包囲する様に前進中だよ…んふふ、私達は何らかの陰謀の餌にされてるかもね》

 

《恐らく…例の集団を狙っての行動でしょう、分隊の擬装能力で数名を忍び込ませ、他の配下と分隊員はそのまま監視を継続させましょう》

 

その内容をモモンガに伝言を飛ばし内容を伝える、恐らくなんらかの策謀だと二人は考える、そして分隊員に集団の中に潜伏させ様子を窺わせる…更に潜伏させた者以外は引き続き監視をさせる、いざとなれば潜伏させたアルファ・レギオンに行動を起こさせる、もしこれでも対処が困難ならばジャスタエリンターミネーター部隊でテレポート強襲をさせる手筈になっている。

 

そうこうしていると、村長がこちらに駆け寄ってくる…どうやら向こうも騎士風の集団の事を察知したらしい。

 

先程の事を伝え、村人を非難させ村長と共にその集団と対峙し用件を聞く…そして敵意がなかった場合は包囲の話をし早急に逃げてもらうと言う旨を伝えた、その言葉に頷き村の入り口まで案内された…そしてその入り口には既に馬に乗った数十名規模の集団が待機しており、モモンガ達を見れば怪訝そうな表情をし視線を村長に移す。

 

「私はリ・エスティーゼ王国戦士長、ガゼフ・ストロノーフだ…王の命により村周辺を襲う帝国騎士を討伐に来た」

 

その言葉に村長は驚きの声をあげ、モモンガ達に耳打ちをする「王国戦士長は王国一の戦士です」その言葉にモモンガとナイアーの二人の予想は的中した。

 

「この村の村長だな?隣にいる者達は一体…」

 

戦士長の言葉に村長が答えようとするがそれをモモンガが手で制す

 

「私の名前はアインズ・ウール・ゴウンで彼女は私の友人であるナイアーです、二人とも旅のマジック・キャスターでたまたま立ち寄った村が襲われていたので助けました」

 

モモンガのその言葉に戦士長はひどく驚いた表情をしながら頭を深くさげ村を救った事に関し感謝の言葉を述べた。

 

「戦士長…本当ならもっと話をしたかったが後ろから貴方達を狙っている者達がいます…すぐにでも逃げた方がいいでしょう」

 

その言葉に驚くが彼の部下から同様な連絡を聞き頷きながら二人の方を見る。

 

「忠告感謝する…確かに包囲されているし狙いも私の様だ、だが私が逃げればこの村が無事では済まないだろう…だからゴウン殿、ナイアー殿この村だけは助けてやってくれないだろうか?」

 

彼の言葉に死ぬつもりだと内心思いながら、ナイアーは考える…モモンガは恐らく彼らを見捨てる判断をするだろう、それが合理的な判断で妥当な考えだが…戦士長の自分の命を投げ捨てても国民を守ろうとする高潔さに心を動かされた、とはいえ決して無策ではない…いざとなればの策もある。

 

「戦士長…それで良いけどそれだと君は死ぬと思うよ」

 

「そうだろうな…とはいえ見ず知らずの君達の力を借りる訳にもいかないだろう」

 

「んふふ…それならさ君達が逃げきれるまで僕が彼等の相手をしてあげるよ」

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