エボルレアが魔法の国の魔法少女を襲った。具体的な魔法少女名は伏せられたものの、魔王が裏で生け捕りにした刺客の自白が証拠となって、魔法の国はこの事件をきっかけにエボルレアに対し強気の外交を仕掛けられるようになった。
というのは、少女にとって世界一どうでもいい情報だ。
アトリエの自室ベッドに上体を起こした彼女は、しょんぼりと肩を落とす。
「変身できなくなったかー」
今回の件で判明した大きな変化は、寿命が近いこと。それに伴い変身ができなくなったことだった。
寿命とは魂と身体の生命力を合算したものである。少女は変身のみならず魔法を使うのに生命力と魔力の両方を地脈で増幅させているが、残り半年分となった生命力を魔法に回すと生命維持ができない。無理に使えば身体が壊れてしまう。つまりもう魔法は使えない。
医者から説明されたこの事実を理解し、受け入れるのに数時間を要した。
「大丈夫、大丈夫。私は私だもん。魔法が使えなくなっても変わんない。あと半年楽しんで生きるぞ」
寂しげな色はありつつも、少女の表情に陰りはない。かつての自信の根拠だった魔法少女の力を失ったとしても、今の少女にはかわいい妹たちがいる。なら他に何を失ったって痛くもかゆくもない。
少女は自分に強くそう言い聞かせた。
なお、その大切な妹たちが怒り狂った末魔王の元へ詰めかけ、やれ戦争だ絶滅だと気炎を上げているのは、姉の知らぬところである。
ーーー
少女の趣味は私塾の冷やかしから食べ歩きに変化した。
歓楽街には地脈エネルギーに恵まれた作物を利用した飲食店や屋台がひしめいている。最近は南の農業区で畜産も始まったらしく、豚や牛、鳥などの食材も豊富だ。賑わいを嗅ぎつけてやってきた行商人によって、希少ではあるが魚介類も流通しつつある。
少女は予定の空いている妹たちを引き連れ、気ままにおいしいものを食べて回った。妹たちの都合が悪い場合は周囲の住人たちが気を利かせてくれるので、実際はほとんど四人で行動を共にした。
およそ一月かけて様々な料理を制覇し、高級食材も口にした四人だが、なんだかんだもっとも気に入ったのは開墾初期に少女が作った芋の蒸かしたものだった。
熱々の芋の皮をめくって、湯気のたつ果肉に塩とバターを乗せて食べる。簡単で素朴な味わいが姉妹の好みに合致した。
クロアは熱いのに犬みたくがっついて食べるから、いつもやけどしそうになる。サプーは最初こそ上品に食べるけどいつの間にか鼻にバターをくっつけている。普通の食べ方順位ではユノンがダントツだった。
そうしてどうでもいい発見をしながら安穏とした時間を過ごして、残り五ヶ月を切った頃、新しい変化が始まったのだ。
ーーー
「姉さーん、今日はどこか食べに行く?」
「んー? いや……今日は食欲ないわ。パンでもかじっとくよ」
「そーお?」
食べ歩きの趣味はぴたりと止んだ。
「お姉さま、お食事お持ちしましたわ」
「……」
「寝てますの? もう」
寝ている時間が多くなった。
「う……ごめん、もうお腹いっぱい」
「お姉ちゃん、ほ、ほとんど食べてないよ?」
「ごめんね。ユノン、食べといて。成長期だもんね。横取りしないでよクロア」
「しないよう!」
「お姉さま……」
食欲がなくなった。パンを一口かじるので精一杯だった。
残り四ヶ月。
少女は何をするでもなく日がなベッドに横たわり、うつろな目を天井に向けて過ごすことが多くなった。
健康状態は良好だ。外された肩も喀血の症状もとっくに治っている。日に日にやせ細っているわけでもなく、血色が悪いわけでもない。ただ決定的に元気がない。
その原因を医者はこのように診断した。
「生命力が足りていません。回復が消費に追いついてない。この量では身体の健康を保つので精一杯でしょう。食事はもう諦めるしかありません」
「そんな……!」
「私たちの生命力を譲渡することは可能ですの?」
「不可能です。ですがサクリファイス氏の理論を応用すれば、彼女の生命力を地脈エネルギーで増幅させることは可能です。あ、いえ、私にそんな高等技術はないんですが」
ヘタレる医者を放って、サプーはすぐさま生命力の増幅を試した。思えば出会ったあの日、刺されたサプーを助けたのもこの理論だったのかもしれない。途方もなく大きな力の中に、魂を委ねるような感覚。
まずは姉の手を取り、波長を合わせる。一心同体と呼べる集中状態を維持した上で、地脈エネルギーの大きな流れに接続。ほんの少量だけを汲み上げて、手のひらを通し流しこむ。弱々しい生命の灯火がかすかに火勢を増した。
繊細な地脈操作により、弱すぎず強すぎない絶妙な加減を探るサプー。
張り詰める空気の中、クロアとユノン、医者が固唾をのんで見守る。
その苦労が実り、姉はうっすらと目をあけた。
「あー……三人そろって……泣きそうな顔しちゃって……」
「姉さん、姉さん……!」
「ごめんな……姉なのに……悲しい顔、させてばっかりで……」
「そんなことありませんわ! お姉さまがいたからわたくしたちはっ……」
サプーは声を詰まらせた。姉は再び目を閉じ、安らかな寝息を立てている。
医者は顔を逸らして目元にハンカチを当てながら、
「増幅した分が切れたのでしょう。ご本人の負担を考えるなら、乱用は避けなければなりません」
と、救いようのない事実を述べたのだった。
三姉妹を含む周囲の者たちはこの日を境に、ようやく理解しはじめた。代償魔法によって少女の余命が一年しかないことは聞いていたが、普段通りに振る舞う少女の様子もあって、現実として受け止めきれていなかったのだ。本当は何かの勘違いで、たとえ一年が過ぎてもちゃっかり元気に笑っているのでは。その楽観は昏睡した彼女の姿によって砕かれた。
「ねえお医者さん、どうにかできないの?」
魔法の国の優秀な医者たちは決まって首を横へ振った。身体も魂も健康そのもの、ただ生存に必要な生命力だけが欠乏して、しかも絶対量を増やす手段はない。どの医者もそのような説明をするだけだった。
「ホープフルさん、貴女の固有魔法でどうにかなりませんこと?」
次に姉妹が頼ったのは、最強の魔法少女ホープフルの『希望』だ。この魔法は人々が漠然と未来を展望する集合意識、ないしあらゆる事象が宿す未来へつながる可能性など、希望と呼ばれうる概念を操作できる。昏睡した少女にあるはずの『希望』を大きくすれば、寿命を伸ばせるのではないか。
少女の胸に数分間手を置いていたホープフルは、しかし力なく首を振った。
「……ダメ。サクちゃんには希望が残ってない。ほんのわずかな可能性さえ空っぽになってる。絶望とさえ呼べない、ただ……終わってる」
魔法少女は魔法の国において最上位の存在だ。特に固有魔法は通常の魔法ではなしえない奇跡を実現できる。ホープフルの『希望』はまさにその代表例だった。わずかな希望から失ったものを取り戻すことも出来るはずだった。
だが格上の固有魔法である『代償』で捧げられたものだけは、力の及ぶところではない。『代償』が支配する残された寿命についても、『希望』では手が出せない。
少女は遠からず死んでしまう。確定した未来と閉ざされた可能性を前に、三姉妹のできることは何もない。絶望のどん底まで落ち込んで、三姉妹は目覚めない姉の身体にすがりついていた。
「行こう、ホープフル」
ヘイトレッドが促して、二人は姉妹の愁嘆場から抜け出す。
悄然と歩く帰り道。ホープフルがぐすぐす鼻をすする中、ヘイトレッドは出し抜けに言った。
「実は一つだけあったんだ。あいつが助かる方法。だが言わなかった」
「……えっ」
「あいつと初めて会ったとき、魔法が発動してる気配はあるのに何も起こらなかっただろう? 気になって調べてみたんだ。魔導館にも行った」
あの日、少女が目の前で寿命を捧げても何も出来なかったことにヘイトレッドは違和感を覚えた。代償の固有魔法がなぜ機能しないのか。捧げたものと等価の奇跡を実現させるのではないのか。
調べた結果分かったのは、代償の価値は行使者当人の主観に基づくこと。心の底から失いたくないと願うものでなければ、奇跡の代償たりえない。
「自分の命を何とも思っていなかったあいつが、命を使ってこの国を救った。どれだけ命が惜しくなったのやら」
「ヘイちゃん……」
「ああ、助かる方法だな。あいつが命より大切に思うものを捧げればいい」
寿命よりも価値があると少女の主観で判断している何か。それを代償にすれば失った命さえ取り戻せる。捧げるものの価値に応じどんな奇跡でも起こすことができるのが、最強の固有魔法『代償』の特性だ。
ではこの場合何を代償にするのか。少女が救済した国か、そこに住まう人々か。違う、と首を振るヘイトレッド。
「妹だ。あの三姉妹、いや誰か一人でも代償にすれば十分だろうな」
「そんなの……!」
「あり得ないだろう? だから言わなかった」
仮にクロアたちが代償になることを望んだとしても、代償の発動には少女が自分の意思で奇跡を願い、妹を生きたまま逆さの蝋燭に焚べなければならない。
「あいつにも伝えてない。魔法少女ヘイトレッドとしては、伝えるべきだったかもしれない」
「……ううん、きっとそれでよかったんだよ」
「そうかな」
「そうだよ」
もし変身ができなくなるより前に、その方法を少女に伝えていれば。おそらく少女はたとえ可能性の段階でも、妹を生きたまま焼き殺す提案をしたヘイトレッドに激怒しただろう。
ヘイトレッドは性格が悪い。だからこそ最悪の救済に思い至った。誰かを傷つけたり怒らせることに慣れきっている。それでも少女に伝えようとは思えなかった。
普段より小さく見える彼女の肩を、ホープフルは黙って抱いた。
ーーー
現実を知って以来、三姉妹は姉の自室へ頻繁に集まるようになった。
寝たきりの姉の世話をしながら、その日のたわいもない日常を報告して、寂しさを埋め合わせるように三人で身を寄せ合う。朝起きるとなんでもない様子で姉が起き上がり「おはよー」と言ってくれる、そんなおそろいの夢を見ながら。
残り三ヶ月。迫る別れのときに一人で耐えることは、クロアもサプーもユノンも不可能だった。誰からともなく泣き出して、姉を呼びながら肩を抱き合う一幕が日常と化した。どうしようもなく寂しかった。
そんなある日、クロアは唐突に言った。
「お願いサプー! 姉さんと少しだけ話をさせて!」
「……クロアさん。お話をしたいのはわたくしもユノンさんも同じですのよ」
「うん、分かってる……だけどどうしても、姉さんに謝らなきゃいけないことがあるの」
サプーはクロアとしばしの睨み合いの末ため息をついて、「少しだけですわよ」と眠る姉の手を取った。生命力の増幅自体はクロアでも可能だが、話をするには他の誰かに増幅を維持してもらう必要がある。硬い声でありがとう、と礼を言うクロア。
一月前と同じ手順で、姉の生命力が一時的に増す。それに応じてうっすらと目が開き、クロアと視線が合う。
そのとたん、クロアはすさまじいことを言ってのけた。
「姉さんごめんなさい! 姉さんの腕切り落として、本当にごめんなさい!」
「え」
ユノンがぽかん、と口を開ける。集中状態のサプーの眉が動いた。
姉もまた、唐突な告白に目を見開く。
「自分の爪痕のことはよく知ってる。お風呂で姉さんに私の爪痕がついてるのを見て、もしかしてって思った。私が暴走して姉さんを引っかいて、腕を切ったんでしょ。日記で塗りつぶされてたのってそのことなんでしょ」
「……」
「ごめんなさい。姉さんのこと助けたいのに、足を引っ張ってばっかり……ずっとずっと謝りたかった、でも勇気が出なくて、それで」
「クロアはえらいな」
姉の肉声が響いた。ここまではっきりした声音を最後に聞いたのはいつだろう。
姉は今にも弾けて消えてしまいそうな、儚い笑顔を浮かべている。
「勇気、出たじゃないか。怖かったろ、そんなこと言い出すの」
「ううん、違う、私じゃない……ツインテのやつに、謝るなら早くしろって……」
「ああ、仲良くできてるんだ、よかった。あいつが暴走したの根に持ってたくせに、クロアまで暴走すんだもんね……まいったまいった」
「……っ」
「でも腕は関係ないよ」
「え」
クロアは息を呑んだ。
「これは魔獣に切られたんだ。クロアに引っかかれたのは、確かにそうだけど……アホめ、お前の引っかき攻撃なんて慣れてるわ今更効くわけないだろ」
「あ……ほ、って。ふ、ふふっ」
「初めて会ったときも引っかいてきたよな……泣くまで尻叩いて黙らせて……お前に出会ってから、全部始まったんだっけ……」
「ぷはっ」
サプーが水面から顔を出したように呼吸を荒げる。集中が切れたのだろう。額に玉の汗が浮いている。
生命力が元の量に戻り、姉の瞳はゆっくりと閉じられる。平生通りの静かな寝息が聞こえてきた。
「限界超えましたわぁ」
「ごめんサプー、ありがとう」
「お礼はいりませんわ。代わりに貸し百くらいで手を打ちましょう」
「いちおく」
「え?」
舌足らずな声はユノンのものだった。
やけに無口だったのはかなり我慢していたらしい。これでもかと頬を膨らませて最大級の不満を表明している。
「私はクロアに貸し一億。お話したかった。ずるい」
「ぷっ、はは、何その頭悪い数字っ」
「笑うな!」
「分かった分かった悪かった! 貸し一億ね、一生かかってでも返すよきっと」
「わたくしももっとふっかけるべきだったかしら」
その日の三姉妹はいつもより少しだけ、明るい気持ちで眠りについた。
ーーー
時間はとても残酷に過ぎていった。
残り二ヶ月。
生存を暗黙のうちに知っていた職人たち、商工会の男たち、私塾初期の元教え子たちが毎日のようにやってきて、一方的に思い出を語り去って行った。この中に紛れ込んだ魔王はただの恰幅のいい商人の類にしか見えなかった、と三姉妹は口を揃えた。
残り一ヶ月。
ホープフルとヘイトレッドがやってきた。
「ねえサクちゃん。最近魔法少女になる子が増えてきてるんだ。魔力の少ない子でも、魔法を極められるようになったから。あの予報するやり方もすごく助かってる。きっと今なら、あの山みたいな魔獣が出ても平気だよ。うん……だから、だからね……」
「……貴様が守りたいものは、私が守ってやる。安心して休め」
ヘイトレッドが泣きじゃくるホープフルの肩を抱いて、出ていった。簡潔な別れのあいさつだった。
入れ替わり立ち代わりやってくる客人たちを迎え、思いのほかあっさりやってきた最後の一日。
きっかり一年とはいかないようだった。予定より数日早いその日、姉の呼吸は見るからに周期を長くして、顔色が少しずつ悪くなっていった。終わりがきた、とすぐに分かった。
誰の邪魔も入らない姉妹四人の空間で、姉は燃え尽きる直前の強い光を発する。
病床の身体が比喩ではない強烈な光に包まれ、それが収まったときには魔法少女サクリファイスの衣装に変わっていた。死灰のドレスに命の灯火。上下逆さまの赤い蝋燭は小指の先程しか残っておらず、揺らめく火がただ宙に浮かんでいるようだ。死に際の生命力と魔力を振り絞った生涯最期の変身である。
増幅された活力に支えられてかすかに目を開けると、唐突な変身にうろたえる妹たちを認めた。
どうせ死ぬならかわいい妹たちに気の利いたことでも言い残しておきたい。とはいえ朦朧とする意識の中で捻りのきいた遺言など思いつくはずもなく、少女は直感のまま口を動かすほかなかった。
「ユノン。あなたは大きくなった。すごく立派。えらい。すごい。もう誰にも、私にも見下せない。元気でね」
「やだ!」
泣きながらぶんぶん首を振るユノン。
少女は苦笑いをこぼしてもう一人に視線を移す。
「サプー。私に構われなくっても泣かないで。めんどくさいあなたのことが、皆好きだから」
「嫌です泣きます!」
少女の身体に縋りつき駄々をこねるようにサプーが首を振るので、少女はおかしくなった。しかし「少しは気を遣ってよワガママに育っちゃって」と文句を言う余力は残されていない。
最初の妹、クロアに目を向ける。クロアは涙を目にいっぱいためて唇を噛み締めていた。
「クロア、耳貸して」
「え、う、うん」
困惑したクロアが少女の口元に耳を寄せる。人と獣のどちらの耳に話すべきかと少女は戸惑うものの、迷っている時間はない。どちらへともなく掠れた囁き声を発する。
「とっておきの秘密。日記にも書いてない。これ聞いて元気出してよ、ね?」
「ひ、秘密?」
「うん──実はこの一年をくれたのは、あなたなんだよ、クロア」
少女がとぎれとぎれに語ったのは、救済の真実だった。
「実はあの破局のときね、誰か止めに来てくれないかと期待してた。そしたらクロアが来てくれたじゃない? すごく、すっごくうれしくて──もっと生きたい、死にたくないって思った。分かる? 代償の価値が上がったんだ」
命と身体のすべてを捧げて妹たちを救うつもりだった少女が、なぜたったの寿命四十六年分で救済を実現できたのか。その理由は代償レートの急変だった。
代償の固有魔法は捧げるものと等価の奇跡を叶える。少女はあのとき妹に呼び止められたことで命を捨てる覚悟が揺らぎ、結果として代償たる寿命の価値を急激に高騰させた。だからこそ最期の一年を過ごすことができた。
「おかげでこの一年、信じられないくらい楽しかった。クロアは昔から私の役に立とう立とうって張り切ってくれたよね。私を助けたいってあのとき言ってたけど──その通り助けられたよ。ありがとう」
「そんな、そんな……!?」
少女の意図に反し、クロアが元気に笑顔を浮かべることはなかった。それどころかこらえていた涙が一気に溢れ出し膝を折って泣き崩れる。
救国を成し得るほど命が惜しくなった姉を結局は救えなかった。クロアはひたすら無力で惨めな思いにとらわれていた。
そのときにはもう、少女の目から光が消えている。見える、聞こえる感覚が徐々に薄れていき、四肢の末端から熱と力が失われていく。口を動かす力すらもう残っていない。
走馬灯が頭をよぎる。けっして華やかでまっとうな人生ではなかった。性格最低のクズ魔法少女が最底辺の肥溜めに飛び込み好き勝手にやっていただけだった。それでもクズはクズなりに輝くことができた。
自賛を最後に意識が無くなる。
魔法少女サクリファイスは精一杯に輝いて、十七年の人生に幕を閉じた。
最期の火が、消えた。