ロックマンカイザー ~3つの心が重なりし時、ロックマンの皇帝が目覚める。~   作:ローグディード

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さて、とうとう『衝撃!KZ編』も最終回です!

…遂に相対する《最高のワイリーナンバーズ》と《最凶のワイリーナンバーズ》…

…勝つのは一体どっちか?

…はいそこ、サブタイトルでネタバレしてるとか言わない。…まぁ、ZEROいる時点でオメガに勝ち目無いけど…

それでは最終話、どうぞ(^^)/

《マジーン・ゴー》!


最終話『《光の魔神》の《大勝利》! 行くぜ!《マジン・ゴー》!』

エリア《Ω》:ウロボロス・最深部

 

ゼータside

 

 「グォォォオ!ゼェ…ロォ…!」

 

 「…さっさとその《アーマー》…剥がしてやるよ!」

 『…よぉし…行くぜ~!』

 【…その姿のときは、予測するまでもないな】

 

 

     WARNING

 

ラスト・ボス VSオメガ

 

 推奨BGM:オメガバトル《ロックマンゼロ3》

 

 …さっさと終わらせる…前に!

 

 「コイツの武装を全て破壊して、《中身》を出す!」

 『…なら、相手の攻撃待ちか?』

 【…高次予測は完了している。…次の技は分かっている】

 

 そう…まずヤツが使ってくるのは…!

 

 「……ク…ラエ…!」ブォン!!

 

 「それだろうな!《Zセイバー&ゼットセイバー》!!」ガキィン!!

 

 一瞬拮抗し、そして…

 

 「ッ!オラァ!」バキィンッ!!

 

 「……!?」

 

 …オメガの《巨大セイバー》が砕け散った!

 

 『…エネルギーを砕くって…いいのか?』

 【…一応聞くが、《(ZERO)》という理不尽があるのを忘れていないか、モデルKZよ…?】

 

 …武器が破壊されりゃあ、次は…!

 

 「……!」ビュイィィ!!

 

 …その《手から出すリング状の光線》だよな…だがな!

 

 「…そんなものが、《超合金ニューZ》に効くかよ!…お返しだ、《ロケットパーンチ》!」バシュウッ!!

 

 …バキィィン!!

 

 「グォォォ…!?」

 

 「…腕を壊してやったぜ!…次を撃てよ!」

 

 …まぁ、これだけ武装が解除されれば、後使ってくる技は一つだけだがな…!

 

 「…ォォォオオ!」ビィィ…!!

 

 …顔辺りから放つ光線…だが!

 

 「喰らえ!《光子力ビィィム》!!」ピィィィィ!!

 

 …バシュウッ…ドガァッ!!

 

 「グォォ…ゼェ…ロォ…!!」

 

 「…その姿じゃ、俺達には勝てねぇよ…さっさとその《ボロアーマー》を脱げ!」

 【…いや、待て!…この因果は…!】

 『…お、おい!オメガが《ウロボロス》に沈んで行くぜ!』

 【…いや…違う…】

 

 

 【…吸収している…この《ウロボロス》を…!】 

 

 「グッ……ォォォオオオオオ!!

 

 

 …そして、半壊した《ウロボロス》から現れたのは…!

 

 「…その姿か…だが…」

 『…でけぇな…!』

 【…ふむ…】

 

 推奨BGM:ジャッジメント・デイ《ロックマンゼロ3》

 

 「…以前は《上半身》の部分と戦ったが…流石にこの大きさはな…!」

 【…ならば、《第5の魔神パワー》を使う時だな…】

 『第5!?あの《魔神パワー》そんなに種類あんのかよ!』

 【…あの《魔神パワー》は《7つ全ての魔神パワーを解き放つ》時だぞ?…今回はその中の《第5》だけ解放する…そうすれば、ヤツと対等に戦えるだろう】

 「…掛け声は?」

 【…言わずとも分かるはずだ】

 『…確かにな!…俺達の掛け声といったら、《コレ》以外ねぇしな!』

 「…成る程…よし、行くぞ!」

 

 「『【《マジーン・ゴー》】!!』」

 

地上side

 

 地上では、混乱が起こっていた…

 

 …ウロボロスを《吸収した》オメガが、地上で暴れていたのだ…!

 

 …1つの尊い命が失われようとした…その時!

 

 

 

 

 

 

 

 『ロケット・パーンチ!』バシュウゥ!!

 

 

 

 「……!!!??」ドガァッ!!

 

 

 

 

 

 推奨BGM:「マジンガーZ」INFINITY version

 

 …そこに現れたのは…

 

 

 

 《空にそびえる》ほどの大きなロボット…

 

 

 

 その武装は《(くろがね)の城》ともいうべき量…

 

 

 

 …その名も、《スーパーロボット》…

 

 

 『やい!俺から逃げられると思うなよ、オメガ!テメェはこの俺…《マジンガーZ》が、相手になってやるぜ!!』

 

 

 

 《マジンガーZ》!!

 

 

 

 その《無敵の力は僕らの為に》使う…

 

 

 

 《正義の心をパイルダー・オン》した、魔神がそこにはいた!

 

 

 

 

ゼータ(マジンガーZ)side

 

 『…ん?というか俺の声…』

 

 (「…お前の声になってるんだが?モデルKZ…」)

 (『…何でだろうな?』)

 (【単純なことだ。魔神の力を完全解放しているのだ…それ故、《その力の源》である《モデルKZの声》になるのも無理はあるまい…】)

 

 …はっきり言って、滅茶苦茶な理論だ…だが…!

 

 『っと!…今はそれを考えてる場合じゃねぇな!』

 

 『オメガ!テメェを叩きのめしてやるぜ!』

 

 …今はコイツをぶちのめす!

 

 『おりゃあ!』ブォン!ガキィン!!

 

 「…!!?」

 

 今俺は、《ただ殴った》だけ…だが…!

 

 『…でかくなっただけ、その分パワーも上がってんのか!』

 

 「……!!」ジャキン!キュォォォォ…!!

 

 『そっちが《バスター》なら、こっちも《バスター》で行くぜ!《ゼットバスタァァァ》!』ガシャンッ!キュィィィィ…!!

 

 …といっても、普通に放つつもりはない!…近距離で《全て》ぶちかます!

 

 「……!!」ドシュゥッ!!

 

 『(バシィン!!)へっ!今の俺にそんなもんが効くかよ!…かわりに喰らえ!《裂光覇》と《滅閃光》の会わせ技…!』

 

 …最大チャージ完了!

 

 《極・滅閃裂光覇》ッ!』グッ……バシュウゥゥゥッ!!

 

 「……!!!!???」ドガァァァァッ!!!

 

 …ちっ…全部は当たらなかったか…

 

 …因みにこの技、本当は《アースクラッシュ》も合わせて放つんだが…このサイズで《ソレ》やると、どうなるか分かるよな?…だからしなかった…《今回はな》!

 

 (【…やはりか…】)

 (「…ZERO?…なにか分かったのか?」)

 (【オメガの中に、《我が認識できぬ何か》がある。ウロボロスを破壊できなかったのもそのせいだ】)

 (『じゃあ、どうすりゃあ…』)

 

 「ゼータ!」

 

 『ん?…!ハルピュイア!?どうしてここにいるんだ!!?』

 

 「おいおい…気づいたのはハルピュイアだけかよ!」

 「一応私達もいるんだけど?」

 「………」

 

 『ファーブニル…レヴィアタン…ファントム…お前らまで…!』

 

 「オメガの相手をお前一人だけに任せる訳には行かないからな…俺達も協力させて貰うぞ!」

 

 『…でも…(シュィィィィ…)…ん?』

 

 (【…この4人と…我等の武装が《共鳴》している…!?】)

 (『これなら…《因果》さえ破れるかもしれない!』)

 (「コイツ等と共鳴する技…もしや…!」)

 

 『…分かった!ならハルピュイア、早速協力してくれ!』

 

 「あぁ…オメガに突っ込んで…」

 

 『俺が技を放つタイミングで、その技にお前の技を《重ねてくれ》!』

 

 「…重ねる?一体どういう…」

 

 『細けぇ事はあとだ、行くぜ!』

 「な!?おい…」

 

 『《ルスト》…』「《ハリケーン》!!」ビュゥゥゥゥゥゥ!!

 

 …やはりか!

 

 「……!!!!!????」ボロッ……

 

 『…やっぱりだ!再生しないぜ!』

 

 「いっ…一体何をしたんだ?!」

 

 『俺の技《ルストハリケーン》は《モデルH》のデータを手に入れて解放されたんだ…なら《そのデータの大元と一緒に放てば》…?』

 

 「…!そういうことか…なら!」

 

 「次は私の番ね!」

 

 『なら行くぜ、レヴィアタン!せーの!』

 

 『「《冷凍ビィィィム》!!」』

 

 「!!?……」カキーン……

 

 『凍らせたなら、次は…』

 

 「俺の番だな!よっしゃあ、行くぜッ!」

 

 『行こうぜ、ファーブニル!せーの!』

 

 『「《ブレストファイヤァァァッ》!!」』バシュッゴォォォォォ!!

 

 「グォワァァァッ!!!」

 

 …これでも決定打には欠けるか…!

 

 「クッ…!」ブワァァァ…!!

 

 『!逃がすかよ!《ジェットスクランダー・ゴー》!』

 

 「…ハッ!」シュバッ!!

 

 『!ファントム…!』

 

 「拙者も助太刀する…!」

 

 『なら行くぜ、ファントム!せーの!』

 

 『「《サザンクロスナイフ》!」』バシュシュシュシュッ!!

 

 「グがァァァァ…!」ザシュシュシュ!!

 

 よし!…なら最後は…!

 

 『よぉし、コイツでトドメだ!

  《光子力ビィィム》!!ビィィィィィッ!!!

 

 

 

 

 「……グォォォォ…!!」ドバシュッ…!

 

 

 

 

 

 …何とか倒せたか…

 

 (【…ならば、姿を戻すぞ】)

 

 …っと…!

 

 「戻れたか…っと!あの《巨大》な《ガラクタ》を何とかしないとな…《ルストハリケーン》!」ビュォォォォ!!

 

 

 

 …何とか《本体がある》部分以外のところは消し飛ばせた…これなら下へのダメージも少ないはずだ…!

 

 

 

 【…やはりか…本体に《何か》があるな…】

 『直接行って確かめようぜ…!』

 「…そうだな…」

 

 「ゼータ!俺達は引き続きイレギュラー達を阻止しておく!」

 「簡単に突破はさせねーゼ!」

 「貴方はオメガをぶちのめしなさい…!」

 「…市街地は我々に任せよ!…行け、ゼータ」

 

 「あぁ…そうさせてもらう!《ジェットスクランダー・ゴー》!」バシュゥゥゥッ!!

 

 …俺達は、《オメガの本体》が墜落した場所へ向かった…

 

エリア《Ω》:ウロボロス跡地

 

 ……周囲に被害…なし。

 

 …周囲に生体反応…なし。

 

 …数百キロメートル先に生体反応…あり。

 

 …これなら《本気を出しても(マジになっても)》大丈夫だな

 

 「…おい、さっさと出てこい…《オメガ》!」

 

 すると、《唯一残った巨大オメガの残骸》から…

 

 

 

 …俺に…《ゼロ》に瓜二つな姿をした存在が現れた…

 

 「…まったく愚かな…我を呼び出して、そんなに死に急ぎたいのか?…我の《コピー》よ…」

 

 「…お前と《同じ》パーツを使って造られただけの《お手伝いロボット》を《コピー》呼ばわりか?…呆れたぞ、《クソ兄貴》!」

 

 

 

 「!…ほう…その記憶を思い出したか…弟よ…ならば問おう…我と共にこい!…そして世界を破滅させるのだ!…《Dr.ワイリー》の理想の元に!」

 

 

 

 「…かつての博士ならまだしも、今の博士がそんなことを考えるとでも思っているのか?…やっぱりテメーは気にくわねぇ…!断らせてもらう…!」

 

 

 

 「…最後のチャンスをふいにしたな…やはり《失敗作》か…」

 

 

 「…あぁ…失敗作だな

 

 

  …《お前がな…!》

 

 

 

 「貴様…!我の怒りを買ったことを後悔するがいい!…《我はメシア也、ハーッハッハッハッ!!》」

 

 

 

 

 

 「…《救世主(メシア)》?…お前は精々良くて《ただの殺戮者》だろうが…お前はここで倒す!」

 

 

 

 

 

 

   WARNING

 

 

 

VS 最凶のワイリーナンバーズ《オメガ》

 

 推奨BGM:Cannon Ball《ロックマンゼロ3(又はロックマンゼクス)》

 

 

 「小手調べとさせて貰おう、ハッ!」ザッ!!

 

 

 …近づいてきたか…だけど

 

 

 「…読めてんだよ!オラァッ!!」ドガァッ!!バゴォンッ!!!

 

 

 

 「何!?ぐぁっ!!」ドガガッ!!

 

 

 …奴の突進に合わせて《アースクラッシュ》をおみまいしてやった…!

 

 

 「…どうだ?俺はお前みたいに《セイバー》を使わなくともこれだけのことが出きるんだよ…!」

 

 

 「チッ…なめるな!ヤッヤッ…ドリャアッ!!」バシュバシュッ…ズバァッ!!

 

 

 「…テメェがな…!」ドシュン…ドシュン…ズバァッ!!

 

 アイツが放った技と同じ《技》で、あえて返してやった…だが…

 

 

 「なっ!?ぐあぁっ!!」ドガァッ!!

 

 

 …どうやら《俺達》の方が威力が強かったようだな…!

 

 『…なぁ、《ゼータ本来の武器》も《魔神【Z】》で強化されてるのかな?』

 【そんなわけ無かろう。というか我等は《その武器のリミッター代わり》でもある…最も、それを使いこなせているのは、《ゼータ》自信の《戦闘能力》の高さ…なのだろうな…】

 

 「…我が…我が劣っているとでもいうのか…?認めん…認めんぞ…!」

 

 「…じゃあ永遠に認めないでいろ!…どっちみちテメェは倒す…今日ここでな!」

 

 

 「グッ…《消え去れ》!」カッ!!

 

 

 

 「お前がな!喰らえ、《裂光覇》カッ!!

 

   …ドグアァァッ!!

 

 

 

 「グアァッ…バカな…何故だ!?」

 

 

 「何故?…決まってんだろ…そもそもこの技は、お前が《ラーニング》した技じゃ無いだろうが…この技は《俺がラーニング》した技だ…お前に扱いこなせるわけがねーんだよ!」

 

 

 

 「認めぬ…こんな事は認められぬ!…ぬあぁァァァッ!!」バチバチィッ…バシュウゥゥゥッ

 

 

 …その技も使うか…

 

 

 

 「フ…フハハハハハハ…この技は使えまい!…この技はリミッターを全て解除せぬ限り「…悪いがな」…何?」

 

 

 

 「…その技…《俺 も 使 え る ん だ よ》ドッバシュゥァァァァッ!!

 

 

 

 …アイツは両手なのに対し、俺は《片手》で《幻夢零》の発動準備をしている…!

 

 

 

 「な?!…バ…バカな…そんなはずは…!」

 

 

 「…コイツに関しては、博士や《モデルKZ》に感謝だな…お陰で、俺は《超ノーリスク》でコイツを使える…!」

 

 

 「…だが威力はどうだ?!」「…なら試してみろ…!」

 

 

 

 「「《幻夢…零》!!」」ズッ…バァァァァッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 …結果は…

 

 

 

 

 …一瞬も拮抗せず、オメガが放った《幻夢零》が俺の《ソレ》に打ち消され、オメガは《大ダメージ》を負った…

 

 「ぐぁぁぁっ…グッ…何故だ!?…何故貴様に負ける!?」

 

 「…生憎と、お前に負けてやる《暇》がねーんだよ!……ん?…!お前…そうまでして勝ちてぇのか!」

 

 

 …この時、俺は驚いた…無理もないことだ…何故なら…

 

 

 

 

 

 「…どうして…《お前の中にダークエルフ(・・・・・・)がいるんだ!》

 

 

 …ダークエルフ…《マザーエルフ》が、バイルによって《改悪》された姿…

 

 

 

 【…成る程、観測できぬ訳だ…我も、ゼータも…まさか《コレ》がオメガの中にあるとは…想像することも出来まい…】

 

 

 

 「ハハハ…コレが我が切り札だ…コレで完全に回復し…貴様を「…《魔神…パワー》…」…なに…?」

 

 

 …俺は…《魔神パワー》を使い、《魔神【ZERO】フォーム》になり…

 

 

 「…ダーク…いや、マザーエルフ…もういいだろ…?」

 

 

 「…貴様…何を…?」

 

 

 「…もう…十分…お前は役目を果たした…!…だから…もう…!」

 

 

 「…!まさか、貴様!」

 

 

 「もう…楽になってくれ…!…そして、お前の《兄さん》と…カーネルと…仲良くな…!」

 

 

 「やめろ…今すぐその技をやめろ!ゼロ!」

 

 

 「…じゃあな…《マザーエルフ》…いや……《アイリス》!ッ!《光子力ッ……ビィィィィィムッ》!」ドビィィィィィィィッ!!!!

 

 

 

ダーク…マザーエルフ…アイリスside

 

 

 

 …光ガ…ヒロガッテユク…

 

 

 

 …痛ク…ナイ…

 

 

 

 …ムシロ…ナンだか…

 

 

 

 

 …暖かくて…《懐かしい》…?

 

 

 

 

 

 

 「…やっときたか…待っていたぞ、《アイリス》」

 

 

 …この人は…?

 

 

 …ううん、覚えてる…この人は…!

 

 

 「…兄さん…《カーネル》兄さん!」

 

 

 「…本当は、お前にはゼロと平和に暮らしていて欲しかったが…まさか、俺の仇を討とうとするなんてな…!」

 

 

 「ごめんなさい…兄さん…!」

 

 

 …そういえば…ここは一体…?

 

 

 「…ここが何処かって顔をしているな、アイリス?…ここは、《光子力空間》…この光の先に、未来があるんだ…」

 

 「光の…先に…?」

 

 

 …その光の先を少し見る…

 

 

 …そこは、《人間とレプリロイドが、互いの本来の状態のまま共存している》光景が広がっていた…

 

 

 「…この未来に…俺達は行くんだ…彼等よりも一足先にな!…さぁ、行くぞアイリス」

 

 

 「…はい…だけど…」

 

 

 「…ゼロの事が心配か?…大丈夫だ…ここで心で念じれば、ゼロにも届くはずだ!」

 

 

 「…はい!」

 

 

 …ゼロ…ありがとう…!

 

 

 

 …私を…兄さんと合わせてくれて…

 

 

 

 …私達は、先に行くよ…

 

 

 

 …あなたは…あなたの大切な人と…ゆっくり来てね…

 

 

 

 …《懐かしい…未来》へ…!

 

 

 

 

ゼータside

 

 「・・・・」

 

 

 …アイリス…あぁ、先に行っていてくれ…

 

 

 …俺も…いつかそっちに…

 

 

 …ゆっくり行く…急がずにな…!

 

 

 「…貴様…!よくも我が切り札を…!」

 

 

 「…《彼女》を物扱いか…まぁいい…どっちにしろ、お前はここで終わりだ…行くぜ…【ZERO】…!」

 【よかろう、魔神パワー…全開!】

 

 

 

 「…最終にして原初の魔神…!」ドゴォォォォ……!!

 

 

 グワァァァァァァァァァァン…!

 

 

 …因果律兵器…フル稼働!

 

 

 「…その力を…今ここに!」ドシュッバァァッ!!

 

 

 「な!?グアッ!!!??」ガシィッ!!

 

 

 

 オメガを掴み…後はこの《因果律空間》を引きずりまわす…!

 

 

 「うおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

 

 「ぐあぁぁぁぁぁああああああああああああああああああッ!!?」ズガガガガガ…ッ!!

 

 

 …ドガァッ…!!

 

 

 …後は…最後のトドメだ…!

 

 

 

 「…さぁ!0に還れ!!」

 

 

 

 …コイツが…【ZERO技】の1つ!

 

 

 

 「焼き尽くせ!《ファイナルブレストノヴァァァァ》!!バシュッドゴォォァァァァッ!!

 

 

 

 

 その炎は、遥か地平線の彼方からでも観測されたが…

 

 

 

 …温度の割に周囲に《被害は無かった》…

 

 

 

 

 

 …後に残ったのは…

 

 

 

 

 「グ……ア……!!」バチッ…バチッ…!

 

 

 

 

 …下半身が無惨に《熔解した》オメガが残っていた…

 

 

 

 

 「…な…何故だ…?…何故我が…こうも…負ける…?」

 

 

 「………」

 

 

 「…貴様と戦ったのは…コレで三度…いや、《四度目》か…その全てで…我はお前に勝てていない…何故なのだ…?」

 

 

 

 「…これだけ長い年月を生きていると、分かることがあってな…《ヒトは、守る(護る)べきモノがあって《はじめて》限界を超えることが出来る》…てな。…護ることを知らないお前が…勝てるはずがなかったんだよ!」

 

 

 

 「…そう…か……皮肉な…話だ…!…始めから破壊する力しかなかった為に、得られなかったモノが…我の敗因だったとはな…!」

 

 

 

 

 「……終わりだ…あばよ、兄貴(兄さん)…!」グッ…ブンッ!!

 

 

 

 

 

 …俺はオメガをぶん投げ、そしてオメガを……

 

 

 

 

 キュィィィイッ…バシュッゴォォォォオ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 …ルストハリケーンで完全に消滅させた…

 

 

 

 

 …俺は、拳を上に突き上げ…叫んだ!

 

 

 

 

 「…兄さん達…やったぞ…!…仇は………

 

  …ッ…とったぞぉぉぉッ!!

 

 

 

 

 

 

 …そして…叫び終わり…

 

 

 

 

 

 『…よし…帰ろうぜ、ゼータ!』

 【行く前に言っていた通り、このまま帰れば夕方には帰れるぞ】

 「…そうだな…よし…行くぜ、《モデルKZ》《ZERO》!」

 

 

 

 

 …ガーディアンベースへと…帰った…

 

 

 

 

エリアX:ガーディアンベース・甲板

 

シロアside

 

 「…ゼータ……」

 

 …ゼータが無事に帰ってくるまで…私はここで待っていた…

 

 「…シロアさん…もうすぐ夕方ですよ…後は私が待ちますから、貴女は…」

 

 「…ごめんなさい、プレリーさん…でも、もう少しだけ…「…出迎えは2人だけか?」…!!ゼ、ゼータ!?」

 

 …気づいたら、そこにゼータはいた…

 

 「…それが、魔神【ZERO】…ってやつなんだね、ゼータ…」

 

 「…そうだ…といっても、調べるのは後にしてくれ…」

 

 「…?」

 

 「…《魔神化》…及び《変身(ライフブレイク)》…解除…」キィン…!!

 

 ……ゼータが…私のそばに近づいて…?

 

 「…シロア…これから俺がする事を…警戒しないでくれ…」

 

 「…どういうこと?」

 

 「…見ればわかる…《戦闘形態(モード)…起動》…」

 

 …戦闘…モード?…一体…どういう…

 

 …彼が変わった姿は…《ラグナロク》とともに消えたはずの…《あの人》の…《当時のままの姿》だった…!

 

 「…この姿…見覚えないか、シロア?」

 

 「…!!あ、貴方は…!」

 

 …思い…出した…!

 

 …このヒトは…!

 

 ……《ゼロ》!

 

 「…ゼロ!…帰って…来たのね…!ゼロッ…!」

 

 「…あぁ…約束を守るためにな…!…《デート》、連れてってくれるんだろ?…やっと色々終わったからな……その前に…ただいま、《シエル》」

 

 「…ッやっと…やっと思い出せた…!ゼロ…!お帰りなさい…! 」

 

 …そうだ…私のかつての名前は…《シエル》!

 

 …そして…ゼロや私の名前だけじゃなく…《あの子》の…プレリーさんの…かつての名前も…!

 

 「…え…シエル…おねえちゃん…?…ゼロ…?…え?…えぇっ?!」

 

 「…困惑…させちゃったみたいだな?」

 

 「…えぇ…おいで、《アルエット》!」

 

 「…お前とも、シエルと一緒にどっか行くっていう約束してたな……帰ってきたぞ、《アルエット》…」

 

 

 

 「プレリー?ここにいるの…ッ!プレリー、ソイツから離れ…「ッ…シエルおねえちゃん!ゼローーーッ!」…え?」

 

 

ゼータside

 

 「…おいおい、いきなり突っ込んでくるなって…!」

 

 「…仕方ないわ…この子を私達は《待たせすぎた》から…」

 

 「…もう…2人とも…帰ってこないと…思ってた…!…二度と…会えないんだって…思ってた!…でも…会えた…嬉しい…嬉しいよぉ…!…嬉しいのに…涙が出ちゃうよ…!ゼロ…!シエルおねえちゃん…!」

 

 「…それなら心配するな…《俺も同じだ》…!」

 

 「…ええ…《私もね》…!」

 

…なお、俺の姿に警戒していたエール先輩は…

 

 「…どういうことなの…?」

 

…さすがに混乱しているようだ…

 

 

 

 …この後、俺とシエル…シロアとアルエット…プレリーとで、市街地に買い物に行ったり、新しくできた《遊園地》に行ったりするのだが…

 

 …それは、別の話…

 

 

 …数日後、レギオンズにて、《マスタートーマス》がイレギュラー化、ガーディアンズによって処分されたと報道があった…

 

 …そして、《本当のマスターアルバート》が見つかったとも、報道していた…

 

 …そして、《ガーディアンズ》は、《非公認》の組織から、《レギオンズ公認》の組織となった…

 

 

 …そういえば、別の話になるんだが…

 

 『…さて、俺もそろそろ《もう一つ》の姿を見せれるな…!』カッ…!

 

 「…モデルKZ…?」

 

 …一瞬光ったかと思うと…そこに《ヒト》がいた…!

 

 「…この姿のときは、《兜 甲児》って名前があるから…これからもよろしくな、ゼータ!」

 

 「…あぁ!…よろしくな、甲児!俺とお前と【ZERO】で…最強の《魔神》だ!!

 

 …てな感じで、モデルKZ…《甲児》と一緒に《光子力研究》をはじめとして、色々する事にもなるんだが…まぁ、それも今度だな…

 

 

 …ところで、実は《因果律兵器》を使用して、ハルピュイア達を蘇らせた時、実は《エックス》も蘇らせようとしたのだが…

 

 …俺の目の前には現れなかった…

 

 …ZEROが言うには…《エックスがどこかで生きている》から、因果を引っ張ってきても、意味がない…という事らしい…

 

 

 「…エックス…お前は…どこで…何をやってるんだろうな…?」

 

 

…ロックマンカイザー『衝撃!KZ編』…完結!!

 

 

 

 

 

 

 

…『戦慄!!KG編』に続く!




…というわけで、最終話でした!

…シロア…《シエル》がとうとう、全ての記憶を取り戻しました!

…色々気になる内容が出てきたと思いますが、それはまた今度、《番外編》に書きます!

…さて、『衝撃!KZ編』は、今回で最終話です!

…次回からは、『戦慄!!KG編』が始まります!

…いつの更新になるか分からないけど…

それでは、次回もお楽しみに!


…あ、因みにエールが《ゼロ》の姿に警戒していたのは《オメガ》そっくりな姿だったからです。(ロックマンゼクスの裏ボスとして、オメガが登場している)

…あの後、ゼータやシロアから説明してもらい、納得しました…(^_^;)

『衝撃!KZ編』どうでした?

  • 良かった
  • イマイチ
  • ダメ
  • クソ文章!

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