クソデカ感情抱え込んだ紅魔館組の異変騒動!   作:ライドウ

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IFシリーズラスト

最後はマリアと咲夜のカップリングです。
イチャイチャ注意報を一応出しておきます。

時系列は伏せますが、どうぞお楽しみください。


IF.こかげのひととき

いつもは賑やかで、ちょっと騒がしいぐらいの紅魔館。

しかし今日は、随分と静かである。

 

それもそのはずだ、今日の紅魔館は全員がお休みの日。

・・・まあ、警備隊にお休みは無いのだけれど、少なくともメイド隊は今日一日はお休みだ。

 

さて、そんな今日は私と咲夜でピクニックをしている。

まあ、家族としてではなく咲夜のおねがいで恋人としてだが・・・。

 

(まさか、恋人ができた時の予行練習でピクニックに誘われるなんて思わなかったわ。)

 

娘の将来が少しだけ不安になりながらも、今日のピクニックは咲夜が頑張って計画してくれたものだ。

前日から、下見とかてるてる坊主やお祈りを欠かさず、今日の朝だって朝早く起きてお弁当の用意を頑張っていた。

 

そして彼女の願い通り、雲ひとつない満点の青空。

レミリアお嬢様は、「雲がないじゃないか」とブーたれていたが、そもそもレミリアお嬢様、バルコニー以外で太陽が出ている間お屋敷からでないじゃないですか。

 

まあ、レミリアお嬢様の事は置いておいて記念すべき咲夜とのデートだ。

 

~~~~~~~~~~

 

「それでね、気になってその部屋を開けたらそこになんか変な生き物が居たの。」

 

「あ、もしかしてそれが」

 

「そうそう、レミリアお嬢様がこっそり拾ってたチュパカブラだったのよ・・・。思わず、ナイフを投げてしまった私は悪くないと思うの。」

 

「そうね、それなら咲夜は悪くないわね」

 

「でしょ!」

 

手を恋人繋ぎにしながら、森の中を歩いている。

普段、仕事仕事でちょっとしか時間を作れなかったからか今日の咲夜は随分と甘えん坊である。

 

「だからね〜・・・あっ、ねえお母様!そろそろ見えてくるはずよ!」

 

「咲夜イチオシの花畑?どんなものか楽しみだわ。」

 

「ふふん、見て驚いてね!見えたわ!!」

 

「・・・わぁ!」

 

そこにあったのは、シロツメグサの花畑。

しかもただの野草の集まりという訳では無い、シロツメグサに交じって様々な花々が咲き誇っているのだ。

 

「どう、綺麗でしょ。」

 

むふー。と自信満々な咲夜。思わず抱きしめて頭を撫でる。

ちょっと顔を赤らめて、恥ずかしがる咲夜だけどすぐに抱きしめ返してきて猛烈に甘え始める。

 

「さて、ちょうどいいしランチにしましょう!」

 

満足したのかパッと離れて、バスケットを取り出す咲夜。

確かに歩きっぱなしで少しだけお腹がすいていた。

咲夜が張り切って作ったお弁当が楽しみで仕方がない。

 

食べ終わってみれば、咲夜の作ったサンドイッチはとっても美味しかった。咲夜いわく、「好きな人の好みの味を知り、胃袋を掴むのは当然。」と、自信満々に語っていた。

そんなこんなで今は、シロツメグサの花畑にポツンとある木下で咲夜に膝枕をして休んでいる。

 

心地の良い風が吹き、鳥のさえずりがどこからともなく聞こえてくる。

 

「・・・。ねえ、お母様。」

 

ふと、咲夜が私のことを見上げていた。

なに?と微笑みながら頭を撫でる。

 

「私、私はねマリアが好き。」

 

「私もよ?私も咲夜の事が」

 

「違うの。」

 

ゆっくりと起き上がり、私の目をじっと見る。

 

 

「私は、私はね?家族(お母様)じゃなくて、好きな人(マリア)が好きなの。」

 

 

さぁぁぁあっと、風の音が鳴く。

そして私は、やっぱりかという確信と少しだけ嬉しさを心の中で持っていた。

 

「・・・いつから?」

 

「気づいたのはつい最近、お母様が・・・マリアが人里であの男の人と話してるのを見てモヤッとして・・・。」

 

あの男の人とは恐らく霖之助さんのことだろう。

人里に行った時のちょっとした自分のご褒美でよった甘味処で偶然知り合った人。私も彼もそんな気は一切ないが他人からしてみれば、好き同士なのかもしれない。

 

「・・・そう。」

 

「失望した?」

 

泣きそうな表情で、私から目をそらす。

 

「いいえ、失望なんてしないわ。むしろ、その気持ちを聞かせてくれただけでも嬉しい。」

 

「じゃっ、じゃぁ」

 

 

「でも、ごめんなさい。私は貴女の気持ちに答えることは出来ないわ。」

 

 

「・・・っ。」

 

咲夜が分かっていたと言わんばかりの顔をするが、とても泣きそうな表情になる。

 

「それは、どうして?」

 

咲夜が勇気を持って聞いてくる。

 

「・・・ちょっとだけ、長くなるけど・・・聞いてくれる?」

 

私がそう聞くと、咲夜は泣きながらも頷いてくれた。

 

「私は、最初貴女の事は始末しようと思ってた。それは貴女もよくわかっているはずよ。」

 

「・・・ええ、あの時・・・あの時の私は教会の剣。お母さん・・・マリアは、お嬢様を護る盾としてお互いにその武器を構えた。でもあの時、」

 

「そう、あの時私は・・・同情心であなたを助けた。避けながら見せるあの悲しい表情が、何度も何度も私の良心に問いかけて・・・私は、殺すことをためらってしまった。だからこそ、あの時あなたを優しく抱きしめた。最初は、ただの私の自己満足だったわ。」

 

「違う!私は、私はあの時・・・マリアに救われた。拾われていなかったら・・・今頃っ」

 

「分ってるわ。だから落ち着いて。」

 

拾ったあの後、お母さんと呼ばれた時。

あの時私は雷に打たれたような衝撃を受けた。

嫌だったわけじゃない。むしろ、嬉しかったのだ。

同情心で拾っただけの子供が、私のことを母親と呼んだ。

それだけで、私の同情心は決意へと変わった。

 

「私はね、あなたの親として守ろうって、何がなんでも貴女を私の子供として幸せにしてみせるって。あの時、初めてお母さんって呼ばれた時に決意したの。」

 

それが私の奥底にある・・・何も無かった私にできた願いだった。そしてそれは今でも続いている。

咲夜の幸せが私の幸せ、咲夜が間違えた道を歩んでいるなら叱って止めて・・・咲夜が正しい道を選んでいるなら応援して・・・一緒のご飯を食べて、一緒に生活して・・・・・・いつかは、好きな人ができてその人と幸せな道を歩むならそれでもいいと思っている。

 

「だから、ごめんなさい。私は・・・咲夜の大切な人(家族)にはなれても、運命の人(恋人)にはなれないわ」

 

優しく抱きしめながら頭をなでてあげる。

やがて、咲夜は大きな声をあげて泣き始めた。

それが・・・うれしいから泣いているのか悲しいから泣いているのか・・・分からない。

けれど私は、優しく抱きしめ頭をなでてあげる。

 

「私・・・私っ、マリアの事が・・・好きなのにっ」

 

「ごめんなさい、ごめんね・・・咲夜」

 

「違う・・・違うの!謝るのは私の方で・・・」

 

「いいのよ、今だけは・・・いっぱい泣きなさい」

 

私はしばらく、泣き叫ぶ咲夜を抱きしめ・・・ただ優しく接するだけだった。

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「・・・ごめんなさい、お母様。その・・・メイド服を濡らしちゃって。」

 

「良いのよ、替えは部屋に戻ったらあるし。」

 

泣き止んだ咲夜は、恥ずかしそうにちょこんと座っていた。

涙の跡がちょっとだけ目立つけれども、その表情はどこかスッキリしたものだった。

 

「・・・お母様、私。決めたわ。」

 

バッと咲夜が立ち上がり、しばらく坂を下ったと思うとこちらに振り返ってとびっきりの笑顔を見せてくれる。

 

 

「いつか、お母様以上に好きな人を見つけて、お母様を泣かせてやるんだから!」

 

 

決心したかのようなセリフ、そして晴れ晴れとした表情。

きっと咲夜も、心の中ではまだ不満や怒りがあるのだろう・・・だけれど、私には見せないように努力している。

なら私も・・・

 

「ええ、楽しみにしているわよ?それと、もしできたなら私の所に連れてきてね?顔ぐらいは見たいわ」

 

「ふふっ・・・絶対顔合わせじゃ済まさない気でしょ~」

 

「さて、どうかしらね。少なくとも、美鈴より弱い軟弱な人は嫌いよ。」

 

「比較対象が美鈴って時点で相当じゃない・・・あーあ、強くて私好みの人かぁ~・・・絶対見つけ出してやる」

 

ちょっとした心の寂しさは、今ここに置いておこう。

咲夜は十分に育ったんだ、この旅立ちは・・・この姿は私が止めていいものではないんだ。

だから咲夜の未来に、永遠の祝福あらんことを・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~

n年後

~~~~~~~~~~~~~~~

 

今日は、咲夜と一緒に廊下のお掃除。

最近咲夜の様子がおかしいと、部下の妖精メイドたちからよく聞くけど・・・

どこもおかしなところはない。妖精メイドたちの気のせいだろうか・・・

 

「あっ・・・あのねお母様。」

 

「ん?何かしら?咲夜?」

 

「落ち着いて聞いてほしいんだけど…ね。」

 

・・・ん?なんだこの雰囲気は。

 

「わ、私・・・好きな人ができて、それで・・・」

 

 

「・・・・・・・・・・・・ふぇ?」

 

ガッシャーン!!(見た限りすっごい高そうな壺)

ゴゴゴゴゴゴゴッ!!(マリアからあふれ出す赤黒い負のオーラ)

 

「・・・・・・・・・・・・好きな人?今間違いなくそう言ったわよね?」

 

「う、うんっ。その人ね・・・すっごくカッコ良くて、優しくて・・・それでね多分だけど美鈴より強いの!」

 

「・・・・・・・・・」

 

何たることだ、この幻想郷にそんな人物が?!

掃除なんてしてる場合じゃねぇッ!!

 

「ちょっと、マリア!?すっごい高そうな壺が割れたような音がしたけど大丈b」

 

「お嬢様!!お屋敷のメンバーを全員集めてください非常事態です!!」

 

「えっちょっどういうこと?!ちゃんとせつめ「咲夜に好きな人ができました!!」(カリスマスイッチオン)今すぐ全員を書斎に集めろ!!今すぐにだ!!」

 

「れ、レミリアお嬢様!?お母様!?」

 

 




はい、マリア×咲夜のIFストーリーでした。
これどっちかって言うと後日談なのでは?という意見は受け付けません。

ちなみにですがその後咲夜が連れてきた人がどうなったかというと・・・

ルーミア、大妖精、チルノを抜いた紅魔館組オールスター(ルナティック+フラン・レミリア&マリアのトリオ、能力最大発動状態)で弾幕ごっこしました。
ステージ構成はこんな感じ
一面道中:狼女隊副隊長 一面ボス:吸血鬼警備兵隊長
二面道中:精鋭狼女隊隊長 二面ボス:紅美鈴
三面道中:妖精メイド隊 三面ボス:アンナ・ゲールマン(能力不使用)
四面道中:小悪魔(ホブゴブリン連携) 四面ボス:パチュリー・ノーレッジ(ベシュヴェールング最大稼働)
五面道中:アンナ・ゲールマン(能力仕様) 五面ボス:十六夜 マリア(手加減)
六面道中:フランドール(レーヴァテイン不使用) 六面ボス:レミリア(グングニル不使用)
七面道中:フランドール&レミリア 七面ボス:フランドール(全力全開)&レミリア(グングニルと能力仕様)&マリア(能力最大稼働)
八面道中:なし 八面ボス:マリア(妖精王能力開放中)

となっております。
難易度はルナティック固定です()
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総合評価:1235/評価:6.87/連載:22話/更新日時:2023年03月08日(水) 22:59 小説情報


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