この本には地球皇帝になった男のノウハウが全て詰まっている!! あの火星皇帝も推薦!!

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第一章 いじめに対する最短の解決法は強くなる事である


初代地球皇帝になった北江太郎の自伝

 それはネットにアップされた1つの動画から始まった。

 一般席に座る若い男性が、老人にアルティメット超合金製の棒のような物で叩かれながら、席を譲れと喚かれている。

 

 当初若者は早い物順だと主張していたが、突如大声で話し始めた。

 

「うーわーすーごーくーみーのーきーけーんーをーかーんーじーるー。せーいーとーうーぼーうーえーいーしーーーーよっ!!」

 

 若者は言い切ると同時に、凄まじい速さで足を付き出すと、老人の膝を蹴り込んだ。

 一瞬にして明らかに不自然に足を曲げて倒れ込む老人。

 それと同時に駅に着いたとアナウンスが流れ扉が開き、若者は悠々と出て行った。

 

 この動画は瞬く間に拡散されて、高齢のコメンテーターが憤ったり、若者を英雄視するネットの声が紹介されたりした。

 

 

 ああ、その若者俺なんですけどね。

 

 

 俺はとにかく弱そうだ。

 見た目からしてブサイクだし、生物として弱い遺伝子に生まれた自覚はある。

 だから老人にも席を譲れと絡まれた。

 周りに居たヤクザみたいなおっさん達が優先席に座っていたが、それには何も言わずに一般席の俺に喚き立てたのは、俺になら言いやすかった以外の理由があるなら知りたい。

 いや、そんなに興味ないからいいや。

 

 俺はいじめられっ子だった。

 いじめっ子ってのは、その弱い遺伝子を持った相手を適切に見分ける能力に秀でた人間なのだと思う。

 

 俺には何の才能も無かった。

 ブサイクで頭も悪い。運動も全く出来なかった。

 いじめられる原因はあったから、そうなるのは必然だったと思っている。

 

 最初はそれを本能的に見抜いたいじめっ子だけが俺を馬鹿にしてきたが、俺の無能さがバレると周りも俺を見下してきた。

 

 俺はブサイクで頭の回転も遅い。

 だからいじめられるのは当たり前だった。

 武術のセンスも体力も無かった。

 反撃なんて出来なかった。

 

 俺の格闘能力は常人の3分の1くらいだった。

 だから、それは必然だった。

 俺は人の30倍身体を鍛えた。

 

 学生が身体を鍛えるレベルなんて高々知れている。

 スマホのSNSに使う時間や、受験の為の塾へ行く時間、アニメやゲームに使う時間も必要だ。

 でも俺はそういうのを全て捨てた。

 

 ひたすらに格闘能力を鍛え続けた。

 

 

 そして、個人の武力のみでいじめっ子とその周囲を全員血祭りに上げた。

 それで俺へのいじめはピタリと消えた。

 代わりに他の奴がいじめられていたが。

 

 この頃には俺の鍛え方は常人の300倍になった。

 人より劣るのなら、努力の数を増やせば簡単に追い付けるのだ。

 ならば、更に努力の数を増やせば、常人を追い越せるのは当然だった。

 

 俺はそいつに武力を高めればいじめを解決出来ると教えたが、結局彼はスマホゲームにばかり時間を費やして身体を鍛えなかったようだ。

 その彼がどうなったかは知らない。

 俺はそんな事より引き続き武力を高める事に必死だったからだ。

 

 

 いじめなんて、武力を高め続けるだけで解決出来るのだから。

 誰も自分を殺せる相手に不興を買おうとは思わない。

 絶対に勝てる相手と思っているから、安全圏にいると思っているから攻撃出来るのだ。

 遊び半分でアリの巣に水を流せるやつはいる。

 だが、遊び半分で野生のライオンに石を投げられる奴はいない。

 

 俺は遠くの祭りに行けばいつもカツアゲされる。

 お金持ってたら貸してくれない?って聞かれる。

 断ると胸倉を掴まれたり殴られる。

 胸倉まではセーフだが、殴る蹴るをされたら四肢の1本くらいは貰う。

 そうすれば、ソイツからの2度目のカツアゲは無い。

 目があっても向こうからそらしてくるのだ。

 

 この頃には俺の鍛え方は常人の3000倍になった。

 人より劣るのなら、努力の数を増やせば簡単に追い付けるのだ。

 ならば、更に努力の数を増やせば、常人を追いつかせないのは当然だった。

 

 

 別にそれが気持ちいいとは思わないが、俺個人の平和には密接に関わっていると思う。

 この武力が無ければ、未だにたかられるだけの人生だったはずだ。

 たかられなかった事で、貯金もそれなりに出来た。

 

 バイト先の先輩にも理不尽に殴られたが、血を吐かせたら、それ以降は俺に敬語で接してくきた。

 別に敬語は求めてないが、理不尽が無くなったのは良かった。

 

 

 武力を鍛えて良かった事は、海外旅行に行ける事だ。

 日本とは比較にならないレベルで、海外には弱者を見分ける需要が高い。

 1度弱者と見なされれば、とことん食い物にされる。

 

 俺が某アジアの国に行った時には、すぐにチンピラ達に絡まれた。

 背後から殴られたり、ナイフを突き付けられた事もあった。

 勿論半殺しにした。

 それが1週間で5度くらいあった。

 全員四肢を圧し折ってからは、その国に滞在中は平和に過ごせた。

 俺の目潰しは息を吐くだけで発動する。

 やはり武力は素晴らしい。

 武力が無ければ、未だにいじめられていた事は想像に難くない。

 

 だが、この武力を知った者はそれ以降俺をいじめないのだ。

 

 

 この頃には俺の鍛え方は常人の30000倍になった。

 人より劣るのなら、努力の数を増やせば簡単に追い付けるのだ。

 ならば、更に努力の数を増やせば、常人を置き去りにするのは当然だった。

 

 

 

 そこから俺は裏格闘技の世界に入った。

 俺の名前が売れる前は、俺に賭けてくれる人はいなかった。

 明らかに弱そうだからだ。

 生物的弱者に賭けてくれる様な人は、裏格闘技の興行には来ない。

 だから俺は借金して集めた全財産を自分に賭けた。

 金は今では銀行で順調に出世している元いじめっ子達に融資して貰った。

 彼らは学生時代から頭の回転も容姿も要領も良く、今では国内大手や外資の銀行などに勤める成功者だ。

 

 それは彼らの資質が花開いただけだから嫉妬は無い。

 

 

 俺は一瞬で対戦相手を再起不能にして、全ての金を手に入れた。

 それ以降は普通に賭けられるようになってしまったが、ファイトマネーが代わりに増えた。

 

 

 この頃には俺の鍛え方は常人の300000倍になった。

 人より劣るのなら、努力の数を増やせば簡単に追い付けるのだ。

 ならば、更に努力の数を増やせば、常人を理解不能にするのは当然だった。

 

 

 色々あって、俺は総理大臣になった。

 すると、周囲の国が戦争を仕掛けてきた。

 俺がなめられている事が原因だった。

 

 俺は単身で敵軍を皆瀕死にした。

 それ以降、この国に戦争を仕掛けてくる国は消えた。

 

 

 

 

 この頃には俺の鍛え方は常人の3000000倍になった。

 人より劣るのなら、努力の数を増やせば簡単に追い付けるのだ。

 ならば、更に努力の数を増やせば、常人にそういうものだと納得させるのは当然だった。

 

 この頃には、1秒間に1000回の腹筋を1000時間続ける程度は出来る様になっていた。

 

 

 

 遂に宇宙人が攻めてきた。

 宇宙から地球を眺めていると、如何にも弱そうな奴が地球皇帝になっているので、これならイケると思ったらしい。

 

 宇宙人達はレーザーを撃って来たので、これ以降は正当防衛だった。

 宇宙人全員を皆殺しにした。

 

 それ以降は何も起きていない。

 地球は今日も平和である。

 

 今俺は常人の30000000000000000000倍のトレーニングをしながら、この伝記を書いている。




後書き

 この本を書き終えた後、宇宙人のボスである火星皇帝と殴り合いの喧嘩をして彼と共に火星を半分砕いた。
 しかし、彼とは今でも良い友人である。

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