少年はそこで英雄と出会う。 作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!
「正座!!」
「はい。」
オッス、オラ八幡、今、何故か妹に怒られてっぞ。
キモイな、やめよう。
俺は今、ちーちゃんとかおちゃんと小町に囲まれて尋問を受けている。
「お兄ちゃん、いつ帰ってきたの?」
「えっと、一週間前くらいです......」
「なぜ私たちや、小町ちゃんに最初に会いに来なかったの?」
底冷えするような声で千聖が質問してきた。怖いよぉ目が座ってるよぉ。
「そ、それは諸々の理由があって、今あったらお前らに迷惑がかかると思って、」
「私たちを心配してくれてたのかい?」
「ああ、ってかおちゃん、そのキャラ何?」
「今の薫はこんな感じなのよ。」
マジで?
「いい、お兄ちゃん。小町たちを心配してくれたのは、小町的にポイント高いけど、すぐ会いに来てくれなかったのは、わがままなのはわかってるけど......」
そこまで言うと小町は俺に抱きついてきて胸に顔をうずめた。
「ずっと、心配してたんだからね...」
すると、二人も抱き着いてきて...
「本当にあなたが無事で...よかった」
「改めて、はちくん、おかえり」
......三人の肩が震えてる......俺は兄と幼馴染失格だな。
「心配かけてごめんな、あと、ただいま......」
俺は三人のことを大事に抱きしめながらそう言った。
あれからすべての訓練も終わり、(戸山は隠密行動訓練だけは最下位に近かったが)一休みしていると小町たちから帰ろうと誘われた、だが
「悪い、俺は今遊真と住んでるから......」
「その心配ならいらんぞ、八幡。」
「お、親父!?ボーダーだったのか!?」
断ろうとすると、親父が来た、
「全部、迅から聞いてる、今日はこのまま玉狛によるつもりだ。」
「あ、ありがとな...」
「バーカ、おまえはまだ子供なんだからわがまま言ってもいいんだよ」
......カッコつけやがって。
「うーむ、小南せんぱいは強いな」
「ええ、そうよ私より強い奴なんて居ないんだから」
「ボーダーのトリガーを使ってという条件なら兄さんにも引けを取らないかもしれん」
その頃、玉狛支部では遊真たちが小南たちに特訓を付けられていた。
「ちょっとゆうま、その兄さんはボーダーのトリガーじゃなかったら私に勝てるっていうの!!」
「多分、圧勝だと思うよ」
「ぬぁんですてぇー!!」
「よう、空閑遊真ってのは誰だ?」
すると、八一が入ってきた。
「八一さん、お久しぶりです。」
「おお、木崎。久しぶりだな。」
この人たちは玉狛支部所属の人たちだよな、父さんの知り合いっぽいけど
「兄さん、迎えに来たの?」
「ああ、つっても今日から引っ越すぞ」
「引っ越すってどこに?」
「俺の実家」
すると、茶髪ロングの奴が話しかけてきた。
「ちょっとゆうま、こいつ誰よ。」
「兄さん」
「こいつがそうなの?」
な、なんだ?
「ちょっとあんた、私と勝負しなさい!」
......は?どういう事だ?
「いいから、訓練室に入りなさい!」
「親父、いいか?」
「まあ、時間はあるし、10本勝負なら...だがいいのか?小南は強いぞ。」
「大丈夫だ」
負ける気はない。
「10本勝負、始めるよ。じゃあ、開始」
宇佐美のコールで、小南が一気に詰め寄ってきた。
斧状のブレード二刀流か、とりあえず、弧月で受けて、そこから刀に角度を付けて小南を崩し首を切ろうとするがもう1本の斧トリガーで受けられてしまう。
そこから小南は腕をクロスし俺を両断しにかかるがこれは飛んで回避して小南の頭に弧月を突き刺して、勝った。
「なかなかやるわね」
「お前は少し期待外れだがな」
すると、小南は切れて、
「ぶっ潰す」
切りかかってきた。
と、思いきや二つの斧をくっつけて、
「
合体させた。
そこから小南は八幡めがけて斧を薙ぎ払った。
八幡は、また弧月で受けようとするが受けきれず吹っ飛ばされてしまう。
小南のトリガー、双月の接続の斬撃の重さはさすがの一言である。
「もう終わり?」
小南は強い、それは確かに
「そんなわけないだろ」
八幡は小南に、最高速度で迫っていった。
(まっすぐ来るなんて、確かにこの双月は重いから速い攻撃には少し弱いけど、少しよ。
カウンターで切り伏せて終わりね)
小南は双月で八幡を迎え撃った。
確かに最高速度で突っ込んで行ってカウンターをしっかり合わせられたら即死は免れないだろう。
それが常人があればの話ではあるが、
彼はしゃがんで双月をよけ、居合のような形をとり下段斬りをした。
だが、小南の経験も厚い、彼女は迅悠一よりも前からボーダーに所属していた、戦闘経験で言えば七年以上になっているのだ。
「
小南はほとんど反射的に双月を分解し、片方を弧月の軌道上に、もう片方を振りかぶった。
これでは弧月はガードされてしまい、双月で落ちる。そう誰もが思った。
だが、経験という意味では八幡も負けてはいない 、8歳の頃から、空閑有吾に鍛えられ続けてきたのだ。
とっさの動きという点では八幡に軍配が上がる。
彼は手首のスナップをきかせ、少し早く双月に弧月を当てた。力は抜けている。つまり拮抗せず弧月は弾かれた。
それこそが彼の狙いだった。彼は弧月を跳ね上げ小南の首を刈り取った。
「小南ダウン、比企谷、1pt」
「そんな、この私が1本も取れないなんて...」
「さすがだな、兄さん」
「そうでもないぞ、後半は最大だと腕を切られたしな。もう少しこっちのトリガーになれないとな」
小南との十本勝負も終わり、一息ついている。
結構強かったなあいつ、他のトリガーも使われてたら危なかったかもしれん。
「ちょっとあんた、いつか必ず勝つから首洗って待ってなさい」
「ふっ......」
「な、なんで笑うのよ!!」
だって、こいつの目が
『いつか絶対勝ってやる!!』
『はっ、十年早いぞ半人前』
俺とそっくりだったから、
俺はそっと小南の頭を撫でながら、
『八幡』
「小南」
『「いつかここまで上がってこい、お前ならやれる」』
......っは!
「わ、悪い、つい遊真にやる癖で」
すると、小南はうつむいたまま黙っている。セクハラで訴えるのだけは待ってくれ!!
「出たよ兄さんの天然ジゴロ。ネイバーにも結構被害者がいるんだよな」
「そうなのか?」
どうすりゃいいんだ......
『次回、ボーダートップチーム①に、トリガー、