少年はそこで英雄と出会う。 作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!
「嵐山隊、現着した!これより忍田本部長の命により玉狛支部、迅悠一の手助けをする。」
太刀川たちとの現場には嵐山隊も加わっていただが...
「ウチと二宮隊、湊隊に三輪隊、んでもって風間隊、冬島隊までいるとなれば、たとえ嵐山たちがいるとしても俺たちが勝つ。」
まだ戦力差は大きい。 ボーダーの 狙撃手、攻撃手、射手、この3つのすべての個人ランク1位がいる。それに加え連携に定評のある湊隊、風間隊さらに三輪隊までいるのだ。
そうそう覆る差ではない。
だが、迅悠一に焦りはなかった。
彼の
「迅さん、これは止めちゃっていいですか?」
「あん?誰だお前?」
「あんたらが狙ってるブラックトリガーの兄だよ」
『迅さん、回線繋いでください。』
そして戦闘は激化する。
町の真ん中で八幡たちは敵の分断に成功した。
今、八幡の前には湊隊、二宮隊、風間隊の三隊がいる。
「さて、帰ってくれる気は?」
「ないな。」
その言葉と同時に風間は八幡に切りかかる。
風間はスコーピオンで切りかかり、その陰に隠れた菊地原と歌川も切りかかる。
が、八幡のブレードによって阻まれる。八幡はブレードで三人を押し戻す。
そして、追撃しようとしたが二宮の
八幡がそれをすべてはじき切った。
そこに二本の斬撃がくる。八幡は身をねじってかわしたが、後ろの家は綺麗に切れてしまった。
「なっ!!あそこからの旋空弧月をかわすなんて!?」
ボーダーの弧月専用のオプショントリガー、旋空弧月の効果は弧月にトリオンを込めることで斬撃を拡張できるというものだ。
これはなかなかに強力でシールドなども普通に切り捨ててしまう。
先端に行くほど威力と速度が上がるので15m先から打った友希那が驚くのも無理はないだろう。
だが同時に友希那はある異変を感じていた。
(変ね、くやしいけどあのブラックトリガーを使えば一瞬で終わるはず、何を考えているの?)
また風間隊が肉薄して連携して切りかかる。しかしのらりくらりと躱されながらじわりじわりと削られて小さい傷が増えていく。
すると、しびれを切らしたのか菊地原が
「風間さん、もうこいつほうっておいて僕らだけでも玉狛支部に向かっちゃいましょうよ。このままやっててもこいつまともに相手しませんよ、こっちのトリオン切れでジリ貧になるだけです。」
「......それもそうだな、あっちのに逃げを封じるという意味でも俺たちだけでも玉狛に向かおう。」
すると、八幡は心底めんどくさそうに
「はあ、ならしょうがないか」
と言い、“断罪”のブレードを持っている右手を手前に引き下げて、左手を前に突き出して狙いを定めるようなしぐさをする。そして、“不可視の刃”を突きで放ち菊地原を射抜いた。
突きは当てるのが難しいという欠点はあるが、それ以外で言えば射程も速度も斬撃の形で放つよりも遥かに上なので菊地原はわけもわからず頭を撃たれた。
「なっ!!菊地原!!」
『トリオン体活動限界、
『迅さん、プランBです』
戦況は動こうとしている。
『歌川、ステルス戦闘をオンにしろ』
『白金さんとの連携がとりづらくなりますが?』
『構わん。白金、俺たちに当てても文句は言わん。ここだと思うときに撃て』
『はい』
すると、風間隊の姿が消えた。
カメレオンという姿を消すオプショントリガーを使用しているからだ。
しかし、これは比企谷八幡の
斬りかかろうとした歌川は逆に斬り伏せられた。
だが、ここまでが風間の作戦だった。
湊隊からの情報により同時に複数の能力を使ったことはない。ならば攻略するには単純に手数で埋め尽くせばいいのだ。
回り込んでいた二宮とリサの挟撃による二宮、
そして、リンコからのライトニング、辻、友希那、紗夜による三方向からの旋空弧月、さらに風間のモグラ爪、切り替えて対応してもさばききれない。まさに絶体絶命の状況だ。
「ちっ、間に合わんか。ならいい、“天罰”発動」
すると、八幡の体は光り輝き、全ての攻撃をはじいた。
その光が止んだ時にいたのは
「......綺麗」
誰がつぶやいたのかは分からないが、この状況を表すには他にない言葉だろう。
しかしトリオン消費が多く、たとえ八幡であっても、1日に1回約10分程が限界である。
しかしその分強さは圧倒的だ。 両脇に“糾弾”の弓があり、 “断罪”のブレードが体の周りを漂っており、羽のようなものを形成している。これが
さらに常時薄く“拒絶”のシールドを張っており、全ての攻撃に対応が可能となっている。
そして、彼はその権能を十二分に発揮することができる。
彼の副作用、超高速並列思考により1本1本がまるで生きているかのように、ブレードを動かし、トリオン感知で察知した敵を“糾弾”の弓で打ち抜く。
まさに彼専用トリガーといったところだろう。
そして、彼はリンコを射抜き、辻を切り伏せた。
そして、“不可視の刃”の構えを取った。友希那と紗夜は弧月で受けようとし、二宮と風間はしゃがんで躱そうとした。
しかし、友希那と紗夜は斬撃が弧月をすり抜けたように切られてしまった。
「これやるとアフトクラトルの爺さんを思い出すから嫌なんだよな」
つまり、効率良く殺せるようにできている。
この状態では普通、羽を形成しているブレードやからだの周りを漂っているブレードに目が向きがちだが、それでは一生勝てないだろう。
これはここに視線誘導をして周りを漂っている無数の透明なブレードに目を向けさせない、重要な役割を果たしている。
今はその1つが友希那たちを切り裂いたのだ。
風間と二宮も
「今日は確かにやられたが一応足止めができるということが分かった。2週間後までにはまた戦力を増やしてくる。誰かが貴様止めている間に俺たちは玉狛のブラックトリガーを取りに行く。勝った気になんてならないことだ。」
「それは無理だと思いますよ。では」
風間たちは全く動揺しない八幡を見ながら
『次回、ボーダー上層部に、トリガー、