少年はそこで英雄と出会う。   作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!

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ボーダー上層部

 

「これはどうゆうことかね忍田本部長!!比企谷広報部長!!なぜ嵐山隊が玉狛についた!?なぜネイバーを守ろうとする!?それにネイバーの兄を名乗る、先日本部に仮入隊した男、あんたらの息子だそうじゃないか、いったい何を考えている!?ボーダーを裏切るつもりか!?」

 

 

ボーダーの会議室では開発室長の鬼怒田が忍田たちに追及をしていた。当然だ。味方だと思っていた人間が実はあちら側だったのだから。

 

 

「裏切る......?八幡は俺の息子、あいつが世話になった人の息子なら、俺にとっても息子同然だ!」

 

「それにだ。論議を差し置いて強奪を強行したのはどちらだ?もう一度はっきりと言っておくが私はブラックトリガーの強奪には反対だ。ましてや相手は有吾さんの子、これ以上刺客を差し向けるつもりなら次は嵐山隊ではなく、この私が相手になるぞ、城戸派一派」

 

 

比企谷広報部長は以前鬼神とまで呼ばれた剣術の鬼、広報の方が万が一息子が帰ってきたときに 情報を集めやすい、と転向しなければ忍田本部長と並び、ボーダー本部においてノーマルトリガー最強の男となっていただろうほどの使い手である。もはや城戸派一派にとっては分の悪い戦いになった。だが、

 

 

「成程......ならば仕方ない。次の刺客には天羽を使う。」

「なっ!?」

 

天羽月彦、迅悠一と並ぶもう1人のブラックトリガー使い、素行に色々と問題はあるが単純な戦闘力では迅悠一もしのぐという。しかし、彼が戦う姿は余りにも人間離れしすぎている万が一、市民に目撃されるとなれば、ボーダーのイメージはまた落ちるだろう。

 

 

「A級トップを1人で倒す迅の風刃に、忍田君たちが加わるとなればこちらも手段を選んでおれまい」

 

 

しかし彼の決定は揺るがない。だがそこへ2人の訪問者が現れた。

 

 

「失礼します」

「皆さんそろっているようですね。すいません会議中に」

 

「な!迅と比企谷の......!?」

「交渉しに来たんだ」

 

 

2人は悠々と用件を切り出す。

 

 

「本部の精鋭を撃破して、本部長派とも手を組んだ......戦力で優位にたった今が交渉のチャンスというわけか。」

 

「こちらの要求は1つ、うちの後輩の空閑遊真のボーダー入隊を認めていただきたい。」

「太刀川さんという人が言うには本部が認めないと入隊したことにはならないらしいので」

 

「なるほど“模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁じる“か」

「私がそんな要求を呑むと思うか......?」

 

 

そう、この要求ではあまりにも玉狛側が有利すぎる。だが、そんなことは計算済みである。

 

 

「もちろんタダでとは言いません、代わりにこっちは俺の培ってきたネイバーのトリガー技術、そしてここに持ち帰ってきたネイバーフッドの金属、それと」

「“風刃”を出す」

 

会議室に動揺が走る。当然だ、迅のブラックトリガーは迅の師匠である最上宗一がなったトリガーであり迅が争奪戦で全力で手に入れたトリガーなのだから。

ただ本人である迅悠一は何も気にすることなく話を進める。

 

 

「うちの後輩の入隊と引き換えに風刃を本部に渡すよ。そっちにとっても悪くない取引だと思うけど?」

 

悪くないところの話ではない、使えるかどうか分からない玉狛支部のブラックトリガーよりも、A級トップ隊の力に匹敵して、なおかつ使える人間の多い風刃の方がはるかに価値がある、 さらにここに未知のトリガー技術ときたものだ。玄界(ミデン)にあるものだけではトリガー技術の再現に限界もある。 さらに八幡の殺戮の天使(キラーエンジェル)、これを間近で見たものはそのトリガー技術の凄さも分かるだろう。だが、

 

 

「取引だと......?そんなことをせずとも私は太刀川たちとの規定外戦闘を理由にお前からトリガーを取り上げることもできるぞ。そして比企谷のブラックトリガーそちらに残留したまま、これでは戦力的にそちらが優位なままだ。」

 

「 その場合は当然太刀川さんたちのトリガーも没収なんだよね。それはそれで好都合、平和に正式入隊日を迎えるならどっちでもいい。それに八幡のブラックトリガーは、」

「俺のブラックトリガーは少し特殊なんです。そうですね。鬼怒田さん、といいましたか?

起動してみてください。」

「八幡のブラックトリガーは好き嫌いが少ない、俺も起動できたよ。」

「すぐに解除できるようにしておいてください」

 

「どういうことじゃ?トリガー、起動(オン)

 

 

そして鬼怒田はブラックトリガーを起動した。だが次の瞬間、トリガーをオフにして頭をおさえて床を転げまわった。

 

 

「なっ!?何をしたのかね!?」

「とんでもない量の情報が流れ込んできた......」

 

「これがこのトリガー一方通行(アクセラレータ)の選別、 俺みたいにボーダーで言うSランクの情報処理系の副作用でもない限り、これを1分もつければ狂うでしょう。」

「そういうこと、八幡のブラックトリガーを本部が保有しても何のメリットもないよ。」

 

「だが脅威としては残るが?」

 

「大規模侵攻、親父から聞いたんですけど4年前に大規模侵攻があったらしいですよね。

そして迅さんの予知では近々また大規模侵攻があるとか」

 

「何が言いたい?」

 

「俺からブラックトリガーを取り上げるのは自由ですが、その場合防衛力まで落ちますよ。」

 

「いざという時に敵か味方とかわからないものなの戦力とは数えない、と言ったら?」

 

 

すると八幡は少し悩んだそぶりを見せて、ため息をついてこう言った。

 

 

「悪いですが使い物にならない一方通行(アクセラレータ)を俺から取り上げたとしても、戦力とは加算されない、 さらに言えばぶっちゃけますけど俺のトリガー、殺戮の天使(キラーエンジェル)。この“天罰“モードなら、5分あれば落とせますよボーダー本部。 これは戦力になると考えれば悪くない取引のはずなのですが?」

 

すると、鬼怒田とメディア対策室長である根付は、城戸を説得し始めた。

 

 

「城戸司令......」

「城戸司令......!」

 

「さあどうする?城戸さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は会議室を出て歩いていた。すると、三つの人影を見つけた。

 

 

「よう、風間さん、二宮さん、太刀川さん......ぼんち揚げくう?」

「さっきぶりですか?」

 

 

 

『次回、そして、少年たちは翼を得るに、トリガー、起動(オン)

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