少年はそこで英雄と出会う。 作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!
「全くお前は意味不明だな、なにあっさり風刃渡してんだよ、勝ち逃げする気か?今すぐ取り返せ!それでもう1回勝負しろ!」
「無茶言うね、太刀川さん」
俺たちは今、自販機の前で談笑している。
「ブラックトリガー奪取の指令は解除された、風刃を手放す気があったんなら最初からそうすればよかっただろう」
「それにお前確か比企谷だったか......?お前も俺たちと戦うことなく始めからトリガー技術はボーダーに渡していればこんなことにはならなかったんじゃないのか?」
確かにそれはそうなのだが......
「いやどうかな昨日の段階じゃ風刃に“箔”が足りなかったと思うよ」
「ええ、言い方は悪いですがあなたたちが俺に倒されたおかげで、こっちのトリガー技術の強さを印象づけることができたわけですし」
言い方は本当に最悪だけどな...
「なるほどA級上位の俺たちを派手に蹴散らすことで、まあ二宮はB級だがそれでも射手は一位、さらに言えば元はA級部隊だったからな。ネイバーのトリガー技術、風刃の価値を引き上げたということか」
「そのとおりです。それがプランB」
「そうやって風刃を売ってまでネイバーをボーダーに入れる目的はなんだ?何を企んでる?」
こればっかりは迅さんに感謝しかない。俺も最善、手は尽くしたがそれだけじゃ足りなかったかもしれないからな。
「その、うちに入った遊真っていうんだけどね。まあ八幡の弟みたいなもんなんだけど、結構ハードな人生送っててさ。俺はあいつに楽しい時間をつくってやりたいんだ。」
こればっかりは本当に俺もどうしようもないからな。
俺は、ネイバーフッドの惑星国家を飛び回って有吾さんと一緒にいろんな国のツワモノたちとバチバチやりあってたころ、これが楽しかった。
あとはちーちゃんやかおちゃんと遊んでた頃、 これも最高に楽しかった。 俺じゃもう遊真の友達にはなれない。兄だからな。
だから遊真には2つの意味での遊び相手に出会って欲しい、きっとそれがボーダーにはたくさんいる。
きっとあいつも毎日が楽しくなる。
迅さんの話も終わったみたいだな。
「あ、それともう一つ...俺ブラックトリッカーじゃなくなったからランク戦復帰するよ。とりあえずソロで攻撃手一位目指すからよろしく」
あ、それなら
「あ、それなら俺も1位目指すのでよろしくお願いします。」
「お前は強いのか?」
「俺と風間を相手にして余力があった。」
「おお! それにもう迅もS級じゃないじゃないか!!そういやそうだ!お前それ早く言えよ!何年ぶりだ?3年ちょっとか?お前にも期待してるぞ!比企谷!」
この人さては戦闘狂だな。強い奴と戦えるとわかったとたん目が輝いたぞ。
「こりゃ面白くなってきた。なあ風間さん!二宮さん!」
「面白くない、全然面白くない」
「こなみ先輩。おれ、スコーピオンでいくことにした」
「烏丸先輩。実は僕、銃手になりたいと思っているんですが」
「よし合格だ雨取、次は動く的の狙撃だがその前に狙撃手の基本戦術を教える」
そして、時は過ぎ
1月8日 ボーダー隊員正式入隊日
「さあ、いよいよスタートだ」