少年はそこで英雄と出会う。 作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!
さて、正式入隊のためボーダー本部にやってきたわけだが
「なんだか緊張してきた......」
と三雲が話す。あーわかるわ。俺も遊真が本当に集団生活できるのかと考えるとわりと心配になってくる。えっ、俺?俺はべっ、別に集団生活ができないわけじゃないし...
「なんでだよ。オサムはもう入隊してるじゃん」
いやでも自分のことより他人の事の方がなんだか緊張してくる。これ結構ガチなんだよな。
それだけ心配してくれる友達ができたんだ。良かったと思うぞ、遊真
「よし...... 確認するぞ、C級隊員の空閑と千佳はB級を目指す」
遊真が引き続き、
「おれたちがB級に上がったら3人で隊を組んでA級を目指す。」
三雲がまた結び、
「A級になったら遠征部隊の選抜試験を受けて...」
雨取が繋いだ。
「ネイバーの世界にさらわれた兄さんと友達を探しに行く!」
そして、三雲が
「 ......よし!」
「今日がその第一歩だ......!」
すると千聖が話しかけてきた。
「私たちが入隊した時もこんな感じだったわ」
すると、薫も
「ああ、儚い記憶が蘇るね。あの頃は私はまだ泣き虫だった。小町ちゃんと3人で必ず八幡を助けに行くって言ってたんだ。」
「その節はずっと帰って来なくてすいませんでした。」
「ホントよ......でも、今あなたと一緒にいる、それだけで十分よ」
そういう彼女の横顔はいつもよりも魅力的に見えた。つい見とれてしまいすっと目をそらす。そして、やや照れながら
「そーかよ」
ああ、もう!!恥ずいこというな!!キュンとしたじゃねーか!!!
と、そういやこっちも
「牛込、お前は大丈夫か?」
「あ、はい!香澄ちゃんたちもいるので」
今答えたショートボブの黒髪の女子が牛込りみ、玉狛支部にいたらしくこっちもネイバーにお姉さんをさらわれたみたいだ。雨取みたいだな。
こいつは俺と仮入隊で一緒になっていた戸山たちとチームを組むつもりらしい。
こいつ人見知りっぽいのにあの前後ぶった斬りのキラキラドキドキうさぎ空間で大丈夫か?
「本当は比企谷さんともチーム組みたかったのに」
「比企谷も花園ランドにご招待~」
「いや花園、俺年上だからせめてさんぐらいつけようぜ。つか花園ランドってなんだよ怖いんだけど。あと俺は小町とチーム組むつもりだからな。」
そう俺も我が最愛の妹、小町オペレーターとして、本部所属でA級を目指そうと思っている。
「お前バカスミ!比企谷さんの迷惑になるだろ!!すいませんでした。」
こいつは市ヶ谷有咲、戸山の知り合いらしく、仮入隊をしているときに知り合った。
因みに牛込は狙撃手志望でこいつは射手志望らしい。
「すいません、うちの香澄たちが...」
「いや、別に...お前は大変だな山吹」
「あはは...でも、好きでやってることですし!」
こいつは戸山が組むチームのオペレーターになる予定の山吹紗綾、下の兄弟がたくさんいるらしく、家計の足しにするためにボーダーに入ったそうだ。
ほんっとに立派な良い子!!いや~俺とは真逆だな。
「随分、女の子の知り合いが増えたのね」
「八幡......」
ちょ、そのジト目やめて!なんかいたたまれなくなって来るから!!
「お、おい、忍田さんの話始まるぞ」
「逃げたね」
「逃げたわね」
......怖いです。まる。
「ボーダー本部長忍田真史だ。君たちの入隊を歓迎する。君たちは本日C級隊員つまり訓練生として入隊するが三門市のそして人類の未来は君たちの双肩にかかっている。日々研鑽し正隊員を目指してほしい。君たちと共に戦える日を待っている。私からは以上だ。この先の説明は嵐山隊に一任する」
すると、嵐山隊が出てきて会場がざわめく。やっぱ人気だな
するとあの残念3人組が話し出した
「あーあー喜んじゃって、素人は簡単でいいねぇ」
すると遊真が聞く。
「なあ、それどういう意味?」
「なんだこいつ」
「頭白っ」
「無知な人間は踊らされやすいって意味さ。嵐山隊が宣伝用に顔で選ばれた奴らだから、実際の実力は大したことないマスコットチームなんだよ」
「ボーダーの裏事情を知っている人間にとってはこの常識知らなくてもちゃんと見ていれば見抜けるしな。」
「あんま本気にすんな遊真。」
「ウソは言ってないぽいけど...」
「無知だから踊らされてるんだよ」
まあ、こいつらずっとこんなもんだったしな。
「これからオリエンテーションを始めるが、まずはポジションごとに別れてもらう。攻撃手と銃手を志望する者がここに残り、狙撃手を志望する者はうちの佐鳥について訓練場に移動してくれ」
そして、牛込と雨取と別れ、
「改めて、攻撃手組と銃手組を担当する嵐山隊の嵐山准だ」
そこまで言うと嵐山さんは三雲たちの方を向き、
「まずは、入隊おめでとう」
ああ、そう言えば遊真たちと同じ中等部に妹弟がいてモールモッド騒ぎの時に三雲に助けられたんだっけか。
「忍田本部長もさっき言っていたが、君たちは訓練生だ。B級に昇格して正隊員にならなければ防衛任務にをつけない。じゃあどうすれば正隊員になれるのか、最初にそれを説明する。 各自、自分の左手の甲を見てくれ。」
俺たちも自分の手の甲を見る。俺は3700、遊真は1000、戸山は2800、花園は3000、市ヶ谷は2700か、
「君たちが今起動させているトリガーホルダーには各自が選んだ戦闘用トリガーが1つだけ入っている。左手の数字は君たちがそのトリガーをどれだけ使いこなしているかを表す数字だ。その数字を4000まで上げること、それがB級昇格の条件だ。」
結構早く上がるな。小町も家に金を入れているというのに兄の俺がまさかのごくつぶしでは申し訳が立たなかったんだ。
まあ確かに専業主婦にはなりたい。だが、今は俺は小町に朝昼晩飯を作ってもらっている状態だ。こんなのただのニートのヒモだ。俺は養われるつもりはあるが、施しを受けるつもりはない。
遊真もいるしな。
「ほとんどの人間は1000ポイントからのスタートだが仮入隊の間に高い素質を認められたものはポイントが上乗せされてスタートする。当然その分即戦力としての期待がかかっているそのつもりで励んでくれ」
先程遊真に声をかけていた残念な三人組を見ると自分の手のひらを見せびらかしてアピールしている......はっきり言ってだせぇ
「ははあ... だからあんな偉そうだったのか。なあ、ところで兄さんは何ポイントもらったんだ? 仮入隊していたんだろ?」
「あ、僕も気になります!」
「私も!!」
「確かに、お兄ちゃん何ポイントぐらいもらってんの?」
遊真と三雲と戸山が聞いてくる。まあ、別にいいけど...
「3700だ、早いとこB級にならないとな。」
「3700!?」
「おお~!!さすが八幡先輩!!」
「さっすがお兄ちゃん!!小町的にポイント高い!!!」
本当に早く上がんねーとな。1人だけニートは嫌だ(切実)
「ポイントを上げる方法は2つある。週2回の合同訓練でいい結果を残すか。ランク戦でポイントを奪い合うか。まず訓練の方から体験してもらう。ついてきてくれ」
と、いくか。
『次回、ボーダー②に、トリガー、