少年はそこで英雄と出会う。   作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!

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大規模侵攻④

ランバネインとマナ、モネが(ゲート)から出現し戦闘は膠着状態になっていた。

出現後すぐ、茶野隊が来たものの、ランバネインの圧倒的な火力により貫かれてしまった。

 

「このままじゃジリ貧だな。」

 

東が言うが打開策はない...と思われたが、

 

「美竹隊、到着しました!!」

 

ボーダーB級三位部隊、美竹隊が来た。さらにB級の丸山隊、弦巻隊まで来た。

 

「あなたたちはもう終わり、囲まれてるんだから。わたしたち九人も追いついた。」

 

美竹隊隊長、美竹蘭のこの言葉はブラフである。ここで追いついたのは正しくは十二人であり、それぞれの隊の狙撃手を狙撃ポイントで配置している。そして、自分が相手のヘイトを稼いでいる間に、狙撃手たちに、敵を打たせるというのが今回の作戦だったのだが、

 

「ランバネイン、マナの後ろに」

「[[rb:鉄壁の盾 >スカサーリ ]]、発動」

 

マナを中心にして半径3mほどの間に、いくつかのシールドが張られて全ての狙撃が防がれた。

この鉄壁の盾はアフトクラトルの強化トリガーである。その中でもこれは防御に特化していて、いや防御性能しかないと言った方が正しいか、代わりにこの鉄壁の盾が生み出すシールドはブラックトリガーの攻撃であっても、一度は防ぐことができる。さらに、防御性能のみに絞ることによって極端にトリオン消費を抑えたものでもあり、継続戦闘能力においては群を抜いている。

 

「防がれた......!?」

「気を付けろ美竹!!そいつらはかなりのやり手だ!!」

 

完全に意識外からの狙撃を防がれたことに驚愕をあらわにする美竹。しかし、それだけではない。

 

「ランバネインはさっきまでもいた方」

「わたしたちは今来たほうをやる」

「了解した!雷の羽(ケリドーン)

断絶の剣(エラフォカンサロス)、発動」

 

すると、東たちの方へ規格外の威力のレーザーが、そして美竹隊や丸山隊と東たちの間に旋空弧月のような斬撃が来て 地面も大きく切り裂いた。

この断絶の剣は鉄壁の盾(スカサーリ)と対になるトリガーである。つまり攻撃性能しかない。代わりに このトリガーは斬撃の威力を格段に高めてある。これはトリオンをためて放つ斬撃であるが、シールド機能などがない分、増幅機構が付いており通常の約3倍の威力が出る。

そしてネイバーたちの目論見通りに美竹たちは分断されてしまった。

 

 

 

 

 

「巴、今の状況は?」

『丸山隊、弦巻隊がこっちに残留してる。東さんたちは少し吹き飛ばされたみたいだ。』

 

美竹はオペレーターである宇田川巴に状況を聞いた。

 

「ひまり、白鷲さん、奥沢さん、 もう一度揺さぶります。 少し盾の方からもう1人の方を引き離してみるので、そのタイミングに合わせて、撃ってください。」

『『『了解(!!)』』』

 

狙撃手である千聖と上原ひまり、奥沢美咲に作戦を伝える。

 

「射手と銃手が牽制、攻撃手は突出しすぎないように、特に弦巻さん。いい?」

 

そして、射手である羽沢つぐみ、氷川日菜、銃手である丸山彩がそれぞれ、炸裂弾と通常弾を放つ、 炸裂弾で視界を奪ったところにスコーピオンを使っている薫と青葉モカ、弦巻こころが奇襲を仕掛ける。しかし一本だったブレードが真ん中から割け二本になり、スコーピオンを砕いて青葉の足、薫の腕を奪った。だが、そこから薫は身をひるがえし、スコーピオンをモネに向け投げた。一瞬モネの動きが制限され、止まる。そこで煙幕が晴れて、弧月使いである若宮イヴ、美竹蘭、北沢はぐみが旋空弧月を打つ。 モネはそれを二発は初めのトリオンの斬撃で相殺し、残り一本は平然と防ぐが

 

『狙撃班、お願いします。』

 

狙撃手が用意していたライトニングを一斉に放つ。しかし、

 

「モネ、大丈夫?」

 

マナがモネの前に出てきてシールドで止めてしまった。

作戦は失敗かと思われたが、美竹は笑っている。

 

『大体わかりました。皆さん、私にいい考えがあります』

 

 

——————————————————————————————————————————————

 

 

 

少し時は遡り、基地北部。

八幡は人型ネイバーと向き合っていた。

 

「あんたがあいつを倒したのか?」

「ああ、そうだ」

 

すると、テートは茶髪の好青年という外見の印象にそぐわない不気味な笑みを浮かべる。

 

「じゃあ、お前を殺せば俺はあいつより強いってことだよなァ」

「......!?」

 

突如、テートから立ち昇る殺気、それに反応して八幡は風迅もどきをとっさに撃つが、

 

「“未元物質(ダークマター)”」

 

テートの出した、言葉には表せない、気体なのか液体なのか固体なのか、その判別すらもつかない物質により阻まれてしまった。

 

「なんだ、それ......?」

「これは“未元物質(ダークマター)”。はは、それじゃいつまで経っても俺は殺せないよ。使えよ、一方通行ォ!!」

 

爽やかな話し方と、混在する口の悪い言葉、その二つの差に吐き気がしそうな話し方だ。

すると、テートは槍のような形にして、未元物質(ダークマター)を八幡めがけて撃ちだした。

八幡は当然シールドで防ごうとするが、

 

「!?」

 

突然、上に飛び上がった。未元物質(ダークマター)はシールドと干渉せずそのまま直進し、躱しきれなかった八幡の足を貫いた。

 

「お前のシールドじゃあ、俺の攻撃は防げねェぞ?使えよ、おら、おら、おらァァ!」

 

テートは八幡めがけて、無数の未元物質を放つ。それをグラスホッパーで上に躱し、

 

炸裂弾(メテオラ)

 

テートの手前の地面に向けて炸裂弾(メテオラ)を撃つ。そしてテートの視界が遮られる。

そして八幡はグラスホッパーで方向を変えてテートの後ろに着地し、テートに向け、

 

「旋空弧月」

 

突きの旋空弧月を放った。最速で裏をつき防ぎようがないはずだったのだが、

 

「おいおい」

 

彼には

 

「なめてんじゃねェよ。俺はブラックトリガーだぞ?」

 

通用しない。

彼の周りすべてをドーム状に未元物質(ダークマター)が覆っていた。

何の攻撃も効かない物質、それが無制限に出せる。反則もいいところだがブラックトリガー、それはすべての事象を引き起こすに値する言葉である。あり得ないことはない。

 

すると、八幡は溜息を吐き

 

「お望み通り、使ってやるよ」

「第二ラウンド...だな。こっからが本番だ」

 

チョーカーに手をかけた。

 

 

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