少年はそこで英雄と出会う。   作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!

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比企谷八幡⑧

「あっ!比企谷さんに空閑!」

「あなたが、クガ?くんかしら?比企谷さんもこんにちは」

 

俺たちが病室に入ると三雲に似た女性と雨取、そして三雲がいた。

 

「よ、オサム、久しぶり」

「体は大丈夫か?三雲、そんで、三雲のお母さん...なんですよね」

 

最初行ったときはほんとに姉かと思ったんだよな。で、三雲のことについて死ぬほど謝ったんだが、あの子がしたことだから......と言ってたんだよな...

三雲のお母さん...長いな、母雲さんでいいか、が少し用事があると出てくとすぐに宇佐美がきた。

 

「おしゃむくん...目ぇ覚めて良かった~」

「おい、大丈夫か?」

 

こいつ、ほんとに大丈夫か?すっげえ眠そうだし、

 

「ああ、八幡くんと遊真くんも来てたんだ...いや、アフトクラトルについての調査してたらつい... おさむくん起きたばっかりだし用件だけサクッと済ませちゃうね おさむくんが寝てる間の今回の旅行君が あったからその広告l 手柄の順に特級・一級・二級ってのがあるんだけど まあ要は頑張った人にボーナスあげるぞってことね。特級から

特級戦功報奨金150万+1500ポイント

 

A級7位三輪隊、三輪秀次

本部基地前の攻防で 人型ネイバー(ブラックトリガー)二体を対応、迎撃、奮戦し敵を撤退へ追い込んだ。

新型撃破数1

 

A級一位太刀川隊、太刀川慶

基地を襲う爆撃型トリオン兵を迎撃し、その後ラービットを新型を中心に敵の戦力を多く削った。東部地区への駆けつけ被害を小規模に抑えた。

新型撃破数11

 

S級(ブラックトリガー) 天羽月彦

単独で西部、北西部地区を広範囲にわたって防衛、人的被害を0に抑えた。

新型撃破数3

 

玉狛支部 比企谷八幡

人型ネイバー(ブラックトリガー)を撃破。また単独で北部の人的被害を0に抑えた。その後本部基地前の攻防を射撃で援護、敵の撃退に貢献した。

新型撃破数24

 

玉狛支部 空閑遊真

人型ネイバー(ブラックトリガー)を撃破。

その後本部基地前の攻防を射撃で援護、敵の撃退に貢献した。

新型撃破数3

 

って感じだよ~」

「お、金もらえんのか。遊真、今日は焼肉でも行くか?」

「兄さん、焼肉って何?」

「空閑と比企谷さんが特級戦功......!」

「オサムくんは一級戦功だよ~」

「僕がですか!?」

 

いい臨時収入だな。頑張ったかいがあるってもんだ。

ただ、あの三雲の表情から見るにあいつ生真面目だから、どうせレプリカのおかげとか思ってんだろうな、でも...

 

「紛れもなく、これはお前の戦功だぞ、三雲。お前がこんなボロボロになってまで頑張ったからアフトクラトルは退いた

「そうだ、オサム、ちょっと来てくんない?」

 

ここからは、あいつらの時間。俺が干渉するべきじゃないな。

俺は病室を出た。すると、

 

「君は確か、比企谷さんの」

「えっと...確か唐沢さんですよね」

「ああ、今日は三雲君に用があったんだがちょうどいい。比企谷くん、A級に上がる気はないかい?」

 

......は?

 

 

 

 

 

「えと、なんて?」

「A級に上がる気はないかい?と聞いている」

 

どういうことだってばよ...会話のキャッチボールしよう!?米屋とか奈良坂とかから聞いたが、A級に上がるにはB級ランク戦で一位か二位になり、そこからA級への挑戦権を得てA級昇格試験を受ける手はずだったはず......

 

「私たちとしても君のような人材をB級で遊ばせておくわけにもいかないし、遊真くんの副作用(サイドエフェクト)については城戸司令から聞いたので君にウソをついてもしょうがないから言うが、君がB級ランク戦に出ると恐らくバランスが崩れる、それで心の折れる隊員が居てもいけないのでね。君をA級に特例昇格させたいと思っている。それに比企谷さんから聞いてると思うがA級になれば固定給も出る。どうだい?」

 

確かに魅力的な話だ。すぐにA級入りできるし遊真たちの枠を取らずに済む。

だが......

 

「俺をすぐにA級にしたら反感を買うんじゃないですか?」

 

俺が気にしているのはそこだ。俺はネイバーである遊真の兄を名乗ってるということで既に一部の印象は最悪だ。そこにA級に特例で昇格...なんてのが来た日には......

 

「それについては君が実力を見せてくれれば問題ない。特例といえども当然、試験は科す。それもA級上位三チームとの、ね。その様子が全隊員に放映されるようにする。」

 

ふむ...そこで俺が勝てば、認められる...と、いうことか。目立つのは勘弁したいが...

 

「ええ、願ってもない話です。よろしくお願いします。」

 

背に腹は代えられない。

 

 

 

 

 

 

それで、そのまま唐沢さんに付き添うと、父さんもいてそこから車に乗せられた。どうやら記者会見の会場まで連れてこられたらしい。

 

「記者会見......?」

「今回の防衛戦の結果報告だよ。通信室で 6人殺されてC級が32人さらわれたからそこはかなり突かれるだろうね。」

 

32......そんなにC級隊員が攫われたのか......そんで、死者6人...か

 

「行こう、裏から入れる」

「こっちだ。八幡に、遊真、それと三雲君も」

「あ、はい」

 

 

「以上が今回の大規模侵攻の被害です。詳しくはお手元の資料をご確認ください。質問があれば受け付けます」

 

俺たちが入る頃には会見は終盤に達していた。そこからは怒涛のように質問があり、その後一人の記者の質問が流れを変えた。

 

「今回訓練生ばかりが狙われたということは 訓練生は緊急脱出ができないとネイバー側に知られていたということでしょうか?」

「訓練生は基地の中でしかトリガーの使用を許されていません。なのでネイバーにトリガーの情報が漏れることは...」

「先月の上旬、私立羽丘学園にネイバーが現れた事件がありましたよね その際現場にいた訓練生がトリガーを使って戦ったという目撃談があります。そこでネイバーに情報が漏れたという可能性は......?」

「その件はもちろんこちらでも把握していますが、それが原因であるとはまだ判断が......」

『じゃあ他に心当たりがあるんですか!?』

『規則を破ったその単位の処罰は』

『まだボーダーにいるんですか』

『 羽丘学園の生徒ですよね!?』

「今回のこととの関連性はともかく規則を破った彼の行動はクラスメイト、そして学友を守る為のだったということを考慮していただきたい、事実多くの生徒が救われており......」

 

おい、これは...

 

「おい、父さんコレ」

「どういうことだ!根付!唐沢!」

「ええ、お察しの通り、あの記者は根付さんの仕込みですよ」

 

なるほどボーダーはすべての責任を三雲になすりつけ、悪意を三雲に集中させようということか、

 

「昨日の会議では俺と忍田、それと林藤の反対でそれは白紙になったはずだ!!」

「申し訳ありません。」

 

... 確かに組織のことを考えるんだったら三雲一人に罪を背負わせて、切り捨てるのが1番早いな。だが...気に食わんな。

 

「どうするオサム?あのおっさんの尻蹴り飛ばしてやるか?」

「どうもできないよ、今の話が本当なら悪いのは僕だ...」

 

すると、母雲さんが何か言おうとするが...

 

「オサム、おまえつまんないウソつくね。病院で頑固な性格まで治してもらったのか?」

 

すると、三雲は覚悟を決めたような表情で、

 

「空閑、悪い。ちょっと行ってくる。」

「おう、いってこい」

 

三雲のやろうとしていることは大体予想が付く。なら

 

「三雲、本当は目立つのなんて嫌だが......俺のことを利用してもいいぞ」

「......?あっ!!ありがとうございます!」

 

俺は前例(・・)になれる。

 

「何故ここに君が......!?」

 

すると、三雲は真っ直ぐに壇上に上がり話し出した。

 

「三雲修です。今の話に出てきた先月学校でトリガーを使った訓練生は僕です。質問があれば僕が直接答えます。」

 

すると、三雲は後ろを振り向かず林藤さんたちに話しかけだした。

 

「ボーダーに 迷惑をかけることになるかもしれませんがよろしいですか?」

「気にするな、好きにやれ」

 

一人の記者が三雲に向けて質問した。

 

「君が先月学校で訓練生でありながらトリガーを使ったのはボーダーの規則違反だという話がある。それを知っていたかな?」

「はい」

「君のその行動によって訓練生のトリガー情報が漏れた疑いがあるんだが、それについてはどう思うかな?」

「今にして思えばその可能性はあると思います」

 

相変わらず馬鹿正直だな。

 

「事の重大さをわかってないのか!? 32人が犠牲になったんだぞ!?“今にして思えば”!?そんな言い訳が通用するか!」

 

「......言い訳する気はありません。情報が漏れると知っていたとしてもやっぱりトリガーを使ったと思います。それくらい切迫した状況でした。将来的に被害が広がる可能性があったとしても、それが目の前の人間を見捨てていい理由にはならないと思います」

 

「言ってることは立派だけど、問題などあなたが訓練生だったことでしょう?初めからあなたが正隊員だったら、学校もお友達も守れてトリガーの情報も漏れなかった。ヒーローになりたいのよなら、順序を守ってまず正隊員になるべきだったんじゃないの?」

 

「運命の分かれ目はこちらの都合とは関係なくやってきます。準備が整うまで待っていたら、僕はきっと一生何もできません 僕はヒーローじゃない。誰もが納得するような結果は出せない。」

 

すると、暴動のように会場は荒れた。

 

「半人前だから大目に見ろってことか!?」

「反省の色が見えないぞ!?」

「犠牲者や遺族の気持ちはどうなる!?」

「罪の意識はないのか!」

 

こいつらは誰かを感情のはけ口にしてヒーローを気取りたいだけ、 そういう相手にわかりやすいネタを提供するのはまあ早いし効率もいい。多分、薫や千聖、有吾さんや遊真と出会う前の俺のままだったら、常套手段にしてただろうよ。

でも、今は気に食わないな。

すると、父さんが突然母雲さんに頭を下げた。

 

「申し訳ございません!息子さんを......守ることが......こいつらを止めることができませんでした。責めるなら自分を......!」

「比企谷さんは何も悪くありません。でも、 あの記者たち棒か何かでぶん殴ってやりたいわ」

 

怖っ!!!母雲さんこっっわ!!!無表情で突然いうんだもん、そりゃ怖いわ。

ま、こっからが......

 

「もう少ししおらしいところを見せたらどうだ。さっきから聞いていれば開き直ってるだけじゃないか。我々が聞きたいのは君が原因で失われた32人の若者の人生を君は埋め合わせるつもりなのか、君はどう責任をとるかということだよ。」

「取り返します」

 

三雲の反撃だな。

 

「ネイバーにさらわれた皆さんの家族も友人も取り返しに行きます。責任とか言われるまでもない。当たり前のことです。」

 

「取り返しに行く......!?」

「どういう意味だ......!?」

「ネイバーの世界に......!?」

 

会場は一番の騒ぎを見せた。すると、その騒然を城戸司令が切り裂いた。

 

「...... 彼の言ったとおり、現在ボーダーでは連れ去られた人間の奪還計画を進めている すでに無人機でのネイバー世界への渡航・往還試験は成功した。」

 

なるほどな、 “これから”行くってことにするのか。

 

「ネイバーの世界の隊員を送り込むと......!? 危険ではないですか?32人を救うためにさらに規制が出る可能性が......」

「...... そうか君たちはこの場合、将来を見越してたかが32人は “見捨てるべき“と言う意見だったな。この奪還計画は今回攫われた32人だけでなく第一次侵攻で行方不明になった400人以上の市民も対象になる。 ボーダーにとって過去最大の長期プロジェクトになるだろう。我々は今まさに戦力を求めている。それは前線で戦う隊員であり、隊員の援護を担う職員であり、その組織を支える母体となるこの都市そのものだ。従来の防衛活動および 、このプロジェクトへの市民の理解と参加を期待する以上だ。」

 

「待ってください!ネイバーの世界で人間は生きているのですか!?」

「その点については......比企谷さん、お願いします。」

 

さて、三雲の為に、一肌脱ぐか

 

「今、紹介された比企谷です。自分は九年間、ネイバーの世界にいました」

「九年前、というと三門神社前公園の神隠しの......!?」

「はい、その時にネイバーに攫われました」

 

すると、 会場がざわつく。

 

『ネイバーの世界は一体どうなっているんですか!?』

『人間が生存できる環境なんですか!?』

『どうやって帰還されたんですか!?』

 

それもそうか今まで未知の世界だったネイバーの世界から人間が無事に帰ってきたんだからな。

 

「ネイバーの世界にも私たちの世界で同じようにいくつかの国があり、その国ごとに環境は全然違います。人間が生存できる環境の世界がほとんどです。帰還はネイバーの友人の協力何とか......」

「今聞いていただいた通り、ネイバーにさらわれた人間が生存している確率は 0ではありません。僕は可能性が少しでもあるのなら、それに賭けるべきだと思っています」

 

そして会場が騒ぎ出す。すると、記者の質問に城戸司令が答え出した。

 

「奪還計画への人員はどのように決めるのですか?三雲くんもそのメンバーということですか?」

「隊員から希望者を募りその中から選定する。基本的にはA級以上の隊員、選抜試験も実施されるだろう。彼が遠征に参加できるかどうかは単純にその条件を満たせるかどうかで決まる。」

「はい、分かっています。」

「......君たちはもう下がりたまえ、まずは身体を治すことだ。」

「「はい」」

 

そして会見終わり記者たちは ボーダーのネイバーフッドへの遠征と言うネタを持って帰っていった。

 

 

 

 

 

そして、その四日後

 

「お兄ちゃん、準備はい~い?」

「万全だよ」

 

俺のA級昇格試験が始まった。

 

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