少年はそこで英雄と出会う。   作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!

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B級ランク戦③

ランク戦前の深夜、玉狛支部では修、そして別室で有咲が作戦を立てていた。そこにレイジがやって来る。

 

「遊真、 今日は俺とたえ、それから八幡と組んで防衛任務だ。千佳を送ってそのまま現場に行くぞ。」

「了解レイジさん」

「すみません」

「修、お前ももう休め、昨日からずっとやってるだろ。」

「荒船隊の陣形を破る手が見つからなくて......でも相手の情報はたくさんあって、こっちの情報はまだ少ないんで、 そこの差で有利にできる気はしてきました。あと問題は戸山先輩たちなんですよね......」

 

だが修のデスクの上に上げられた資料の量を見てレイジが言う。

 

「過ぎたるは及ばざるが如しだ。全部見たらやばい量になるぞ。」

「あるのは諏訪隊と荒船隊だけなんで大丈夫です。」

 

必死に考える修を見て、レイジは少し間をおいてから

 

「......退院したばかりだ。体壊すなよ」

「はい、お疲れ様です」

 

修の頑張る姿を見て、遊真たちも顔を見合わす。

 

「こりゃ何としても勝たにゃいかんな」

「うん」

 

 

 

 

 

また、別室では有咲が作戦を立てていた。そこには八幡がやってきた。

 

「花園、今日は防衛任務だ。これから現場にいくぞ。」

「了解~」

 

そして八幡は有咲に目を向けた。

 

「市ヶ谷、もう休め。身体に毒だぞ。」

「いや、修がどう出るのかまだ読めないので、作戦を詰めないと......」

 

すると八幡は溜息をついてから有咲を小突いた。

 

「頭を冷やせ、周りを見ろ。お前は一人じゃないぞ。」

 

すると香澄が有咲に抱きついて言った。

 

「そうだよ!私たちもいるんだからね、有咲!!」

 

そして沙織とりみも抱きつき

 

「私たちのこと頼りにならない?」

「わ、私も頑張るから...一緒にがんばろっ!」

 

すると有咲は顔を赤くして、

 

「べ、別に頼りにしてねーわけじゃねーよ......ありがとな」

「あ、ありしゃ~!!!!」

 

するとたえも決意を新たにする。

 

「ハチ師」

「なんだ?」

「私も...頑張る」

「そうか......厳しくなるぞ」

「望むところ」

「......やれるだけ叩きこんでやる。遊真に勝てるところまではいかないが......」

 

だが、その言葉にもたえは笑顔で返した。

 

「大丈夫......私たちはチームだから。」

 

――――

 

遊真たちは混戦地帯を目指して階段を駆け上がる。

 

「千佳はここから別行動だ!絶対に顔をだすな宇佐美先輩の指示を聞いて、もし僕たちがやられたら緊急脱出しろ!」

「......うんわかった!」

「空閑!点を取りにいくぞ!」

「おう!」

 

 

マップの上方では諏訪が荒船を追い詰めていた。

 

 

『荒船隊有利から一転! 玉狛の攻撃を隠れ蓑にして、諏訪隊が獲物に食らいついた!これは完全に銃手の距離だ!荒船隊長さすがに苦しいか!』

「いや、これは釣りですね」

 

すると半崎の狙撃が諏訪の頭に炸裂する。

 

『あーっと!?』

 

「大当たりだぜ!」

「半崎の位置、特定!!」

「見失うなよ!!」

 

諏訪はピンポイントにシールドで頭を守っており無事、さらに半崎の位置も特定するファインプレーをこなした。

 

 

『ヘッドショットをピンポイントで防御!』

「半崎の狙撃の正確さが仇となりましたね」

『なるほど!』

「通常よほどのトリオン差がない限りシールド単品で狙撃は防げませんが、狙いを読んでシールと集中すれば防御が可能です」

『...... しかし一点読みが外れれば死んでいた! 諏訪隊長なんという胆力!!』

 

 

しかし、次の瞬間穂刈の狙撃が諏訪の足を吹き飛ばした。

 

 

『さらに一発!今度は防げなかった!目の前の荒船隊長に追いつけない!』

「しかしこれで荒船隊は全員の位置が割れた。この距離でこれはでかいですよ。諏訪も足の一本ぐらいは必要経費と思っているでしょう。」

 

 

足を一本なくした諏訪に笹森が話しかける。

 

「諏訪さん、退がりますか?」

「バカいえ、これからだぜ」

 

―――――

 

ところ変わって、半崎は迫る諏訪隊の堤に対応していた。そこにオペレーターの加賀美が警告する。

 

『下からくるッ!!!』

「見えてますよ、堤さんでしょ」

『違う!』

 

それと同時に、バックワームを着ていた遊真が壁を登り現れた。

 

『玉狛よ!』

 

遊真は半崎をスコーピオンで切りつけた。

しかし、浅く致命傷には至らない。

そこに堤が追いついたが、

 

「“通常弾(アステロイド)”」

 

先に放たれた有咲の通常弾(アステロイド)が半崎に炸裂した。

 

「やべっ、すんません......」

『トリオン供給器官破損、戦闘体活動限界、緊急脱出(ベイルアウト)

『ここで半崎隊員が緊急脱出(ベイルアウト)!』

「狙撃手は寄られるとこうなります。近づかせちゃダメですね。」

 

 

「しまった!」

 

そして遊真は堤に真っ直ぐ向かい、そこに堤のカウンターが来そうなところでグラスホッパーを使い、空中で方向転換してから堤を切った。

 

「諏訪さん、すいません。」

『トリオン供給器官破損、戦闘体活動限界、緊急脱出(ベイルアウト)

 

そして遊真は有咲を狙うが、横からスコーピオンと弧月で阻まれてしまう。

 

「遊真くんの相手は......」

「私たち、行って有咲」

「負けんじゃねーぞ!!頑張れよ!!」

 

そして有咲は笹森が向かった穂刈の方へ向かう。

 

『オサム、悪いがちょっと、すぐには行けそうにない』

 

 

『これは......玉狛第四!戸山隊長、花園隊員が空閑隊員と交戦を開始!!!』

「なるほど......マップを決めた玉狛第二有利からトントンに戻すつもりですね。だが、これは一種の賭けだな。」

「ええ、ここでゆうm...空閑隊員が敗北した場合はこう言ってはなんですが、三雲と雨取は戦闘慣れしていない。点を取るのは難しいでしょう。玉狛第二封じは完璧です。でも逆に玉狛第四の二人が敗北した場合は市ヶ谷隊員も優秀な射手ですが、彼女はどちらかというと混戦に紛れたり、仲間の援護だったりで輝いくタイプなので取れて...一点、上手く牛込との連携が決まれば二点ぐらいですね。」

『おお!この勝負が後々影響しそうだぞー!空閑隊員と模擬戦したことのある緑川くんはこの勝負、どう見ますか!?』

「う~ん、仮入隊の頃から変わってなければゆうま先輩だと思うけど......どっちも知ってる、はちやん先輩!どんな感じなの?」

 

一度八幡は緑川にランク戦を挑まれてボコボコにしたらなつかれ、はちやん先輩と呼ばれるようになったとか......

 

「そうだな、あれからかなり稽古つけたし、二人の連携がちゃんと機能して、まともに戦えば多分玉狛第四だな。」

『比企谷隊長は玉狛第四が勝つと予想!この勝負いったいどうなるのか!?続きはCMの後!!』

「......CMなんて、ありましたっけ?」

 

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