少年はそこで英雄と出会う。 作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!
夏だ!海だ!ロケだ!!
サンサンと照る太陽!貸し切り状態のビーチ!外界から隔絶された島!!無人島!!!
「今、冬なんだよなぁ」
「比企谷くん!そんなこと言ってないでミッションクリアしないと!!!」
なぜこんなことになっているか説明するためには少し前に戻る必要があるだろう。
俺はメールに書かれた通りにボーダー本部の会議室まで来ていた。そして意外だったのが
「あら?八幡君、あなたもここに呼びだされたの?」
千聖たち丸山隊も一緒に呼び出されているということだ。
「ご、ごめんなさ~い!!ちょっと遅れましたか!?」
部屋のドアが開かれて丸山が入ってくる。他の隊の隊長たちは来ていないし隊長会議、というわけでもないだろう。丸山隊は全員いるし......なんでまた俺と丸山隊だけ?
「ダイジョウブですよアヤさん!私も今来たばかりです!!」
そう若宮が返す。こいつに初めて会った時年上かと思っていたんだがまさかの年下だったとはな......ハーフって怖い。
それよりも......
「なんで僕たちをここに呼んだんですか?根付広報部長、唐沢営業部長、比企谷営業部長」
なんで俺たちがここに呼ばれたか......だ。すると親父が
「ちょっと待て八幡。その苗字に役職付けて呼ぶのヤメテ?実の息子にそんな風にされたらなんか遠ざけられてる感じがして傷つく......」
ちっ......人がせっかく場を引き締めようとしているのにこいつは......
「うちの馬鹿親父は放っておいていいので、何のご用件でしょうか?」
まあ、親父の対応からしてそんなに真面目な話というわけでもないだろうが......一応体裁は守ったまま聞く。すると親父は突然サングラスをかけて手を組み某司令のようなポーズで言い放った。
「君たちの......地上波ゴールデンでの特番のテレビ出演が決まった!!!」
..................は?
いや、落ち着けクールダウンだ。テレビとかよくわからない単語が聞こえたがきっと気のせいだ......そうであれっ!!!
「もちろん八幡、お前もだ!」
簡単に打ち砕かんといてや、わいの希望......いかん、動揺しすぎて似非関西弁が出ちまった。
「ち、ちょっと待って下さい!テレビ出演って広報担当の丸山隊ならわかりますけどなんで俺まで......!?」
「突然彗星のごとく現れた新人。それに一応言っていたがあのA級昇格試験はテレビ放送されていた。あれだけ目立っておいてテレビ局が置いておくはずがない」
そう、あの試合は一般人にボーダーの強さを見せて安心させるために放映されていた。こんなことなら拒否しておけば良かった......
「安心してください。八幡くんは私が引っ張ってでも連れていきます。」
「え、ちょっと待って酷い。俺の意思は......?」
「本当に嫌だというならこんなことしないわよ......あなたがそんな風に茶化すのはただめんどくさい~とかの時でしょ?本気で嫌がっているかそうじゃないかくらいわかるわよ......」
な、何も言い返せない......千聖、腕ぇ...上げたな......
後なんか上機嫌なのはなんでなんだ......
「それと丸山隊の君たちは新曲のリリースも同時にある。」
「ほ、本当ですか!!?」
「やりましたね!アヤさん!!」
「るんっ!ってする!!」
「ジブンたちの新曲が......フヘヘ」
「新曲」という言葉に丸山隊の面々の目が輝きだす。そしてどうやら大和は別世界に旅立ったようだ。というか......
「新曲......?」
「ええ、私たちは音楽もやってるの。バンドの形式でね。私はベースをやっているわ」
へ~こいつらバンドしてたのか。音楽は向こうの世界で時々士気を上げる手段として用いられてたからな。なんかバイオリン弾かされて途中で仮〇ライ〇―キバのことを思い出したのは忘れない。
「特番と同時に新曲発売なんて夢みたいだよ~!」
「アヤさん泣かないで」
なんか丸山が感極まってるな。俺は別の意味で泣きそうだよ。
「で、結局何をするんですか?俺も(強制的に)参加するんだから教えてください。」
「ああ、いいぞその言葉遣い!吹っ切れてきたな!!」
親父の妙なドヤ顔&サムズアップが気に食わん。で、どこなんだよ?何すんだよ?
「君たちには...殺し合いをs」
「古い上に反応に困るネタを出すな」
「俺は親だぞ......ったく、改めて君たちには無人島に行ってもらう」
は......?(本日二度目)ど、どういうことだってばよ?何故無人島...?いきなり黄〇伝〇なのん?
「そこで君たちにはいくつかのミッションをクリアしてもらう。それが出来なければ丸山隊は新曲発売、八幡はその日出るはずだったギャラが消える。」
「えっ!そんな!」
「おい、まてや」
おいおい、それじゃあ失うことしかねぇじゃねーか。マジかよオイ......
ただ働きだと......?拒否はできなそうだが......
「さて、不満そうな顔をしているが八幡。
「いや一番重要だろ」
つ~かそれよりここはいつの間に継続谷になったんだ?後このネタのせいで何故俺がガ〇パ〇知っている...?という歪なタイムパラドクス起きてんじゃね~か。
「本番の日は朝の六時集合な?」
話聞けよ!!オイこいつこのまま無視するつもりか......?というか聞き捨てならん単語が聞こえたな......
「おい親父、その時間本当か......?”朝の”六時なのか......?」
「ああ、そうだぞ......?」
「じゃあ辞める。もう絶対に出ない。死んでも出ない。」
「な、なぜですか!?比企谷さん!!」
大和が言うが、許せ......こればかりはどうしようもないことなんだ。
「朝だぞ......?人間が、朝の六時に...起きられるか!」
「いえ、六時集合ですから起きるのは五時くらいじゃないと......」
俺はその大和の言葉を受けて倒れこむ。ハイ詰んだ。休日だぞ?何が悲しくて休日に早起きせにゃならんのだ。朝の五時とかまだ夜やん。無理無理...
「大丈夫よ。私が迎えに行くわ。」
「いや、俺がたたき起こすから千聖ちゃんは大丈b......」
「何か言いました?」
「ヴェッ!マリモ!」
千聖怖ぇ...親父から一睨みでオンドゥル語を引き出すなんて......
そんで親父は耳元で”お前...いつか刺されるぞ......?”なんて言ってくるし。なんでだよ!?怖ぇ予言すんなよ!!
すると丸山が俺の手を両手で握ってきた......ってオイ!近い近い近いい匂い
「比企谷くん!一緒にミッション頑張ろうね!!!」
顔が近い......!ヤメテ!君の柔らかい部分が当たってるから!!
「八幡くん......?」
ギギギ...と効果音が付きそうな風に俺は首を向けた。すると、なんということでしょう!先程まで上機嫌だった千聖の後ろに表情はみじんも変わらず笑顔なのに般若が見える......これはあれか!?俺の奥義DO☆GE☆ZAを発動させる時が来たのか......!?
「ち...千聖ちゃん......?」
丸山も何かを感じ取ったのか怯えている。なんだよおい、小動物みたいで守りたくなってくるじゃねーか。
「彩ちゃん?あなたアイドルなのよ?軽々しく男の子にボディータッチしちゃだめよ?男の子は直ぐに勘違いしちゃうから」
「は、はい」
良し、丸山が怒られている間に退散退散。ここで「お前も俺にボディータッチ激しいけどな」などと言ってはいけない。
「八幡くん?」
はい見つかった。知らなかったのか?幼馴染からは逃げられない......知りたくなかったよ。
「なんでデレデレしていたのかじっくり聞かせてもらいましょうか」
そこから先の記憶はなく、気付いたら......
「
何はともあれただ働き......このD〇O様の最も嫌いなことだ。それを避けるために頑張らなくてはいけないのだが......
「頑張ろうね!比企谷君!!」
「う~ん!!無人島!!るんっ!ってする!!」
「アヤさんたちは私が守ります!!」
「自分も頑張ります!」
もうなんかるんっ!っていう新たなる尺度を持ち出してる奴とか木刀振り回してる奴とか丸山とか丸山とかドジっ子ピンクとかのせいで行ける気がしない。いや、別に丸山が悪いってわけじゃないんだけどね?
もう、帰ろっかな......?
「八幡くん?帰ったりしたら......わかるわよね?」
......あっハイ