少年はそこで英雄と出会う。 作:やってやる!やぁ~ってやるぜ!
『トリガー認証、本部への直通通路を開きます。』
木虎がトリガーを扉の前の四角い液晶の前に当てると、アナウンスがして扉が開いた。
「ふむ、トリガーが基地の入り口の鍵になってるわけか」
この仕組みは確かに一定以上の防御能力は保証できそうだが、
「そうよここから先はボーダー隊員しか入れないわ。」
「じゃあ俺らはここまでだな 何かあったら連絡くれ。」
さて三雲の処分はどうなるのか、確かにボーダーの規定を破ったことは重罪だと思う。......が
「兄さん、オサムどうなるかな」
「これ見てみろ。そうすればだいたいわかる。」
そう言って俺はとあるニュース映像が流れている、最近レプリカと協力してようやく手に入れた携帯電話を見せた。
『瓦礫に埋まって出れなくなったんだ。それをボーダーが助けてくれて、そうそう!あのメガネの子』
『眼鏡をかけた男の子が助けてくれたんです、ボーダーの』
『かっこよかった!』
『避難所ではメガネのボーダー隊員に助けられたという人が多く......』
「なるほど」
「ああ、今多分このネイバーの襲撃でボーダーの株は少しずつ落ちている。 だからまあ広報が無能じゃなければ、三雲を脱隊させるなんてことにはならないだろう。」
だからこそ俺たちは......
「遊真、イレギュラー
その手助けをしないとな。 遊真の数少ない友達失わせるわけにはいかないんだよ。
あ!そこ、お前には友達1人もいねーじゃんってツッコミはいらねーからな!
『おい、空閑!?お前今どこにいるんだ⁉』
『学校』
「遊真、三雲と話してるのか?」
「ああ、オサムが
「ああ、なるほど。三雲聞こえるか?さっきまで遊真と話してるので内容は大体わかった。その迅悠一とかいうやつはかなり強力な
会話の流れからしてそいつはかなり三雲のことについても基本的なことは知り尽くしている。三雲に近しい人だったらともかくその迅悠一とか言う奴と三雲があったのは一回くらいなんだろう。なら、よっぽど情報収集能力が高いか、そんな感じの相手を探る系の
「遊真あまり夜出歩くのもまずい 怪しまれるぞ 明日また、お前と三雲が出会ったとかいう場所に行ってみよう。」
「わかったよ兄さん 行こう、レプリカ」
『心得た』
そういえば 小町や ちーちゃん、かおちゃんたちは大丈夫か?
あの日俺が突然いなくなって ちーちゃんとかおちゃんにはトラウマを植え付けてしまったかもしれない。
「千聖、」
私は 幼馴染の1人である白鷲千聖を呼び止めた。
「何、薫?私はこれから防衛任務があるんだけど」
「ああ、いや、はちくんがいなくなって、もう9年だからね。 今どんな感じになってるのかなって思って、千聖にも考えて欲しくてね。」
「目は治っているのかしらね。あの頃に腐ってた目は」
「綺麗な目のはちくん...想像できないね。」
あの頃はこのささやかなやりとりに はちくんもいて 3人でもっと楽しい時間を過ごしていた。 今も儚い日々を送ることができているけれどはちくんもいればきっともっと儚い。
だからはちくん、君今どんなところにいたとしても私たちは君を必ず迎えに行くよ。
今日は幼馴染の瀬田薫が珍しく話しかけて来た。もう確かにはちくんがいなくなって9年になる。 私たちはあの時、はちくんに守ってもらった。守られるだけだった。だから今度は私たちが ハチくんを守れるくらいに強くならなきゃ、そう思って、私は八一さんたちに着いて薫と小町ちゃんと一緒にボーダーに入った。だから......
「待っててねはちくん」
小町のお兄ちゃんはすごい人だと思う。幼馴染の2人を庇ってネイバーにさらわれてしまったけれど。
そのあとすぐお父さんたちがネイバーの正体を掴んでお兄ちゃんを取り戻そうとして見つけたのが、大規模侵攻以前のいわゆる旧ボーダー。
お父さんたちはすぐにそこに入隊して、今、忍田さん派の広報部長をしている。
お兄ちゃんや小町たちみたいな被害者を出さないようにボーダーに入ることにした。残念ながら戦闘の才能はなくてオペレーターだけれど、お兄ちゃんの幼馴染の2人は順調に強くなっている。だからお兄ちゃん。帰ってきてもいいんだよ。もう、一人で無茶はさせないよ。
黙っていなくなっちゃったのは小町的にポイント低いけど。
帰って来たら 小町的にポイント高いからね!
そういえば、同じクラスに転校してきた空閑君、何だか考え方とか雰囲気がお兄ちゃんと似てた気がしたんだよね。今度、話しかけてみようかな。
彼女らの願いが叶う日は近い。
「くしょん!!」
「ん、どうした兄さん?風邪か?」
「いや、違うと思うんだが...」
「ふーん、あ、オサム...とだれ?」
遊真とこの場所の調査をし終えてイレギュラー門の原因がラットだということが確定した頃に三雲がサングラスをかけた茶髪の胡散臭そうな男を連れてやってきた。
「空閑......⁉」
「おっ、やっぱり知り合い?俺は迅悠一!よろしく!」
へー、じゃあこの人が......
「ふむ? そうかあんたが噂の迅さんか」
「お前ちびっこいな!何歳だ?あと、横の兄ちゃんも」
そういった迅さんは遊真の頭を撫でる
「俺は空閑遊真、背は低いけど15歳だよ」
「比企谷八幡、17歳です」
とりあえず名乗っておく。ただ遊真には一応
「空閑遊真に、比企谷八幡ね......!お前ら、向こうの世界から来たのか?」
...ッ!?
俺と遊真はトリガーに指をかけて警戒心をあらわにする......が
「いやいやまてまて、そういうあれじゃない。お前を捕まえるつもりはない。俺は向こうに何回か行ったことがあるし、ネイバーにいい奴がいることも知っているよ。ただ俺の
やはり俺の予想どうりなら、俺と遊真がネイバーとボーダーではないトリガーで戦っている未来でも見たか?カマかけてみるか。
遊真がいるんじゃ嘘はつけないから、 yes,noクエスチョンなら質問=答えみたいなもんだからな
「あなたは未来視の
「おお、よくわかったな。そう、 俺には未来が見えるんだ 目の前の人間の少し先の未来が」
「未来......⁉」
「昨日基地でメガネくんを見た時、今日この場所で誰かと会っている映像が見えたんだ。その『誰か』がイレギュラー門の謎を教えてくれるっていう未来のイメージだな。それが多分遊真のことだ。」
そう言って迅さんはまた遊真の頭を撫でた。
「じゃあお前突き止めたのか!?原因を⁉」
「ああ、原因はこいつだった」
そう言って今さっき仕留めたラッドをとり出した
「まあ要するにこの小型トリオン兵のラッドっていうんですけど こいつが
『付け加えると、このラッドは自らで
「じゃあそのラッドを全て倒せば......」
「いや、きついと思うぞ」
「ああ、確かにラッドは攻撃力をもたない雑魚だが、その数は多く今探知できるだけでも数千体が街に潜伏している。」
だが...
「あとはボーダーの仕事だと思うんですが?」
「ああ、めちゃくちゃ助かった。確かにこっからはボーダーの仕事だ」
早かったな、ラッド駆除。 まさかボーダーの数の力がここまでとはな。
「しかし本当に間に合うとは。やっぱ数の力は偉大だな」
「何言ってんだ。まにあったのはお前らとレプリカ先生のおかげだよ」
「ほう、じゃあその手柄はオサムにツケといてよ そのうち返してもらうから」
「あ、じゃあ俺もそれで」
「あーいいかもな メガネくんの手柄にすればクビ取り消しとB級昇進は間違いない」
「ま、待ってください僕ほとんど何もしてないですよ!?」
「三雲がいなければ 俺たちはこんなことに関わらなかったかもしれないし 実は重要人物だと思うぞ。」
「そ、そんな無理矢理な...」
「いいじゃん、もらっとけよ俺らの手柄がなしになっちゃうじゃん」
「それに三雲には俺らとボーダーの橋渡しになってもらいたいからな正隊員の方が良いかもしれない」
「それにメガネくんは、 守りたい子がいるからボーダーに入ったんじゃなかったっけ」
守りたい、か。
次回、雨取千佳①にトリガー、