ようこそ転生者が無双する教室へ   作:ハァート

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クラスポイントはcl、プライベートポイントをprと表記します。


リーダーと参謀宣言

朝豪快な目覚ましに無理矢理起こされ、少し憂鬱な気分で学生証を確認する。

今日は5月1日だ。

そう。クラスポイント発表日。今プライベートポイントを確認したら910870だった。昨日の夜は839870だったので、74000プライベートポイント増えたことになる。

 

つまりクラスポイントは740、原作に比べ100くらい増えたってことだ。ところで、星乃宮先生との契約が終わってから今まで何をしてたかっていうと、特に何もしてない。テヘッ。

 

Bの皆とちょいちょい遊んだり、筋トレしたり、オンラインで将棋やりまくったり、授業中寝落ちしたら姫野に起こされたり、水泳で一之瀬の水着姿を堪能したり、小テストをやったり。普通の学生ライフをエンジョイした。

 

手に入れた連絡先もBクラス全員と櫛田だけ。Bクラスの連絡先は一之瀬に全部貰った。櫛田の方は入学していつくらいだったか忘れたが、なんか「こんにちは!Dクラスの櫛田桔梗です!1年生の皆と仲良くなりたくて来ました!良かったら連絡先交換してくれませんか!」とか言ってBクラスに凸ってきた。折角なので交換しておいた。

登校するとDクラスがザワザワしていた。

 

「やっぱり振り込まれてないよね…?」

「だよね?学校の不手際かな。」

 

やべえ。対岸の火事だと分かってるとメチャクチャおもろい。やっぱどう考えても1ヶ月で1000cl無くすとかアホすぎるわw

俺はBクラスの扉を開ける。

 

「あ、服部君。おはよ。今日何ポイント振り込まれてた?」

「あー、74000ポイント。10万じゃなかった。」

「服部君もか〜。なんでだろうね。」

「なんでだろうな」

 

こっちから話しかけんでも向こうから話しかけてくれる。マジBクラス陽キャだわ。席に行くと既に来ていた姫野と目が合う。

 

「おはよう、姫野。」

「おはよ」

 

姫野は向こうから話しかけてくる、ってことがあまりないのでこっちから話しかける。でも今は話題がないんだよな。だってこいつ全部知ってるし。

 

まあ、無理に話題作るぐらいなら黙っといた方がどっちも楽だし、黙っとくか。と思っていたんだが…

 

「皆思ったより困惑してるね。4月の内は気づかなくても、この状況になったら何人かくらいは気づくと思ってた」

 

向こうから話しかけてくれた。

 

「そうだな。まあ、仕方ないんじゃないか。その気づきそうな何人かが喋らないんだし」

 

契約内容上、今日からはSシステムの仕組みを口外できる。だが、俺がこの時間は喋らないよう神崎や一之瀬に言っておいた。理由はホームルーム後に全てを伝え宣言するため。

俺が席について10分後くらいに星乃宮先生が来た。手には大きな紙を何枚か持っている。

 

 

 

「皆、おはよ〜。ホームルーム始めるから席についてね〜。それと、何か質問ある人いる〜」

「知恵ちゃん、振り込まれたポイントが10万ポイントじゃなかったんだけど」

「それについては今から説明するね」

 

そう言って大きな紙を黒板に貼る

 

Aクラス 940cl

Bクラス 740cl

Cクラス 490cl

Dクラス  0cl

 

と書かれている。Bクラス以外は多分原作通りだな。

転生者は俺だけか?だとしたら無双し放題だな。ハーレム作るぞ〜。グッヘヘ。 

 

「君たちに振り込まれたのはこの740クラスポイントに100を掛けた74000プライベートポイント。君たちは4月の初めは1000クラスポイントを持っていて、この1ヶ月で260クラスポイント減らしたことになるわ。減った理由は遅刻や授業中の私語など当たり前のことが出来ていなかった時があったからだね」

 

何人か心当たりがあるんだろう生徒が少し後ろめたそうな顔をする。俺?まあ、遅刻や私語なんかしてないし?授業中に眠りかけたらいつも姫野に起こしてもらってたし?…そう考えるとマジで姫野ありがたいな。俺は姫野の方を見る。目が合ったのでそのまま感謝を伝える。

 

「いつも起こしてくれてありがとな」

「別に。あんたが寝てたらclが下がって私のprが減るから起こしただけ。」

「そっか。…これからもすぐ寝るだろうから起こしてくれ」

「………はいはい」

 

なんだよ。そもそも寝るなって言いたいのか。出来たら苦労しないっつの。

 

「もう気づいた人がいるかもしれないけど、この学校は優秀な生徒はAクラス、ダメな生徒はDクラスに配属されることになってるわ。だから。君たちはそこそこ優秀な人たちってことよ。でも安心しちゃだめよ。クラスポイントは毎月振り込まれるお金と連動しているだけじゃないからね。このポイントがそのままクラスに反映されるから。あと付け加えると、入学した生徒の大半がこの学校の高い進学率と就職率を求めてきたと思うんだけど、その恩恵を受けられるのは卒業時にAクラスだった生徒だけね。だから、皆Aクラス目指して頑張ってね〜」

「は、はあ〜〜!!!」

 

クラスから非難の声が上がる。

 

「それともう一つの紙。これは前やった小テストの結果ね。」

 

俺は自分の名前を探す。お、あった。90点。まあ、満足できる点数かな。一之瀬も同じ点数で俺達2人がトップタイみたいだ。なんだかんだ一之瀬は頭いいよな。細工とか絡め手とか妨害に弱いだけで、素の実力はかなり高い。

 

「今回は赤点の人はいないけど、もし中間テストや期末テストで赤点取った生徒がいたらその人退学になるから気をつけてね〜。あ、赤点の基準は平均点÷2だから。まあ、私は皆がこのテストを乗り切れる方法があるって確信してるから」

 

星乃宮先生はそう言って教室を出て行った。

 

よし、今だな。星乃宮先生が教室を出た直後俺は席を立ち教壇へ向かう。

一之瀬と神崎も来る。これは予め俺たち4人で決めていたことだ。

 

一之瀬がリーダー、俺が参謀、神崎が補佐。

姫野は表に出ない。そっちの方が本人的にもいいだろうしな。

 

そもそも姫野は、綾小路が軽井沢を従える時と違って、何か弱点を握っている訳じゃない。

出来るだけあいつの望む環境を用意してやらないと協力してくれなくなるわけだからな。

 

ここで俺と一之瀬と神崎がクラスの代表になる、と言う意思を表明するつもりだ。

 

「皆、聞いて。先生が言っていたように私たちはAクラスに上がらないといけない。これからクラス同士で競争したりする事もあると思う。その時のために、これから私がリーダーとして皆を引っ張って行ってもいいかな?」

 

一之瀬がそう宣言する。

 

「もちろんだよ」

「むしろ一之瀬以外リーダーなんていないぜ」

 

賞賛が上がる。まあ、当然か。だが…

 

「一之瀬さんがリーダーになるのは大賛成ですけど、隣の2人はなんですか?」

 

一之瀬大好きマン…ではなく一之瀬大好きウーマンこと白波千夏が聞いてくる。メチャクチャ睨まれる。

 

「一之瀬がこのクラスの心臓なら、俺はこのクラスの頭脳だ。俺がこのクラスをAにしてやるよ」

「一之瀬さんは頭良いし…あなたなんか必要ないんじゃないですか?」

 

こいつ………。一之瀬の隣にいたいのが自分ってだけだろ。

 

「必要あるかないかを決めるのはお前じゃねえだろ」

「じゃあ、一体誰が決めるって言うんですか?」

「ストップストップ!」

 

少し邪険な雰囲気になったからだろう、一之瀬が割り込んでくる。

 

「2人共、落ち着いて。千尋ちゃん、安心して良いよ。服部君は頭もいいし、Aクラスに上がるのに必要な人だから」

「一之瀬さんは優しすぎますよ。この人絶対一之瀬さん目的で近づいてきてますよ。この人いつも一之瀬さんの胸ばっか見てきますし」

 

なっ…クソッ。反論出来ねー……。

 

「はあ?そんな事ねえよ」

 

とりあえず言い返さねば。

 

「そんな事あります。一之瀬さん、こんな人いなくていいです。この人がいなくても私があなたのこと支えますので」

 

ほら見ろ。自分が一之瀬の隣にいたいだけじゃねえか。

 

「いや、だから千尋ちゃん、ちょっと落ち着いて聞いて…」

 

やべえ。Dクラスみたいになってるんだが。まあ、その中心は俺なんだけどな、ガハハ。

 

とか現実逃避してたら、救いの手は思わぬ所から差し伸べられた。

 

「あーうるさいうるさい。アンタらさ、ガキじゃないんだから。要は服部が参謀として実績を出せば済むんじゃないの?」

 

姫野だ。マジナイス。天使!女神!よっツンデレ!

 

「ハッ、確かにその通りだな。じゃあ、白波。直ぐに実績を出してやるから待っとけ」

「私が簡単に認めると思わないで下さいね」

「はいはい」

 

俺は教室を出ようと足を廊下に向ける。

 

「あー、俺は一之瀬と服部の補佐としてクラスを支えるつもりだ。えっとよろしく頼む」

 

……ごめん神崎、忘れてた。

 

 

1時間目が始まる前に席に戻る。俺は隣に座っている姫野を見て感謝を伝える。

 

「姫野、さっきはありがとな。助かった」

「別に。あんたを助けるのが私の役目なんでしょ。それにあんたならすぐに実績の一つや二つ作れるんでしょ?」

 

ツンデレかよ。

 

「すごい信頼してくれてるな。素直に嬉しいわ。ありがと」

「は、はあ?は、話変えないでよ。で、どうなのよ。実績は作れるの?作れないの?」

 

姫野が少し心配そうに俺を見つめる。やめてくれ、その瞳は俺に効く…!

 

「そんなに心配しなくても大丈夫だ。とりあえずこの中間テストで分かりやすい実績を作ってやる」

「べ、別に心配はしてないわよ。というか、何する気なのよ。全教科100点とか取る気?」

「いや、個人の実力を示すつもりはない。もっとクラスの皆が認めるようなクラスの為の実績を出すつもりだ」

「ふーん。まあ、頑張ってね」

「おう」

 

なんか、女子からの応援ってそれだけで力が湧いてくるな。クラスに実績を示す云々なんて関係なく頑張ろ、そう思えた。

 

放課後。俺は1ヶ月ぶりに囲碁・将棋部の部室に訪れていた。

 

「こんちはー。今日も賭け将棋しに来ましたよーっと」

「来たな、服部君。悪いが私たちはこの1ヶ月囲碁よりも将棋に費やしてきた。簡単にprを渡すつもりはないよ。」

「望むところです。」

「賭け金は5万prでいいのかな?」

 

「はい、それでお願いします。」

 

まず、副部長の安森先輩と対局する。

 

なるほど。先月よりも強くなってる。元々囲碁に費やしてきただけで、将棋初心者って訳ではない。 

 

序盤の駒組みは大して変わってないが、中盤の能力が大きく成長している。

安易に攻める事なくなったし、攻められたら攻め返さずにしっかり受けに回って俺の攻めを対処してくる。

 

だが、この1ヶ月成長したのは俺も同じだ。先月より鋭くなった攻めで先輩の陣に駒を成らせ、着実に囲いを崩していく。そして…

 

「負けました」

「対局ありがとうございました」

 

無事勝利した。5万prゲットだぜ!(ポケモン風)

 

数時間後

 

「対局ありがとうございました」

 

俺は部員7名に全勝した。

 

「いやー、やっぱり1ヶ月鍛えたくらいじゃ勝てないかー」

 

先輩達がぼやく。そりゃそうだろ。なめんな。

 

「まあ、俺もこの1ヶ月大分鍛えてきましたからね。そう簡単には負けませんよ」

「ズルいぞ〜。それじゃ私たちずっと君に勝てないじゃないか」

「そうですね。先輩達には卒業まで俺にprを捧げてもらいます。」

「絶対勝って奪い返してやるからな〜」

 

今日儲かったprは45万pr。囲碁・将棋部の先輩の内7人中2人がAクラス。Aクラスの先輩とは賭け金は10万prで、Aクラスじゃない先輩は5万prで賭けている。

 

「ところで安森先輩。1年1学期の小テストと中間テストの問題ってまだ持ってますか?」

「持ってるよ。」

 

先輩がニヤッて笑う。

 

「なら小テストと中間テストの問題と解答を3万でくれませんか?」

「オッケー。寮にあるから帰ったら送るね」

「はい、ありがとうございます」

「2年の先輩にも誰か問題持ってませんか?」

「俺、持ってるぜ。俺も寮にあるから帰ったら送るわ」

「はい、お願いします。2人には問題が送られてきたのを確認したら、3万pr送りますね」

「うん」

「おけ」

 

夜、俺は学生証に小テストと中間テストが送られてきたのを確認し、先輩たちにそれぞれprを送った。現プライベートポイントは1,300,200。順調に軍資金が溜まってるな。

俺は深夜にほくそ笑んだ。グッヘヘ。いや、これほくそ笑むとは程遠いな。




私生活が忙しくなるので、投稿を一時ストップします。再開がいつになるかは未定です。それはそれとして…

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