何でも出来る便利な個性:数学で送るハーレムライフ 〜シリアス添え〜   作:きかじひ

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今回はヒロアカ。上手くなるぞ!


入学試験(その1)

「A会場の諸君、これより、実技試験を開始する」

 

プロヒーロー:インゲニウムの静かな声が響く。

先の個性大戦で、まだ学生だったデクを支えた友人の一人だ。

 

「入学試験は、“流鏑馬”を行う。しかし、ここは雄英。ただの流鏑馬ではない。まず、的は本校のサポート科が誠心誠意作り上げたロボット……の頭上にあるリンゴの模型だ」

 

リンゴの模型……なぜリンゴ?

弓道の的はダメなんか?

 

……周囲から白い目で見られている。

つい癖で、声を出してしまったようだ。

小さな声のはずなんだが、まぁ、これだけ近くに居れば聞こえるか。

 

A会場にいる受験者達は、インゲニウムの立つ台を囲むように密集している。個性の都合上、あまり密集している場所は得意ではないのだが、周囲から押されてしまったのだ。

ウラビティを筆頭に、ショート、ダイナマイトなどと並ぶ、有名人だからな。

 

インゲニウムの説明は続く。

 

「次に馬だが、会場内に一輪車、二輪車、三輪車、四輪車、スケートボードなど、多種多様な乗り物がある。どれか1つを選び、渡してあるマイクロチップを挿入した上でリンゴの模型を狙って欲しい」

 

おい、空を飛ぶとか、移動能力が個性のヤツはどうすんだ?

 

「む?……良い質問だ。移動能力が個性のものもマイクロチップの挿入は必須だが、乗車は必須ではない」

 

やば。また声に出てたか?

出てたとしても、そんな大きな声じゃないはずなんだが。

 

「最後に、リンゴの模型の扱いだが、破壊した場合は2点。無事に回収した場合は4点。そして、傷ありの回収は3点だ。また、その際、ロボを傷付けたら減点1点。半壊は減点2点。全壊は減点3点だ」

 

ってことは、ロボもリンゴも傷付けず、無事にリンゴを回収することが求められてるってことね。

 

「こちらからは以上だ。何か質問は?」

 

すると、オレの前方の集団から手が挙がる。

 

「よろしいですか?マイクロチップと同時に渡された用紙には、

 

1、マイクロチップを破壊されてはならない

2、乗り物を無事に返さなくてはならない

 

とありますが、ロボットが攻撃してくるのでしょうか?」

 

「いや、ロボットは攻撃してこない。これは、他者の個性使用にも気を配ろうという心構えを具体化したものだ。もちろん、自身が使う際も同様だ」

 

「あ、確かにそうですね。考えが浅かったです、ありがとうございます」

 

「いや、気にするな。これからたくさんのことを学べば良い。他に、質問はあるか?」

 

手は挙がらないようだ。

 

「ないようだな。では、最後に、この雄英高校の校訓を君たちに授けよう。もう知っているもの多いであろう。せっかくの機会だ……一緒に声を出そうではないか!その後、試験を始める」

 

いよいよ始まるな。とりあえずこの人が密集してる場所から、移動しないとな。飛ぶか?

 

 

などど、オレが考えている時、インゲニウムのインカムには、

 

(……飯田くんも、上手になったねー)

(出番か……)

(……どーでもいい。今年もモブだらけじゃねえか)

(これからだろ……卵ですらないんだから……)

(さぁ、みんな頑張ろう!)

(あんたら……もう始まるよ……)

 

が聞こえていたとか、いないとか。

 

 

「では、悔いのないように声を出してくれたまえ!さらに向こうへ……」

 

ゾクッ

急に寒いぞ。足元か!?

 

インゲニウム。雄英。嘘だろ。

 

……しまった。間に合うか!?

“アキレスと亀”

 

『『『Plus Ultra』』』

 

と受験生の大合唱が聞こえたとき、インゲニウムが立つ台を中心として、辺り一面が氷の世界になった。




いかがでしょう。導入頑張ります!
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