何でも出来る便利な個性:数学で送るハーレムライフ 〜シリアス添え〜   作:きかじひ

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引き続き、入学試験編です。お楽しみいただければ。


入学試験(その3)

試験監督たちのインカム

 

(うーん。50点かな。マイクロチップが要救助者までは良かったけど、ロボットに向かっていっちゃった。一人で要救助者を抱えながら戦うってことの意味が分かってないね)

 

(イヤホン=ジャック。それは厳しい評価ではないか?マイクロチップを要救助者に考えられる人物の方が希少だ。残念ながら、新しい制度でのプロヒーローだって、簡単には出来まい)

 

(いや、乗り物の件を指摘した子だったからさ。もうちょい考えてるかなって)

 

(でも、轟くんの氷結には気付いたみたいだったよね)

 

(クソナードは黙ってろ‼︎半分野郎が甘えんだよ)

 

(……全滅したら入試にならねえだろ)

 

(爆豪くんは、ホンマ変わらんね……)

 

(全員“集中”)

 

((((((⁉︎))))))

 

(真面目にやろう。大切な入試だ)

 

➖インカム終わり➖

 

 

ロボットが逆走した。

しかも、向かってきた速さの倍くらいの速さで。

 

どうしたんだ?

“単位ベクトル”

 

個性を発動し追いかけるも、更なるスピードで逃げてゆく。

 

「……もしかして、乗り物が先なのか?」

 

おそらく、乗り物に挿入されていないマイクロチップが近づくと、遠ざかるように設定されているんだろう。

 

追いかけることをやめ、周囲を見渡す。

出来れば、そんなに大きくない乗り物があれば……

 

ない。

 

ロボットに遭遇する前にも確認をしながら走っていたが、ないのだ。

 

試験会場は、とても広い。

 

受験生の数だけ乗り物があるとすれば、見つからないはずがないのだが。

 

 

インゲニウムの説明を思い出す。

 

会場内……

どれか一つを選び……

 

説明を聞いて、会場内に置いてあるものを自由に選ぶ形式だと考えたのが不味かったか。

 

仮に、乗り物をヒーローだとするオレの想定が当たっていたとする。

 

ヒーローが都合良く近くにいるか?

 

……いないな。普通なら、救援を要請するだろう。

 

だが、今は誰に要請する?

 

試験監督のインゲニウムか?あるいは、潜んでいるショートか?

あるいは……

 

 

 

「もう、なぜ逃げるのでしょう」

 

考えを巡らせていると、そんな声が聞こえてきた。

この声は、インゲニウムに質問をしていた子だな。

 

オレは近付き話しかける。

 

「なあ、ショートの氷は大丈夫だったんだな。あんた乗り物は?」

「あんたとは、私ですか?失礼な方ですね。いきなり話しかけてきた上に、あんた、だなんて」

「すまない。名前を知らないし、自己紹介の時間も惜しくてな」

「それもそうですわね。では、要件は何でしょうか」

 

オレはある予測を元に、提案する。

 

「ああ。オレとあんたのマイクロチップを合わせてみないか?」




さて、どうなることやら、、、
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