何でも出来る便利な個性:数学で送るハーレムライフ 〜シリアス添え〜 作:きかじひ
「マイクロチップを合わせるのですか⁉︎そんなことをして、意味があります?」
「ああ。おそらく、乗り物が現れる。ここに来るまでに周囲を確認しながら来たが、どこにも見当たらなかった。つまり、乗り物を見つけるためには、何か条件があるはずだ」
「それがマイクロチップだと?」
「そうだ。ロボットが後退していったのも、おそらくマイクロチップが関係している。だから、マイクロチップで何かしらのアクションを起こせばと考えたのさ」
「分かりました。やってみましょう」
「……あっさり信じて良いのか?オレが嘘をついて、マイクロチップを破壊しようとしているとは思わないのか?」
「ご心配なく。人を見る目はあるつもりなので」
「そうか。じゃ、お願いしようかな」
そうして、オレたちはお互いのマイクロチップを近づける。
マイクロチップ同士が触れ合うくらいの距離に近づけた時、それぞれのチップから光が放たれた。
「これは、予想外だな」
「ええ……」
そして、10秒もしないうちに、車輪の駆動音が複数聞こえてきた。
「……なんでもありだな。無人で走行してるぞ」
「流石、天下の雄英といったところでしょうか……」
インゲニウムの言った通り、様々な乗り物が到着した。
「どれにする?」
「よろしいのですか?」
「ああ、レディファーストってヤツさ」
「ありがとうございます。では、こちらのローラーブレードを」
「良いセンスだ。オレは、スケートボードにしようかな」
オレたちはそれぞれマイクロチップを挿入する。
『『エントリーを確認』』
それぞれの乗り物から、認識音が鳴る。
「よし、上手く行ったな。ありがとう。じゃ、行こうか」
「一緒にですか?ライバルですのよ?」
「分かってるさ。だけど、1人よりも2人の方が何かあった時に対処しやすいだろ?」
「……分かりました。乗り物が手に入ったのは、貴方のおかげですしね」
「先に参ります。遅れないで下さい」
速い。
おそらく個性を発動したのだろう。
ただのローラーブレードに出せるスピードではない。
“単位ベクトル”
スケートボードに個性を作用させ、彼女の後を追う。
言うだけのことはあって、わずかだが彼女の方が速い。
「あちらにいましたわ」
先行する彼女が声を上げる。
ロボットの集団は、マイクロチップを乗り物に挿入していない受験生を挑発しているようだった。
ざっと10体はいるだろうか?
「“一刀居合”」
彼女が右手を横に薙ぐ。
スパッ
ロボット頭上のリンゴを真っ二つにすると同時、ロボットから火が噴き出した。
まだまだ長くなりそうです、、、