何でも出来る便利な個性:数学で送るハーレムライフ 〜シリアス添え〜   作:きかじひ

7 / 9
祝、入学試験終了。


入学試験(その7)

ダイナマイトの足が空を切った。

 

オレが発動した“行列”の効果によるものだ。

“行列”の最大の効果は、まとまりの組み替えを行った後は、まとまり同士はお互いに干渉できなくなるのだ。

風香はそのままロボットへと向かう。

 

「テメェの個性か?随分と立派な個性じゃねえか」

「お褒めいただき光栄です」

「全速力でテメェを倒す。気絶させりゃ、個性も解けんだろ。“爆速ターボ”」

「“アキレスと亀”(と“フィボナッチ数列”)」

 

ギリギリ発動が間に合う。ダイナマイトの爆速ターボからの足技はオレには届かない。

 

「⁉︎」

 

ダイナマイトの足技に合わせ、正拳突きを繰り出す。

 

“1、1、2、3……”

 

「なんだァ⁉︎ そのパンチは‼︎ やる気あんのかァ⁉︎」

 

分かってるさ、当たるわけない。

だけど、それで良いのさ。

 

“5、8、13、21、34……”

 

どちらも当たらない攻撃を何度か繰り返した時、ダイナマイトが我慢の限界を迎えた。

 

「ちまちまと面倒なヤツだなァ、おい‼︎ 気合い入れて、歯ァ、食いしばれよ……」

 

何かするつもりか。

掌から爆風を放ち、猛スピードで飛んでくる。

 

あれは、かの有名な……

 

「「“榴弾砲着弾”(か)」」

 

ダイナマイトに合わせ、個性を解放する。

 

「“フィボナッチ数列 55”」

左の正拳突きを繰り出す。

 

正拳突きに弾かれた空気弾が、ダイナマイトへと飛ぶ。

 

「クソナードの真似事かァ‼︎‼︎」

 

 

オレの空気弾を簡単に吹き飛ばし、榴弾砲着弾が炸裂した。

辺り一面が爆炎に包まれる。

 

 

爆風を受け、オレは吹き飛ばされた。

……相性悪かったな。空気は熱に弱いしな。

 

吹き飛ばされ意識を手放しながら、

「そこまで。試験終了だ‼︎‼︎」

「よく頑張ったね。全部見ていたよ」

というインゲニウムとウラビティの声を聞いた。

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

「うん?ここはどこだ?」

目を覚ましたオレの視覚は、見知らぬ天井を。

嗅覚は良い花の香りを。

聴覚は誰かの優しげな寝息を。

 

そして、触覚は何か柔らかな感触を、捉えていたのだった。

 

(うお⁉︎ これはまさか……)

 

柔らかな物体は、オレの二の腕付近で動いている。

どうやら彼女の呼吸に合わせて動いているようだ。

 

(せ、青春だ‼︎ この世界に転生して来て、初めての青春っぽいイベントだ‼︎)

 

オレは普通の30歳だった。だから、それなりに青春というものも経験した。だが、もっと高みを求めれば良かったと、後悔していた。

 

そして、今、青春が目の前に転がっている。

だが、オレは自分の身体を指先1つ動かすことが出来なかった。

 

(ダイナマイトと戦ったダメージか?ちくしょぉぉぉぉぉぉ‼︎)

 

 

結局、オレは風香が目覚めるまで、身動き1つ出来ずにベッドの上で過ごしたのだった。




次回、教師サイドで総括。
感想がガンガン来たら、制限版もあるかも(ダイマ)

※ダイマが規則違反の場合は、連絡下さい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。