何でも出来る便利な個性:数学で送るハーレムライフ 〜シリアス添え〜 作:きかじひ
「みんな、今日はお疲れ様。それじゃ早速で悪いんだけど、A会場の評価を始めようか」
緑谷が議長だ。
スッと綺麗に手を挙げ、飯田が続く。
「緑谷校長。氷城くん、水流くん、土竜くん、聖香くんの4名が妥当かと思う」
「異議なし。俺の氷結を避けられたのは、その4人だけだ」
と轟。
「あぁん⁉︎ 氷城ってヤツは、俺が吹き飛ばしたじゃねえか」
「かっちゃん……でも、そもそも榴弾砲着弾とかの必殺技は禁止ってことだったよね?」
「黙れクソナード‼︎ 雄英の校訓は『Plus Ultra』だろうが‼︎」
「じゃあ、氷城くんの実力を認めたってことやね?」
「口を挟むな、丸顔‼︎‼︎ あの榴弾砲着弾はなァ、手加減に手加減を重ねたヤツなんだよ‼︎」
「…必殺技は必殺技じゃねえのか?」
と言う、轟の顔は、お得意のトボけた表情だ。
……爆豪にそんな言い方したら、拗れるに決まってるじゃん。
短い付き合いじゃないんだからさ。
すると、
「“轟くん、麗日くん。話が進まない。爆豪くんの話は一旦置いておこう”」
「なんだと⁉︎」
と答えた爆豪が、ストンと落ち着く。
心操の“ペルソナコード”だ。
……これは、後が怖いね〜。
「話を進めよう。試験会場は、まだまだあるんだから」
「ありがとう、心操くん。後でかっちゃん怒るだろうなぁ……。うん、氷城くんのことは後で聞くとして、他の3人についてはどうかな?」
緑谷がまだ意見を述べていない、麗日、心操、ウチを順に見ながら話す。
「爆豪くん係やったから……ホンマは2人で行くべきなんやけど、爆豪くんが譲らへんくて。水流さんとは直接戦ってないんやけど、即席で組んだ人を信じて頑張ってはったよ」
「聖香の“ステータス”は補助系の個性だ。相手のことを知る……これだけで誰かのサイドキックであれば、何もせずとも立派に勤められる。しかし、どうやら彼女は前線に立ち、困難に立ち向かいたいようだ」
「ウチは全体を見てたから細かいことは分からないけど、聖香さんは個性のおかげもあって、轟の存在には気付いてたっぽい。氷城くんと水流さんは、轟が氷結を発動してから動き出してたから、反応速度は素晴らしいと思う。土竜さんは氷の中にいたけど、“サラマンダー”で出てきたね」
「途中で氷城くんの独り言に点数を付けていたが、あればどうだ?」
「気にしないでいいよ。最終的に勘違いしたままだったっぽいのが、残念だけど」
「あ、それがそうでもないんよ。水流さんな、氷城くんのことが心配で、連れて行った場所を聞きに来たんよ。そん時にな、ふと気になって聞いてみたんよ。『ロボットを破壊じゃなくて、停止させようと思ったのはなんで』って。そしたら……」
「「「「「そしたら?」」」」」
この場にいる爆豪以外の5人の声が揃う。
「ちょうど爆豪くんの足技が当たるタイミングの時に、氷城くんの声がしたんやって」
耳郎ちゃんを視点にしてみました。
さてさて。続きます。