何でも出来る便利な個性:数学で送るハーレムライフ 〜シリアス添え〜 作:きかじひ
入学試験の評価は、後ほど続きます。
今回は主人公視点です。
あらすじを少し変更しました。
天国と地獄が共存したあの入学試験から、3日が経過した。
雄英の合否発表の日がやってきた。
全国から注目されている入学試験だ。
インターネット上で合否を公開することは出来ない。
すでに世界には様々な個性がある。パスワードを簡単に突破したり、改竄したり出来てしまう可能性がある。
ところで。
インターネットでの、安全性を保証しているものを知っているだろうか?そう、かの有名な素因数分解という計算が根底になっている。
大きな素数同士の積から作られた数を素因数分解することが困難なことから安全性を保証している。
例えば、ある2つの素数の積が「99221」になるような2つの素数は?と聞かれて、答えがすぐに出てくるだろうか?
無理だろ。
しかし、しかし、しかし。
オレの個性は“数学”。
そう、素因数分解など一瞬で出来るのだ。
ちなみに、313と317の積だ。
ということは、どういうことか。
オレは世界中から狙われる存在にもなれるってことだ。
だって、あらゆる暗号を突破出来るんだからな。
あれ?ということは、表向きの個性の説明を考えないといけないのか?面倒だから物理干渉系ってことにしとくか。
やれやれ。のんびり青春を楽しむつもりなんだがな。
まったくこの世界は、オレの善性に感謝して欲しいぜ。
閑話休題。
合否発表の方法に戻るが、雄英高校が選択した方法は、学校での手渡しである。時代から2周くらい遅れている感じもあるが、安全性のためには、これが一番だからな。
顔を合わせて、相手を確認しての連絡。
……2周では済まないか。
戦国時代とかか?など適当なことを考えていると、雄英高校に到着した。
校門には、個性大戦で公式には引退を表明したしたヒーロー イレイザーヘッドが待ち構えていた。
「氷城風樹だな?」
「そうです」
≪OK≫
「よし。入っていいぞ」
「今のは?」
「雄英高校を守るための仕組みの1つだ。詳しくは話せん。心操」
イレイザーヘッドが、付近で待機していた若い先生だろうか?を呼ぶ。
心操といえば、非公式ながらサポート系ヒーローの上位にランクインするプロヒーロー:ハンドルヘッドじゃないか。
「はい」
「案内をしてやってくれ」
「分かりました」
「こっちだ。着いてきてくれ」
ハンドルヘッドが言う。
右や左に進んでしばらくすると、ハンドルヘッドに話しかけられた。
「“数学”という個性は、“テレパス”のような使い方も出来るのか?」
「え?んーと、やったことはないですけど、出来ると思いますよ。ただ、今すぐってのは難しいですけど」
「……そうか。“この扉だ。自分で開けてくれ”」
「はい……⁉︎」
ハンドルヘッドの指示に返事をしたとき、オレは意識を奪われた。
ハーレムどこ行った?