少し書き換えてオリ主の名前を出しました。
〜side???〜
『いたぞ!アオギリだ!』
『負傷者!救助を!』
『やはり特等がいるだけで全然違うな……』
『
『クソッ!リーダーなのに……俺は何も出来ねぇ……!』
たくさんの音が聴こえる。僕、耳は良いからね。
今、僕は東京の11区にいる。
ここでは今、白鳩と喰種による戦争が起こっている。
そして、僕の目の前では激しい戦闘、というより会話を聞く限り壮絶な喧嘩が行われていた。
片方のこの女の子見覚えあるね。確かシオンの彼女さんだったかな?
……なんか死にそうなんだけど。
(伝えないと後で怒られるよねー)
そう思いながら耳の通信機に手を当てた。
「シオン聞こえるー?」
『なんだ?』
「彼女さんがいるよ」
『……何?』
「赫子出してる。喰種だったんだね」
『……そうか。どんな状況だ?』
「押し負けてるよ」
『今すぐ向かう。場所は?』
場所?えーと、確か……
「五棟の屋上だよ」
『分かった』
そう言うとシオンは通信を切った。
さてと、僕は仕事を続けるとしますかね。
〜sideシオン〜
今俺はアオギリとか言うやつらの拠点のすぐ側の
今通信していたのはクラーク・アークライト。ウチの幹部の一人だ。
クラークとの通信を切った後、俺は『騎士団』の仲間たちを集めた。
「たった今、クラークから連絡が来た」
ざわざわと声が聞こえる。
「んで、盛り上がってるところ悪いがその内容が俺にしか関係しないんだ」
艦内の声が鎮まる。
「俺は今すぐ向かわなくちゃいけない用事ができた。よって———」
思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。
喰種だったのは驚きだが、そんなことは関係ない。
「そろそろいい頃だし行動を起こす。全員船から出ろ」
彼女が困っているなら———
「出来るだけ派手に暴れてやれ」
———助けるのが彼氏の役目だ。
仲間たちの雄叫びが上がった。
〜sideトーカ〜
「いい加減にっ……!くたばれ雑魚トーカ!」
「こっちのセリフだ!馬鹿アヤト!」
カネキの馬鹿も見つかってねぇってのに……!
いい加減にしやがれ!
「こちとら彼氏の帰り待ってんだ!死ぬわけにはいかねぇんだよ!」
「ハッ!なんだよ、お前でも男作れんのかよ!体は良いもん、なっ!」
「グッ……!」
脇腹にアヤトの蹴りが入る。
こいつ……! さっきから同じ場所を狙って……!
「目ェ覚ませバカアヤト!」
アヤトに回し蹴りを叩き込むも避けられる。
「こんなわけ分かんない組織で…あんたイカれてんじゃないの!?」
「アア!?イカレはテメエだろ!親父の真似事しやがって…!」
アヤトが柵の上に飛び乗り、さらに後ろに飛んで私の攻撃を避けた。
そして———
「オレはお前とは違う……トーカ!」
「あぐっ!」
———柵を掴んで鉄棒の要領で戻ってきてまたもや私に蹴りを入れた。
「テメエでも、容赦しねぇ…!」
アヤトの足が私を踏みつける。
……? なんでこいつ私の赫子見てんだよ。
「……半端な翼なら
……は?
「おい待てアヤッ……!」
このバカッ……! アタシの赫子を……!
『トーカ、お姉ちゃんだからアヤトに色々教えてあげてね』
お父さんの声が聞こえる。
『結婚を前提に、お付き合いしてください!』
……
「———おと……さ……」
「……こんな状態でも親父かよ。んなのもういねえんだよ、トーカ」
そうだ。お父さんはもういない。死んだんだ。
———でも、あいつはまだ生きてる。
シオンが、帰ってくるまでは死ねない……!
「一人に……しないで……」
「ああ?」
「寂し……いよ……シ……オン……!」
「シ、オン? 誰だそれ……ああ、そういうことな」
アヤトは納得がいったように頷く。
「さっき言ってた彼氏だろ。違うか?」
何を、言って……!
「当ててやるよ。人間だろ、そいつ。違うか?」
何をするつもりだ……!
「見つけて喰ってやるよ」
………!!
必死にアヤトの足にしがみついた。
「やめろ……! それだけ……は! やめて、ください……!」
「……マジで人間なのかよ。じゃあ喰う時にお前のことも教えてやるよ。『あなたの恋人は喰種でした』ってな」
お願いだから……それだけは……!
「いい加減に、もう寝てろ———トーカ」
アヤトが私にトドメを刺そうとした瞬間、
一人は私を抱き抱え、もう一人はアヤトを攻撃した。
私を抱き抱えたその人影の正体は———
「———久しぶり、トーカ。一年振りか?」
「……シ、オン?」
「ああ、そうだ。お前の恋人、天喰 星隠だ」
「なん、で、ここに……?」
「お前に逢いに来た」
それに、なんでアンタが
「それ、に……なんで、アンタが、赫子を? それに、その眼は……」
〜sideシオン〜
ふう、なんとか間に合った。
とりあえず生きてるな?
喰種だってのには驚いたが、それはそれで運が良い。
喰種なら肉を喰えばこれぐらいの傷はすぐに癒える。
「なん、で、ここに……?」
「お前に逢いに来た」
「それ、に……なんで、アンタが、赫子を? それに、その眼は……」
うーん、そこ訊きますか。だが、正直今答えてる暇は無いから後で話そう。
「それは後でゆっくり話す。おい、そこの白髪!」
「……何?」
「カネキ、か!?」
「トーカちゃん。怪我は?」
ん? 知り合いか?
「あれ トーカちゃん、この人って確か……」
「……私の彼氏」
「人間って言ってなかったっけ?」
「私もよく分かんねぇんだよ」
あー、それは後で説明するから。
「えーっと、名前は?」
「カネキです」
「よし、カネキ。少しの間トーカを任せた」
「え、嫌です」
えぇ……。
「僕のせいなんだ」
んん?
「だから、彼は、アヤトくんは僕がやる」
アヤト? 確か前にトーカが弟にそんなのがいるって話してたな……ふむ。殺すつもりだったけど予定変更だな、これは。
「ダメだ、俺がやる」
「……っ! 僕には責任がある! 僕はそれを償わなくちゃいk「せいっ」グボッ!」
とりあえずカネキをぶっ飛ばしておく。
「何を……!?」
「黙って、そこで、見てろ。良いな?」
カネキに威圧を掛ける。
「っ! ……分かりました」
すると気絶していたらしいアヤトくんが起き上がった。
「イッテェ……!何なんだよテメエ」
「お前の将来の義兄だよ」
結婚前提で付き合ってるわけだしな。
「あ゛あ゛? 義兄だ? ……ああ、彼氏ってお前かよ」
もう知ってたのか。なら話は早い。
「お前が俺の義兄になることはねぇよ。何せお前は……!」
アヤトくんが再び赫子を出す。羽赫か。
「ここで俺が殺すから、なっ!」
彼の羽赫から赫子の弾丸が嵐のように一気に放たれた。
「す……げ……」
なんか気づいたら一人増えてるな。
……どっかで見たことあるな、あいつ。
考えながら軽々と赫子の弾幕を避ける。
「どうした人間!? 攻撃してみろ!! やり返せ!! 殺しに来い!! 出来るもんならなぁ!!」
「出来るぞ?」
「は?」
服を突き破って肩甲骨の下あたりから一度は仕舞った銀色の金属質のブレード型の赫子が片側三枚ずつ、計六枚飛び出す。
三枚のブレードは赫子のアームに繋がっており、アームとブレードの接続部あたりには噴射口のようなものが見える。
俺はその噴射口をアヤトくんに向けた。
「そら、上手く避けろよ?」
噴射口から何かが連続して射出された。
「うおっ!?」
噴射口から射出されたのはRc細胞の砲弾。
「テメエそれ! 甲赫じゃねぇのかよ!」
「甲赫だぞ? ただし射撃が羽赫だけの専売特許だとは考えないことだな」
「クッソ! しかも隻眼だと!?」
「それとさっきの殺しに来いって言葉だけどな? 悪いが無理だ。トーカが哀しむ」
「……甘ったれてんじゃねぇぞ!」
またもや赫子の弾幕が迫る。
それを俺は赫子の噴射口からRc細胞を急激に
「なっ! ブッ!」
そして思いっきり殴りつけ、床をブチ抜き、下の階に叩き落とした。
「喰種の眼は良いな。暗闇でもよく見える。おかげさまで———」
俺は叩き落とされて倒れたままのアヤトくんを見下ろす。
「———お前の醜態がよく見える。殺すわけにはいかない。だがそれではこの鬱憤は晴れない。だから———」
いい感じにボコろう。
「———お前は半殺しだ。覚悟しろ」
・クラーク
クラーク・アークライト。
『騎士団』の幹部の一人であり、戦闘能力は高くないが探知能力に秀でている。アオギリアジトの偵察を担当。
・アスチュート級原子力潜水艦
イギリス海軍から強奪した潜水艦。
渡航するのに飛行機を使うには人数が多すぎるため移動手段として目立たない船である潜水艦を選択した。
・シオンの甲赫
左右それぞれ一本ずつある甲赫のアームの先に銀色のブレードが三枚ずつ付いている。アームとブレードの接続部あたりには噴射口のようなものがある。
赫子の可動域は広く、薙ぎ払い、突き刺しといった攻撃手段に加え、噴射口から圧縮したRc細胞を弾丸として発射したり、急激にRc細胞を噴射して高速移動を行う。