相変わらず短い上に話が進みませんがご容赦ください!
そういえば最近友人からイラストの依頼が来ててそっちばっかりやってますw
……ごめんなさい。小説も書きます。許してください。
烏間先生との試合、そしてE組のみんなに卿を見られて浩介の心が死んだ翌日。
学校なんて行ってられるかっ!という心境だったが、無断欠席なんてしようものなら南雲から何をされるかわからない。
まだ、自分の状況について知っている帰還者の仲間たちならいい。しかし、昨日のはダメだ。初めて会ったばかりのまだよく知らない30名近い人達に厨二全開の卿を見られたのだ。
今日学校なんかに行ったら………
教室で昨日のことについていじられている光景を幻視した浩介は部屋で1人震えてしまう。
「……もうこんな時間か……」
しかし、どんなにイヤイヤと言ってもちゃんと学校に行く辺り、浩介の人柄がわかるというものだ。
部屋の鍵を閉めてトボトボと歩いていくその姿は、とても大事件を解決に導いた英国の英雄や、バチカン、もといちょっとした地球の危機を救った英雄、伝説の酒呑童子に惚れ込まれているスゲー奴、そしてE組で最も勝てない人間認定されていた烏間先生を倒した人とは、到底見られなかった。
「コウスケ・E・アビスゲート!推して参る!!」
「グハッ………」
教室の扉に手をかけ、開けようとした瞬間に中からどこかで聞いたイタイ名乗りが響いた。
そう何をかの深淵卿の名乗りである。誰が言ったのかわからないが、それを聞いた途端浩介は膝から崩れ落ち、四つん這いになってしまった。
数秒ほどその場を動けないでいると、何かにぶつかり顔を上げる。
「ん?……うわっごめん!………遠藤君どうしたの?蹲って……」
「……渚君か、いや大したことないよ……」
渚にぶつかって現実に戻り、どうにか心のダメージの余波から回復した浩介は再び扉に手をかけて、今度こそ開けた。
「フッ、反撃しなければついて来れまい?」
「ギャァァア!!」
教室で香ばしいポーズをとり卿の真似をしているクラスメイトを見て、浩介はたまらず教室を飛び出した。
「遠藤君!?」
「おぉ!アビスゲートか!………あれ?アビスゲートは?」
「た、たった今走り去っていったけど………」
教室から逃げるようにステータス全開で走っていた浩介は外に出た瞬間屋上に飛び乗った。
とりあえずここなら安全だと判断して一息ついた。
「あれ、どうしたの?アビスゲート君?」
「グハッ………」
安全地帯など無かった。と言わんばかりに今一番聞きたくない名前がここでも聞こえた。
声の主はカルマで、朝からここで二度寝?にふけっていたのだった。
「もう嫌だ。E組コワイ、何も聞きたくない………」
流石にここまで連続でこられることなど無かったため、浩介の心が音を上げている。
浩介が体育座りに耳に手を当てて、イヤイヤする情けない姿を見たカルマはなんのことか思い当たり、苦笑いを浮かべた。
「あー………アビスゲートって呼ばれるの嫌だった?」
「嫌なんてもんじゃない。消し去りたい黒歴史だ」
「ごめんね?俺が悪ふざけで昨日みんなにアビスゲートって呼んであげよって言っちゃった」
「おまえかぁ!」
どうやら、朝から何度も聞いたアレはカルマの差し金のようだった。
ということは渚君は赤羽の提案を聞いても尚、俺のことをアビスゲート呼びしないでくれたということかっ………なんていいやつなんだ!
「あはは、ごめんって………それにしてもあんなに強いのになんで嫌なの?」
「いや、だってほら、厨二じゃん?いい歳して厨二なんて………ねぇ?」
「いや、でも俺らまだ中3だし、大丈夫でしょ」
そういやそうだったな………
今更ながら、浩介は自分が今中学三年生の体だと思い出した。しかし、たとえ体は中学三年生でも心は立派な高校生だ。
まだ、ハウリア族と一緒にいるときはいい、だって俺と同等、もしくは以上の厨二がゾロゾロといる。(今も増え続けているらしい)その中でなら俺が浮くことはあまり無い、無理に平静を保ってもラナに嫌われるなんてことになったら(南雲曰く絶対にないらしいが)俺はこれから生きていける自信がない。
「そういえば、昨日リア充がどうとか言ってたけど、彼女でもいんの?」
「………いる」
突然の話題転換に少し困惑しつつ、別に隠すことではないと思った浩介は素直に答える。
「じゃあ、その彼女さんは知ってんの?厨二のこと」
「知ってるも何も、俺を厨二にしたのは彼女だし………」
「へぇ〜、ならいいじゃん厨二でも」
赤羽のいうことはたしかにその通りなのだが、これはそういうことじゃなくて単純に浩介の羞恥心の問題なのでどうしようもない。
早く大人になってトータスに移住したい……そうしたら少なくとも今よりは恥ずかしく感じないはずだ。きっと……たぶん……
あまり自信を持ててないが、今だけの辛抱だ!ラナとの未来のためにもこんなところで精神をやられちゃダメだ!次期ハウリアの族長だろ!っと最後のはちょっとアレだが、とにかく気合を入れ直して浩介は立ち上がった!以前よりも心を少し強く持って立ち上がった!!
「そろそろ教室に戻らないと殺せんせーが来るんじゃないか?」
「ん〜?俺は今日はサボろっかなー」
「おいおい………」
結局俺1人で教室に戻るとみんなが謝ってきた。
曰く、昨日赤羽に乗せられた。曰く、純粋にカッコいいと思った。曰く、気にしてると思ってなかった。
という感じだ。悪意が微塵もないため、強くやめろと言えない。それに、別にもはやいつものこととなってきているので謝らなくてもいいが「これからはやめてくれ」と言って、この話は終わった。
「それでは出席をとります!日直の人は号令を!」
「起立!気をつけ!……礼!!」
号令とともに、各々の持ったハンドガン型やアサルトライフル型のモデルガンを発砲する。
俺は銃なんてからっきしどころか触りたくもない。
もちろん、浩介だって最初は銃に興味があった。しかし、以前南雲に貸してもらった時に、危うく自分で打った弾で死ぬところだったので、それ以来銃には触らないようにしているし、南雲からも絶対に触るなと言われている。
それではこの時間俺は何をするのか?ということになってしまうが、ワイヤー付きクナイで殺せんせーを狙っている。ワイヤー付きと言っても引っぱったり、しならせたりしてクナイを操作しているわけではない。そんなこと俺にできるわけがない。
これまた南雲謹製の重力魔法付与のクナイ&ワイヤーのアーティファクトだ。ワイヤーに直接魔力を込めるので周りの弾を引き寄せたりする心配が無いので安心して使える。
殺せんせーも俺がクナイを取り出した時「クナイ?そんなの当たるわけないでしょ!」と顔を縞々にしていたのだが、今は必死に出席を取りながら避けている。なにせ、俺がワイヤーで操っている(ように見える)クナイは4本あり、その全てがみんなの射撃の手助けをしている。
どういうことかと言うと、まずもちろんだが銃とクナイでは魔法を使っているとはいえ、銃の方がこの狭い教室の中では速い。普通に狙っても大きさもBB弾より大きいクナイは簡単に避けられてしまう。
そのため浩介のクナイはそれぞれ2本ずつ教室の右と左に展開しており、どうやっても殺せんせーに当たらないだろ。という弾が来た時に、その弾を弾くことによって、軌道修正と再加速を行なっている。
結果的に、浩介が来る前までは正面から飛んでくる分だけ避ければ良かったのが、今はほぼ360°全てから飛んでくる弾を、幅が狭い中避けなければならなくなったという事だ。
「にゅやっ!?」
そして暗殺教室始まって以来初めて、殺せんせーの触手に弾が掠ったのだった。
「ゼェーゼェー………今日も命中弾ゼロですねぇ〜」
「いやいや!さっき当たってただろ!!」
「……あれは掠っただけなので命中ではありませ〜ん」
「「「「汚ねぇー」」」」