前回から結構間が空いてしまったので初投稿です。
いよいよ反逆の狼煙を上げるRTA、はーじまーるよー。
今回はホーリーロード地区予選一回戦、天河原中との試合が迫ってきたところから。
相変わらず先輩(神童除く)とのギスギスが続きます。極端に好感度が落ちるようなことがないように立ち回るのを最優先にしていきましょう。
今日はいよいよ初の公式試合です。朝にすることは変わりませんが、狩屋の様子が少しおかしいので一応気を配っておきます。
「……なんだよ」
いや別に何も……。
「あっそ。……今日の試合、勝敗指示はどうなってるわけ?」
ええ……(困惑)。いきなり突っ込んで♂来ますね。基本的に他人と距離を置くことを好むこの時期の狩屋らしくないと言うか、なんというか。
馬鹿正直に言うとまた様子がおかしくなりそうなので、ここは答えないでおきましょう。なんのこったよ(すっとぼけ)。
「ふーん……」
明らかに含みがありそうな返答ですが、ここで問い詰めてもロスになるだけなので放置です。朝食を食べ終わったらさっさと出発します。
今日は栄都学園との練習試合と同じくバスに乗っての移動です。集合時間に間に合うように、かといって早く行き過ぎると無駄会話が発生するため、集合時間五分前くらいが目安となります。
「おはよう素羽!」
「いよいよだね……ドキドキしてきた……」
オッスおはようございま~す。西くん、普段通りやれば大丈夫だって安心しろよ~。
試合会場は天河原中のため、全員揃ったらイナズマキャラバンに乗り込んで出発です。席順は栄都戦の時と同じく茜の横、余計な好感度を稼いでいなかったようで何よりですね。
バス内で無言なことも変わりません。今回は平和()なので問題ありませんが、もし何かしらのランダムイベントがいつの間にか発生した結果揉めていても出来るだけ関わらないように。
到着です。バスを降りたらすぐに天河原中のグラウンドへ向かうことになります。
『ホーリーロード関東地区予選第一戦、雷門中対天河原中! 優勝を目指すには、まずこの一戦から!』
司会は栄都学園戦と同じく角馬歩が担当します。これだけ観客入ってる上に相手校が会場なのに司会枠をもぎ取るの強すぎんよ~。
今回は栄都学園との練習試合と違って公式試合なため、完全なアウェーというわけではありません。ホームなこともあって天河原を応援する観客が多いのは事実ですが、名門なだけあり雷門の一部生徒や一般の観客も見に来ています。
……まあつまり棒立ちしたりすればフィフスセクターがなんかおかしい組織だというアピールをすることも可能と言えば可能なんですが、現時点ではそんなことをしたところで情報操作やなんかで握りつぶされておしまいだし好感度は下がるしなのでやるメリットは皆無です。当たり前だよなぁ?
そして、ここでちょっとしたイベントが発生します。と言っても大したものではなく、視点が一時的にホモくんから離れ、VIP席的な所にいる理事長と校長が試合の勝敗管理の意味についてお話するだけの説明イベントです。
画面内でも語られていますが、ざっくり説明してしまうとあれらの勝敗指示はフィフスセクターの指導者を決めるためのものでもあるということです。フィフスセクターの指導者こと聖帝は選挙制であり、その選挙の票は試合結果によって決められる……つまり八百長をしている以上フィフスセクターの聖帝はイシドシュウジ以外ありえないってワケですね。だったら選挙制なんかにせず独裁すればいいんでない?と思う視聴者兄貴も多いと思いますが、そこらへんは多分対外的なアピールのためだったりするんだと思います。知らんけど。
説明パートが終わったら再びホモくんの視点です。
試合前に改めて今日の試合の作戦についてのお話がありますが、ホモくん達やる気のある面々以外は全く話を聞いていません。聞いたところで意味無いと思ってるとはいえ、ここまであからさまだと頭に来ますよ~。
作戦とは言いましたが、そこまで細かいものではありません。どちらかというと攻略のヒントみたいなものなので、初心者さんは参考にして、どうぞ。今回は把握していることなのでパパっと聞き流しますが、行き詰った時なんかには役立つと思います。
さて、ここで試合メンバーの編成も行うのですが……。
「それから、今日のスターティングメンバーに変更がある」
「変更ですか?」
「ああ。──天城に代わって信助だ!」
「ぼ、僕!?」
このように、メンバー変更が行われます。
変更するのは信助です。交代相手は、「栄都学園戦で信助と交代していない」「フィフスセクターの指示通りに試合をしようとしている」「ホモくんとの好感度がそこまででもない」の全てを満たしているDFの中からランダムで選ばれるようになっています。あ、ホモくんのみ最初から除外されているのでご安心を。
「ど、どうしてだド!?」
「信助には“勝ちたい”気持ちがあるからだ」
「そんな……これ以上勝手なことをしたら今度こそサッカー部は終わりです!」
勝敗指示に従うつもりのメンバー(-三国)からはブーイングの嵐ですが、円堂監督が撤回することはありません。三国だけは天馬を家に招いた時のあれそれが影響して反対意見は述べませんが、かと言って試合を全力でやってくれるとんにゃぴ……なのでここで過剰な期待を抱かないように。
試合開始前から大荒れの雷門イレブンですが、ここで会話に混ざったところでロスなのでさっさと編成画面に移ってしまいましょう。
フォーメーションは安心安定の4-3-1-2。ポジションはFWに倉間・南沢、MFに神童・天馬・速水・浜野、DFにホモくん・信助・車田・霧野、GKに三国です。剣城はベンチ固定。MFは前回に引き続き神童に前に出てもらいます。また、DFの配置ですが、現時点のホモくんは機動力がイマイチのため、カバーする範囲が狭くて済むよう、信助はホモくんと反対方面に配置しておくことにします。信助のステはお察しですが、やる気のない他のメンバーに比べればはるかにマシです。
必殺技はまだ【キャンディレイン】と【ポッピングバブル】だけ、確認するようなことも無いのでさっさとスキップしてしまいましょう。天馬が【そよかぜステップ】を使えるようになったことと神童が必殺技を使ってくれるようになったこと以外は何の変更点もありません。
編成が終われば試合開始です。礼をして……天河原の選手がものすごく嫌味な笑顔を浮かべていますが無視だ無視!
「いやいや、初戦敗退とは気の毒だ」
「おいおい、絡むなよ安藤」
……したいところなんですが、まあ煽る煽る、一気に雷門の空気が悪いものになります。
別にこの会話は聞き流したところで特にデメリットはありませんが、ここまで虚仮にされて引き下がるのも寝覚めが悪い……もとい、そういう雷門イレブンの心理を利用して若干ではあれど好感度を上げることができます。元フィフスセクターという爆弾を抱えている身としてはロス無く好感度を上げることができる機会は生かしておきたいところ。
いやぁ、勝敗指示が無いとイキれないチキンが言うことは違いますわ~。そういうのはもっと実力を身に着けてから言ってクレメンス~。
弱い犬ほど良く吠える、虎の威を借る狐、言葉にはもっと気を付けた方がええんちゃう? じゃないと負けた時に余計惨めで無様な姿をさらすことになるんですよ(暗黒微笑)。
「なっ……!」
「お前、黙って聞いてれば!」
ハイハイ図星を突かれたせいで顔が真っ赤でちゅね~(追い煽り)。
当然ですが、これだけ煽れば相手は確実にキレます。天河原中はほとんどの選手が性格が悪いからか爆発が早いです。それに付き合っていたら会話が長引いてロスになるため、言うだけ言ってポジションに向かいます。
「よせ、安藤、西野空! 今のはどう考えてもお前達が悪い」
「……チッ」
「すまない、メンバーが失礼なことをした」
「……いや、宝里も言い過ぎだった。気にしないでほしい」
「ありがとう。……残念だ、君とは本気の勝負がしたかった」
放置したにせよしないにせよ、天河原中の態度が悪いと必ずキャプテンの喜多が仲裁してくれるため、他の雷門イレブンが喧嘩を売られるようなことはありません。喜多は天河原中にあるまじき人間性の良さなため、後で試合中に意趣返しをしてくるとかもないのでご安心を(なお当事者の二人はやってくる可能性アリな模様)。
ホモくんの煽りの分は神童が代わりに謝罪してくれるのでそちらも問題ないです。迷惑はかけましたが、表立って怒りを示すことのできない彼の代わりに怒った形になるので好感度はプラマイゼロになります。そして他のメンバーもホモくんが言い返したことで少しではあれどスカッとして若干ゃ好感度を上げてくれるって寸法よ。ほら、複雑そうではあってもホモくんに文句言ってきたりしません。
では、全員ポジションについたところで、いよいよ初めての公式試合開始です!
前半は天河原中のボールでスタートです。キックオフは喜多、その後すぐに隼総を中心に切り込んできます。
天河原中ですが、名門だけあって動きはかなり良いです。事前情報の通りラフプレーも駆使してきたり、栄都学園と同じだと思って舐めてかかると痛い目を見るのでご注意を。ただし序盤なだけあって難易度調整なのか必殺技を全く使わないため、必殺技さえ使えばゴリ押しが可能だったりします。
特に注意すべきなのはFWの安藤と喜多、MFの隼総と西野空です。喜多と隼総は単純にかなり動きが良いから、安藤と西野空は先程の会話もあってホモくんにヘイトが向いているのがまずい方向に働きます。まあそれが無くても特にラフプレーが激しいので大した違いはないんですが。
隼総ですが、先程必殺技は使わないといいましたが、コイツだけは必殺技ではなく化身を使ってきます。その名も【鳥人ファルコ】、【ファルコウィング】というシュート技を持つ風属性の化身です。あとホモくんは知りませんがシードだったりもします。
MFなのでキックがずば抜けて高い数値だったりはしませんが、それでも化身技というだけで序盤ではかなりの脅威です。KPが少ないこともあってそうそう連発はできないのが救いですが、今回のホモくんはDFなこともあって一点取られると取り返すのがしんどいのも事実。序盤で切ってくることはそうそうない札ですが、注意しておくことをお勧めします。
さて、そんな説明をしている間にボールがかなり迫ってきていますね。
今試合から本気を出してくれる神童ですが、現状彼しかまともにシュートを打てるメンバーがいないということ、そしてホモくんというシュートブロックできてそれなりに実力のあるDFがいることもあり、彼がゴール前まで駆け付けてくれる可能性は低めです。そのため、守備に回れるのは実質天馬・信助・ホモくんの一年生三人のみという事態! DFじゃなかったり初心者だったりすれば確率が上がるんですが、ぶっちゃけこっちでボールを止められるのにわざわざ来られても貰える経験値が少なくなるだけなのでまず味なんですよね。
二人とも果敢にボールを奪いに行ってくれますが、相手は腐っても名門、中々厳しいねんな……ホモくんは二人がミスった時に備えて安定のゴール前待機とします。下手に動くと今の敏捷じゃ駆け付けるのに間に合いません。
「まずは一点……さっきのお返しだ!」
「させない! やああああっ!」
お、安藤がシュート体勢に入ったところで天馬がボールを取ってくれました。ありがたやありがたや。
MFは兎も角FWだと素止めは若干不安が残るため、TP節約のためにも是非この調子で頑張ってもらいたいところ。必殺技がない分ステータスはそれなりなので、ホモくんが超天才型スタートでも不安が残るのがね……。
「南沢先輩!」
ボールを奪えば後はFW陣に回すだけですが、倉間も南沢も勝敗指示に従うつもりなため、トラップミスなり何なりを装って天河原中にボールを渡す可能性が非常に高いです。ほらね。
神童に渡ればそのまま敵陣に切り込んでくれるんですが、天馬は他のメンバーもきっとわかってくれると信じているので初手で神童に渡すことはあまりないです。試走の時だと体感で1割いくかいかないかくらいだったかな? 多分やる気のない雷門の演出とかで補正が入ってるんだと思います。
というわけで、またボールがこちらに向かってきます。
相手の一発目のシュートのみ、ホモくんを始めとした一年がミスったとしても確定で神童がブロックに入ってくれる親切設計ですが、どうせなら経験値と熟練度を稼いでおきたい走者ごころ、ホモくんで止めてしまいましょう。背後の三国は相変わらずシュートを通す気満々なため、絶対に当てにしてはいけません。
「──はぁっ!」
【キャンディレイン】! 喜多は林属性なため、風属性で属性不利なホモくんは素止めだと危ういです。確実に止めるためにも必殺技を使います。
「なに……!?」
まさか序盤とはいえ勝敗指示に従う様子もなくシュートを止めたこと、しかもそれが一年坊だったこともあって喜多を始めとした天河原の選手が驚いていますね。あと二・三年の雷門イレブンからの視線もアツゥイ……ですが気にせず神童にパスを出しましょう。オナシャス!
「任せろ!」
神童はフィールドの中央より若干雷門ゴール寄りの場所にいたため、わりとスムーズに上がっていきます。後から天馬と信助も追いかけるため、攻撃は三人に託し、ホモくんは引き続きゴール前待機です。
三国は動揺しつつもまだやる気なし。これは後でイベントが起きない限りは基本変わらないため、いないものとして扱います。最初から知り合いだったりして好感度が高ければ途中で吹っ切れてくれることが無くはないんですが、(そんなことしてたらロスになるのでやるうま味はそんなに)ないです。好感度が高い場合でも止めてくれるかどうかは直前までわからないため、普通にこちらで止めた方が経験値稼げるというクソ仕様。オライライラすっぞ!
神童に隼総のマークが入りましたが、天馬にパスして回避。晴井の邪魔が入って……。
「──今だ! そよかぜステップ!」
「ぐっ……!」
試合では初の発動、【そよかぜステップ】です。序盤ではそこそこの威力のため、この試合では発動さえすれば確実に相手を抜くことができます。そして吹き飛ばされた選手のGPも減るのでうん、おいしい!
……ただし、天馬はまだレベルが低いこともあり、ここまでで天馬のレベリングをサボっていたりすると必要に駆られて連発からのTPが早々に尽きる事態になりかねません(2敗)。一応NPC側でもTPの残量を気にかけてくれるんですが、気になるなら事前におにぎりなりのTP回復アイテムを入手しておいてハーフタイムに使うといいです。
そして天馬が隼総を抜いた神童にまたパス……よし、ちゃんと通りました。信助が現状添えるだけになってるのは、まあ、元々DFだししょうがないね。
周囲に天河原中の選手が多いとここで例の必殺タクティクス・【神のタクト】のお披露目になるんですが、今回のように使わなくても突破できる場合は使われません。どうせ今使わなくてもこの試合中に一回はどこかしらのタイミングでチュートリアルも兼ねて使われるため、今は気にしなくても大丈夫だ、問題ない。
あっという間に神童が天河原のゴール前に辿り着きました。樫尾がなんとかゴール前にいますが、何度も言いますが必殺技が無いので意味があるかと言われると……。
「フォルテシモ──!」
「がっ!」
「しまった……!」
ゴール! 普通に樫尾を吹っ飛ばした上に三波の手をすり抜けて一点先取です!
「やった……? やったぁ!」
「すごいやキャプテン! 先取点だ!」
さす神! しびあこ! それでこそ雷門イレブンのキャプテンだぁ……!
【フォルテシモ】は属性一致かつそれなりの威力なため、発動すればまず間違いなく点を取れます。肉壁が二人いれば流石に止められますが、そんなことにはそうそうならないので、打たせさえすれば大丈夫だと思っていいでしょう。
「フィフスセクターに逆らって何のつもりだ、神童」
「決まっている。──俺は勝ちに行く。もうフィフスセクターの勝敗指示には従わない!」
「……血迷ったか。サッカー部の未来はないぞ」
「血迷ってなんかいない。未来は自分の……俺達の手で切り開く! 今日の試合、勝つのは俺達雷門イレブンだ!!」
う~ん発言がイケメン。
信じられるか? コイツ、ほんの少し前までは退部するだのなんだのうだうだ言ってたんだぜ……? やっぱ吹っ切れた神童は男前、はっきりわかんだね。
アニメほんへ、及びほんへ通りにシュートブロックをした場合はその時に離反を宣言しますが、今回のような展開になった場合は神童なりホモくんなりがシュートを入れた後に神童がこの宣言を行います。どちらの場合もタァイムには影響がないのでご安心を。
さて、ホモくん側の好感度を示すためにも、自陣に戻ってきた神童の元に駆け寄りましょう。こうやってちまちまと好意をアピールして事故を防ぎます。何なら多少露骨にはなりますが飛びつくくらいはしてもいいです、そいっ!
「っ、なんだ、宝里か」
そうだゾ。いいシュートでしたよ、流石は
「し、神……ちゃ……は?」
いやバグってて草。
「それ、もしかしてキャプテンのあだ名?」
「せ、先輩にまでつけちゃうんだ……流石素羽……」
ぶっちゃけ、信助は天馬からの流れであだ名にしただけなので、二年を始めとした先輩方にあだ名をつける必要性はあまりないです。
今回のこれは、そうやって友好を示すタイプなんだとアピールできればいいなぁというのと、今後和解した後の雷門イレブンをあだ名呼びすることでしこりを残さないようにできたらいいなくらいのフレーバーです。効果があるかどうかはその時々によって変わるので、あくまで保険のようなものだと思っていただければ。あと、あだ名呼びかそうでないかで好感度の変動を示すことによって、相手の態度がコントロールしやすくなる気がします。気を許しているか許していないかの指針的な。
通常プレイならわざわざあだ名を決めたりして会話が一言二言伸びるかもしれないロスを発生させるのは……という感じなんですが、いかんせん今回のホモくんは元フィフスセクターという地雷を抱えているので少しでも保険をかけておきたいんですよね……。
「…………まあ、いいか。とりあえず、そろそろ離れてくれ……」
ウィッス。
大人しく飛びついた時のままの姿勢をやめ、手を離します。あ、天馬と信助にハイタッチを求められたのでやってあげましょう。
「素羽も相変わらずすごかったよ! 相手のキャプテンのシュートもバシッと止めちゃうんだもん!」
「俺達も負けてられないよ! キャプテンが取ってくれた一点、絶対に無駄にしない!」
「ああ。頼りにしてるぞ、三人とも」
神童の好感度もそれなりに稼げたようですね。頼りにしてるとまで言われた以上、ゴールの方は一任されると見ていいでしょう。というわけで神童のサポートは無いものとして、何が何でもホモくんの方でシュートを止めることになります。
じゃあこれ以上はロスになるのでさっさとポジションに戻りましょう。剣城とか他の雷門イレブンからの視線は痛いですが、気にするだけ時間の無駄なのでスルーします。
「それと、素羽」
はい? あれ、さっきまで名字だったのに名前呼びになってるってことは……好感度が一定値超えたな?
「俺達の代わりに怒ってくれたとはいえ、わざわざ悪いやつみたいに振る舞うことはないんじゃないか。俺には、今のお前の方がよっぽど
…………ゑ?
えっ何それは……何今の、なんか口説かれませんでした? 気のせい? 円堂か天馬とミキシマックスでもした? まだ第一部やぞ?
……ママエアロ。一気に好感度上がったってことで、まあ、うん。先輩として心配してくれたんでしょう、多分。もう言うことはないようだし今度こそポジションに戻って……うん今度は南沢を筆頭にこっち見た雷門イレブンの様子がおかしいね! なんなら剣城も怒りではなく驚愕の表情です。表情がうるせえんだよお前らよぉ(理不尽)。
色々と気になることはありますが、気にしていたらキリがないのでもう気にしないことにします。何かあったら向こうから言ってくるでしょう(丸投げ)。
なんか三国の名前を呼ぶ声が聞こえたり、それが観戦に来ていた三国の母親だったりというイベントを挟み、試合再開です。
再び天河原中ボールでスタートです。
そしてここからが嫌なところで、一点取った後の天河原は本領発揮とばかりにラフプレーを繰り返してきます。ほら神童がタックルで吹き飛ばされた。しかも審判もフィフスセクターの影響下、もといグルなこともあって反則が取られなくて、おおいたけん(激古ギャグ)。
タックル回避なんてのはある程度操作に慣れたプレイヤーにしかできないため、NPCに期待はできません。こちらも無理にボールを奪いに行こうとはせず、確実にボールを止められるシュートブロックに集中します。
天馬や信助も吹き飛ばされ、神童が指示を出すものの他の雷門イレブンは相変わらず動かず、という試合展開は基本変わりません。三人のGPが不安になりますが、一応半分近くまで減るとそのキャラクターは狙われにくくなるようになっているため、慌ててサポートに入った結果点を取られるようなことが無いようにしましょう。
「さあ……今度こそ点を取らせてもらおう!」
「素羽!」
お、ようやく来ましたね。ラフプレーとかいう寄り道のせいでホモくんの出番が少なくなるのはやめちくり~。
雷門が一点を取った後は高確率で隼総が突っ込んできます。喜多と安藤もシュートを打ってくる選手ですが、一点を取った直後はかなり確率が下がるため、ほぼ確実に隼総が相手です。そして隼総はさっき言った通りシードの化身使いなため──。
「出でよ、我が化身──鳥人ファルコ!」
「化身だと!?」
既プレイ兄貴お馴染みのダサいポーズを取った隼総の背後から現れたるは風属性の化身・【鳥人ファルコ】。そして黒の騎士団戦の時の剣城とは異なり、今度はノーマルシュートではなく化身技を使ってきます。
が、最初に出て来る化身なだけあり、【ファルコウィング】の威力は他の化身技に比べて結構低めです。隼総はMFでシュート特化のステータスをしていないこともあり、レベルやステータス次第では化身どころか通常の必殺技でも止められる程度の威力だったりします。勝ったなガハハ。
ぶっちゃけ、黒の騎士団戦で剣城のシュートを止められるだけのステがあればクリティカルでも出ない限りは止められます。つまり今のホモくんなら【キャンディレイン】でもギリギリ止められるんですが……化身は化身で使えば進化しますからね、TPを序盤から消費するのもなんですし、ここは同じく化身で止めておきましょう。出でよ、【混沌神ナイア】! からの【カオスウィップ】!
「な──」
「あいつも化身を!?」
「知ってはいたが、まさか止められるとは……!」
m9^д^)m9^д^)m9^д^)ジェットストリームプギャー!!!! 経験値ありがとナス、ホモくんの経験値のためにももっとシュート打ってぇ~(挑発)。
というわけで余裕で競り勝ちました。あと隼総だけはホモくんの情報を聞いていたらしいという収穫もありましたね。つまり今後出て来るシードは全員知っていると考えておいた方がいいでしょう。この試合で化身を出した時点で影響なんて皆無に等しいですが。
では、【オーバーパワー】の効果が必要な状況でもなし、KPやGPを余分に消費しないようにさっさと化身を仕舞い、ボールをノーマークの天馬にパスしましょう。おう、さらっと人の足踏もうとしてんじゃねえぞ星降さんよ。せっかく隙を見て人の足を潰そうとしたのにあっさり避けられた挙句自分がバランス崩して情けない格好、恥ずかしくないの?
「うわっ! ……よーし!」
あっぶぇ! あともう少しでミスされるところでした。前に比べればマシですが、やっぱりまだドリブル以外の精度がね……。
パスを出しましたが、ラフプレーは継続して行われるため、このまま攻め込むのは中々に厳しいです。神童の【神のタクト】が使えれば何とかなりはするんですが、あれを使うには神童がある程度自由に動ける状況でないといけないため、【フォルテシモ】を打ったことで警戒されている今の状況では……ナオキです。ホモくんが上がっていけば使えるようにはなるんですが、そうなるとゴールを守れなくなるのでリスクを考えると避けたいところ。今は三人のGPに気をつけつつ、彼らに経験値を回すターンだと思っておきましょう。
「そよかぜステップ! 信助!」
「任せて!」
「無駄だ!」
うわ、信助のボディに肘が入りました。痛いですね……これは痛い……。
これで糸川にボールが渡りましたが、前半の残り時間からして多分ホモくんの所までボールが来ることは無さそうですね。隼総がこちらを詳しく知っている様子も無いから会話も発生しないし、やっぱシュートブロックメインのDFだと試合中に暇になりやすいのが難点なんすねぇ。まあその分ラフプレーの対象にしづらいポジションというメリットもあるので、ま、多少はね?
……あ、膠着状態のままホイッスルが鳴りました。GPだけが減り続け、1-0のまま前半終了です。
今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
* * *
「…………今のは」
今しがた自分が目にしたものに、剣城は思わずそう零した。
神童が必殺シュートを決め、それに喜んだ様子の一年が駆け寄り……そしていくつか言葉を交わした宝里が彼らに背を向けた瞬間、その表情が突如として無となった。
まさしく、抜け落ちたと表現するに相応しいほどの空虚。栄都学園との練習試合に続き、まさか公式試合でも勝敗指示に逆らうなんて、という憤りが一時的にとはいえ吹き飛ばされる。
──何だ、あれは。あれは本当に自分の知る宝里素羽なのか?
ぞっとする。背筋が凍るというのはまさにこの感覚なのだろう。自分が見ているものが得体の知れない何かであるかのように感じられる。
宝里素羽は、いつだって感情のままに生きている人間のはずだ。己の気分のままに行動してフィフスセクターに逆らうことも厭わず、常に他者を翻弄し、余程怒りを煽るようなことがない限りはその顔からあのからかうような笑みが消えることはない。笑っていない時ですら、侮蔑なり哀れみなり、何かしらの感情は浮かべていたはずなのに。
そんなあいつがこんな風になるなんて──一体、神童拓人は何を言った?
瞬きを一つ。次に目にした時には、宝里の顔にはいつも通りの笑みが浮かんでいた。
なら目の錯覚だったのか? ……それは恐らく違うだろう。事実、自分以外にも宝里を見ていたであろう雷門イレブンの選手の何人かが、同じように困惑の表情で元のポジションに戻る彼を見送っているのが見える。なら、先程の宝里の姿は紛れもなく本物なのだ。
「お前は……一体何を考えている?」
フィフスセクターに逆らう理由は。ゴッドエデンを去り、雷門中サッカー部に入った理由は。
あの表情を目にした今、それがいつもの気まぐれのような理由からであるとは、どうしたって思えなかった。
・ホモくん
息を吐くように煽り!煽り!煽り! 反省も後悔もしていない。
興味を抱くととあだ名呼び。この度神童もあだ名呼びになった。
何か不穏な気配があるようだが……?(最初から不穏だったとか言ってはいけない)
・神童
生意気な後輩が自分を煽らなくなったと思ったら今度はとんでもねぇあだ名で呼ばれて宇宙猫。
キャプテンという立場上ホモくんの暴言について謝罪したが、本当は自分達の代わりに怒ってくれて嬉しかった。後輩のわちゃわちゃを見てそっちがホモくんの素なんだろうなと思った模様。果たして真相は。
・剣城
見てはいけないものを見てしまいました。0/1D2のSANチェックです。