ありふれた世界に鋼鉄軍団を放り込む?よろしい、ならば戦争だ 作:リン・オルタナティブ
駄文ですが、お許しください。
あとこのシリーズ、時折アンケートを行いますが、気長に参加してみてくださいっ!
#1 転生、そして第二の人生も波乱の幕開け
アイアンレギオン___天才発明家たるトニー・スタークが製作したアイアンマンスーツ、マーク8からマーク41までで構成された鋼鉄の軍団だ。
私はそれを見たとき、途轍もない興奮と製作者たるトニーを称賛し、敬意を評した。
様々な状況に備えられて開発・製作されたスーツ達に、私は心躍った。その中でも私が好きだったのは__マーク38とマーク40だ。
マーク38とマーク40にはそれぞれイゴール、ショットガンと名付けられており、
分離飛行ができる
その後、次々と爆発していくレギオンのスーツ達を見て、儚さがあると思いつつも、少し残念な思いをしたのも、いい思い出だ。
そんな私_____
『......目を覚ましましたか?』
私の後ろに立つなぁ!......と言う冗談はさておき、後ろから声をかけられたので振り返ってみると、そこにはなんとロリっ娘が!可愛い......もう死んでもいいや。
『貴方は先程死んだばかりですよ......』
そうかそうか死んだのか〜........ゑ?私死んだの?
『はい。前後の記憶が曖昧でしょう。ですので.....私が代わりに説明しましょう_______』
フィリアと名乗った少女は、甲菜へ静かに語り始めた。
『貴方は上から落ちてきた鉄パイプの下で見上げていた少女を助けるために、命を落としました______』
甲菜はその一言を聞き、死ぬ間際のことを思い出した。
その出来事はスローモーションのように、甲菜からは見えた。バラバラに落ちてくる鉄パイプの群れ。その下には、無防備で上を見上げる幼い少女の姿が。
本来なら走っても届かない。間に合う筈もない距離だった。だが、甲菜は誰かに背中を押されたように感じた、優しく、しかし力強い感覚だ。
気付けは甲菜は走り、少女の上に覆い被さっていた。幾つもの鉄パイプが彼女に当たり、その一本が遂に彼女の頭部に直撃した。
「_______私が守った、その少女は?」
『ご安心ください。貴方が覆い被さったことで、軽症で済んだようです』
「そう.......なら良かった」
甲菜は少女の安否がわかると、安堵の表情を浮かべていた。まるで、子を守り通した親のような、そんな顔をしていた。
『後悔は.....ないのですか?』
フィリアからそう問いかけられると、甲菜はうーんと数秒考えると、首を横に振った。
『何故、ですか?』
「.......ヒーローらしい事が、出来たのかなって」
そこで言葉を切ると、ただ_____と言葉を濁し、甲菜は苦笑しつつも言葉を続けた。
「もう少しだけ、アイアンマンに触れてたかったな.....ってね」
『アイアンマン.....ですか』
フィリアは少し沈黙すると甲菜へこんな提案をしてきた。
『では、アイアンマンのスーツを特典に、転生しましょうか?』
目を点にした甲菜へフィリアは再び説明を始める。
少女は元々死ぬ筈のなかったのだが、フィリアの上司に当たる人(?)が間違えたらしく死ぬ運命だったらしいが、甲菜が割って入ったことで関係ない人を殺してしまった。その罪滅ぼしをしたい______と言うのが転生理由だった。勿論、上司はこの転生案に異論を示さず、許可してくれたようだ。
「え、スーツって......なんでもいいんですか?」
『はい。それくらいなら、お安い御用です』
えっへんと胸を張るフィリアを尻目に、甲菜は思考する。
「(え〜......ここは無難に最強格のマーク85辺りがいいのかな?いやでもそれじゃあなんかつまらないなぁ______)」
そんな葛藤の末、甲菜が選んだスーツは_______
『アイアンレギオンに、マーク43、マーク44、そしてマーク5......これだけでいいのですか?』
フィリアは甲菜の回答に驚きを含んだ声色で問いかけてきた。どうやらフィリアはもう少し多いスーツを望むのかと思っていたらしい。
「まぁ......後はJ.A.R.V.I.S.やF.R.I.D.A.Y.のようなサポートAIが欲しいくらいですね」
これだけ_____そう言われると付け足したくなるのがこの女、白鷺甲菜だ。
特典を決定したその後、甲菜は転生先についてフィリアに聞いてみたが、
『ふふっ、お楽しみです』
笑顔で流されてしまった。果たして何処に行くのか、甲菜は今から楽しみだった。
『それでは、これより転生させます』
フィリアの言葉に、甲菜はコクリと首を縦に振り、深呼吸をした。
深呼吸には特にこれと言った意味合いはないが、甲菜にとっては新たな覚悟を決める儀式のようなものだ。過去を切り捨て、今を生きる。
『最後に......御一つ、聞きたいことがありました』
魔法陣を展開し終えたフィリアがそう話しかけてくる。第二の人生を、などというテンプレな事を告げるのかと思っていたが、
『
彼女が放った言葉に甲菜は苦笑し、いつもトニー・スタークが返してた名言を残して、第二の人生へ旅立った。
転生し第二の人生を謳歌するために生まれてから15年____高校生になって少ししたある日、突如として第2のカバンとして使っていたサイドバッグがマーク5になっていました。どうも、甲菜です。フィリアさんや.....もう少し節度を。
〘それは今日、トータスへ転移する日だからではないのでしょうか〙
「まぁ.....それもそっか。教えてくれてありがと、
〘想定の範囲内の質問でした〙
サポートAI【Rex】へその一言は余計だと言いつつ、私はイヤホンを片耳に突っ込み家を出る。
Rexは14歳になって、前世の記憶や知識を得た際に受け取った人工知能....AIだ。
その完成度は、F.R.I.D.A.Y.と同等、またはそれを凌駕していた。神様ってスゲェ......などど思ったのは、ここだけの話だ。
〘今日の登校時間は10分39秒66。昨日の登校時間よりも25秒24遅くなっています〙
「はいはいわかってるよ。今は少し疲労してるの」
〘マスターのストレス値を計測中____〙
「やります!学校がんばりますからっ!」
ストレス値なんて測られたらたまったもんじゃない。私はRexへそう言いながら自分の教室内へ足を踏み入れる。嫉妬や侮蔑の視線を受けるが、所詮はその程度。沢山の視線を軽く受け流しつつ自分の机へと向かう。
スーツケースを机の横に置きリュックを椅子の背もたれに掛けると、私はすぐさまある席へ足を運ぶ。
「......一人で細々と生きる人生より、もっと人とコミュニケーションをとったらどうだい?親友」
「甲菜さん。おはよう」
声をかけたのは、ありふれた外見をした少年。彼こそ小さい頃からの大親友、南雲ハジメだ。やはり普通の人と話すのも、悪くないっ!
〘マスターは普通が好きでしたね〙
よせやい、褒めても何も出ないぞ?
心の中でRexにそう言ってから、私はハジメへあるものを渡す。カバーをして大事そうに使われている形跡のあるそれは言わずもがな、ラノベだ。
「あ、ちゃんと読んでくれたんだ」
「ハジメは私のことをなんだと思ってるの?」
アイアンマン等のMCU系列のモノが好きだったが、私はそれ以外に手を出していたと否定はできない。
例えばそう、某死に戻り系異世界アニメからロボットアニメまで様々。
そんなこんなで幼い頃からハジメとの付き合いは長く、時折アニメやMCUについてよく話していた仲だ。
ただ小学校3年生の時に家の都合で引っ越してしまいハジメとは別れたが、覚えていてくれたのが私としては嬉しい。
「二人でなんの事を話してるの?」
「あ、白崎さん」
私達に近づいて来てそう声をかけてくるのは、一人の少女。名は
え、なんで私が嫌われてるかって?頭が良すぎて逆に嫌われてるのさっ!
「やぁ香織さん。元気そうでなりより」
「おはよう甲菜さん。でも上から目線はダメだと思うよ」
「まぁ、その辺は善処はするよ」
白崎の言葉を適当にあしらうと、私はリュックから引っ張り出して持ってきたノートパソコンを開き、画面を立ち上げる。開く画面は勿論、アイアンマン関連の戦闘データだ。
「Rex、この間ダウンロードしたマーク5の戦闘データを、スーツにアップロードしといてくれない?」
〘了解しました。マーク5のリパルサーレイの調整、それに合わせてマスターのアークリアクターとの
「ありがとRex。その作業どのくらい掛かりそう?」
〘遅くても昼前には終了する予定です。終わり次第通達します〙
「わかった。アークリアクターとの
〘承知しました〙
サラサラと流れる私の言葉に二人を除いて誰も理解することができず、目が点になる事態となった。
二人と言ったが、一人はハジメだが、もう一人と言うのは___、
「またやってるの?そろそろ諦めたと思ってたわよ」
「雫、一言声をかけてもいいんじゃない?あと、私は夢を叶えたいだけだよ」
私へ声をかけてきたのは2大女神のもう一人、
「それにしては、結構大掛かりじゃない」
「私も頑張ったほうだよ。携帯化するのは大変なんだからね?」
「勿論わかってるわよ。ただ前も言ったけど、リパルサーだけじゃあ敵は倒せないわ」
「いいじゃないか。マーク5はあくまでも試作品。これからが正念場だよ」
「そうね。その時は私にも見せてね」
「お安い御用だよ」
雫と私の会話は殆どが専門用語を交えてあるため、どんな奴が___機械に詳しい人じゃないと頭が痛くなる内容だろう。
チャイムが鳴ったため、雫との会話を切り上げハジメの机から撤退する。変な奴が何か喚いていたが、その時の私の思考はマーク43、及びアイアンレギオンの方に向いていたのだった。
◆◇◆◇◆
4時限目が終了し、時間はお昼真っ只中。
私はハジメの席に即席でつくってきた弁当を広げていた。ただ、ハジメの席まで椅子を移動するのは面倒くさい。まぁ、このくらいならコラテラルダメージの範囲内だ。うん。
〘マスターの弁当は即席というより、作り置きの弁当なのでは.....?〙
「それを言ってはいけないよRex」
Rexに釘をさしつつ、手に持つ箸を止めることなく口へ運ぶ。うん。卵焼きが甘くていいぞ〜。
「あ、そういえばハジメ。そろそろ____」
「考えておくよ」
言葉を遮られて少し悲しい気がする。いや、悲しいのか。
ハジメを見ながらしみじみとそう思っていると、足元に青白い光を発しながら教室の床一面に魔法陣が展開される。
客観的に見れば美しいの一言だが、主観的に見たら異常事態といっても過言ではないだろう。
「皆さん外に出てください!」
愛ちゃん先生__愛子先生からの指示で皆が鞄を取りに行こうとしている中、私は椅子と一緒に持ってきていたマーク5が変形しているスーツケースの取手を掴む。事実マーク5だけトータスに持って行ければ問題はないと思っているのは、アイアンマンを過信している証拠なのかな。
〘マーク5は試作機。安全は保証しきれません〙
「わかっているとも。だからこそリパルサーの改良をお願いしたでしょ?あと、転移後できればスキャンをお願い」
〘承知しました〙
Rexの警告に肯定しつつ転移後の行動を指示した直後光は一層強くなり、私の視界は純白に塗りつぶされた。
数十秒後に光が収まると、教室には椅子や机などは残っていたがそこにいた人の姿や彼らの鞄などはなかった。否、一人の鞄のみが残っていたが、手がかりとなるものは一つもなかった。
この事件は、白昼に起きた集団神隠しとして世間を大きく騒がせることとなる_____。
ライセン大峡谷、どのスーツで攻略する
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マーク24 マーク17の発展型その1
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マーク32 マーク17の発展型その2
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マーク40 高速飛行型