鳴女さんの令和ロック物語   作:ディヴァ子

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 チェンジ・ゲッター! ……結局、ブラックゲッターが一番強くてカッコいいんだヨネ!


零余子ちゃんと愉快な仲間たち?

《転移完了! 零余子ちゃんは下がってて!》『ドワォ!?』

 

 さらに、ブラックゲッターの腕を振り払い、見事なチョッピングライトを決めたパイロットは、まさかまさかのチャラ男だった。マジかよ。何だか分からないけど、ピンチに颯爽と駆け付けるなんて、ちょっとカッコいいじゃない!

 

「ど、どうしてここに!?」

《鳴女さんの命令だよ! 姑獲鳥さんの力で夢に干渉したんだ!》

「なるほど!」

《俺としても、夜のオカズは大切にしたいからね!》

「死ね、この変態!」

 

 結局お前も食べ物(意味深)として見てんのかよ!

 どうして私の周りには、ロクな奴がいないんだぁ!

 

『ぴきゅぃー』

 

 嗚呼、君だけが私の癒しだわー。

 ともかく、ここでボサッとしている場合じゃない。可哀想だから、シニョンの女の子も一緒に退避しよう。特別だぞん♪

 

《男なら、やっぱりゲッターだよなぁ!》

 

 そう言って、ブラックゲッターと対峙するゲッター1(inチャラ男先生)。いや、知るかよ。

 

『ほざくなぁ! 「ゲッタートマホーク」!』

 

 肩パットからトマホークを生成し、怒り心頭で襲い掛かるブラックゲッター。

 

『ヴォラァッ!』《ぬぅっ!》

 

 ゲッター1も同じトマホークを手に取って、ブラックゲッターの袈裟斬りからの横薙ぎを防ぐ。

 しかし、刃を交えるのに夢中になり過ぎたせいで、左腕のブレードを防げず、トマホークを切り払われる。これはチャンスとばかりに、ブラックゲッターはそのまま一刀両断にしようとしたが、

 

《「オープンゲット」!》

 

 ゲッター1が三機の戦闘機(ゲットマシン)に分離し、致命的な一打を回避した。

 そして、空中で再び合体し、ゲッター1に戻った。その手には二丁のマシンガンが。

 

『逃がすか! 「ゲッタービーム」!』

 

 対するブラックゲッターはマントを翻しつつ、内部でゲッター線を乱反射させ、拡散式のゲッタービームとして放った。分散しているので威力は低下しているが、そもそもブラックゲッターはゲッターG並みのパワーがある為、普通に腹から撃つのと変わらない破壊力を有している。

 

《チィッ!》

 

 そんな物を喰らったらアウトなので、ゲッター1はマシンガンで正確に撃ち抜く事で当たる前に暴発させて対抗した。流石チャラ男先生、ガンシューティングが上手過ぎる。

 

『グヴォオオオオオッ!』《はぁあああああっ!》

 

 さらに、空中を飛び交い、マシンガンやマグナムをガンガンぶっ放し、最後はハジキをかなぐり捨てて殴り合う。こうなると有利なのはスパイク&ブレードを持つブラックゲッターである。

 

《「オープンゲット」! そして……ヴェッタァアアアアヴィイイイイム!》『ヴォオオオオッ!?』

 

 だが、分離機構を持たないブラックゲッターと違い、ゲッター1はオープンゲットからの不意打ちが出来る。背後に回り込んで、零距離からの腹式ゲッタービームで止めだ!

 

『このボクが、こんな所でぇえええええっ!』

 

 そして、赤紫色のエネルギーを巻き散らしながら、ブラックゲッターは爆ぜた。ゲッター1、大勝利である。消える直前に何か迸ったように見えたが、気にしたら負けだろう。

 

《さ、早く帰るよ。じゃないと俺たち鳴女さんに刺身にされるよ》

「マジかぁ!」

 

 アカン、早く帰らないと。

 

『ぴきゅー』『………………』

「バイバイ。短い間だったけど、楽しかったよ」

 

 私はゲッター1の掌から、こちらを寂しそうに見上げるノームとシニョン幼女に手を振った。大丈夫、また何時か会えるさ。目が覚めても、夢は消えないのだから。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

「――――――って、思ってたんだけどなぁ!」

『ぴきー♪』『狭い部屋ねー』

 

 ようやく目を覚ました零余子ちゃんが、何故か付いて来たトンガリ頭(手乗りサイズ)とシニョンの幼女(五歳児?)に文句を垂れている。出会った時と相対比が変わってるけど、仕様なのかな?

 ……やぁやぁ、俺だよ、チャラトミさんだよ。

 三日振りだというのに元気一杯の零余子ちゃんには、本当に呆れちゃうね。普通、そんだけ寝たら逆に疲れると思うんだけど。

 さらに、光の粒子が集まるように召喚された、夢の世界の住人たち。

 零余子ちゃん曰く、トンガリ頭の方はノームという種族の一体らしく、シニョンの女の子については全く知らないが夢を実現する能力が有るんだとか。またとんでもない奴を引っ張ってきたねぇ。

 ちなみに、あの継ぎ接ぎ野郎はヴィクター・フランケンシュタインと名乗ったそうだ。名無しの怪物が名実共に創造主の存在を食ってしまった、という所か。何れにしろ、夢の中で死んだのだから、現実でもくたばっているだろう。気にしても仕方あるまい。

 まぁ、それはそれとして、

 

『ハーイ、こっち向いて。そこでアヘ顔ダブルピースな』

「いィィィやァァァああああっ!」「うーん、この……」

 

 恒例の鳴女さんによる折檻のお時間である。今回は俺と零余子ちゃんによる男女盛り(裸)だ。彼女はともかく、俺にはご褒美でしか無いような気もするが、労ってくれているのだろうか。その素直じゃない所もまた可愛いなぁ。今度は鳴女さんとヤらせてね~♪

 こうして、俺たちの夜は更けていった。零余子の悲痛な叫びを枕に、ね。

 

 ――――――いや、別に彼女とヤってませんからね(オカズにはしたけど)?

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 日本の何処か、闇の狭間にて。

 

『……おはよう、ヴィクター』

『おはよう、ベア子ちゃん♪』

 

 二人の怪人が、目覚めの挨拶と抱擁を交わした。それはまるで、恋人同士のように……。




◆真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日

 不朽の名作「ゲッターロボ」シリーズのOVA第一弾。
 ゲッター線を餌に異形進化を繰り返す怪物インベーダーの魔の手から、地球を守れゲッター!
 ――――――という感じの内容なのだが、監督のせいなのか何なのか、「何故インベーダーが……まるで意味が分からんぞ!? 俺に分かるように説明しろ!」→「そう、この時代は! 忍びが天下を取った江戸時代じゃあ!」みたいな状態であり、真面に説明する気が一切ない。
 そもそも、第1話のタイトルが「復活!! 悪の要塞 早乙女研究所」である。
 たぶん、TV版から来た視聴者は精神が虚無る事だろう。真ドラゴンが登場する度に「出たなゲッタードラゴン!」って言いたくなるくらいに。
 しかし、独特のセリフ回しとセル画とは思えない芸の細かさ、ブラックゲッターのカッコ良さに初代ゲッターチーム(開発者一同)のキャラクター、真ドラゴンの最終形態(笑)の姿など魅力的な所も満載で、根強い人気がある。根が深いと言うより、闇が深い感じだが。
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