鳴女さんの令和ロック物語   作:ディヴァ子

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 ※実際のカード名とは一切関係ありまセン。


零余子ちゃんの悪夢再び

 やぁ、こんばんわんこソバ。零余子だよー。ミ○じゃないよー。

 さてさて、早速だけどサービスシーンね。湯煙の向こうで疲れを癒す、水も滴るイイ女。つまり私である。

 ……えっ、何時もサービスしてるから、あまり意味がない、もっと過剰にしろ?

 それはミ○トさんの仕事だ。だらしのない大人の女代表だよね、あの人。深夜アニメとは言え、あそこまでヤッちゃって良いんだろうか。確実に加持さんと次元連結システムONしてただろ。見せ場こそ少ないものの、絶対に創聖のアレよりエロかった。異論は認める。

 そんでもって、外出禁止令の出ている私が何故ゆえに温泉に来ているのかと言うと、単純に鳴女の付き添いである。

 毎度お馴染み、怪我した鳴女が帰って来る→私を食べて回復する、みたいな流れを汲んだのだが、今回は殊更酷かったらしく、傷が治り切らなかったので、前々から目を付けていたらしい、この山奥の秘湯までやって来たのだ。

 もちろん、無限城のワープ能力である。本当に便利よねぇ、この血鬼術。最近はお風呂や洗濯機にトイレまで設置され、益々便利になった。もうここだけで生活出来るんじゃないの?

 ちなみに、当の鳴女は少し離れた所でチャラ男先生と混浴している。何だか難しい話をしているようだが、半分は単なるイチャコラだろう。リア充爆発しろ。

 まぁ、そんなこんなで、私は――――――否、私たち(・・・)は秘湯へ旅行に来ている。

 そう、オマケがいるのだ。それも割とたくさん。

 

『ぴきー』

 

 まずは最近私と相棒化しているノームくん。今日も可愛い三角頭のマスコットである。

 

『良い湯ねぇ……』

 

 さらに、無限城の掃除係、藤花。何時も通りの人面蜘蛛だ。この所、良質な金属を吸収し過ぎたせいか、身体がメタル化している。槐の邪神かお前は。

 本来は私と同じく出入り禁止の身だが、流石にちょっと可哀想に思ったので、鳴女にお願いして連れて来たのである。

 ……姑獲鳥はどうしたかって?

 むろん、留守番だとも。今頃は夢子とよろしくやっている事だろう。ざまぁ無い。私、あいつ嫌いなんだよねー。

 ――――――で、ここからが問題なのだが、

 

「「………………」」

 

 非常に無口な、ノームくんと殆ど同じサイズの、男女の小人。

 男の子は暗色系のシャツとジーンズに茶色のロングコートを纏い、素顔を穴あきのゴミ袋を帽子代わりにして隠している。

 女の子は黒っぽいセーターとハーフパンツの上から黄色のレインコートを羽織っている。こちらも陰りで素顔が見え難い。

 

 どう見ても、シックスとモノです、本当にありがとうございました。

 

 何がどうしてこうなったのか。まだ鳴女にも話していない、その理由を説明するには、少し時を遡る事になる……。

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 数日前、無限城にて。

 

《よし、オレのターン! オレは「真紅の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)」を特殊召喚し、攻撃!》

「ウフフフ、掛ったなアホが! お前の攻撃したこのカードは、「ダイス・ポット」! 出目は私が「6」でお前が「5」! 6000のダメージを受けるがいいわ!」

《イワァアアアアアク!》

 

 以前より企画していた「リモートデュエル」をやってみたのだが、中々の接戦を繰り広げた上で、地雷的なバーンで仕留めたった。

 

《クソーッ、「リフレクト・ネイチャー」は卑怯だぜ。おかげで「黒炎弾」が使えないだけじゃなくて、「ダイス・ポット」の効果もデメリットが殆ど消えちまうじゃん》

「それもまた戦略よ。アンタもギャンブル好きなら、少しは考えてやりなさいな」

《ちぇ~、また説教かよ。でも、今度は負けないからな!》

「何時でもいらっしゃいな。ちなみに、これ二日後くらいに動画として投稿するから」

《そうか、楽しみにしてるぜ!》

「自分の負け試合をたっぷりと楽しむがいい!」

《うっせーぞ! 良いんだよ、復習にはなるからな。それじゃ、あばよ!》

「アバ茶~♪」

 

 まったく、あいつもまだまだ甘いわね。座敷童子の加護が付いた、この私にギャンブルで挑もうなんて、一万光年早いのよ……って、それは距離だわ。

 いやー、でもギャンブルが成功すると気持ち良いわね。全国のロクデナシが嵌まるのも、分かる気がするわー。

 まぁ、それはそれとして。

 

「夢子ちゃーん、終わったよー。今日もお願いねー」

『はいはーい』

 

 今宵もまた、夢子ちゃんと夢の世界を冒険しよう。

 最近は鳴女がチャラ男先生と一緒に寝る事が多くなり、その分自由時間が増えたので、せっかくだから暇を持て余しているであろう夢子ちゃんを誘って、ドリームワールドを楽しむのが、この所の日課だ。

 

「ノームくんもおいでー」『ぴきゅー』

 

 もちろん、ノームくんも一緒だよ。一人きりになんてしないからね♪

 えっ、姑獲鳥は誘わないのかって?

 いやぁ、知らない人ですねぇ~。むしろ、孤独になれてホッとしてるんじゃないですかぁ~?

 

「それじゃ、お休みなさい」『ぴき』『ねむねむ……』

 

 という事で、三人揃って夢の世界へ。今回の舞台は、どんな所かな~?

 だが、慣れのせいか、私はこの時スッカリ忘れていた。シニョンが可愛らしい幼女の夢子ちゃんが、本当は老獪なロリババアだという事を。

 

「こ、ここは、まさか……!?」『ぴきゅ?』

 

 霞み掛かった、罠だらけの黒い森。そこら中に犠牲者やその遺留品が転がっており、森全体が不気味な程に静まり返っている。

 そして、すぐ傍にある古めかしい箱型テレビ。

 

「ここ、ハンターの森だぁ!」『ぴきゃー』

 

 しかも、夢子ちゃん居ねぇし!

 さては、自分だけ安全圏から高みの見物をするつもりだな!

 チクショウ、どうしてこうなったぁ!




◆リトルナイトメア2

 正式名称は「LITTLE NIGHTMARES Ⅱ -リトルナイトメア2-」。リトルナイトメアの続編にして前日譚(諸説あり)。電波塔から発せられる怪電波によって何もかもが歪んでしまったディストピアを、紙袋を被った少年「モノ」が「シックス」と共に駆け抜ける、ホラーアクションゲーム。前作と同じく基本的に右スクロールだが、やっぱり奥行きという罠がある。物理的な罠もわんさかあり、相変わらずデスルーラを強要してくる難易度高めのゲームである。
 本作最大の特徴は、前作主人公であるシックスとコーププレイを楽しめる所であり、あらすじを読まずに始めたプレイヤーは、とある場所にて色々な意味で胸がドキドキしてくる事だろう。前作の事を思うと手を繋ぐのも怖い。
 今作も前作と同じく謎が散りばめられており、それらを自分なりに解釈して楽しめるのも魅力の一つ。今回はマスコットのノームが不在かと思いきや……?
 あと、モノが不憫でなりません。どうしてああなった。
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