ハイスクールD×D 精霊と龍神と   作:きよい

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今回、いままで以上の駄文なので!
あらかじめ言っておきます。


番外編2

 風がやんだころ、目の前には青と銀色に輝く龍が、俺たちを見下ろしていた。

 さっきの風、あいつの仕業ってわけか?

 ザトゥージさんはあの龍を『ティアマット』と呼んでいたな。ああ、確かにカタログで見た奴とよく似てる。

「おい木場ァァァァッ! おまえが俺にいけるとか言ってたから来ちまったじゃねえかよ! てめぇがハントしてこいよぉぉぉぉッ!!」

 イッセーが叫ぶ。

 あー、確かにさっき祐斗がイッセーにそんなこと言ってたな。 

 でもあれは祐斗でも無理だろ……。イッセーは、うん、論外じゃないかな。いまのところは。

「なあザトゥージさん。ティアマットは俺たちに害を為すと思うか?」

「そりゃ、たまにティアマットを使い魔にしようとする奴らもいるからな。あの龍王にとって、この森に入って使い魔を探してる奴らみんな、敵だと思うぜ……」

 ……それはそれは最悪な状況ですね。

 というか、ザトゥージさんはよく無事でしたこと。

 (そんなことないわよ。よかったじゃない、チャンスよチャンス!)

 (そうです。カイトは私のマスターなのですから、あの程度の龍は使い魔にしておきましょう)

 エ、エスト!? おまえまでそんなことを言い出すのか!? 

 (はいカイト。あの龍は綺麗です。気に入りました)

 理由そこかー……。おまえたちの望みのために死ねと……?

 (いえ、カイトならきっと勝てますから)

 (そうね。そうじゃないと困るわ)

 今日の俺の占い結果ってどうだっけ? どこかに二人の精霊に絡まれてよくないことが起きるでしょう。とか書いてなかった? 

「いまから帰るのは難しいぜ……。逃げ切れるかどうか、わからないんだぜ」

「いやいやいや、使い魔マスターなら方法があるんですよね、ね!」

 ザトゥージさんの言葉にイッセーが食い付く。そう、イッセーも必死なわけだ。

 あいつが力を倍化させたところで敵わない。

 相手は魔王並み。グレモリー眷族のみんなも無理、部長もまだ力的に未熟だろうし……。

 ザトゥージさんは戦力外だろう、多分。

「悪いんだが、逃げるといっても簡単じゃないぜ。必死で逃げても追いつかれるだろう」

「そ、そんな……。お、おい木場! どうするんだよ!!」

「イッセーくん、君の使い魔にどうって話をしたのは僕だけじゃないと思うんだけど」

「責任をとるのはおまえの役目だ!」

 この非常時になにやってんだよ! あーもうこうなったらやるしかないか……。

 俺は抱いていた火猫を地面に降ろした。

 猫抱いてたんじゃできるもんもできないからな。

「祐斗、大変だな。でもおまえにティアマットは倒せないだろ? だからさ、協力してくれないか?」

 俺は祐斗とイッセーの隣まで移動する。

「イッセー、悪いな。ティアマットは俺の使い魔にしたい! 責任は俺と祐斗で取ってやるよ」

「いやいやいや、俺は元からいらないからあんな龍王様!!」

「ひ、久々だぜ、ティアマットを使い魔にしたい奴がいたなんて……。それもただの人間とは」

 イッセーとザトゥージさんが同時に口を開く。

「ただの人間なら、私も朱乃も苦労しないのだけれど」

「部長、なにか言いました?」

 いま、なにか俺の方を見て言いましたよね?

「気にしなくていいわ。確証を持ってから話してあげる」

「はあ……。じゃあそれでいいですよ」

 いまはティアマットをどうにかしないとな。

「……。話を聞いていれば、私を使い魔にする、か。久しいな、そのような――バカは!」

 上空から声をかけられる。

 ティアマットの視線は、まっすぐ俺へと向けられていた。

「さて、いくとするか」

 俺は両手に神器である剣を出現させる。

「それで、僕は何をすればいいんだい?」

「俺は自力じゃ飛べないからな。そこで祐斗、一度でいい。俺をティアマットの上まで運んでくれないか?」

「……そのあとは、どうするんだい?」

「一撃で下に落とすさ。そうすれば、俺は最大限の力を発揮できるからな!」

 俺は自分の持つ<真実を貫く剣>を上に掲げる。丁度、その先をティアマットに向けるように。

「わかった、カイトくんを信じるよ。僕が君を運ぼう」

「ありがとな」

 さて、でも一撃で成功しないと、正直その時点でアウトなんだよな……。

 (大丈夫よ、当ててあげるから)

 (そうです。それにカイトが失敗するとは思っていません)

 そうかよ。なら、気楽にいかせてもらうさ。

「さあティアマット! なってもらうぜ、俺の使い魔に!」

「貴様が求めるは私の力か? それならば貴様を殺すだけだ! 私はいかなる者にも服従はしない!」

「俺が――俺たちが求めているのはおまえだけど、ただ気に入っただけみたいだぜ? 俺も、この先のことを考えれば仲間は欲しいところだしな」

 アンラ・マンユが再び姿を現したとき、そのときのことも考える必要がある。

「仲間? 仲間か……。いだろう、ならば試してやる。貴様が言うことが本心であるか、力で示してみせよ! 一撃だけ、チャンスをやろう。もっとも、私へ届けば、だが」

 そこで力かよ!?

 もっとこう、話し合いで終わるとか……いや、元からそんな気はないか。

「祐斗、行こう。試されてやらないと始まらないしな」

「うん、頑張ってね」

「なんだか、一撃で終わる雰囲気になっちまったけどな」

 試すってことはそういうことだろう。

「あはは……穏便にすんでいいじゃないか。君が一撃当てて終わるんだよ?」

 そこでイケメンスマイルを見せてくるな。なんだかちょっといらついただろうが。なんかバカにされてる気分だ……。

 俺は祐斗に連れられ、ティアマットより上へと到達する。

 流石『騎士』だな。飛んでるときでも思ったより速かったな。

 大体上空130メートルってとこか?

 俺の身体なら落ちても耐えられるだろうけど、ティアマットに剣技を使ってからだともつかどうか。

「ほお、上から来るつもりか? だが人間のおまえが耐えられるのか?」

「心配するなよ。いや、やっぱ心配しておけ。俺の一撃で死なないようにな!」

「ハハハッ、楽しみにしておこう」

 もう嫌だよ、龍王の相手するの。

 俺の精霊たちは本当に我侭だ。

「祐斗、いいぞ。やってくれ」

「後のことは責任を持てないよ? 本当にいいのかい?」

「――ああ! 思いっきり、ぶん投げろォォォォッ!」

 俺の言葉を聞き、祐斗はティアマットに向けて俺を落とした。

 耳元では風を突っ切っていく音のみが聞こえる。

 失敗すれば使い魔にはなんないよなぁ。それどころかもっと大惨事になったり……。

 一撃のみに集中した俺は、背筋から冷や汗が出てくるのを感じていた。

 でもそれがどこか、心地いい。

「さあいくぞティアマット! 俺の一撃、受けて貰う!!」

「来るがいい! 気概を見せよ! 私を仲間に欲しいというおまえの力を示せ!!」

 視界の先に、ティアマットが近づいてくる。

 あいつ、本当に俺の一撃を受けきる気か? 龍王の威厳ってやつかね?

 その距離はどんどん縮まっていき、やがてその時がやってくる。

 いまの俺の最高の剣技――

「絶剣技、破ノ型――烈華螺旋剣舞・十五連!」

 俺の放った怒涛の斬撃が、ティアマットに炸裂した。

 

「う、うおおおおッ!?」

 ティアマットに烈華螺旋剣舞が炸裂したまでは良かった。

 ただあの剣技、身体にかかる負担が大きすぎる。まだ使いこなせていないのか、身体が鈍っているのか。

 どっちにしろ、いまの俺がまともに着地するのは難しそうだ……。

 ああ、地面がどんどん近づいてくる! どうする? 流石に落ちるのと着地するのとじゃ受けるダメージ相当違うぞ!? 

 クソッ、どうすれば――

「まったく、いまの一撃で納得していなければ、こんなことはしなかったんだが」

 声が聞こえたかと思うと、俺の身体は青と銀色の地面に転がっていた。

 地面? いや、まだ地面じゃなかったし、色が違う。これって……。

「聞こえているか、人間」

「……ティアマットか……。なんで助けた? というか、俺の剣技食らっても平気そうだな」

「私を仲間にしたいなんて者はいなかった。来る者は皆、私の力のみを利用したがった。だから、貴様が言ってくれた仲間という言葉が妙に心地よくてな。だから試したくなっただけだ。それと、貴様の力は思いのほか効いているさ。正直、いまは身体を動かすのも辛い……」

 なんだ、効いてて無理してるのかよ。

 だったら無理しなくていいと言いたいところだけど、助けられた以上なにも言えないな……。

「なら俺は、合格か?」

「ああ。貴様の使い魔になろう」

「使い魔でいいのか?」

「ああ、それでいいさ」

 言い終わるころ、ティアマットの足が地面に着いた。

 俺はティアマットの上に乗ったままだが、部員のみんなに手を挙げる。親指を挙げる形で。

「……本当に、カイトって人間なのかしら? なんだが悪魔の私たちよりも異質な気がするわ」

「あらあら……。これは予想以上ですわね、部長」

「……。……カイト先輩は、どういう頭のつくりをしているんですかね」

 みんなからはなんだか全く無事だった喜びの声とかは聞こえませんでした。

 驚きと、不思議そうな声音だったよ。

 俺、頑張ったんだけどな。

「驚いたぜ。あのティアマットが人間を認めるなんて……。これだから使い魔マスターを目指すのは面白いんだぜ!」

 笑顔で拳を握るザトゥージさん。なにが彼をそこまで駆り立てるんだ!?

「ニャー」

「ん?」

 いまだ寝転がっている俺のところへ、先程の火猫が寄ってくる。どうもこの猫はティアマットが怖くないらしい。

「ニャーニャー」

 すりすりと、俺の頬へ頬擦りしてくる。なんだコイツ、可愛いな。

「ほお、ますます面白い人間だ。それは<灼銀の戦姫>といってな」

「スカーレット、ヴァルキリー?」

 ティアマットの告げた名に、俺は疑問を持った。

「ただの、火猫だよな?」

 ちっこい猫じゃん?

「いまはな。コイツは相当珍しい種なんだぞ? 真名を<オルトリンデ>と言って、少女の姿になるんだ」

「……そうか。それで、なんで俺のところに来るんだ?」

「気に入られたのではないか? 丁度いいから、私と共に契約しておけ」

 ティアマットがそう言ってくれる。

 一度目で二匹の使い魔、か。悪くないな。

 それにしてもティアマットっていろんなこと知ってるんだな。

「じゃあ、これからよろしく頼むよ、ティアマット。火猫は、スカーレットでいいかな」

 

 

 

 その後、いろいろ言われ続けながらも使い魔探しは続いた。言われていたのはほとんど俺のバカさ加減のことだったんだけど。俺、精霊のために頑張っただけなのに……。

 ティアマットが静かになったことで森の魔物たちも姿を見せ始めて、使い魔探しは順調に進んだ。

 ウンディーネ(歴戦の戦士・殺し系)に会ったり、服を溶かすスライムに襲われるのを見たりした。ちなみにスライムは部長初めとする女性陣に焼き消された。イッセーはこの世の終わりのような顔をしていた。

 その後も使い魔探しは続いて、アーシアが蒼雷龍の幼龍を使い魔にするのに成功していた。

 ザトゥージさんは、今日はかわったことがよく起きる日だと俺やアーシア、イッセーを見て言っていた。

 イッセーの使い魔は、決まらなかった。あいつが変なスライムなんぞに時間をかけるから……。

 

 そういえば、ティアマットも人の姿になれるらしく、俺の家にたまに来ると言っていた。

 人の姿を見るのは少し楽しみだったりする。

 




ほら、駄文だったでしょう? 
正直グダグダで意味もわかりづらいですね。
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