ハイスクールD×D 精霊と龍神と 作:きよい
今回はあと何話使えば終わるだろうか……。
あ、今回も駄文でお送りします。
取り戻したばかりのイヅナには悪いと思ったが、彼女にはグレモリー邸に残ってもらい、俺は一人、イッセーが修行している山へと向かっていた。
俺一人で向かうには面倒なので、タンニーンの配下であるドラゴンに送ってもらっている。
「なんだか悪いな、あんたは今回関係ないってのに」
「いえいえ、いいですよ。お気になさらず」
水色のドラゴンはわりと丁寧な話し方だ。それに気のいいやつで、今回俺を運ぶためだけに来させられたというのに嫌そうな面を全く見せない。それどころか、この状況を楽しんでいる節がある。
そのおかげか、わりと楽しく会話をしながら、イッセーのいる山まで来れた。
「お、あそこだ。ありがとな、送ってくれて」
「はい、それではまた。今度も楽しい話をたくさんしましょう」
「ああ、もちろん」
その会話を最後に、俺はイッセーの真上に着地するように水色のドラゴンの上から飛び降りた。
あ、そういや名前訊いてなかったな……。まあいいか。今後聞けばいいや。
さあイッセー。あと二日しかないぞ。どこまで強くなった? 禁手には至ったか?
飛び降りた際に見えたのは左手に籠手があるだけだったけど、鎧姿にはなれるか?
さあ、ここからは俺も――参戦だ!
「イッセェェェェェェッッ!」
左手に構えた<真実を貫く剣>を大きく振る。
「魂すらも焼き尽くす黒き雷よ――闇魔閃雷!」
闇色の剣から放たれる漆黒の雷撃。それらすべてがイッセーに向かう。この修行をする前なら、この一撃で死んでるだろうけど――。
「か、カイト!? ってうおォォォォォォッ!!?」
俺に気づいたおかげか、何度か放った雷撃は全て寸前のところでかわされた。
やっぱ、こういう技術は向上してるな。さすが、毎日元も含めて龍王二人にしごかれただけはある。
と、あいさつ代わりの攻撃をやめ着地する。
「ようイッセー。安心したよ、大分マシになってたみたいで」
「カイト……。さすがにいまのは無しだろ。あれ、コカビエルでも片翼失ってただろ! 俺に命中したら死んでるぞ!」
そう慌てた様子で早口に告げてくるが、
「そんな心配はしてなかった。いまのイッセーならあれだけ弱めた雷撃ならよけれると思ってたよ」
イッセーの修行に対する態度は真面目だし、この程度なら無事だろうと信じての行動だ。
「それにほら、コカビエルの片翼を消し飛ばしたにしては、威力が弱いだろ?」
イッセーがよけた地面は、少しえぐれた程度のダメージしかない。
「……本当だ」
「そういうことだ。さ、ティアマット、タンニーン。邪魔して悪かったな。こっからは俺も参加するから、三対一でイッセーと戦うぞ」
俺たちの話が済むまで待っていてくれた二人にそう告げる。
「そうか。それもいい。では俺たちはばらばらに散るから、兵藤一誠に出会ったものから戦闘開始だ」
「わかった」
ティアマットとタンニーンはそれぞれ別の方向へ飛んでいった。
「じゃあ俺もどっか適当に動くから。頑張れよ」
「ま、待てって! 三対一? それ俺の体どうなるんだよ!」
いやいや、安心しろって。
「死にはしない。死ぬほど過酷なことにはなるかもしれないけどな。多分、いままでの倍は辛いぞ」
「はあ!? ってカイト! おまえそんなことして平気なのか? よく見たらケガしてるじゃねえか」
ったく、よく見てることで。
俺自身、昨日負ったケガは直っていない。被弾した箇所も、貫かれた肩も、まったく直ってないのだ。
アーシアのところに行けばよかったのだが、できる限り昨日の戦闘のことは知られたくない。イヅナは俺が説得して助け出したことになってるからな。今後もこれで通すぞ。
ヴァーリと曹操のことは全くと言っていいほどばれていない。
「気にするな。俺も修行してたんだよ。その際に負った傷だ。それに、そこまで痛くないから」
「……ときどき休めよ」
「ああ」
「……。……悪いな、俺が禁手化できないばっかりに」
「気にするなよ」
俺に対して、よりも、自分に対してという意味で言ったんだが、伝わったのかね?
それ以上は話すこともなく、俺はイッセーと別れた。
ここからの二日間は、イッセーいわく地獄だったらしい。
龍王、俺の三対一体制で続いた修行は、イッセーが誰か一人に出会ってしまえば他の誰かも駆けつけるシステムなのだが、離脱できなければ確かに危険だ。イッセーならな。仮に俺がイッセー側なら全然平気なんだが。もちろん、倒せるわけではないけど、生き残ることに関しては余裕だろう。
そして、俺が危惧していたことは、修行最終日になって訪れた。
俺が<真実を貫く剣>をイッセーに振り終えたところで、最終日の修行が終わる。このあとは、休息にあてる時間、魔王さま主催のパーティーがあるとのことだから、もう時間がない。
「おまえも今日までよくやった。――しかし、残念だったな。もう少し日があれば可能だったかもしれん。パーティーまでの残りの日々があれば変わったかもな……」
タンニーンの言うように、イッセーは禁手に至らなかった。
体力も、回避能力も、基本スペックは大幅に上がった。それでも、イッセーは目標を達成できなかったんだ――。
その後、タンニーンとティアマットにグレモリー本邸前まで送ってもらい帰って来た。
タンニーンは当日のパーティー会場入りの際に背に乗っけていってやると言っていたな。
ティアマットはすでに魔方陣を介して帰ってしまった。なので残るのは俺とイッセーだけだ。
「イッセー、こればかりはどうしようもないことだ。あまり落ち込まないで、やれることをやれよ?」
「……ああ、わかってる。部長の眷族悪魔として、禁手がなくて恥じない戦いをするさ」
「そうか……。ならいい」
凹んでないわけはないが、それでもその意志があるならだいじょうぶか。
その後、祐斗、包帯ぐるぐる巻きになったゼノヴィア。最後にアーシアが合流した。
全員前より少しは強くなったな。魔力の流れでわかるぞ。
「あら、外出組は皆帰って来たみたいね。あ、カイト。早く来てちょうだい。イヅナちゃんが待ってるわ」
部長が俺たちに気づいてか、呼びに来たのかな?
にしてもイヅナがお待ちですか。まあ、昨日の今日だからな。甘やかしにでも行くか。
部長たちはまだ話があるのだろうか? なにかを言っているが、俺は一足早くこの場から立ち去ろうとして――。
そこで俺は、違和感に気づいた。
「イッセーの右後ろにいる奴。誰だ?」
そう、俺が指定した場所から、俺を見ている視線があることに。姿は見えないが、確かにいる。
「――ッ!?」
イッセーたちが全員後ろを振り返り臨戦態勢をとる。
「闘う気はないんだけどー」
が、そんなイッセーたちとは反対に、やる気のない声が聞こえてくる。
コート……と思われるものを脱いだ瞬間、なにもなかった場所からその人物が姿を現す。
セーラー服を着たマロンブラウンの髪の少女。俺は、この少女を知っている。
「やっぱわかるよね。さすがお兄ちゃん!」
俺に向け親指を立ててくる。
お兄ちゃんという言葉にイッセーが反応する。いや、おまえのことじゃねーよ。
「カイト、あなた妹がいたの?」
部長が疑問を浮かべる。
「……ええ、妹といえば妹かもしれませんね」
「かもしれない?」
「詳しい話は今度にしましょう」
正直、あまり話す気にもならない……。
「お兄ちゃん、また違う女と仲良くして……非合理的ィ。お兄ちゃんは私を見てればいいんだよ」
そして妹と公言する少女は俺に抱きついてきた。
プロローグの時点で大して面白くないとのことで評価0を食らいました! まあ最初は読者を引き込むという点では大事ですからね、仕方ないかもしれませんが。0つけるならせめてもう少し先まで読んでからつけてもらいたいところですね。もしくはその時点で読むのをやめてなにもせず帰ってくれてもいいんですよ。合わなかったら引き返せと書いてあるんですから。
とはいえ評価してくれたことには感謝しています。
ではでは、少しばかり気分を害することを書いてしまいましたが、この先もこの作品を楽しんでください。駄文ですが、完結できるまで気長に頑張ります。