なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「使えるかぁ!!?こんなもの使えるかぁっ!!!?」
「まぁまぁ落ち着いてオルタ」
「これが落ち着いていられるかぁ!!?」
うーん、これ以上ないくらいヒートアップしてらぁ。
それもまぁ仕方のない話。型月でレーヴァティンだから、って感じの連想ゲームで発現したのだろうけど、下手すりゃ世界を滅ぼせる武器なんていきなり持たされりゃそりゃそうもなる。
……とはいえそれ、視覚的にも分かりやすくなってる分、かなり配慮されてる方なんだけどね。
「……ゑ?」
「よく考えても見なさいよ。そもそも貴方に混ざってる【星の欠片】はその名前を付けられるに足るものなのよ?」
「……あー」
そもそもの話、オルタ達に入っている【星の欠片】は、世界の滅びをこそその主体とする【星の欠片】の中でも、わかりやすい危険度で言えば最高位の存在。
ともすれば指先一つで(世界が)ダウンさ*1、なんてこともありえるのだから、そりゃまぁそれに比べれば『剣を振る』なんてわかりやすい行為を必要とする分、気を付けるべき行動が分かりやすくなってる疑惑すらあるというか?
「……ふと気付いたんだけど、もしかして本来の【レーヴァティン】ってもっとヤバかったりする?」
「お、いいところに気付いたね。その通り、本来の【レーヴァティン】はそもそもあらゆるワールドエンドの見本市のようなもの。だから最悪『涙を流した』ことで『世界が大波に呑まれた』なんて派生する可能性も普通にあるよ?」
「マジふざけてんじゃないわよ!?」
ははは、ふざけてると感じるのはまだまだ鍛練の甘い証拠だ、もっと精進したまえ()
……一応補足しておくと、だ。
この『流した涙が結果的に世界を沈める』というタイプの【レーヴァティン】、もろにアクアに付いてる
まぁ、世界を沈めると言ってもアクアの
なんでそうなるのか、ってのを語るととても長くなるのでその辺は枠外に譲るとして*2、ともあれ実際に存在するし隣にいる相手を『嘘だ』と詰るような真似は宜しくない、というのは間違いあるまい。
冗談で済めばいいが、アクアがホントに『嘆きの涙を流したら』実際に起こりうることなのだから。
「…………ゑ???」
「お姉ちゃんキャラで居てくれるのは寧ろ有難いってこと。よよよ、ってノリで泣き真似しても判定は出ないし、そもそも早々嘆いたりするタイプじゃないから、アクアの方に基本問題はないってこと。……そういう意味だと、オルタの方がよっぽど危ないのよ?」
「……………………ゑ?????」
そんなわけで、流れでオルタの方にも釘を指しに行く私。
今回、彼女は自身の剣がスルトの剣になったことに憤っていたが、
「ゑ?」
「さっきから『ゑ?』しか言ってないけど大丈夫?……最初に【レーヴァティン】の説明した時、オルタは右手の紋章から
「ええと……まぁ、そうね?」
「だったらおかしいとは思わない?今しがた召喚しようとしたのは本来の貴方の剣、宝具。【レーヴァティン】は別枠で存在してるのに、何故か影響された姿の宝具が出てきた、ってわけでしょ?」
「言われてみれば……なんかおかしいわね、これ」
言いながら、彼女は右手の紋章に念じて機械剣の方の【レーヴァティン】を取り出して見せる。
無論、床に転がっているレーヴァテインの方も消えてはいない。
となると、だ。
転がっているレーヴァテインは真実、
これが意味することというのは、だ。
「あの時と比べて、貴方の【星融体】としての練度が上がった……ううん、これだと勘違いするだろうからもっとハッキリ言うわね。今の貴方は【星の欠片】との融合がかなり進んだ状態なのよ」
「ミ°」
なんだその死んだセミみたいな声?
……まぁともかく、である。
普通に抜いた剣が、レーヴァテインになっていた。
……それはつまり、特に意識しなければ普通にレーヴァテインを抜いてしまうような状態に変化してしまった、ということになる。
言い換えると、それほどに身に馴染んだ──当たり前になってしまった、日常に浸食してきたということ。
無論、【星融体】として安定することによって彼女自身への安全性は高まるわけなのだが。
「言い換えるとほとんど【星の欠片】と変わらない、ってこと。オルタに含まれてる【レーヴァティン】はアクアの持つ
「 」
……あ、固まった。
まぁ、さもありなん。アクアの方はジャンヌ・ダルクなら早々起こらないような状況をキーとしているのに対し、オルタの方は普通にやりそうなことをキーにしているのだから。
流石に今回は呆れながらだったので問題はないだろうが……例えば今後、相手への怒りとかを覚えながら剣を使うと──意識してない限り、まず間違いなく【
無論、本来のそれではなくダウンサイズ版なので、大した火力は出ないだろうが……あくまでも
対人戦闘で取り出すには明らかに過剰火力であることは間違いなく、そのつもりはなくても相手を消し炭にする可能性大である。
そんなわけで、今後は注意して剣を抜くように、と注意をすることになった私なのでしたとさ。
一応、なにも考えずに抜くとそうなるってだけの話で、意識して気を付ければ普通にいつものオルタの剣が抜けるはずではある。
なので、その辺を注意して抜いてみるように告げたのだけれど……。
「もぅマヂ無理。普通の剣ヌケなぃ。。。ちょぉ頑張ってるのに。ゥチには無理だったんだってコト、ぃま紙束を灼ぃた。身が焦げ、燻ってぃる。一死以て大悪を誅す。それこそが護廷十三隊の意気と知れ。破道の九十六『一刀火葬』」
「ええ……?(困惑)」*3
なんぞこれ()
いやね、何度かやり直させてみたんだけど、一向に元のオルタの剣が抜けないのね。
あんまりにも抜けないものだから、途中からオルタが拗ねちゃって大変だったわけよ。
そんでうじうじしてたと思ったら、唐突にギャル語になって、最後に『一刀火葬』でしょ?
……いや、私にどういう反応しろと仰ってるので、この状況。
──聞こえますか──聞こえますかキーア──私は今、貴方の心に直接語り掛けています──
「このタイミングで『星女神』様ぁ?!っていうかなんすかそのノリ!?」
──細かいことはいいのです──それより今回の一件が終わったら、その子を連れて私の元に来るのです──いいですね?──
「あっはい(察し)」
あ、これ別件の問題ですね。今回のやつとは関係ないやつや。
……ってなわけで、燃え盛る偽札を眺めるオルタ達をさらにその後ろから眺める私たち、という不可解極まりない光景を垂れ流しながら、このプールでのお話は終わりとしましょう。
きっと次回はまた別のプールで銀ちゃんが酷い目に遭うことでしょう、楽しみにお待ちくださいね~。
「おい待てぇ、なんか知らんけど嫌な予感がしたんだが?俺の知らぬ場所で変なフラグが立った気がしたんだが??」
「はっはっはっ、気のせいじゃないかなー?」
「ぜってぇ気のせいじゃねぇ!いやだ変なフラグなんて踏みたくねぇ!俺は死にたくねぇー!!」
「あははは」
なお、銀ちゃんがなにかを悟ったように大声を上げていましたが、当方関知いたしません。
お好きなように嘆き、次回をお待ちください()……と返した私でありましたとさ。