なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
いや待て落ち着け私。
これは恐らく私が無理矢理通るように仕向けるための罠。
こうして貧乳弄りをすればキレて【虚無】を使っての強行突破を狙うはず、という何者かの誘導に違いないのふざけんな乗ってやろうじゃねぇかよ!!
「衝撃のォー、ファーストブリットォォッ!!」
「見えない壁を、」
「殴り壊した!?」*1
最高に(怒りで)「ハイ」ってやつだ
……えーはい、そんなわけでまんまと壁をぶち壊した私でございます。馬鹿かな?*2
とはいえ、あれだけ虚仮にされてなにもやり返さないのは沽券に関わるというのも事実。
そんなわけなので、全力の拳で一思いに壁をぶち破ってやった次第でございます。もっかい言うけど馬鹿かな???
……とはいえまぁ、こうする以外で向こうに行く手段が無かった、というのは事実。
今までの私の変身パターンを思い出して貰うとわかると思うのだが、シルファにしろキリアにしろ、基本的にはスレンダーな体付きが基本となっている。
これが意味するのは、すなわち私という個人の中に巨乳になるような因子は存在しない、ということ。
……いやまぁ、誰かに変身するとかすれば、一時的にはごまかせるかもだけどね?
でも結局ごまかさないと因子を得られない、って辺りまたどっかで妨害が降ってくる可能性は否めないというか。
「そんなわけなので、こうして妨害しても無駄だぞ、って理解させるのは実際問題かなり有効なんですよ」
「いやよそんな意味不明なわからせ展開……」
「この流れをわからせと解釈するのも大概だと思うんだが???」
とはいえ見た目的にも無茶をやったことは間違いなく。
ゆかりんから向けられる呆れたような視線に、思わず目を逸らしてしまう私なのでした。
「それにしても、貧乳だと通れないとは。……現在の状態を参照しない辺り、どうにもキーアだけを止めるためのもの、というような気もしてきますが……」
「仮にそうだとしたらどんだけ性格悪いってのよここの管理者……つーか今の状態を参照しない癖に過去の状況とか因果は参照するって、もし仮にパチュリーとか連れてきたらどうするつもっ」
「……キーアちゃん?なんか不自然なタイミングで発言を止めたけどどうしたのキーアちゃん???」
それにしても、なんと悪辣()なトラップか。
現在ロリ状態なゆかりんは引っ掛からず、かつ同位体である王様は平べったい()のに彼女はデカいから問題なし……みたいなノリで通されてるXちゃんとか見てると、あまりにもピンポイント過ぎるだろこの制限、って言いたくなってくるというか。
ゆかりんの方はそういう可能性があり・かつ実際にその姿にもなったことがあるから問題ない……みたいなノリなのだとしても、正直ここの管理者がドスケベじじいの依怙贔屓とかでもないと納得できないというか?
じゃあもし仮に、大本としては確かにその可能性もあるけど、あくまで別個人・参照元でしかないので今は平たい族なパチュリーを連れてきたらどうするつもりなんだか、と愚痴ろうとして。
「多分それが正解っすね……」
「キーアちゃん!?しっかりしてキーアちゃん!?なんかぼっちちゃんみたいに溶けてるわよ貴方!?」
「ふへへ私を殺せぇ、まんまと相手方の挑発に乗った結果正解を見逃した私を殺せぇぇぇぇ……っ」
「キーアちゃーん!?」
いや、そうやってバグらせたら多分勝ててたでこれ、と脳内ジャッジが呆れたような声を掛けてきたため、私の精神は崩壊したのであった。スイーツ()
「なるほど、バグ世界だからバグを利用しての攻略が必須だと」
「はい、その通りです……今回なら巨乳キャラの可能性があれど実際にはよく似た別人、されどまったく無関係とも言い難い……みたいな感じのパチュリーが特攻だったのだと思います、はい」
膝を付いて踞り、後悔に枕を濡らしながら()懺悔する私である。
……うん、思わず衝動的にやっちゃったけど、そもそもこのバグ世界は【星の欠片】が関わった結果発生したもの。
となれば、必然そこの管理者は【星の欠片】、かつ
そこまでわかっていれば、ここの管理者がなにを仕掛けてくるのかは想像できたはず、というわけなのだ。
「……ええと、よくわかんないんだけど。今回の『噂のプール』の犯人って【星の欠片】なの?」
「それは違う……って言いたいけど、正直情報が足りないから明言はできないね。代わりにこうは言えるよ、
「そうなの?」
そうなんです、と頷いて姿勢を整え直す私。
これは、現状私たちが居るバグ世界があくまでも
黒幕が仕掛けてきた無限ループはそのままでは回避の手段もなく、引き返す以外の選択肢をこちらに与えないものであった。
「あったんだけど、その事に気付いたのって実際にこのバグ世界に辿り着いてからでしょ?……言い換えると、バグ世界は厳密には表のプールとはなんの関係もないのよ」
「なるほど?」
いやまぁ、バグの性質上表の世界を鏡写しにしてバグらせたもの、というのがこっちの世界なのでまったく関係ないわけでもないのだが……。
ここで言及したいのはそこではなく、このバグ世界(への入り口)はある意味私たちが作ったものなのだ、ということ。
すなわち、ここに来るためのきっかけを作ったのは黒幕でも、
これが意味するところというのは、すなわちこの世界でこちらに妨害?を仕掛けてきているのは『黒幕ではない』ということ。
……いや、この言い方だと誤解を招くので言い直そう。
この世界でこっちに
「えっ、ちょっと待ちなさいよ、なんでちょっかいなのに黒幕の妨害より激しくなるのよ?」
「それはだね、さっきもちょっと触れたけど恐らくこの世界の管理者が【星の欠片】だから、なんだよね」
「はぁ、【星の欠片】……って、あ」
「……気付いたようだけど続けるね。私が唐突に湧いたナンバースリーであることは先述して来た通り。んでもって、そんな新人を見ようと機会を狙っているのがいる、ってのも先述した通り」
ある意味ではささらさんなんかがその類いになるのだろうか?
まぁ、あの人は見に来るのは見に来るのでも『新人かつナンバースリーという立場なら後ろ楯にするために丸め込むのも容易い(意訳)』みたいなノリだったわけだが。
そういう意味では、
「その事実とこの世界の特徴を合わせると答えがドーン!つまり、このバグ世界は私がなんとかしようとした結果をきっかけに開いたもので、そこの管理者になりうる相手を私は知ってるのです!ついでに言うならその人物に間違いがなければ、こんな感じでピンポイントに私だけに効くような妨害・かつ周囲のモノを使えば回避できるようなものを設置してる、って可能性大、ってことなんだよ!」
「な、なんだってー!?」
「あとついでに言うと、多分無理矢理突破したこと自体には驚いてるけど、それで凹まず『じゃあ次はもっと突破しにくいもの用意するぞ!』ってなるタイプの性格ですね、この相手は!」
「わぁ面倒臭いですねそれは」
端的に言えば、試練を科すのが大好きなタイプ!
それこそバグ世界の統括者たる【星の欠片】の性格、ということになるのであった。
……黒幕の前に余計な中ボス、もとい番外ボスを出すのやめてくんねーかな!?