なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「はい、そんなわけでこの世界の管理者をボコったわけですが……」
「す、すごい……なにが起こったのかまったくわからない……」
そりゃまぁ、TASさんが関わってるからね?()
特に今回は召喚された状態──すなわち、TASとしての役割を強く求められた環境。
そうして情け容赦のないTASさんの跳梁跋扈が展開されたとなれば、並大抵の相手であればぼっこぼこのメッタメタになるのが関の山というか?
「ああそうだな、まさか
「……その、カッコ付けてるところ悪いですけど、滅茶苦茶ボロボロですよ?」
「例えそうだとしても見栄を張らない理由にはならないんだよ……」
「はぁ……(そこはかとなく面倒臭そうな人ですね……)」
で、そのTASさん無双によってぼっこぼこにされたのが、そこでボロボロ状態でカッコ付けたような話し方をしている
「……え?!この人女の人なの!?」
「ああそうだよ。勘違いされることも多いが私は女だ。……まぁ性別欄がバグってるのでどっちでもいい、と言えなくもないけど」
「ええ……?」
なお、その見た目は鬼畜眼鏡……げふんげふん。*1
基本的には男性と判断されそうな容姿をしていたのだった。……まぁ、基本的には女性なのだが。
なんでそんな見た目になっているのかと言うと、彼女がバグの化身であるがため。
要するに、彼女を構成する色んな要素がバグりにバグってるのである。
そしてそれゆえ、見た目と中身がチグハグ……みたいなことになっているのだ。
「はぁ、チグハグ……とは言いますが、男性っぽい女性、というだけだとそこまでチグハグではないのでは?」
「甘いなXちゃん。その甘さを正すために、そうだなー……この人、何歳だと思う?」
「はい?……えーと、とりあえず成人してそうな年齢には見えますが……」
「五歳児です」
「はい?」
「この人は(肉体的に)五歳児です」
「はぇっ?!?」
「はっはっはっ、そんなに褒めないでくれたまえ」
「いや別に褒めてはないが???」
そのバグり加減、見えてる部分だけには留まらない!
とりあえず、一番わかりやすいのはその肉体年齢だろう。
Xちゃんの言う通り、明らかに成人しているような雰囲気を醸し出しつつも、実際の年齢は欠片もかすってない五歳児。
わかりやすく言うと、しんちゃんと同年代で本来なら幼稚園児!
時々、実際の年齢に見られないので困る……なんて悲しみを背負っている人がいるが、まさにその類い!*2
その上勘違いされるのが別の性別となれば、現代日本だと暮らし辛いことこの上ないだろう!
「いやそういう心配はいらないのだが?」
「そして五歳児であるということは、連想できることもあるはず!」
「聞いて?」
「ま、まさか……?!」
「そう!五歳児だからクソガキなんだよ!子供の悪戯のノリで命の危険が危ないみたいなレベルの事態を引き起こすんだよこの人!」
本人の前でクソガキ呼ばわりは酷くない?……とか言ってるのをスルーしつつ、その問題点を指摘する私。
そう、先ほどまでのくs……面倒臭いトラブルの数々は、彼女が五歳児メンタルで投げつけてきた悪戯なのである!
この見た目で!この能力で!中身がクソガキ!……そりゃまぁ、嫌がられるのも宜なるかなというか。
何が一番あれって、これらの情報が原則「それがバグを利用する上で有利だから」ってのがね!!
「……んん?どういうこと?」
「確かに五歳児なのは間違いないんだけど、その上で
「本人の意思……?」
なんのこっちゃ、と首を捻るゆかりん達。
そんな彼女達を見て、ある一人の人間が(説明のために)立ち上がる!
……いや、特に捻りもなくTASさんなんだけどね?
でも今回一番事情に詳しいのは多分彼女なので、その辺の解説はお任せするというか。
「説明しよう!」
「おお、TASさんが説明してくれるのね」
「…………」
「…………?」
「…………」
「…………???」
「…………」
「……いや説明は!?」
「待って、乱数調整中」
「人との会話中にそんなことしないで!?」
なお、TASさんはマイペースなので乱数調整が挟まりましたが問題はありません。()*3
「気を取り直して。まず、現代におけるバグ利用、というのはなにも意味不明なオカルト系のモノばかりを指すわけではない」
「はぁ……?」
はてさて、気を取り直してTASさんが説明を始めたのだけれど。
彼女が触れたのは、『バグ』というのがなにを指すのか、という根幹部分。
一般的に『バグ』という場合、それはデータ関連のモノに発生する一種の不良、という形で理解されていると思われる。
だが、現実において『バグ』というのはそれだけに使われるモノではない。
そう、デジタル関連でなくとも『バグ』という表現は使われる。では、それはどういう時だろうか?
「ま、まさか……!?」
「そう。
「そうそう。子供無罪、
「わー!!?別の方向で発禁にされるから止めてー!!?」
はっはっはっ。
……まぁうん、そういう面も含めてクソガキ、というわけなのだ。*5
なので、彼女を懲らしめようと思うと徹底的にやるしかない、具体的には同じバグ使いであるTASさんをぶつけるのが早い、という話になるのである。
だって基本的に自分からは懲りようとしないからね!
「いやいや同じじゃないし私だってたまには懲りるけど?というか私の使えるバグと彼女のバグは別ムグ」
「余計なことを言うとその口を縫い合わせる。オーケー?」*6
「…………」<コクコク
「ん。ならいい」
(……今まったく動きが見えなかったんだけど)
(マイナス一秒移動してたからね)
(マイナス一秒移動!?)
(『神断流』の一つだから覚えようと思えば他の人も覚えられるよ?)
( )
あ、ゆかりんが白目を剥いた。
……Xちゃんは私のアーヴァロンと同じですね、とか言ってるんで問題ないだろう(適当)*7
まぁともかく。
彼女にとって自身の持ち合わせている能力(及び背景)がなにもかも無視られるTASさんというのは、まさに天敵に近い相手。
ゆえに、ある種必要以上にぼっこぼこにされていたというわけなのでしたとさ。
「それにしたって限度があると思うんだけどねぇ……」
「ん。敵対者に容赦しないのは私の美徳」
「美徳かなぁそれ???」
なお、本人はあれこれ言っていたけど、実際にこれに懲りているかは謎な模様。
まぁ、バグ使いはある程度自分勝手じゃないと務まらないからね、仕方ないね(隣のTASさんを見ながら)
「ん、なにか言いたいことでも?」
「なんにもないから詰め寄って来ないでってば……とりあえず、貴方は負けたんだからこっちを手伝ってくれる、ってことでいいのよね?」
「えー?私が負けたのはあくまでTASさんであって、別に君に対してじゃあないからなっ」<ゴンッ!!
「手伝ってくれる、ってことでいいんだよね?」
「~~っ!!?ぼ、暴力反対っ!!」
「へ・ん・じ・は?」
「ひぇっ……て、手伝う手伝いますっ!!」
なお、こちらからの要請にまた舐めたことを言っていたため、拳でわからせた教育者としては失格なキーアさんなのでした。
はっはっはっ、暴力はいいぞケンシロウ……!*8
……いやまぁ、人によるってだけの話だと思うんだけどね、教育に暴力を用いるか云々の話。*9