なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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幕間・それでは質問いってみよー

 デメリットばかり語ってきた感じだけど、こんなんでも現状唯一の解決策であることも事実。

 

 ……いやまぁ、実のところもう一つだけ取れる手段がないでもないんだけど、そっちは尊厳破壊どころか最早相手から敵対されること前提のやつになるので考慮にすら上がんないレベルの劇物。

 そのため、結局は色々気を付けつつ活用して行くしかない、という話になったのだけれど……。

 

 

「どうしてこうなった、もう一回言うけどどうしてこうなった」

「どうしてもこうしても最初から酷いことになるって言ってたけど俺!?」

「いやそうだけどさぁ!?」

 

 

 いやホント、どうしてじゃねーよ端からリスク通りの反応だよチクショーメ(白目)

 

 ……はい、てなわけで出てこないように注意してたのに真っ先にやって来やがったマシュ(内世界製)とBBちゃん(内世界製)とユゥイ(!?)にもみくちゃにされてる私です。CP君蚊帳の外じゃねこれ?

 

 

「はぁはぁいいねいいね最高だよ我が世の春がキタ───(゚∀゚ 三 ゚∀゚)─────ッ!!

「蚊帳の外どころか滅茶苦茶楽しんでるのだ。ぶっちゃけキモいのだ」

「ノーコメントでー」

「右に同じくー」

 

 

 ……蚊帳の外どころかインスピレーションが刺激されまくってますねこれは……。

 端から見たら百合に興奮するキャタピーにしか見えんけど()

 

 

「ええい、前々から思ってたんですけど貴方何様のつもりなんでしゅか!?娘と言っても義理でしょう、せんぱいの○○を通って○まれたわけでもないのに偉そうにしないでください!」

「ちょっとマシュさん???」

「そういうことを言うマシュさんもちょっと最近調子に乗ってるんじゃないですかぁー?後輩面してて実は先輩……なんてことはここではないみたいですけど、○○が○○で○○なのはちょっとどうかと思いますよぉー?」

「もしもしBBちゃん???」

「あらあら余裕がないのね二人とも。そもそも私は彼女の○○で○○を知る存在。いわば半身のようなものなんだからこうして触れるのもなんの問題もないのですけれど?」

「っていうかなんで居るのかなユゥイさんや???」

 

 

 嫌ですわお母様、貴方がお産みになったのに……とか言うの止めて貰えませんかね?

 そのノリで行くとここにいる面々全員私の子供みたいなもんなんだが?ある意味うすら寒いノリなんだが???

 っていうか一番の驚きは私の【偽界包括】の中にしっかり『逆憑依』の面々が登録されてたことだよ、確かに【偽界包括】の原理的にあり得る話ではあるけど、本当に実例を見せられるとなんて反応していいのか若干困るよ?

 

 とはいえそんなことは彼女達には関係なく、三人仲良く私を取り合う始末。

 ……となれば、私がこれからやることも決まってるよね?

 

 

(察したので十字を切るX)

(お手柔らかに、と苦笑する桃香)

(もうどうにでもなーれ、な銀時)

「はっはっはっみんな承諾してくれてるようなので早速。貴様ら元居た場所に帰れ(ここからいなくなれ)ー!!『星解』!!

「あっちょっ」

「まだ出番がっ」

元の私(ほんにん)が再登場するのはいつになるのかしらねぇ」

 

 

 メタいこと言ってんじゃないよユゥイ!!

 ……ってなわけで、対処なんてさせるものかとばかりに元居た場所に叩き返しに掛かる私なのでしたとさ。

 余計な手間を負っただけじゃないのか、とか言うのは禁句です。

 

 

 

 

 

 

「ああもう無駄に疲れた……」

「……とりあえずCPのやつの前で百合百合してればいいんじゃねぇのか?さっきの見た限りだと」

「それもうやってるようなもんなんですよ」

 

 

 新規開拓にはならんのですよ。

 

 ……とまぁ、後始末として向こう暫くそこ(偽界)の中から出てこれないように三人に罰を施し、額の汗を拭った私である。

 真面目に余計な手間でしかなかったんだけどこれ如何に。

 とはいえあの三人が暴走する可能性は最初から想定されていたので、変なタイミングで出てこられなくてよかった……とポジティブに考えることにする。じゃなきゃやってられんし。

 

 ってなわけで、気を取り直して。

 改めて、他の面々を偽界の中から呼び出し、CP君の反応を見ていこうと思いますよろしくお願いします。

 

 

「つってもよー、さっきの流れからするとまだ他にもヤベーやついるんじゃねーのか?」

「いや流石にいな……」

「おーい?」

「……一人いたから早々に出禁にしといたよ」

「えぇ……」

 

 

 まさか本当に居るとは、みたいな顔をしてドン引いてる銀ちゃんである。

 ……いやちゃうねん、本当なら一人も出てこないくらいの話なんだけど、すっかり今私達が居る世界も偽界に含まれることが今のやり取りでわかったから、結果として似たようなのが一人想定されてしまったってだけやねん。

 

 その一人と言うのは勿論、『逆憑依』──『泥身』の一人である水銀さんのことなのだが。

 いやね?本家本元の彼ならあり得ない話ではあるのよ。

 彼が跪くのは唯一人、それは例え【偽界包括】の影響下にある場合でも変わらない。

 そのため彼から私への対応と言うのは喧嘩売りに来るタイプになるのだけれど……これがこと『泥身』としての彼の話になると百八十度変わってくる。

 

 彼は確かに『逆憑依』のシステムによって発生した存在だが、他とは違って自意識が中身の核となった人のものになっている変わり種である。

 ……いやまぁ、言動とか趣味嗜好とかは外側に思いっきり引っ張られてるんだけどね?

 とはいえ本人のようで本人ではない彼等、そうなれば(雑な言い方をすると)同単拒否、みたいな意味不明なことも発生してしまうわけで。

 

 

「その結果、『逆憑依』としての水銀さんは私に跪くのです、恭しく扱うのです、まるでお姫様のように」

「いやお姫様ってガラじゃねーだろおまアアアアアアアアア↓イッ↑タイ↓メガー!!?

 

 

 ……一応言っておくけど今銀ちゃんの両目を目潰ししたの私じゃないからね?

 どこからともなく現れた()()()()の手が徐に銀ちゃんに目潰ししかけただけだからね?

 

 ……出てこれないようにしたはずなんだけど、気合いだけで突破してきたんだけどあのコズミック変態(水銀さん)

 いやまぁ腐っても覇道神、無限によって閉ざされた世界なら突破の可能性があるってことなのかもしれんけど。

 でも一応これやったの本人じゃなくて『逆憑依』のはずなんだよなぁ……?

 

 

「あれじゃないですか?」

「ん?」

「本来の水銀さんは一人の存在に恋をした結果永遠を流出させた。そして【偽界包括】内の人はその構成要素である【星の欠片】を狂信的なレベルで愛するわけですから……」

「あっ」

 

 

 ……大本と同じことをするだけの精神的な担保がなされている、と?いやなにそれ怖(真顔)

 ともすればマシュとかより問題児じゃねーか、と遅蒔きながらに気付いた私は【偽界包括(わたし)】内の私にそこら辺の人達のメンタルケアをしっかり行うように言い聞かせるのであった。……暴走して再度外に出てこられたら目も当てられないっす、はい。

 

 

 

 

 

 

「んで、いい加減話を戻すんだけど。なにかリクエストとかある?闇雲に呼ぼうとすると制御が怪しくなりかねないから、なにかしら方向性を定めて欲しいんだけど」

「今の流れを見て責任こっち持ちになりそうなことやりたくねーんだけど???」

 

 

 そこをなんとか。

 実際暴走する可能性が高いのは実際に出てきた三人、それから水銀さんくらいのもののはずだから大丈夫なはず……。

 いやまぁ、愉快犯的にキリア(母の方)とか『星女神』様が来る可能性もあるんだけども。

 

 

「……ゑ?」

「え、なんでそこで驚いてるの?私の中の世界なんて明らかに私より小さいんだから、そりゃ『星女神』様とかがいるのは当たり前なんだけど?」

「え、いや、ええ……?」

 

 

 あれ、意味わからんって顔してる。そんなに変なこと言ってるかね私?

 

 

「えーと、まず【偽界包括】は【星の欠片】の一つ、これはオーケー?」

「ええと、オーケー……?」

「……なんか含みがあるけど、まぁわかったとして話を進めるよ?で、ある程度小さい【星の欠片】は、相応のリソースを消費するものの自身より大きい【星の欠片】を再現することができる。なので、私使っている【偽界包括】はあくまで再現物である、と。ここまでは大丈夫?」

「ま、まぁなんとか……」

「なら結構。で、この【偽界包括】はあらゆる異世界を内包する。なので、必然的に『星女神』様なんかも含まれてる、と」

「ストップ!そこが意味不明なんだが!?」

「えー?」

 

 

 え、今引っ掛かるとこあった?当たり前のことしか述べてないんだけど。

 

 

「いや『星女神』ってお前より小さいんだろ?!だったらその中に含まれてるのはおかしいじゃねーか!?」

「そうだよ?」

「あれー!?」

 

 

 ……???なにを困惑してるんだこの人?

 

 って、あ。なるほど、引っ掛かってるのはそこか。

 なるほど、これは言い方が──もとい説明の仕方が悪かったかもしれない。もしくは例をミスった、というか。

 

 なので、その部分もキチンと理解できるよう、改めて説明し直す私である。

 

 

「えーと、そもそもの話として【星の欠片】は微細数。本来目に見えるようなモノじゃないんだけど。それは今こうして立っている私にとっても同じこと。扱いの上では無数の【星の欠片】が集まって私という姿を構築している。この場合、正確なところを言うと本来【星の欠片】って呼ばれるのは私を形作るもの──生き物で言うところの細胞なわけよ」

 

 

 無数の細胞が集まって一つの生き物を構成するわけだが、【星の欠片】の場合その細胞一つ一つこそが本来主体である、と。

 その上でさっきの話に戻ると、【偽界包括】が再現しているのは()()()()()()()()()()姿()()()ということになるのである。

 

 

「人一人分の大きさに集まっている状態を『無数の【星の欠片】の集合体』として見ず、あくまで依り集まった先・『一つの生命体』としてカウントしてる、って感じかな。だから必然、人の大きさにまで拡大されてるからそれより小さいものは存在する、って形になるというか」

 

 

 究極の入れ子構造、とでも言うべきだろうか?

 ともかく、【偽界包括】が内包するのは世界であり、かつ()()姿()()()()()である。

 そのため、一応は人の姿を取っている『星女神』様なんかも、普通に中で再現されているということになるのであったとさ。

 無論、あくまで人の姿であることが重要なので、【偽界包括】内の【星の欠片】は分解・分裂機能などはオミットされているのだが。

 

 

「あ、その当人の干渉があった場合はその限りじゃないよ。そもそも【星の欠片】って並行世界にも普通に存在するものだし」

「そりゃまた……なんとも」

 

 

 まぁつまるところ、中に居る人だからって無条件に味方してくれるわけじゃなく、寧ろ忠言・嘆願の形で滅茶苦茶言われるんですけどねははは!

 ……つらい()

 

 

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