なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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幕間・余計なダメージばかり負ってません?

 そんなわけで(?)改めて気を取り直し、話を再開したわけだけども。

 

 

「うーん、いいとは思うけどビビっとは来ないかなービビッド(vivid)だけに」

「これもダメかー」

 

 

 とりあえず、魔女っ子がわかりやすい性癖()なのだからそこから攻めてみては?

 ……って話になったのでそういう系列を中心にして試してみてる最中である。いやまぁ、結果は芳しくないんだけどね?

 

 会ったことないかも?……って感じにまずはなりきり郷内にいる魔法少女系のキャラを呼び出すことから始まり、それがダメならその関係者、さらにはうちには居ないタイプの魔法少女……みたいな感じで幾つか例をピックアップしてみたものの、

 

 

「ご覧の通り結果は空振り、だったんだけどね……」

「え、ええとその……すみません、お力になれず」

「あー気にしないで気にしないで。とりあえずもう戻って貰って大丈夫だよー」

「あ、はい。お疲れ様です女神様」

「……ハイ、オツカレサマー」

 

 

 緑……碧?掛かった銀の髪をツインテールにした少女が中に戻っていくのを見送りつつ、思わず死んだ目を晒す私である。*1

 ……うん、言葉の上ではわかってたつもりなんだけどね、実際に出てくる人出てくる人みんなから女神様扱いされるとなんというかこう、こころがごりごりけずられてるかんかくがひどいね……。

 

 

「しっかりしろぉキーア!傷は深いぞガッカリしろ!」

「げふぅっ!?」

「しっかりしろと言いつつなぜ追い討ちをかけるのか、これがわからない」

「あはは……まぁ銀さんに限らずギャグ世界出身者はそういうとこありますから……」

 

 

 おう、暗に私もギャグ出身みたいな扱いにするの止めーや。

 ……とまぁ、対策練るたび血反吐()を吐く思いをしている私である。自業自得とか言ったやつはあとで校舎裏な。

 

 

「……とりあえず出せそうな魔法少女系統は出しきったと思うけど、次はどのジャンルに行くべきだと思う?」

「え、そうか?まだまだ魔法少女は沢山いると思うが?」

「わかってて言ってるなら今すぐ折りますよ???」

「か、軽い冗談だって……キリアになるくらいブチキレなくてもいいじゃねぇか……」

 

 

 とりあえず、これ以上魔法少女系のキャラを出すのは色んな意味でキツいので、他の案がないかと尋ねてみる私である。

 ふざけたことを抜かした銀ちゃんのせいで怒りのキリアモードになる羽目になったけど問題はありません。……無いわけ無いんだが???

 

 ええはい、ここまで聞いてた人は不思議に思ったことでしょう。

 確かに出てくる人出てくる人、それら全てから女神様扱いがキツいというのは間違いないのだろう。

 ただそれは、別に魔法少女以外であっても変わらない話、ここで他の面子を選ぶ理由にはならないのではないだろうか、と。

 

 正しくその通り、この話において魔法少女達以外を選びたいのは、偏に彼女達からの女神様呼びがキツいということだけが理由ではない。

 いやまぁ、基本的には純朴で素直な彼女達に無条件で信頼・信用されるのは意外と辛い、みたいな部分も決して無いわけでは無いんだけどね?

 

 

「それよりキツいのが、魔法少女見るたびにインスピレーションを刺激されて()()()()を作ってるCP君の方なんだよなぁ!!」

「魔法少女の服装なんて昔っから割合過激なものばかりですからね。それに着想を得た服もまた過激なのが道理、結果としてヤバい服が量産されているわけですねー」

 

 

 御愁傷様です、とでも言いたげな口振りのXちゃんに歯噛みする私。

 

 ……そう、魔法少女の服装なんてものは原則ヤバい()のがお決まり。

 一瞬マトモっぽくてもよくよく見るとなにかおかしい、みたいなモノがほとんどなのだから、そりゃまぁそこから刺激を受けて作られたモノもまた多方面にヤバくなるのがお約束なのである。

 

 流石に紐とかは無いものの、その黒い部分抜かしたら多分大差ないよね?……みたいなのとか、フリフリのリボンで隠してるけどスリットとかヤベーよヤベーよ……みたいなのとか、まぁ出てくること!

 これでいて一応出した魔法少女達は健全なモノに限られていたというのだから、こっからまた他の魔法少女を呼ぶのなんて単なる自殺行為以外の何物でもないというか!

 

 

「っていうかだね、健全なタイプの魔法少女なんてパターンは限られてるのよ、他所の魔法少女と属性やらキャラやら被ってる可能性大なのよ。ってことは、似たような系統に反応しなかったのにそれだけは反応する、なんてのはレアパターンなのよ!」

「結果、現状手を付けていない方向に舵を切らざるをえなくなる、と」

「そっちは今よりもっと過激、そんなとこからインスピレーションを受けられても困るとしか言いようがない、というわけですね」

 

 

 あれだ、ガハラさんがほむらちゃんの格好してたけどあれは端からわかりやすいタイプの……え?例えがわかりにくい?*2

 んじゃああれだ、プリキュアは色で大体キャラクター性がわかる、みたいな話。

 

 キャラクター性が近いと服装なんかも類似したものになりやすい、というわけである。

 なので、特定の属性のキャラを出したのならそれに類似するキャラは(見た目のインスピレーション的には)そう刺激にならない、なんてことも多発するというか。

 

 結果、CP君の反応という点に話を絞ると例を挙げれば挙げるだけ加速度的に挙げられるキャラが減っていく、と。

 さっきこれ以上魔法少女を挙げるのは……みたいなことを言ったのも、根本的にはそれが理由である。

 粗方大雑把な属性は出し尽くした、みたいに言い換えてもいいかもしれない。

 

 

「そんなわけで!もう魔法少女はいいかなって思うんだけど!このあとどうすればいいかな!?」

「どうって……」

「魔法少女以外で好きそうな属性を探す、とか?」

「それだー!!」

 

 

 取っ掛かりとして魔法少女を選んだけど、結局ヤバいことにしかなってない辺り、やっぱり全然違う方向性を目指すより他無いんだ!

 って言ってもそれだけだと方向性が多様すぎるから……。

 

 

「そうだ!とりあえずソシャゲのキャラ色々呼んでみよう!どれか引っ掛かるかも!なにせソシャゲのキャラって各ゲームに数百単位でいるから、なにかしら癖に引っ掛かるだろう……って言われるものだし!」

「いやまぁ、それ自体は間違ってねぇと思うけどよ……」

「そうでしょー!?ヤッホーソシャゲ祭りだー!!」

「あっ、おい?!……ダメだなありゃ、もう現時点でいっぱいいっぱいでやんの」

「まぁ、あれだけ色々と並べられればそうもなりますよね、というか……」

 

 

 はっはっはっ外野がなにか言ってるが知らねー!

 こうなったら豊富な経験?と豊富なキャラクターで、なにがなんでもCP君の度肝を抜かねば気が済まねー!!

 なんかこう色々と本末転倒な予感がしなくもないけど、でもこうでもしないと正解なんて見えてこないんだから仕方ないよね!!(ぐるぐるおめめ)

 

 ってなわけで、CP君から驚きを引き出すために、多種多様なキャラクター達を呼び寄せ続ける私。

 その速度は次第に限界を越え、一人呼んでたのが二人、二人呼んでたのが四人、四人呼んでたのが……みたいな感じで、呼ばれる人間は加速度的に増えて行き……。

 

 

「ふひははひひひはひひ、わがよのはるがきたー!!」

「いいよいいよーキーアもっと色々出して!これならやれる!ボクは遂に神を越えるんだぁぁぁぁぁぁ!!」

「いやちょっとぉ!?落ち着けぇ!それ以上無茶すんなマジで落ち着けぇ!!!?」

 

 

 ──ゾロゾロと、わらわらと。

 私という世界の中から呼び出される人々。

 それら全てが私に対して愛を叫び、貴方こそが全てと謳い、けれど特になにをするでもなくまた戻っていく……。

 

 ある種の言葉の暴力。もしくはASMR?

 耳元で囁かれ続ける敬愛の言葉は容易く自我を壊し、その行動を無闇矢鱈に加速させていく。

 出来上がったのは巡礼の場、其を以て新たなる神話を造る縫糸(ほうし)の虫の独壇場。

 作り上げられたる衣は天に届くほどに積み重なり、されどそれでも留まることを知らずに更に積み上げられていく。

 

 

「……あ、なるほど。そういうことでしたか」

「こんな時に随分冷静そうだなぁ桃香ぁ!?ところでなにがわかったってぇ!?」

「いえ、キーアさんが当初なにを危惧してたのかなー、と。多分CPさんの交遊関係を真面目に気にしてた、ってのは本当だと思うんです」

「今さらそこぉ!?」

「まぁ聞いてくださいよ。で、そこから彼女は話を繋げてこうも言いました。『このままだと私のストレスによって地球がヤバい』とも」

「……ゑ?」

 

 

 その積み上げられていく速度は尋常ではなく、このまま報知しておいたらその内()()()()()()()()かも……。

 

 

「ちょっと待てぇい!?」

「あーなるほど。あのまま選択が覆らないと私が──もとい、()()()()()()()()トラブルが地球を滅ぼしかねない、と最初から告げていたのか……」

「冷静に分析してんじゃねーよ!?いやっていうかそこまでわかってたんなら止めりゃあよかったじゃねぇか!?」

「あれですよ銀時君。ストレスが原因ならストレス解消をさせるべきだったんです、ストレスについて考え過ぎると余計にストレスに繋がる、みたいな話だったというか」

「……最初に『そうか、そんなことどうでもいいから飯でも食いに行こうぜ』って言えば良かったってことォォっ!!?」

「雑に言うとそうなりますねー」

 

 

 あっはっはっはっここが私の終着地!

 こここそがすべてのおわりでわたしはこのままあばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば。

 

 

「ち、地球崩壊エンドなんてサイテー!!?」

「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

 

 ────kyire.exeは機能を停止しました。

 お手数ですが再起動などをお試しください───。

 

 

 

 

 

 

「……ってことになるからなんとか対策しなさい、って私の中の私から忠告が飛んできたんだけどどうすればいいと思う?」

「そうか、どうでもいいから飯食いに行こうぜー」

 

 

 とまぁ、CP君云々から始まるストレスフルな話がやってくる可能性、みたいなのを私の中(【偽界包括】)の私から聞いたので銀ちゃんに相談してみたところ、このように適当な(?)反応が返ってきたのでしたとさ。

 ……うん、自分の中のシミュレーションみたいなもんとして扱えるから便利だね、【偽界包括】内の世界崩壊シミュレーション()*3

 

 

*1
『魔法少女リリカルなのは』シリーズのキャラクターの一人、アインハルト・ストラトスのこと。出演作のタイトルが『vivid』なので、上のCP君の発言もここに掛かっている

*2
『マギアレコード』の物語シリーズコラボにて登場した戦場ヶ原ひたぎのこと。色々と類似点の多い二人なのである意味納得の見た目だったとかなんとか

*3
最初と最後以外全部シミュレーションだった、というオチ。つまり何も解決してない()

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