なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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結論から言うとこのゲームはここで終わりです()

 いやマジで悟空さとシュウさんも大概なのに、なんでエー君までここにいるんですかねぇ?

 っていうか三人とも現実と同じ姿なのなんのいじめなの???

 

 

「オラ、他の姿とか言われてもよくわかんねぇぞ」

「えっと、普通の人用とかアバターにそこまでこだわるつもりがないとか……色んな理由で現実の見た目そのままでいい、って人にはスキャンシステムも付いてるの」

「それを使って軽ーく済ませてる人もいるってことね。……まぁ、この人達がそれを選ぶとは思ってなかったけど」

「私としては基本グランゾンの改良が一番ですので。あえて言いますと、他の姿を取る意味が薄いのです」

「ボクはとりあえず、単に遊んでみたかっただけだよー」

「ええい三者三様の答えを見せつけて来やがって!」

 

 

 反応に困るだろいい加減にしろ!

 

 ……主張というか目的の厄介さで順番を付けるなら、悟空さ・シュウさん・エー君ってことになるんだろうか、これは。

 特に悟空さは明確にバトりに来てるので一番厄介である。少なくともなにかしらの対戦を終えるまで絶対帰らないだろう。

 

 次いでシュウさんだが、実のところ厄介さの面では悟空さに大きく劣る。

 なんでかって?基本的には彼の目的はグランゾンの試験以外ないからですね……。

 最悪隅っこの方でお一人様で試験してる、みたいな解決方に流れることもあるのでそこまででもないというか。

 ……え?実戦を求められた場合?厄介さが跳ね上がりますね(白目)

 

 そういう意味では、真っ先にヤベーと名前をあげたエー君が一番厄介さでは劣る、ということになるんだろうか。

 なにせ彼、性格の基盤はボイジャー君であって決してヤバい方(System-∀99)ではないから。

 ノリとしては本当に珍しいゲームを見学しに来た、という感じなのだろうし、そこまで危険視する意味もないというか?

 

 ……なお、本人の性格面をまったく考慮せず、単に内包する危険度だけで言うと順番がそっくり入れ換わります()

 ネオグランゾンも大概だけど、そもそもターンエー自体が気軽に持ち出しちゃダメな類いなんだよなぁ!!

 

 

「いえでも、ゲームの中なのですから問題はないのでは……?」

「甘いなマシュ、悟空さを除いた面々は寧ろゲームの──データの中である場合の方がヤバいんだよ」

 

 

 主に影響範囲がほとんど変わらないこと、およびゲーム内では『逆憑依』が変な挙動をすることから、機械関連である二人の方がヤバさは上、というか。

 

 ……そもそもの話をすると、悟空さの性格面は厄介ではあれど、その厄介さはスペック的な厄介さとは相反するものだから、というところがとても大きい。

 確かに悟空さと言えば戦いだし、それが期待されるキャラクターではあるけども。

 その実意外とクレバーな面もあり、戦いだけに拘泥するタイプではないのである。

 わかりやすくいうと、ここでの悟空さとは二次創作のそれに近い(再現度が高くない)扱いになる、と。

 

 無論、あさひさんとかに代表される『逆憑依』相手のフルスペックが高ければ高いほど低い再現度でも驚異的になる……という法則にもろに引っ掛かるのが悟空さなので、丸っきり安全ってわけでもないんだけども……。

 

 

「少なくともこの場において、他二人と比べると危なくないのは彼、ってことになるんだよね」

「おっ、ってことはオラと戦ってくれるのか?」

「それはまた別の話です」

「えーっ!?」

 

 

 まぁうん、ここでの話はあくまでも周囲へと被害を出すか出さないか、の話。

 再現度が高くて原作のブウみたいに気合いで閉鎖空間破壊するようならともかく、今の悟空さにそこまでのパワーはないので危険性は少ない、という判断になるのは決して間違いじゃあない。

 

 だからといってはい戦いましょ、とならないのも確かなんだけども。

 本人滅茶苦茶不服そうだけど、ここの悟空さの場合一度付き合うと二度三度、それこそ延々と戦いに付き合わされる可能性が高いので一回も受けたくないというか?

 

 特にゲーム内だけの関係ではなく、外に出たら外に出たで『またやろうぜー』と絡まれそうなのでなおのこと。

 ……そういう意味では、一先ずこの一回だけ付き合えば検証をきっちり終えて帰らせてくれそうなシュウさんの方が遥かにマシ、ということになってしまうわけである。

 

 

「おや、でしたら私の検証に付き合って下さると?」

「確かにそう聞こえるかもだけど、これから試すものが試すものだから本当は付き合いたくないです」

「おやおや」

 

 

 急に黎明卿みたいなこと言わないで下さいます?普通に怖いので()

 

 ……それはともかくとして、性格面だろうが実際の危険性だろうが、どちらも安定して『関わりたくない』となるシュウさんは中々のものだろう。

 まず前提として、ゲームの中にグランゾンを呼び込もうとしていることからして厄い。

 いやまぁ、基礎的なゲームシステムが『tri-qualia』に準じているのであれば、確かにできてもおかしくはないんだけども。

 

 

「……え、そうなの?!っていうか向こうってグランゾン出せるの?!」

「あくまでも()()()()()()()()()()ってだけの話で、誰も試したことはないけどね。……これはシュウさんの出身がアニメじゃなくてゲームだってことが大きいんだけど」

 

 

 わかりやすくいうと、シュウさんに対しての再現度っていうのは、()()()()()()()()()()()についても引っ掛かってくる……ということになるだろうか。

 

 例えば、精神コマンド。*1

 元々ゲーム的にはロールプレイングの魔法みたいなものとして用意されたというそれは、設定されるコマンドによって本人の性格面を現す一要素としても認識されている。

 

 

「例えば勇者と呼ばれるキャラだと『勇気』がコマンドとして設定されていたり、熱血漢だったら『熱血』があるとかね」

「なるほど……」

 

 

 個人を現すものとしても使われているため、言い換えると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということになるというか。

 それがなにを意味するのかというと、スパロボに登場したキャラクターは()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということ。

 

 

「!?」

「まぁ、程度はあるけどね。元がアニメ作品だとそっち側の影響が強かったりするわけだし」

「……なるほど。彼はアニメ作品が原作ではなくゲームが原作の人物。つまり、優先するものはあくまでもゲーム内の描写である、と」

「そういうことですね()」

 

 

 ……ええはい。

 本来なら精神コマンドが再現されようが対して問題はないのですが、ここにおいては寧ろ()()()()()()()()()()()()()という要素の方が遥かに問題でしてね?

 どういうことかというと、これが認められるということは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってのと、更に()()()()()()()()()()()()()()()()()()って部分に引っ掛かっちゃうわけでして。

 

 

「……あっ?!」

「はいここゲームの中ですね?ついでに言うとゲームの中では『逆憑依』のアバターとしての要素が強まるって話もしましたよね?一応『ブレイジング・デュエル』はその辺の対策してるって話だったけど、()()()()()()()()()姿()()使()()()()()場合その辺の対策は機能するのかな?かな?」

「……あー、機能しないかもしれないわね。さっきののび太君も、よくよく考えるとあんなに技の習得スピードが早いのはおかしい気がするし」

「彼はゲームのキャラクターではないが、『逆憑依』がゲーム内にいる際の補正は受け取っていた可能性が高い、と?」

「そうなりますねー()」

 

 

 うんまぁ、そういう意味では悟空さも元の姿のままなので大概なのだけれど。

 それを鼻で笑ってしまえるほどに、シュウさんとゲームの中というのは相性が良すぎるのである。

 その上本来なら再現度の仕様上持ってこれないはずのグランゾンを()()()()()()()()という形で持ち合わせているのが彼なわけで。

 

 ……以上のことから、ゲーム内にも関わらず普通にグランゾンが召喚される可能性は大、なんなら現実空間よりはっちゃけた性能を発揮する可能性すらも大なんてことになるのでありました。

 

 

「まさに止めてくれよのオンパレード。悟空さよりヤダってなるのも仕方ないと思わない?」

「その流れで行くと、エー君とやらの方はそこまででもないように思えるが?ゲーム原作でもないのだし性格も温厚だし」

「はっはっはっ真面目にその言葉を吐いたのなら考え直せと言っておきますよ。彼は『逆憑依』じゃなくて【顕象】、本人に近い本人なんだから電脳世界でのプラス?的な影響は他の人の比じゃないですよ」

「oh……」

 

 

 ……で、そんなシュウさんより単純な危険度では上になってしまうエー君がどんなものなのか、というのはお察しである。

 戦わずに他のことしててください、いやマジで。

 

 

*1
『スーパーロボット大戦』シリーズに登場する、精神ポイントを消費することで様々な効果を発揮するコマンド。システム面(SPという表記)からもわかるように、元々は魔法(MP)のないゲームで魔法のようなことを起こすシステム、として考案された。最近は魔法を利用したロボットが増えてきたこともあり、精神コマンドと魔法は別のものである、という風に説明されることも多い

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