なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「前回『達』で纏められてたことに文句を言いたいんだが?」
「おっとまさかのコラボでスカートから文房具ぽろぽろさせることになったクリスさんじゃあありませんか」
「白々しいな!?っていうかあれに関してはこっちも驚いた側だっつーの!!」
いや、本当にまさかまさかのコラボだよねー、あれ。*1
どっちも展開としては最盛期を過ぎたようなものだと思ってたんだけど、なんやかんや話題になってたし。
……まぁ、主要メンバーの関係で
「それはともかくとして」
「えー、もうちょっと話を広げたりとかは」
「それは!ともかくとして!」
「ええ強情……」
大学院生にもなって学生服とか……みたいなノリなのかもだけど、クリスの年齢的にはまだ着てても問題はな……なに?それ以上この話を続けるのならマシュさんを呼び出すことも吝かではない?
わかったわかった、こっちが悪かったからそう威嚇するのは止めたまえ……なんて言いながらクリスを落ち着かせる私である。
なにがそんなに彼女の逆鱗に触れたのやら。
そこまで憤慨してるわけじゃないわよ?!……と抗議する彼女を無視し、はてさてなんの話をしてたんだっけと思考を戻す私である。
ええと確か……そうだそうだ、ハロウィンから年始までほぼほぼパーティだ、という話をモモイとしてたんだけどその会話に混ざれなかったクリスが嫉妬した、みたいな感じだっけ?
「嫉妬なんぞしとらんわ!……単純にそっちが私のこと最後まで忘れとっただけだろうがいっ」
「ふっ、バレてしまっては仕方あるまい。そうだよ忘れてたよ!なんでかクリスが後ろにずっと居るもんだから視界に入らんし会話にも交ざって来んし、そりゃ失念もするさ!」
「自分の不注意を棚に上げてこっちが悪いとか言い出してるんだけどこの人!?」
いや、本当仕方なかったんですよ。
ただでさえ家から出る時も同じタイミングじゃなかったし、途中で合流したと察した時もこっちの話に交ざって来なかったから存在感消えてたし。
寧ろなんで今の今まで自己主張抑え目だったのかわからんというか……え?何々?先生という役職と私との相性がどうなるかわからなかった?
「……あーうん、モモイさんちょっといいかね?」
「ふぇ?なに?」
「いやちょっとした確認をね?クリスのことは知ってる?」
「同じ家に居候してる人、ってことといつも小さい子達と一緒にいるってことは」
「……ええと、その辺踏まえてクリスのことどう思ってる?」
「えー?……そうだねぇ、端から見てると先生みたいだなぁ、って感じたかな。白衣とかもそれっぽいし……ってあれ、二人ともどうしたの?」
「ごめんクリス、これに関しては私が悪かった」
「わかりゃいいのよわかりゃ。……というか、貴方が最初から
「勘弁してつかーさい、これ以上変な肩書きはいらんのですよ」
「……???」
今の一覧の会話で納得したけど……うん、オカリンと絡んでる時のクリスならともかく、なりきり郷内でのクリスに抱かれるイメージって精々保母のお姉さんとかそんな感じだったわ。
ただでさえかようちゃんだのれんげちゃんだのエー君だののちびっこ達と一緒にいるうえ、彼女達の面倒も率先して見てる……みたいな感じなのだから、そりゃ一種の
無論、そう見えること自体は間違いじゃないというか、そういう役割であることは半ば事実であるのだけれど……そういう感想を抱く相手側が問題、というか。
どういうことかというと、モモイの原作である『ブルーアーカイブ』における先生という存在、それ自体が問題なのであった。
何度か言うように【継ぎ接ぎ】という現象はかなり緩い条件付けで発生するものである。
……これが意味することは単純明快、すなわちこのままモモイがクリスのことを『先生みたい』と思っていると
なにがあれって、クリスを取り巻く環境自体が先生周りの概念を【継ぎ接ぎ】するのに向きすぎている、というか。
……単純に先生としての属性を足すにしても、ここのクリスは本来の彼女と違って
あえて先生そのものではなく他の方向に、ってなっても自身を元にした人工知能が存在するためそっちに行きかねない空気もあるし。*2
要するに、クリスはなにかしらの対策を施した後でもないと迂闊にモモイに近付けない状態だったわけだ。
そりゃまぁ、折角合流しても壁の花状態になるわけである。
まぁ、だからって先に私に先生要素受け持たせようとするのはノー、だけども。
……ともかく、理由がわかった以上やるべきことは一つ、モモイの『先生みたい』というクリスへの印象を変化させることのみ。
ってなわけで、ゆかりんルームへ向かう道すがら、クリスもまた学生なんだよ……みたいな話をモモイに聞かせることになったのでしたとさ。
「なるほど、そんな感じでクリスちゃんは学生なんですよー、と説明してたってわけね」
「はい、そうですね」
「で、そうして話してる途中に
「……ハイ、ソウデスネ」
「一つ言わせて頂戴。……バカなの?」
「「面目ない……」」
はい、ゆかりんルームに到着した私達なんだけど。
ええまぁはい、こうしてモモイ以外の二人、揃って正座中でございます。
なんでそんなことになったのかって?それはほら、クリスの後頭部を見ればわかると思うよ(白目)
それは、歯車と矢印をモチーフに取り込んだ幾何学的図形とでも言えばいいのか。
……ぶっちゃけるとラボメンバッチのそれと同じ図形なのだが、ともかくそれがクリスの後頭部に浮かんでいるのである。
勘のいい人は気付くかもしれないが……はいそうですね、どう考えてもブルアカにおけるヘイロー的ななにかですねこれは()
……なんでそうなったのか、というのをかい摘まんで解説すると……やはり【継ぎ接ぎ】であるとしか言い様がないだろう。
それも、さっきまでの先生云々ではなく生徒としての【継ぎ接ぎ】というか。
はいそうです、先生というモモイの印象を崩すために、ちょっとだけクリスの生徒要素を強調した結果がこれだよ!どうしてこうなった!!
……はい、どうしたもこうしたもないですね、単に話が変な方向に飛びすぎただけですねはい。
「飛びすぎたって……具体的には?」
「学生であることを印象付けるには、外で動き回ってるとか室内でジッとしてないとか……ともかく、活動的な面をアピールするのが有効でしょ?実際年齢的には学生であっても、屋内でジッとしてると『大人しい』って印象になるし、それが進むと『年齢に比して落ち着いている』、すなわち歳上──先達者の貫禄が出てきてしまう、という風に解釈することもできるわけだし」
「あー、キアラちゃんとか?」
「……間違ってないけどあとで泣かれても知らんぞその物言い」
「あらやだタンマタンマ、今のなかったことにしておいて頂戴!」
迂闊なこと言ってんじゃないよゆかりん……泣きながら『あなた様はその幼い姿をこれ見よがしに誇っているのですね!』とか言われたら困るでしょうが。
……うん、私にも刺さりそうな話は置いといて。
まぁともかく、若さを演出するのであれば活動的・活発的な面を押し出すのが良いだろう、というのはほぼ間違いあるまい。
「で、そこでクリスが『ファントムブレイカー』っていう格闘ゲームに出てたことを思い出して……」
「なに考えてるの貴方?もう一回聞くけどなに考えてるの貴方???」
「そんな責めんといて……」
私も話題に出したあと「あっ」ってなったんだから仕方ないじゃん……。
そう、クリスには格闘ゲームへの出演歴がある。
あんまり有名な作品とは言えないかも知れないが、ファントムブレイカーという作品でバリバリに戦っていたのだ。
……ところで、格闘ゲーム特有の補正と言うものがあることをご存知だろうか?
特に原作が存在するタイプの作品に多いのだが、ゲームとしての体裁を保つためにキャラクターの数が必要になるものの、戦闘できるキャラが限られていたりすると起こる現象。
それが、本来は戦えないのに謎の戦闘力を持たされる、というものである。
……まぁ、クリスの場合はどっちかというとゲスト参戦になるのだけれど、ともあれ本来戦えない・もしくは不得手なはずのキャラが何故か戦えるようになったり、はたまた妙に強かったりすることがある。
これを界隈(?)では『格ゲー補正』と呼ぶ。
……時に『そうはならんやろ』と言われたり、はたまた『なっとるやろがい!』されるそれらの補正。
クリスの場合は本来武器としては使えないはずの『未来ガジェット』を武器として使う、という形式でその補正が現れていたのだが……。
「……あったんですよね、銃。正確には光線銃の姿をしたリモコンなんですけど……」
「それと火炎放射器と化した掃除機ね。……いやまぁ正確にはドライヤーって触れ込みなんだけど、ゲームだと炎吐いてたのは事実だし」
「で、私が言ったんだよね。クリスさんも銃とか持ってるんだね、って」
「結果完成したのがこちら、『亜種未来ガジェットエクストラ号 これでは
「このド阿呆ー!!!」
またの名前をオクスタンランチャー(擬き)。*4
……どうしようねこれ?