なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……まぁうん、エリちゃんがそれでいいんってんなら別にいいや!」
「結局そこにたどり着くのね……」
まぁうん、エリちゃんが嫌がってないのなら大して問題ないんじゃないかな!(諦め)
……ってなわけで、結局いつものハロウィンになりそうだなーという予兆を感じつつも、うちでやる出し物の申請を終わらせた私である。
内容はそのものズバリ『ハロウィン喫茶』となるわけだが……うん、この分だと店内もとい家の中だけに留まらず、あちこち走り回ることになりそうだなーという確信があるなーって。
いつもと変わらねぇじゃん、とか言ったやつはあとで締める(真顔)
「それがこの時期にハロウィンを背負うものの役目よ、精々張り切りなさい!」
「うーん、なんかエリちゃんの性格がいつもとちょっと違う感じ。これは今年の配布はJKエリザで間違いなし」
「えっ?
「誰が折り畳みナイフないしそれを想起するような現象よ!」
いやそのツッコミもよく分からんな?*1
……とまぁ、多少の騒ぎはあったものの、無事に登録も済んだので残りは祭りの準備のために買い物にでも行こうか、って話になったんだけど。
「キーアさん!ちょっと聞いて欲しいんだけど!」
「おっとカムバック志乃ちゃんとな?!」
そうしてゆかりんルームを出ようとした際、唐突に扉が向こうから開いて中に飛び込んでくる影が現れたのだ。
なお、私の発言からわかるようにその相手は先ほども唐突に現れていた志乃ちゃんである。
……さっきは湧いて出た感じだったけど、今回は普通にドアからお邪魔するのね……。
また、最初にドアを開けて外に出ようとしてたのがエリちゃんだったため、急に開いたドアに鼻をぶつけて悶絶しているということも合わせて記しておきます。
「そんなついでみたいな言い方はないんじゃないの!?」
「いやだって、なりきり郷内でダメージ受けたところで命に別状はないし……」
「命に別状はなくても痛いのは変わらないのよ?!もう!」
ぷんすか!……とばかりに怒っているエリちゃんを宥めながら、そのまま机に逆戻りする私たち。
自身の机からこっちを見ているゆかりんが『またなにか起きたの?』みたいな
ともあれ、志乃ちゃんが深刻そうな様子で駆け込んで来たのは間違いない。
ゆえに席に座り直して、一体なにがあったのかを尋ねたのだけれど……。
「まさかこんなことになるなんて、私思ってなかったのよ……」
「えー、いや、えー……」
「確かにまぁ、風の噂に
「ねぇ、なんだかこれを見てると背筋がゾワゾワーって寒くなってくるんだけど……ないわよね?ギャグする時意外と似たようなノリだから、公式で同じようなことを私がやるはめになるー、とかないわよね???」
「いやー、エリザベーブとか見てると……」*2
「くっ、悔しいけど否定できない……!!」
机の上に置かれたそれを見て、みんなが一様に驚愕している。
それもそのはず、志乃ちゃんがみんなに見せたものは、色んな意味で「うわぁ……」となるようなものだったのだから。
……では今回のお約束として、私の
【オイラは】ヘカート
対物ライフル・ウルティマラティオ・ヘカートⅡをモチーフ、もしくはそれとビィが融合した結果発生した『オイラは』シリーズと呼ばれるものの番外。
打ち出される弾頭は彼の龍の怨嗟・ないしは嘆願に満ち満ちており、その一閃を受け止めたものは数多の愛
──お前も苦しめ、それだけがかの龍の望みだ。
「オイラはライフル!」*3
「あのあと家に帰ったら、何故かこんなことに……」
「ゲテモノにもほどがあるぞこれ……」
共通となる
……はい、志乃ちゃんも今回のハロウィンに参加確定です()
はいそこ、いや『ハロウィンに参加?そもそもうちは全員参加だったんじゃ』みたいな顔しなくても宜しい。
そもそも志乃ちゃん自体ここに来てまだ日が浅いから仕方ないけど、自分から祝うハロウィンと巻き込まれてやる羽目になるハロウィンは別物だから、ここで覚えておくように。
とまぁ、それはともかくとして、だ。
どうにも彼女の話を聞く限り、ザリザリとビィ君の頭を撫でながら自室に帰ったところ、部屋に入った時点で部屋に置いてあったヘカートⅡが発光。
同時に手元のビィ君も光り出し、その眩しさに思わず顔を隠したところ手元のビィ君が抱擁から投げ出され……結果こんなことになった、とのこと。
聞いてるだけで頭の痛くなってくる話だが、ともあれまず間違いなくハロウィンのせいだ、と考えるのは間違ってはいまい。
そもそも(省略したけど)説明文に書いてあるし、ね。
……うん、これからもこんなトンチキ武器ばっかりが来るというのなら、正直ちょっと対応を考えざるを得ないかなー……と思わないでもない。
「というかこれ、融合しているビィ君の意識はどうなってるのかしら……」
「下手に意識とか残ってると酷いことになりそうね……いえこれ残ってるわ意識!だって四コマでよく見る青褪めた顔になってるもの!」
「うわホントだ!スッゴい可哀想な顔してる!!」
いや、『逆憑依』じゃなくてよかったとしか言えねぇなこれ。
……違うか、【顕象】だったからこそこんな(中身を無視した)変なことになったのか、なんと哀れな……。
その後、戻せないのかと志乃ちゃんが問い掛けてくるものの、正直結合が酷すぎる……もとい固すぎるので無理、と答える私。
一応さっきのクリスと同じく、ハロウィンに起きたことっていうのを強調してそこから期間限定の形態変化ってことにすればなんとかならんこともないだろうけど……。
「ビィ君の場合、エイプリルフールに公式が何度もそのノリを擦りまくってる……ってのが悪い方向で作用しちゃうから、下手するとこれから先もひょんなことで融合しちゃう……みたいな状態に落ち着いてしまうかも?」
「そんな!その場合私は毎回魔チェンジって言えばいいのかしら!?」
「いや、心配するとこそこなんだ?」*4
相変わらず、志乃ちゃんのツボというか考え方はよくわからんな……。
ともかく、少なくともハロウィン期間中はビィ君はこのまんま、というのは間違いあるまい。
……ここまで珍妙武器が揃ってくると、一回どっかで性能確認した方がいい気がしてくるな……。
「じゃあ、射撃場の予約しとく?」
「ええお願いする……いや待った射撃場なんてあるのここ?」
「みんなのニーズに合わせて最近出来たのよ。近年は気軽に?銃を取り扱う作品も増えてきたしね」
いつの間にそんなニッチなものができていたというのか……。
いやまぁ、私も郷内のなにもかもを把握しているわけじゃあないから、知らん間に知らん施設が増えてるのはよくあることだけども。
ともあれ、次の行動はこれで決まった。
買い物も重要ではあるけど、緊急性のあるものってわけでもない。
そもそも祭りの本番まではしばらく時間があるし、今日一日くらい他のことしていても問題はないだろう。
……え?それは他のことで日付が潰れるフラグだって?
それもまたハロウィンだから仕方ないね!(諦め)
「ともかく、ここにいる面々の特殊な銃がどこまで特殊なのか、ってのを知っとくのは重要なこと!ゆえにちょっくら射ちに行きましょう!」
「なんかとんでもないこと言ってる気がするわね、これ」
「多分スタバに行こ、みたいなノリで言い出すことじゃないわね……」
いやまぁ、実際そういう風に言うしかないし……。
というわけで、新たに志乃ちゃん(&ヘカートと化したビィ君)を仲間に引き入れ、私とクリス・モモイとエリちゃん含む五人で射撃訓練場へと向かうことになったんだけども。
道中私たちはとんでもない物を目にすることになったのでした。
……と言っても、それに気付いたのは私だけなんだけども。
「……そっかー私かー」
「どういうことなの……」
とある店にこれ見よがしに置いてあったライフル。
それを目にした私が静かに崩れ落ちたのを見て、周囲のみんなは何事かと困惑していたのでしたとさ。
はは、知らないのも無理はない(白目)