なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……というわけで、流石にこいつほどヤバいものは早々ないと思うけど……」
「それで油断できるほど今までの経験を甘く見ているってわけでもない、ってことね。……その辺は私としても賛同せざるを得ないわ」
はい、そんなわけで散々この武器の危険性を語ったわけなのですが。
正直、これよりヤバい武器なんて早々に現れることはないんじゃないかな、とも思っている私である。
……同時に別ベクトルでヤバいもの、みたいな感じで抜け道を使われそうな気もしているのだが。
いやだって、ねぇ?
そもそもに『飛鷹式』が自由に使えるって点でも大概なのに、それすら霞む『武装方面での願望器』って寧ろどんな武器なら越えられるんだよ、とツッコミを入れたい気分だと言うか。
そもそもこれ射撃武器と銘打ってるけど、実は遠距離攻撃できるんなら変化対象に当てはまってるみたいだし。
「……ん?それってなにか違うの?」
「違うよー、射撃武器だと銃器や弓とかの
「げぇっ!?ゲイボルク!?」
首を傾げるモモイに対し、わかりやすい例を挙げてみせる私である。
……はい、型月で有名な
いやまぁ、あれはあくまでも使用法の違いによる宝具種別の変更であって、どう考えても射撃武器ではないんだけども……。
「遠距離攻撃ができる、って区分で考えると一応は対象に含まれるでしょ?……まぁ、この武器は別に宝具を再現するものじゃないから、仮に投げ槍として使う場合も別に因果必中したりはしないけど」
「な、なるほど。あくまで見た目だけゲイボルクなだけであって、それに付随する呪いとかは再現されてないのね……」
「ところでこの『飛鷹式』の技についてなんですが」
「おいこら結論を即座に覆すのは止めろぉ!」
はい、宝具の再現にはならないけど、『飛鷹式』に似たようなことができる技がないとは言ってません(白目)
というのも、『飛鷹式』的には投擲武器は流派の対象になっているのである。
……まぁ、傍流に組み込まれているってだけで主流ではなく、この『飛鷹』の特徴である『飛鷹式をどの射撃武器でも使える』って部分には当てはまらないんだけども。
とはいえ投擲武器用の『飛鷹式』は使えるため、そっち方面で色々と悪いことが出来てしまうのも事実だったりする。
「具体的に言うと……投擲武器用の『飛鷹式』は『飛鷹亜式』っていうんだけど、貫通力重視の『
「……ねぇ待って、すっごい嫌な予感がするんだけど」
「流石はクリス大正解、『蜻蛉』はその技の形式からゲイボルクと相性抜群、変な相乗効果生み出す可能性大だね」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
ええ、元々ゲイボルク……もといゲイボルグって足で投げる槍って言われてるんですよね。
んでもって、その元ネタに一番近い使用法である水着スカサハの宝具『蹴り穿つ死翔の槍』。
……はい、このゲイボルクもどきと『蜻蛉』を組み合わせると見た目そのまんまですよね()
ってなわけで、見た目だけ再現と動きだけ再現が組み合わさると、最悪原作性能の技に昇華される可能性があるので気を付けましょう、って話でした。
「結論が酷い」
「因みになんだけど、遠距離攻撃って観点で行くと『
「うへぇぁ」
「まぁ、こっちは本当に見た目だけ再現に留まるけどね。『飛鷹式』の対象になるのは射撃武器か投擲武器だから、斬撃飛ばしには対応してないし」
「ほっ……」
うむ、武器側の再現範囲と技側の適応範囲が完全には被ってないからこその問題回避、ってやつだな!
……もし『飛鷹』が『神断流』的な名前でその名前の通り全ての『神断流』が使える、とかになってたら危なかったけど、その辺は仮定も仮定なのでここでは言及しません。
ともかく、ここまで語った時点ですでにお腹いっぱい夢(?)いっぱいなわけだ、これより酷い武器なんて早々出てくるはずがない……と高を括ってしまいそうになるのも無理はない。*2
……ないのだが、同時にこれまでの経験からして別方向に面倒臭いものが頻出しかねない、と警戒すべきだと思っているのも事実。
恐らく武器そのものの厄介さとしてはこの『飛鷹』が一番なのはほぼ間違いないが、これから先現れる物は違うタイプの面倒臭さでこちらを翻弄してくることはほぼ間違いないだろう。
「具体的には?」
「例えばマミさんのマスケット銃とか。あれ単体で来ても特に問題なくね?……って思われそうだけど、『飛鷹』がありなら持ち主をマミさん化させるマスケット銃、みたいなのもありだと思わない?」
「思わない……って言っておきたいんだけどなぁ……!!」
うん、思わないとは言えないよね、この場合。
だって目の前の銃……銃?が一番それを物語っているんだもの。
そう、単なる武器としての銃ならまだマシで、変な追加効果が付いてたら目も当てられない……ってのが、今回の騒動の一番の問題点。
ハロウィンのなんでもありな空気によって、それこそ想像しうる物は全て起こってもおかしくない……みたいなノリになってしまうのである。
というか、ハロウィン武器と仮称しておくけど、こいつらの発生の仕方もよくわかってない……ってのも嫌なポイントなのである。
「ある種の【顕象】みたいなもんなんじゃないかな、って予感がひしひしとするのよね。そうでなくとも【兆し】……『なりきりパワー』の産物だとしても、そこら中に唐突に湧いてくる可能性を否定できない、ってことになるし」
「考えたくない状況ね……」
うん、本当に直視したくない()
ハロウィンが原因であることはほぼ間違いなく、この時期から発生している辺りその影響は長期に渡ることはほぼ確実。
恐らくは祭り期間中ずっと現れ続ける可能性もあり、仮に一日一本発生すると仮定してもその総本数は三十を越えることになる。
……『飛鷹』ほどではないにせよ、それと同じか別ベクトルに面倒臭い銃が三十本、なりきり郷内にランダム出現する可能性がある……と考えれば、その絶望的な感覚もなんとなく理解できることだろう。
正直なところ、今からでもなにも気付かなかったフリをして通常の活動に戻りたいという気持ちもないではないくらいだ。
まぁ、これがハロウィン関連の話って時点でその選択肢は自動的に消滅したんだけどな!()
「うっ、ハロウィンってことは私のせいってことよね……紛れもないスキャンダルだわ、今から謝罪会見の準備しておかないと……」
「誰もそんなことしろとは言ってないから落ち着いてエリちゃん。そもそも今回の話、エリちゃんだけのせいってわけじゃあないのはなんとなく予想が付いてるから」
「……そうなの?」
そうなんです、と頷きながらエリちゃんに落ち着くよう促す私である。
というのも、だ。
ここまで銃器の話が拡大化したのは、最近なりきり郷に加わった面子にその理由があると思わしいのだ。
「え?えーと……」
「まず志乃ちゃん、それからモモイに、うちに加わったわけじゃないけどアリス。銃器に縁深いキャラが増えてるってのは間違いじゃないでしょ?」
「あー……三人程度なら普通は『そんなに増えてなくない?』ってイメージになるけど、これがなりきり板にスレが三つ増えた、って考えると話は違う……みたいな?」
「そうそう」
別になりきりに限らずとも、よくレスが付いている話題沸騰なスレが三つも掲示板に存在していれば、大抵話題になるでしょう……みたいな感じというか。
ともかく、人数的には大したことなくても別側面から見ると大盛況、みたいなことはよくあること。
今回に関しても似たようなもので、唐突に銃器関連のキャラクターが三人も増えたことで、なりきり郷内の空気が若干そっちに引っ張られている可能性は否めないわけだ。
まぁ、この時期はそれよりももっと大きな話題である設立祭の方に話題が吸われるため、こんな感じに大規模というよりは隠れて進んでいる、みたいなことになっているが。
「まぁ、だからこそハロウィンと結び付いたと考えられなくもないんだけども……」
「それってもしかして、今年はハロウィンは小規模だから……ってこと?」
「あーうん、そういう見方もできなくは……ない……かな?」
なお、祭に押しやられた話題同士が混ざったという解釈もできるので、結果として『今年は小規模ハロウィンで行こう』と判断した面々全員に責任がある……。
なんて、とんでもない理論に行き着きかねない話だったりもするのだが、まぁ、その辺はあんまり気にしない方向でお願いしたい、ってことで。
「とりあえず、ハロウィンの準備はちゃんと進めましょう。仮に話題の合一が本当なら、下手に手を抜くと銃器問題の方が比率が高くなる可能性もあるもの」
「そうなるかー……りょうかーい」
ってなわけで、そこから私たちの奇妙な二足のわらじを使い分ける(?)生活が始まったのでありましたとさ。