なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
DZ-H
その中でもハロウィンに特化したのがこの武器の特徴。
撃った相手にダメージを与えるのみならず、お菓子をカツア……獲得することができる
「……ええと、どうなんだこれ?」
「性能的には前の銃とそう変わらないみたい?代わりになんか『祝祭の
「御餉ってなんだっけ?」
「神様とか仏様とか、目上の人に献上する食事……みたいな意味らしいね。ある意味では贄とかに近いかも?」
「……ああなるほど、ハロウィンで貰うお菓子のことか、これ」
はい、そんなわけでハセヲ君……ちゃん?の武器の解説を諳じる私です。
重要なことから目を逸らし続けていることは間違いないんだけど、正直直視するのは辛いのでもうちょっと待って頂きたい次第(遠い目)
ともかく、いつの間にかハセヲちゃんの銃がハロウィン仕様に塗り替えられていたのは事実。
なのでなにがどう変わったのかとかを確認するため説明文を読んでいたわけなんだけど……うん、ほぼほぼ見た目がハロウィン仕様になっただけ、みたいな感じだね。
扱う上でなにかしらの邪魔になるような変化は起きていない、というべきか。
まぁ、グラブルのハロウィン武器*1みたいに、戦闘終了時にお菓子を獲得できる効果もくっついてるみたいだが。
とはいえそれもおまけに近い効果であるため、正直なところ武器としては特に変化がない、としてしまっても別に間違いではないだろう。
いやまぁ、攻撃時のエフェクトにハロウィンっぽいものが追加されるので、視認性って意味では劣化してるかもだけど。
……でもMXthフォームになった時もハロウィン仕様が適用されるのはなんか別方向に怖くない?……ともなる私である。
いやだって、ねぇ?
それって要するに、埒外の存在であるスケィスに対してもある程度の影響を及ぼせてる、ってことになりかねないじゃん?
いやまぁ、あくまでハセヲ君……ちゃんの
「……うん、いい加減現実逃避するのは止めようか」
「いや、なんで変身したあとの服装までハロウィンドレスみたいなことになってるのよ?」
「知るかよ、つーか色々とヤベーんだけど一旦抜けていいか?」
「あ、どーぞどーぞ」
……はい、さっきからスルーしてたことにいい加減フォーカスすると、だ。
今のハセヲ君はハロウィン武器の影響で女性化している……んだけど、その見た目が『ワイルドになったアウラ』みたいな感じで色々と大問題なのである。
……あ、アウラって言っても『フリーレン』の方じゃなくて、『.hack』シリーズの方のやつね。型月民にはお馴染みの声の方のやつ。*2
喋り口調もオルタに近い感じになっているので、余計のこと既視感がするというか。……アウラオルタかな?
なお、見た目が変わっただけならそこまで問題でもないんだけど、どうにも変にアバターだけ変化したせいかプレイヤー本人にも変な影響がでている模様。
具体的には『逆憑依』特有の『本体とアバターの感覚が重なる』ってやつが問題になっているようで。
……うん、リアルの男性の体とゲーム内での女性の体の感覚がバリバリの違和感となってハセヲ君を襲っているんだそうな。|
結果、気持ち悪くなって早々に退席したと。
……完全にログアウトしないとその辺の影響を消せないので、下手すると今日一日は戻ってこないかもね、ハセヲ君。
「なんだか大変そうだけど……似たようなことになってたキリト君はどうなの?」
「えっ、俺?……いや、そもそも俺が『逆憑依』になったのってこっちの姿になってからだし……」
「あ、なるほど。体のギャップなんて最初から味わってなかったんだね」
「いやそうだけど言い方ぁ」
なお、似たような経歴を持つキリトちゃんに関しては、ハッキリ言って参考にはならなかった。
……似たような、って言っても微妙に違うからね、仕方ないね。
先天的なものと後天的なものは違うんだよ、という結論は置いとくとして、そうなると脳裏に過るのが同じ後天的なタイプである五条さんと夏油君である。
「……あるんだけど、あれもあれで微妙に参考にならないんだよねぇ」
「未だ不明な誰かから贈られた特製アバターだっけ。だったら最初から今のハセヲ君みたいな副作用が出ないように作られてた、って可能性もあるよね」
「そういうことになるんだよねー……」
うん、既に『逆憑依』である状態であのレベルの変化を受けた人、ってのがそもそも例として少なすぎるというか?
その数少ない例についても、そもそも【継ぎ接ぎ】の成立時点でそれが適用・適合された姿に変化してしまっている。
今のハセヲ君みたいに、
なので、どれくらいの影響が出るのか・後遺症がないのかとかはまったく不明、ということになってしまうのでありました。
「んー、そういうわけなのでハセヲ君に関してはもう今回は完全におやすみ、って方向にするしかないかなー。無理を押して参加させた結果酷い結末になった、なんてことになられても困るし」
「まぁ……そうね。ハロウィンに託つけて外せるようにするのすら結構大変だったみたいだし、況してやここは電脳空間の中。なにが起こるのかなんて予測しきれたものじゃないし、警戒はしてもしたりないものね」
「そーいうことー」
クリスの言葉に然り、と頷く私である。
……何度か口にしているように、電脳空間というのは実のところ結構な危険地帯。
普通に遊べているうちはいいけど、一度なにかしらの事態が発生すれば容易く地獄……もとい
ありがた迷惑な祝福の結果不可逆の変化に晒されたとかにでもなったら目も当てられない。
なので、ハセヲ君には無理をさせない方向で進めよう、って話になったのでしたとさ。
「ただねぇ、そうなると一つ問題が」
「え、なにか他にも面倒なことがあるのか?」
「ハセヲ君がああなった、ってことはアスナさんやキリトちゃんも危ないなーってこと」
「あー……」
いやまぁ、ハセヲ君ほど酷い影響に晒されることはないと思うけどね?
二人とも中身はともかく、肉体的な性別はちゃんと女性だし。
……ハロウィン武器による『生徒化』が『女性化』の意味合いを兼ねる以上、リアルでの性別が男性であるプレイヤーは悪影響を受けやすい、ということは間違いあるまい。
一応、私が影響を弾けてる以上は【星の欠片】関連の──それこそ【星融体】とかでも問題なく武器達を確保することはできるかもしれない。
ただそれは、同時に武器達を常に抱えて移動しなければならない、ということにも繋がってしまう。
……影響を受けると結局銃器を担ぐ必要がある辺り、下手に干渉を弾けても余り意味はないという話になってしまうだろう。
それだけではない、『逆憑依』の上からでも・さらには性別が違っても影響を発生させてくる辺り、既に影響を受けている以外の対処はないと言い換えてもいい。
そうなると、結局のところキリトちゃんやアスナさんを無用な危険に晒すのはいいことなのか?……みたいな話になってしまう。
流石にハセヲ君ほどではないとはいえ、明らかにトリガーハッピーになっているエリちゃんとかを見ると、下手に触れさせるのはどうなの?……という気持ちが湧いてくるのも仕方のない話だ。
「えっ、私そんな風に見られてたの?」
「いやだって、最近ずっと歌いたくてうずうずしてるよね?」
「それはまぁ、そうだけど……でもそれってエリザベートとしては普通のことじゃない?」
「本来の彼女ならそうだけど、
「……あっ」
「別に嫌いではないけど、自身の声が壊滅的なことを知ってるから率先しては歌わない……ってのがここでの貴方の性格。それが最近なにかにつけて『チェイテライフル』構えてるでしょ?単純な銃器じゃなくてマイクの延長線上だからそうなってるんだろうけど、明らかに
「そ、そんなバカな……」
わなわなしながら後ずさったエリちゃんだが、この話はなにも彼女に限った話ではない。
シノちゃんは暇あらばヘカートを撫でたり狙撃したがったりするようになったし、クリスも何気に『汚物は消毒だー!』とか言うことが増えた。
……なんなら私も、気を抜くと最大火力でフルバーストしたくなるってんだから、げに恐ろしきは『
この辺から考えても、下手に誰かにハロウィン武器を持たせるのは推奨できない。
手伝ってくれる予定だったしさっきまではなんとかなりそうな予感もしてたから許可してたけど、この分だとヘイローのない二人は今回の話から外すしか……。
「……あーうん、生憎だけどキーアちゃん」
「はい?」
「もう遅いみたい」
「…………へ?」
そんなことをつらつら語っていた私は、アスナさんが苦笑いしながら掲げたモノに目を見開くことになったのであった。
……あれ、おかしいな?さっき彼女が持ってたのは普通のライフルだった気がするんだけど、なんか銃剣仕様になってません?
そうして困惑する私の前で、「実は俺もなんだ」とキリトちゃんがハセヲ君の双銃みたいな形になった自前の武器を掲げて見せたため、思わず白目を剥く羽目になった私なのでしたとさ。
……いやふざけんなよマジで!?