なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……彼の話によれば、件のカボチャ頭の居場所がわかるかもしれないということでな」
「はぁ、なるほど……?」
唐突にブラックジャック先生を引き連れ現れたリボンズ。
どうも彼、先生からの尋問の中で件のカボチャ頭の話題に触れた時、『それなら僕に任せたまえ』とかなんとか唐突に語り始めたらしい。
……いやまぁ、尋問タイミングでは先生カボチャ頭については知らなかったみたいだから、どっちかというと今回のハロウィン関連の元凶についてなにか知らないか、みたいな感じに尋ねた結果みたいだけど。
「君達にはまだ説明してなかったが……今の僕は単なるリボンズ・アルマークにあらず。火の文明*1の始まりを告げた英雄、アムロ・レイの力も受け継いでいだ特別な存在なのさ」
「あくまで閃光のハサウェイにおける『想像の中のアムロ・レイ』らしいがな。……とはいえ、件のカボチャの出身もそこだ。信憑性はあると思うがどうだろうか?」
「……まぁ、言われてみれば確かに……?」
……なんか危ないこと口走ってる気もするけど、なるほど。
確かに、さっきの発言みたく例のアムロの気質が混じっているのであれば、同じ作品出身?のカボチャ頭……もとい偽マフティの居場所だって探知できるのかもしれない。なんていったってニュータイプだし。
ただ一つ、気になることがあるとすれば……あのカボチャ頭、本当にマフティなのかって話なのだが。
とはいえ、先生がその名前を出したのではなく、リボンズ側からそれを言い出したというのであれば、ある程度は信用すべきなのかもしれない。
……え?そもそもリボンズを信用していいのかって?
「ふふふ、その猜疑の目……わからないでもない。しかしこの僕、リボンズ・アルマークの手にかかればどんな難事件だろうと解決してみせると、予め宣言しておこうじゃないか」
「いまいち信用できねぇ~~ッ」
「なにか言ったかな?」
「イエ、ナニモイッテマセンヨ?」
なんだろうねこの、信用できるかどうかと言われると微妙だけど、同時に多分なにも企んでないから心配するだけ無駄だよ、みたいな空気感は。
あれだ、凄まじいまでのポンコツ臭とでも言えばいいのか。
こう、見た目こそ確かにリボンズなんだけど、その実見た目が同じなだけで別のイノベイド*2なんじゃねーかなこいつ、となる感じというか。
……というかあれだ、安室さんのノリも混じってねぇかなこれ?
「おおっと、その辺りはややこしいからあくまでも僕はリボンズ、リボンズ・アルマークということで頼むよ」
「アッハイ」
ゴウランガ!……どういうこった?
まぁともかく、である。
定時も目前にして唐突に合流したリボンズにより、もはや残業確定となったこの状況。
心の中で涙を流しつつ、元気にお仕事に邁進する次第である、まる。
「……というわけで、意気揚々と歩きだしたリボンズの背を追って歩き始めたわけなんだけど……」
「どこまで歩けば気が済むんですのあの方は……?」
はい、残業っつっても精々数十分、幾ら長くても一時間くらいかなーと思ってたんですけど。
……うん、これその程度で終わる話じゃねーなというか?
というのも、だ。
件のリボンズ氏、意気揚々と歩き始めたかと思えば立ち止まって周囲を見渡し、また意気揚々と歩きだしたかと思えば再度立ち止まって周囲を見渡し……みたいな感じで、頻繁に停止するのである。
それも、その割になにか見つけた様子はないというか。
……気のせいじゃないなら、立ち止まっては周囲の匂いを嗅いでいるような気もするというか?
「おや、目敏いね。このリボンズ・アルマーク、実は鼻もよく利くんだ」
「なにゆえ」
「ふふふ、それに関してはノーコメントとさせて貰うよ」
わぁ鬱陶しい。殴っていいかなこいつ?(真顔)
……なのはちゃんに『気持ちはわかるけどダメなの』と諭されたため、大人しく引き下がる私である。
いやまぁ、そうして諭してたなのはちゃんも大概微妙な顔してたんだけど。
こう、なんといえばいいのか。
微妙にイラッと来るというか、悪気はないんたろうけど人に嫌がられてそうというか。
……あんまり言いたくはないが、可能なら離れて見ていたいタイプの人である気配がビンビンしているというか?
まぁそんな感じなので、話していて疲れるわけである。
かといって話しかけないでいると、こっちからすれば謎の動きで立ち止まったりするのでフラストレーションが溜まるというか。
……いやまぁ、ここまでの動きでなんとなーくこのリボンズ氏がどういう存在なのか?
……というのは理解できてはいるので、その辺を思えば一応溜飲を下げることもできなくはないんだけど。
「是非に教えて下さいまし、このままですと私、そのうち爆発しそうですわ……」
「わりとショッキングというか困惑すると思うけどそれでも?」
「なにも知らず困惑し続けるよりはマシですわ!ハリーハリー!」
「じゃあいうけど……多分
「…………はい?」
ほら
……はて、改めて件のリボンズ氏について纏めると。
まず、見た目は確かにリボンズ・アルマークそのものである。
ただし、その中身はどうにも本人そのものというには疑問符が浮かぶというか、違和感に駆られる存在であることに疑いの余地はあるまい。
架空のアムロが混じってたり、かと思えば安室さんっぽいノリになってみたり……。
単純なリボンズ、と言い張るには少々無理があるというか。
そこで、細かく彼の行動を分析して行くと……一つのポイントが浮かび上がって来たのだ。
「と、言いますと?」
「口で説明するより見た方が早いよ。リボンズさーん」
「……ん?なんだい僕になにか用
「どどん波ーっ!!」
「わあああああっ!!」
「わぁ……」
あの動画に慣れ親しんだ人ならわかるだろう、思わず『情けないやつ!』とか言いたくなるあの顔を。
……うん、やってるのがリボンズなので違和感マシマシだが、とりあえず言えることは一つ。こいつはいけねぇ!!(鳴り響く例のBGM)*3
……気付いたことというのは他でもない、明らかにリボンズじゃない性質が見え隠れしていたその姿。
そして、周囲の匂いを嗅ぐ、という部分にスパロボにも登場しているとあるキャラの面影を見たから、というのがとても大きいモノであったのだ。
「具体的にはアクエリオンのアポロ、って言えばわかる?」
「ああなるほど、野生児……」*4
そもそもスパロボ自体、わりとメタいネタとか使うので安室さんっぽかったのも多分その繋がりだろうというか?
ほら、孔明が出た時『はわわ』とか言わねーよ、みたいなこと言ってたし。*5
……ともかく。
見た目こそ確かにリボンズであるものの、恐らく中身はもっと混沌としたなにか……カオスの権化であると思われるのがこのリボンズだ、ということがわかればいいと思います。
「……ということは、ここまで私達を連れてきたのは謀りだということ……!?」
「あ、いやそこは疑わなくてもいいと思う。変なことになってるだけで善人なのは確かだろうし」
「……あれ?」
なお、それに伴って『こいつ怪しくね?』みたいな意見が持ち上がったが……正直に言いますと疑う意味ないくらい単にカオスなだけです、と返せば呆気にとられたような顔をしていた翼さんなのであった。
……うん、要するに単に変な人、なんだよねこのリボンズ。
黒こげでピクピクしてるリボンズ氏を見ながら、私は深々とため息を吐き出したのでありましたとさ……。
、ちょっとした台詞ながら孔明ネタ尽くしであった。多分現在また似たようなネタを出すならパーリィしてると思われる