なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
はてさて、襲い来るモヒカン達を粗方撃退し終えた私たち。
そうなればやることは単純、
「ここまでぼこぼこにしておいて、やることは聞き取りかい……」
「いや、ここのルールって世紀末的弱肉強食なので、先に上下関係をはっきりさせないとろくに話も聞けんのですわ」
「ええ……?」
暗黙の了解ともいう。弱いやつは沈黙すら選べねぇ……()*1
……ともかく、『モヒカンを撃退した』という事実そのものが重要なのだ、と覚えておけばいい。
その証拠に、近くのモヒカンはこちらの会話を聞いていたのか直ぐ様立ち上がって、話をする態度を見せていたのだった。
……そういうもんだって知ってる上で言うけど、切り替え早いね君達。
「へっへっへっ、姉御達には敵わねぇや」
「なんでも聞いてくだせぇ」
「うーんこの典型的NPC対応……」
「「それを楽しんでやすからね!」」
「変な趣味だなぁ」
……うんまぁ、リボンズ氏のツッコミもわからんでもない。
わからんでもないけど、それを
まぁ現状その辺の部分を何一つ見せてないから問題ない、みたいなノリなのかも知れんけども。
「まぁそれはいいや。話を戻して聞きたいことがあるんだけど大丈夫?」
「オッケーでーす」
うわぁ反応がかるーい。
……ともかく、気を取り直してモヒカン達に話を聞いていく私たち。
なんだけど、その中でも細々としたイベント?的なものは発生するわけでして……。
「アッスミマセンチョット用事ヲ思イ出シタノデ私抜ケマスネ」
「おいこらちょっと待てそこの天パ」
「えっ?……あっ、銀時さん!?」
「なにやってるんですの貴方?!」
「違イマスゥー銀時ナンテ人ハ知リマセンーッ!」
「嘘つけぇ!!」
例えば、モヒカン達に聞き取りをする途中で見掛けることになった、明らかに挙動不審な動きをしている人がいたり、だとか。
……うん、分かりにくいようにあれこれ変装してたけど、どう考えても銀ちゃんだったんだよねこれ……。
いやまぁ、私が指摘したことでみんな気付いた感じだったことからわかるように、結構巧妙な変装だったというのも間違いじゃないんだけど。
なお本人的には見破られるとは思っておらず、しばらくの間往生際悪く足掻いていた……ということも合わせて記しておきます()
「いや……違くて……ちょっとしたストレス発散の過程であって……」
「なに、モヒ活とな?」
「止めねー!?俺のこと追い詰めようとするの止めねー!?」
「というかモヒ活って……」
「モヒカンとして活動すること、の略ですがなにか?」
「その『変なこと言ってませんよ?なにか変なことを連想するのならそれは連想したお前が悪いんだよ?』みたいな顔をお止めなさい!」
「ぐえーっ!?」
ちょっとしたお茶目じゃんかよぉ……(顔面でドロップキックを受け止めながら)
くそぅ、黒子ちゃんは私に対してのツッコミが容赦ねぇな……お約束ってやつがよくわかってやがる……。
これで執着対象である御坂さんが居れば逆にツッコまれる側にもなる、ってんだからいいキャラだぜまったく……。
……などと返したら再度ドロップキックが飛んできました。なんで???
「……一度や二度の折檻では懲りないだろうと思ったからですわ」
「なるほど?……なるほど!」
「納得するんだ……」
魔王だからね!(?)
……まぁともかく、折角捕まえたので銀ちゃんにも聞き取りをしてみたのだけれど。
「いや、知らねーよ?っていうか今この話聞いたせいでさっさと帰って引きこもりたくなってきたんだが?」
「はい?なんでまた……」
「そりゃもちろん、軽率にTSするようなトラブルなんて巻き込まれたら叶わな……
「……はい?」
「こうなるから巻き込まれたくなかったんだよ……」
……うん、聞き取りしてる途中で銀ちゃんが響ちゃんと化したんだけどなにこれ?
いやまぁ、度々銀ちゃんが響ちゃんにされてるのはよく見る光景だけどさぁ、それって一応そうなる原因あってのことなわけよ。
今しがたみた限りだと、単に話題に出しただけで
「……ああいや、一応理由はあったんだ。キーアの話を聞いて『ダメだこりゃ』ってなっただけで」
「はい?」
「──ほら、射撃武器系ならなんでもいいんだろう?」
レプリカ連装砲ちゃん
本来は島風などが引き連れている不思議な生き物。
今回はハロウィン武器として現れたものであり、本来の彼らのように勝手に動いたりはしない。
……なお、素養があれば自立行動しているかのように動かすことも可能。
……oh。
響ちゃんが懐から取り出したのは、フィギュアサイズの連装砲ちゃん。
本来なら艦これのキャラクターの一人・島風などが引き連れているマスコットみたいなモノなのだが、どうやらこれがハロウィン武器として登録されていたみたいである。
あれだ、区分的にはなでしこちゃんの
どうやらこのフィギュアを拾うかなにかしていた銀ちゃんはそれを懐に入れていたけど、さっき私たちからハロウィン武器についての話を聞いたことでヤベー物だと気付いたらしい。
なのでさっさとこの場を離れて家に引きこもろうとしたけど……全ては後の祭り。
銀ちゃんは響ちゃんと化してしまった、と。
「……なんというか、持ってるよね銀ちゃんもとい響ちゃんって」
「まったく嬉しくない、とだけ返しておくよ」
……にしてもあれだね、銀ちゃんの変化は他の面々と比べると劇的だねぇ。
あれかな、以前から響ちゃんになることも多かったから、その辺ハロウィン武器の変化に加算されたとかそういうやつ?
……とりあえずそのまま帰すわけにもいかなくなったので、素直にゆかりんルームに向かうよう言い付けて彼女と別れる私たちである。
なお、リボンズ氏は終始微妙な顔をしていた。
……ある意味カオスパ的な光景だったので既視感でも覚えていたのかもしれない。
「まぁ、いきなり隣人が変化することがよくあるからねぇ」
「……なるほど、そっちの記憶が基礎人格に混ざるから、それがある種の常識的なものとして処理されるのか」
「なんですのその絶対に慣れるべきではない常識は」
「それがカオスの由来だからなぁ……」
ラスボスが隕石になるのも日常茶飯事、本来のパイロットよりある意味似合ってそうな組み合わせになることも日常茶飯事である()
……カオスパの話はその辺にするとして。
初っぱなから変な例にぶち当たったものの、そんなことは早々続くものではないと気を取り直して次の
「……なにやってるのよモモンガさん」
「いや違、バトルの匂いがしたからちょっと遊びにきただけで……」
「その結果がその姿だとでも言う気か貴様ぁ!!」
「……はい、その通りでありんす……」
いや、二連続で知ってる人に会うとかありえる?
……ってなわけで、次に遭遇したのはモモンガさんである。何してるんだ管理者()
しかも、今の会話を聞けばわかるかと思うが……単純なモモンガさんの、
なにがあったのやら、今の彼はシャルティア・ブラッドフォールンの姿になっているのである。
……いや、割りと真面目になんで?
いや、経緯はともかく理屈はわかる。
多分モモンガさんもハロウィン武器に引っ掛かったのだろう。
恐らくだけどたまたま珍しい武器を拾ってウキウキしてたらそれがハロウィン武器で、見事に変化の罠に引っ掛かったと。
……ただこう、それでシャルティアの姿になるのはまったく意味不明なのだが。
「いやそのでありんすね?拾った武器の名前がバンパイアキラーだったのでありんす」
「そのあやふや廓言葉辛くない?」
「実際大分キツいでありんす……ってポイントはそこではありんせん!」
ふむ、
……まぁ、モモンガさんの認識だと『吸血鬼=シャルティア』になるのはわからんでもないか。
でもハロウィン武器の例に倣うのなら射撃武器なわけで、ほぼ確実に銃関連であることを思えば連想すべき相手は別にいるような……って、あ。
「気付いたようでありんすが話を続けんすね。……まぁともかく、シャルティアを思い浮かべないと寧ろ不味い、と考えた私は強くこの姿を思い浮かべ……ある意味では見事、シャルティアになることに成功したんでありんすよ」
「……あー、グッジョブ?もしくはお疲れさま?」
「どっちでも受けとるでありんす……」
あーうん、なるほど。
……拳銃でバンパイア、として思い浮かべるキャラクターは寧ろ危ないか。
言外にそう述べる彼女に、思わず同情してしまう私である。
実際に【継ぎ接ぎ】が起こるかは別として、確かに
「ええと、どういうこと?」
「吸血鬼かつ拳銃使い、かつ
「……あー、もしかして?」
「うん、アーカードさんなんて可能なら呼びたくないよ……」
いやまぁ、別に悪い人じゃないというかなんなら主人公だけど。
……あの人が【継ぎ接ぎ】になった結果発生する問題なんて、正直考えたくないとしか言い様のない私なのでありました。*3
もう一度言っとこう、モモンガさんグッジョブ、多分。