なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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いい加減にしろカボチャ頭

 はてさて、シャルティアもといモモンガさんもゆかりんのとこに行って貰うように指示した私たち。

 ……すまんなゆかりん、なにもかも投げるような形になって。

 でもこっちも大概疲れてるので許してくれなのだ、へけ!

 

 ……うん、大概どころかかなり疲れてるなこれ?

 脳裏を過っていったゴジハム君に微妙な気分になりつつ、再度聞き込みに走る私たち。

 

 いやそれがね、さっきからリボンズ氏が大人しすぎるんですわ。

 確かに彼が今回同行してる目的──カボチャ頭の捕縛のことを思えば、静かに役目に向き合ってくれてるのは寧ろありがたいくらいなんだけども。

 ……うん、何度か触れてる通り、構成要素的にもっとカオスのはずなんだよねこの人。

 ってことはだ、噴火前の火山みたくなにかが起きる予兆がスタック積みまくってるんじゃねーのかこれ、みたいな気分になってしまうのも仕方のない話というか。

 

 そのため、微妙に警戒を解けないまま聞き込みを続けることになり、余計に疲れる羽目になってるというか。

 その上でさっきの連打でしょ?……いやもう勘弁してくださいというか。

 

 

「…………」

 

 

 実際さっきからみんなの間に会話がなくなってきてるし。

 リボンズ氏はみんなが黙ってることに気付かず探索を続けてるけど、その真面目さがどこで爆発するものやら気が気ではない周囲は、なんかもうしんどさの極みみたいな顔をしてるというか……。

 ああもう、とっとと出てこいカボチャ頭。私達は貴様をふんじばって今日を終わりにしたいぞ……。

 

 

「そんな切なる願いは叶いませんでした」(#^ω^)ピキピキ

「すぐに見付けられると思ってたんだけどね……いや、すまない」

「ああいえ、リボンズさんのせいじゃないですよ」

 

 

 ……はい、最初に残業って言ってた通りあんまり時間を超過しすぎてもあれなのでお開きになりましたよ()

 生憎明日は明日で私は別のとこの手伝いなんや、睡眠時間を減らすにも限度があるんや……。

 

 ってなわけで、結局以降は何事も起こることもなく『御鬼楽乱闘の間』から帰ってきて、そのまま夕食の流れになったわけでございます。

 無論、特に解散する必要もなかったので引き続き同じメンバーで食卓を囲む、みたいなことになってるわけなのですが。

 その流れで、さっきリボンズ氏が謝罪を入れてきたってわけである。

 ……自分が居れば見付けられるはず、という売り込みで同行したのになにも成果をあげられなかった、ということを悔いていると。

 

 

「……先程から不思議だったのですが」

「ん?なんだい」

「貴方様、()()リボンズ・アルマークというには少し人間が出来すぎていませんこと?」

 

 

 そんな彼の申し訳なさそうな顔を見て、黒子ちゃんが積もりに積もった疑問をぶつけにかかる。

 ……本来の『リボンズ』というキャラクターは『00』本編におけるラスボス……それも自身を人間を導く上位種と自称するタイプの存在。

 ゆえに、ここまで殊勝な態度を取ること自体がキャラ崩壊と受け取られてもおかしくない人物である。

 無論、ある程度は周囲に見せる自分を演じていたので、そこら辺からこういう態度を取ること自体は不可能ではないと思われるが……。

 

 

「それに関しては『カオスパはそういうもの』と納得して貰うしかないね」

「……そうなんですの?」

「なんでこっちに聞いてきたし?……まぁうん、あの作品の設定を組み込まれてるならまぁ、わからんでもないかなー」

 

 

 そこら辺は含まれているものゆえに仕方ない、とリボンズ氏は告げる。

 ……まぁ、大雑把に言うとゆかりんに近いのだ。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()、的なものだから。

 件の作品は『そのキャラクターとしてのポジションは維持したまま、能力・見た目だけ別のキャラクターに入れ換える』という設定で進むもの。

 その結果として、なにやらおかしな絵面になったりなんだかカッコいい絵面になったりするのが面白い作品シリーズである。

 

 

「……そこから考えると、見た目はリボンズだけど中身は別、と認識するのが正解だと思うよ。……まぁ、その中身がなんなのかについては──」

「そこに関しては秘密ということで。誰にでも秘密の一つや二つあるだろう?」

「……だってさ」

「むぅ……」

 

 

 無理に暴く意味がないので、相手が隠したいならそれに倣うしかないというか?

 ……まぁ、現状の認識としては『リボンズらしからぬリボンズ』というものでいいし、それで困ることもないだろう。

 

 ってな感じのことを言いつつ、夕食をみんなで楽しんだ私達なのでありましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 はて、そんなことがあった次の日。

 昨日述べた通り、今日は今日で別のとこの手伝いなんだけども。

 

 

「……まさかゆかりんの手伝いになるとは」

「なんで呼ばれてきた本人がよくわからん、みたいな顔してるのよ……」

「いやこれくじで選ばれた感じなので」

「そんな適当な選び方だったの?!」

 

 

 はい、今日はゆかりんのとこがやってる出し物のお手伝い、ということになるようだ。

 ……え?なんで自分がなにの手伝いに来たのかわからねぇ、みたいな顔してたのかって?

 

 いやねぇ、私ってば色々と交遊関係広いでしょ?

 んで、今回の出し物ってその『交遊関係の広さが関わるべき出し物の種類に関わる』わけじゃん?

 ……うん、一々確認しながらどうこう、みたいな余裕がないのよね。

 

 そんなわけで、今日なんの手伝いに行くのか、というのは基本(マシュの用意してくれた)くじによって決めてるのだ。

 ……え?マシュが管理してるなら彼女から聞けばいいんじゃないのかって?

 いいのかい、彼女から子細を聞いてるとほんのりむすっとしてくるのに()

 

 ……まぁうん、本人的には我が家の手伝いを優先して欲しい気分を押し込めつつ他所の手伝いに送り出す、って感じになってるものだから、そのつもりはなくてもほんのり機嫌が悪くなって行くのよね……。

 なので、私も相手(マシュ)も行き先がわからないようにして送り出す、みたいな形式になってしまったというか……。

 

 

「なってしまった、って途中で変わったの?」

家の人たち(居候)から『家の空気が死ぬほど悪いのでなんとかしてくれ』って言われて出した対策なので……」

「……行き当たりばったりの対策するの止めたら?」

「じゃあゆかりんが代わりに管理を」

「さーってじゃあ今日も頑張ってお仕事していきましょうか!」

「話を聞けし」

 

 

 早々に『私面倒なことには関わりませーん』みたいな顔しやがって……()

 

 ……なお、私が何処に行くのかを認知した状態で、かつスケジュールをちゃんと管理してくれる相手として他にBBちゃんが居たりするけど。

 仮に彼女に任せた場合、余計のことマシュが拗ねるのでその選択肢は端からない、ということは一応付け加えておきます(そもそもBBちゃん本人から『絶対に嫌ですけど!?今はよくても後が怖すぎますが!?』って断られました)。

 

 ……自分で自分のスケジュールくらい管理しろ?

 未だに朝マシュに起こされてるような人間が、寝ぼけ眼の朝っぱらからその辺の対処できると思うか?

 ほぼ確実に行くべき場所勘違いして変なとこ行くわ!

 ……偉そうに言うことではない?それはそう()

 

 閑話休題。

 今日はゆかりんのとこの手伝いなので、ほどほどに頑張る次第である。

 だって一応名目上お手伝いだけど、基本的にサブメンバーでしかないし?

 

 

「確かゆかりんのとこはオレンジ関連の商品の販売だっけ」

「そうね。一応私単体だと郷全土への荷物の配達なんかもお仕事だったりするけど」

「そっちはまぁナチュラルに手伝ってるから無問題(モウマンタイ)、問題は店の方よ。……手伝うことなくね?」

 

 

 はい、ここでゆかりんの従者──(ちぇん)(らん)に相当する人について思い出してみよう。

 そうだね、ジェレミアさん(有能)蘭ちゃん(有能)ですね、手伝う必要ほぼないよねこれ。

 

 

「そうは言うけど、私達オカルト関連はからっきしだよ?」

「ええ、私もこのギアスキャンセラーというオカルトめいたものは持ってますが、名前からして対象が限定されていますので対応力は高くありませんし」

「一応言っておくけど、私も今回の話に関してはそこまで役に立たないわよ。下手に対処すると変なことになりそうだし」

「むぅ」

 

 

 ……ただ、だからといってここから離れていいのか、と言われると微妙なところ。

 というのも、ゆかりんこそあからさまなオカルト存在だけど、他の二人はそうでもないのだ。

 一応、ゆかりんとの契約によってある程度のモノについては対抗できるらしいけど……今回の問題──要するにハロウィンについてはその限りではないわけで。

 

 というか、郷において発生するハロウィンが普通におかしいってのも問題なんだろうけど。

 去年とかORTだぞORT、型月最強生物。

 ……まぁ、うちに出る分にはもうちっさな蟹扱いになってるから(よっぽど油断しない限り)問題はないとは思うけど。

 油断したらヤバいのは前提として()

 

 まぁそんなわけで、例えば唐突にハロウィン武器が転がってたりしても、ここの面子はそれがそうなのだと気付けないのだ。

 ……なので、その辺の対処とかをするためにもここに居ないといけないのだ。

 

 特にゆかりんが引っ掛かると本当に面倒臭いので、それに関しては確実に妨害しないと。

 

 

「……そうなの?」

「今年のハロウィンはあくまで脇役だけど、仮にゆかりんがハロウィンに染まったら()()()()()()()()()()って判定になるから」

「あー……」

 

 

 他二人はまだなんとかなるけど、仮に昨日のモモンガさんみたいなことになったら色々ヤバいんだぞ、とゆかりんに忠告する私なのでありましたとさ。

 

 

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