なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
気になることは色々あるけど、現状わからんことの方が多いので一先ず放置というか先送りにすることにした私達。
なので、これからは午前と同じ様にオレンジ関連商品の販売に移行する形になったんだけど……。
「……うん、暇だな!」
「お昼になるまでの忙しさが嘘のようね……」
あれだ、多分偽マフティー?からの干渉はもう終わってるんだろうなーって感じ?
今現在は最初の方と同じくらいの忙しさなのであった。
……それはつまり、最初の方と同じく私達は暇になるってことでもあるわけで。
仕方がないから動かされてたモノのリストでも作るかー、って感じに動き出した私である。
「そんなもの記録してなんになるのよ……」
「んー、琥珀さんがなにをしようとしてたのかを間接的にでも探る手掛かりになるかなー、って感じ?仮に本当になんかの儀式をするために移動したとかだったのなら、配置とか置いてある物の属性とかから大体の当たりは付けられるかなー、と」
「ふむ……風水的な?」
「まぁ大雑把に言うとそんな感じ」
部屋の中で北に当たる位置に特定のものを置くと運気が上がる、みたいなのの親戚というか派生というか?
まぁ、あくまでも考察の際に多少参考になるかなーって程度で、これで相手のやろうとしてることがなにもかもわかる……みたいなことはまずあり得ないわけだが。
っていうか、現状それが儀式だとしても『何処の形式のどんなタイプのモノか?』って部分もまったく不明なので、そもそも検索のしようもないって感じなのが一番の問題なわけなんだよねー。
「でもまぁ、その辺は写真と目録を渡せばわかる人もいるんじゃないかなーって」
「ふむ……まぁやらないよりはやっといた方がいい感じ、ってところかしら。ところで、さっきもナノ単位で動いてるだのなんだの言ってたけど、そのレベルだと目録に書き出すのもかなり面倒じゃない?」
「……ぶ、分身使ってもいいかな?」
「下手すると丸一日掛かっても終わりそうにないし……まぁいいわよ」
このあと滅茶苦茶記録した()
「とまぁ、そんな感じのことがあったわけなんですよ」
「それはまた大変だったでありんすね」
「まぁ私達も大概大変だったわけだが」
「変な集まりができてしまいましたね……」
オレンジ販売?以降は恙無く終わったよ……。
ってなわけで次の日、今日は予定を変えてちょっと様子を見に移動してきたところである。
……え?なにを見に何処へきたのかって?
そりゃ勿論、ちょっと前にさっくり女体化した面々の様子を……ですよ。
該当者は三名、ハセヲ君にモモンガさんに銀ちゃんである。
「右からアウラちゃん・シャルちゃん・響ちゃんだね、統一性の欠片もねぇな!」
「一応ハロウィンのせい、という共通項はありますが……」
「それに関しては寧ろ共通してない方が困るんだよね」
無関係にTSしてたらそれはそれで問題というか?
……まぁともかく、色々大変だろうから今回の案件で女体化した面々を集めて様子を見ることにした、ってわけである。
「そういえば……部屋の外でキリトがこっちを見ていたでありんすが……あれは一体?」
「今回の区分に入れて貰えてないことに対する拗ねの態度」
「ええ……」
君は随分前からっていうか『逆憑依』としては女性なのが普通のタイプやんけ、ってことでキリトちゃんは対象外である。
……というか、ノリノリでイシュタルのコスプレするのは困ってない人の反応なんよ、って返したら撃沈してました。
「まぁうん、暇なんなら手伝って貰っても?」
「……手伝うってなにをさ」
「いや、三人の詳しい容態を確認して欲しいって先生から依頼が来ててね?」
「……なんであの人自分でやらないんだ?」
「先生までハロウィン化したら困るから」
「……oh」
いやうん、最初は先生も自分で看るつもりだったらしいんだよ?
ところがどっこい、増えた二人の変化過程が宜しくない、ってことになってねぇ……。
「特に銀ちゃんのなり方ね。見た目銃に見えなくても射出系の攻撃ができるならハロウィン武器に該当する、ってなると気を付けるべきものが多くなっちゃうのよ」
「あー……もしかして注射とかも宜しくなかったり?」
「お、よく気付いたね。注射は採血だけじゃなく薬剤の注入とかにも使われるから、扱いとしては射撃武器になるみたいだよ」
「うへぇ」
実際そういう使い方をしているキャラもたまーにいるって聞くし?
……そんなわけで、いつもの仕事道具が迂闊に触れないとかいうなんとも言えない状況に追い込まれたため、現在先生は素直に自分のとこの出し物に精を出しているのでしたとさ。
え?じゃあ他の先生に任せればいいんじゃないのかって?
「それも微妙でねー……」
「なにがどう微妙なんでありんす?」
「公式に女体化した姿が設定されてるのが何人かいるから今回の問題と相性が悪い、ってことに後から気付いた」
「あっ」
特に先生とロー君。*2
トキ先生とかは微妙な気もするが……うん、カオスの権化・mugenの存在がね……。*3
「そういう意味ではカエル先生とかはまだマシっぽい気もするけど……」
「あの人はわりと最終手段だから、あんまりこういうのに関わらせたくないんだよね……」
聖域ってわけじゃないけど、トラブルの中心からは離れていて欲しいというか……。
そんな感じの理由があるのと、あくまでデータ取りだけをお願いされていることもあって、こうして現場組だけで対処することになったのでしたとさ。
「まぁ、頼まれたのが私ってのもあって、そこまで問題にはならんだろう……みたいな予測も含まれてたみたいだけど」
「既にハロウィン武器持ちだしなー」
「それはいいのでありんすが……女体化以外のハロウィン武器持ちは構わないので?」
「そこなんだよねー」
はてさて、ここまで語ると一つ疑問が生じると思う。
なんで女体化した組だけ気にして、他のハロウィン武器による影響を受けてる人については問題ない、みたいな扱いになっているのか。
その理由はただ一つ、女体化した組だけ普通じゃないからである。
「……はい?」
「多少の見た目の変化は普通?の被験者にも起きてるけど、君らみたいに大掛かりに変化するのは珍しいというかおかしいんだよね。確かにハロウィン武器は【継ぎ接ぎ】の類いだけど、このレベルで変化するのは
「「えっ」」
「……その論理で行くと、私は厳密には外れているのでしょうか?」
「そうだね、アウラちゃんは寧ろわざとそうしてるから二人とは別だ。……まぁ、二人との違いを確かめるためには必要なサンプルとも言えるんだけど」
キリトちゃんにも言えることだが、件の二人を除いた面々は要するに比較用のサンプルみたいなものなのである。
武器を拾っただけで女体化したとか、言葉にすれば単純だけど意味としてはわけわからん、としか言えない状態だし。
……というか、その辺突き詰めると実のところ、この面々の中で一番おかしいのはなにを隠そう、シャルちゃんもといモモンガさんなのである。
「えっ」
「響ちゃんもとい銀ちゃんは、別のところで女体化してたことがあるからね。その時の縁を手繰ったというかその時のデータを流用したというか……まぁそんな感じで一応納得はできるのよ」
「なるほど。その点で言うと他の例とまったく共通点がないんだね、彼女の場合は」
なり方はヤベーが、結果自体はそこまでおかしくないというか?
あれだ、銀ちゃんは原因がヤバいが起きた結果は(一応は)納得できる範囲。
それに対してモモンガさんは、原因は(一応)納得できるけど、結果がどうにも首を捻らざるをえない……って感じ。
「だから二人ともおかしいのはおかしいって話になって、色々確認したほうがいいって結論が出たってわけ。この辺はゆかりんからも許可が出てるから」
「だから素直に従え、と。まぁ別に逆らう理由もないから従うが」
「私も特に異はないでありんす」
「そりゃよかった。嫌がられてたらどうしようかと思ってたから」
いやー、素直に従って貰えるっていいことだね!
特にシャルちゃんの方とか、本来のキャラが『逆憑依』で来てたとかだったら絶対面倒だったろうし。
そういう意味ではハロウィン武器万々歳である。……あ、だからってマフティーを見逃すつもりはねーからね?()
「……因みに、参考までに聞きたいのでありんすが……仮に嫌がってたらどうなってたので?」
「え?そうだなぁ……
「まさかのワールドアイテム?!というかなんでそれをわざわざ選んだでありんすか!?」*4
いやがらせ!?……と叫ぶシャルちゃん。
はっはっはっ。その辺についてはノーコメントじゃ☆
……ともかく、そんな感じで二人の調査が始まったのでした。