なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
「……で、結局それってうまく行ってるの?」
「その辺はこれからわかること、って感じかなー。どうしても一日二日でわかるようなもんじゃないし。……あ、あと響ちゃんレベルでややこしいのが現れたら一緒に封印しておきたいから、ちょっと場所借りてるね☆」
「事後承諾すんなって言ってるでしょうがー!!」
はてさて、場所は変わってゆかりんルーム。
今回の調査結果の共有のため呼び出したブラックジャック先生と一緒に、ジェレミアさんに出して貰った紅茶を嗜んでいる次第である。
……目の前でゆかりんがキレてる?そう、興味ないね☆*1
「……君、いつもよりテンションがおかしくないか?」
「はっはっはっ。……察してください」
「…………なるほど」
ええまぁ、はい。
今の私、わりとやけくそなのですよね。
ハロウィンが大概なのはいつものことですが、今回はガス抜きしつつ小規模で行こうとしてたわけですよ。
……その結果がこれだよ!
「小規模に終えようとしたらこれだよ、なんだハロウィンはメインじゃないとダメだとでも言うつもりかこのヤロー!」
「ま、まぁまぁ落ち着いてキーアさん……」
「これが落ち着いていられるかー!!」
大噴火である。激おこである。
なんならエリちゃんの関与が少なくなった分、面倒くささが上がってるまであるから余計にイライラマックスである。
「あー……こんなことになるなら『エリちゃんにはハロウィンを司る新しい司祭になってくれ!』*2……とか言わなきゃいけなくなりそうだものね」
「普通に受けてくれるだろうけど、こっちのメンタルもヤバい」
エリちゃん絡みのハロウィンは規模も影響範囲も大きくなりすぎるからなぁ……。
必然被害も大きくなりがちで、ゆえにここのエリちゃんは心を痛めていたわけで。
それを嫌って関わらずにいれば、今回みたいに面倒な事態に発展するとなれば、そりゃ恨み言の一つや二つ出てくるってもんですよ。
いっそのこと【虚無】でハロウィンって概念ごと消し去ってやろうかって思うくらいです(真顔)
「キーアちゃん、顔顔」
「おおっと」
いけね、ついつい般若みたいな顔しちゃったぜ☆
……まぁ、実際のところハロウィン滅殺作戦は最終手段も最終手段である。
なにせ【虚無】で消す、というのは文字通りの消滅。
「焦土作戦どころの話じゃない、ってわけだよね」
「そっちの方がエリちゃん泣くわよ……」
というか、派手に見えて調整すべき細かい部分も多過ぎて実際に試すのは不可能でしかない、みたいなところもあったり?
痕跡ごと消す、ってことはそこから生まれたモノをどうするのか、って問題もあるし。
……ってなわけで、小癪にも危機回避しやがったカボチャ野郎である。運がいいやつめ<カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ
「殺意が凄い……」
「ハロウィンが悪さをしなければ私ももっと自由に動けてたからね、仕方ないね」
よくも私の自由時間を潰しやがって、の気持ちである()
「……なんてことを言ってたのも今は昔。まさかそのあとパッタリハロウィン武器関連のトラブルが起きなくなるとは思わなかった」
「可哀想に……本気で殺されると思っちゃったのね。くわばらくわばら」
いやまぁ、わりとマジギレしてたのは確かだけどさ?
……だからってそんな、雲隠れしたレベルでなにも起きなくなることある……?
あとエリちゃん、君にそういう対応されると地味に凹むんでとりあえずやめて貰えます???
「それってどういう意味よ?」
「私一人だけ問題児として取り残された気になる」
「……私が成長した、って扱いでいいのよねその台詞?」
はっはっはっそれ以外にどう受けとると言うのかね?
……いや胡散臭いモノを見る目を返すの止めよう?
まぁともかく、である。
あの報告の日よりこちら、トラブルらしいトラブルの気配はなし。
いやまぁ、相変わらず私自身は手伝いに東奔西走してたけど、それはあくまで私が忙しいだけであってトラブルが起きたというのとは違うし?
「ああ、一応ハロウィン絡みのトラブルは一回起きてたといえば起きてたね」
「と、いうと?」
「響ちゃんが禁断症状を起こして暴れてた。『酒ー!甘味ー!』って感じに」
「……それ、ほぼほぼ貴方が原因みたいなものじゃない?」
いやまぁ、元を辿ればハロウィンのせい、ってことになるんだろうけど……と渋い顔をするエリちゃんである。
まぁ、その辺はね?
……こんな世間話をしている辺りお気付きかと思うが、設立祭も最早大詰め、最後の閉会式を残すのみとなっている。
言い換えると十月最後の日・ハロウィンの当日・かつハロウィンの大詰めでもある、ということになるわけでして。
「だから一応私の傍にいる、ってことなのよね?」
「せやね。ここまでなんにもなしにすることでこっちを油断させて、最後の最後に最高に高めたハロウィンパワー☆でやらかすつもり、という可能性は一つも否定できないから」
「……まぁ、実際ハロウィンとしては大人しかったのも事実なのよね」
まぁうん、ややこしく面倒臭いという点では今年のハロウィンも大概だったけど、被害の規模としては(例年と比べると)そこまででもなかった、というのも事実なのだ。
被害の深度?的なものだとわからないけど、それを被った人数でカウントすると驚くほどに少ない、みたいな?
……まぁ、トラブルの種が破裂せずに沈黙しているだけ、という可能性もあるのだが。
実際途中で郷の中で流行した武器携行、ほぼほぼ確実に『いきなりハロウィン武器がこんにちは』作戦の火種だったんだろうし?
「それに結局琥珀さんがなにしてたのか、とかもわかんなかったしなー」
「鏡の世界でこそこそしてる、とかだったかしら?」
「そうそう」
問題と言えば、琥珀さんの暗躍(?)のこともある。
ひみつ道具を使って鏡の世界でなにかしてる、みたいなところまでは掴んだんだけど、その中に踏み込む理由が作れなくてねー。
現行犯なら問い詰める理由になるんだけど、生憎祭期間中にその尻尾を掴むことは叶わなかった。
というのも、私一人で琥珀さんを探す機会についぞ恵まれなかったのである。
あれだ、必ず見回り組……黒子ちゃん達が同行することになっていた、というか?
これに関してはハロウィン武器への警戒を止めることができなかったから、というのが一番大きな理由。
あの面子にはアスナさんが含まれるとはいえ、彼女一人だとメンバー全員をカバーしきれないのだ。
で、そうなると必然的にみんなで見回るしかなくなるんだけど……一人で行動する機会が生まれようがなくてねー。
「分けられるのは二グループ、それも私かアスナさんに他の面子を振り分ける、って形にしかなりようがないから」
「まぁ、他の面子をハロウィン武器から守ることも仕事のうちなんだから、その守る側の人間が単独行動なんてできるわけないわよね」
……そんなわけで、後は初回見回りの時に解説した通り。
黒子ちゃんが居る状態で琥珀さんがなにかやってると知れると普通に捕まえてしまうし。
翼さんやなのはちゃんは琥珀さん側なのでやんわり妨害して来るしで、そっちの目的は達成不可能になってしまったのでありましたとさ。
……まぁ、琥珀さんがカボチャ頭に対処してるとほぼ確信してたから、あんまり本気で探ってなかったってのもあるんだけど。
「こっちに内緒で動いている以上、伝えたくない理由があるんだろうし?」
「まぁ、あんまり貴方を頼りたくないとか色々ありそうよね。捕まえたら話を聞かないわけにもいかないんだし」
「そういうことー」
なお【星の欠片】的にはそういうのポイント高かったりする。頑張る人類、ナイスだね!
……この辺の感性は他の【星の欠片】も一緒なので、誰かしらその辺の手伝いがあったのかなー、なんて風にも思ったり。
まぁともかく、色んな人の色んな思惑が重なった結果、こうしてなんか平和?な祭になったんだろうなー、というか。
「なのでその平和が最後まで続くように頑張りましょう、って話になるわけなんですね」
「そこで行き着くのが私の護衛、って辺りに我が身の業を感じざるを得ないわね……」
まぁ、その辺はエリザベートの宿命というか?
……実際どうなんだろうねぇ、エリちゃんビースト説。
はたまたそれとは関係なくビーストⅤだったりするのか。
全部ミスリードでエリちゃんとビーストにはなんの関係もないのか。
……その辺はっきりしたら、うちのエリちゃんとハロウィンの関係も解消されると思うんだけど。
「今年はハロウィン無かったものね。……流石にクリスマスはあるわよね?」
「無かった年もあるから正直わからん」
そうでなくともぐだぐだも無くなりそうな感じだし。
……事前情報的には十二月はボックスイベントなのは確定なんだっけ?
でもボックスだからってクリスマスだとも限らないのがなー。
「とりあえず私はクリスマスに秀吉と握手!……する可能性はあると予想しておくよ」
「なにその予想?」
色々と考察した結果ですがなにか?
……なお、結局閉幕も滞りなく進んだことをここに記しておきます。
なにも起きなかったから逆にハロウィンが終わった気にもなれないんだが……?