なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~ 作:アークフィア
ゆかりさん達に話を聞いたあとも、色んな人に話を聞いていった私達。
「クリスマスねぇー。……あっそうだ、キーアさん久しぶりに手合わせとかどう?」
「その日は用事が入ってますので」
「いや流石にクリスマス当日に呼ぶとか無粋なことはしないよ……」
「えっ」
「…………僕はなにも聞かなかった、いいね?」
「あっはい」
話題にも出たので丁度いいや、って感じに聞きに行った五条さんのところでは謎に気まずい空気になったり。
「え、私にも聞くの?」
「そりゃまぁ、参考にするならデータ元は多い方がいいでしょ?」
「そりゃそうだけど……んー、いざ言われると悩むわねー」
「基本的には形のある物に限られますからね」
「本当になんでもいいってわけでもないですからね」
ゆかりんのところでは、最終的にワインでも貰おうかしら……などという微妙な話に落ち着いたり。
「そりゃもちろん甘いも」
「すまん銀ちゃんには聞いてないんだ」
「なんでー!?」
「そりゃ、銀さんは頼むものが固定化されてるからじゃないですか。いつどんなタイミングで聞いてもまず間違いなく答えは一緒でしょうに」
「そ、そそそそんなことは……ナイヨー?」
「目が泳いでるのだ。まったく信用がならないのだ」
銀ちゃんが相変わらずだったので、他の面々に聞いて回ったりだとか。
……まぁそんな感じで、ちゃくちゃくと質問を繰り返していったわけなのです。
「で、いよいよ家に戻ってきたと」
「よくよく考えたら同居人達にも聞いた方がいいわよね、って気付いたわけよ」
「なるほど。吾達はあの時さっくり去っていったものなー」
で、帰ってきました我が家。
夕食前で慌ただしく準備してる面々を横に、暇そうにしてる他の同居人達にも話を聞く姿勢となってるわけです。
……新人組を集めた時には既に他の面々は散ったあとだったから話とか聞いてないな、とおぜうさまとかが気付いたからでもある。
「そうですね……私も特筆して欲しいものはありませんので、願うことは無病息災──人々が幸福でありますように、といったモノになるでしょうか」
「アルルンは偉いん。流石は王様なん」
まず一番手、アルトリアは特に願うモノはないとの返答。
実際物欲が大きい人でもないのである意味予想通りの言葉だったというか?
まぁ、流石にれんげちゃんに付けられた『アルルン』というあだ名には面食らったような顔をしていたが。
……即座に気を取り直して『よいあだ名をありがとうございます、れんげ』と返していた辺り、別の意味で流石って感じでもあるが。
「次は僕かい?僕はもちろん僕の作った服を着てくれるいけにえ……げふんげふん。モデルって言っておきたいところだけど、珍しい布地とかをお願いしたいところかな。特に特定の神話とかじゃないと手に入らないようなやつ」
「打って変わって滅茶苦茶俗なお願いが飛んできたわね……」
「まぁその辺はCP君だから仕方ないと言うか……」
続いて二番手、CP君はなにか不穏なことを宣いつつ、『布地』とわかりやすい品物をチョイス。
センスとか時間とか抽象的なモノじゃない辺りはちゃんとこっちの話を聞いているとも言えるし、自身の欲に忠実過ぎてちょっとは自重しろ、とも言いたくなるというか。
なお、布に関しては別に多めに欲しい……みたいなこともない模様。
現物があればそれを参考にして糸を織るくらいはできるので問題ないとかなんとか。
……しれっと神代の布だろうが再現してみせる、とか言ってないこの子?
「うむ?次は吾か。なら砥石とか欲しいぞ、それで爪とか牙とか研ぐ」
「はいはーい!私はクリスマスの衣装が欲しいでーす!あ、ユグドラシルとしてのでもアルクェイドとしてのでも、どっちでもいいよ?」
お次は纏まってやって来たパオちゃんとゆぐゆぐの二人。
これまた分かりやすく今現在欲しいものをチョイスした、って感じの台詞である。
「パオちゃんはまぁわからんでもないけど、ゆぐゆぐの方はクリスマス衣装……?」
「最近本家でクリスマス仕様の私が実装されたって聞いたから!……あ、でもあっちほど私は大きくないね?」
「本家?……ってああ
そういえばなんか実装されてましたね……。
あとは確かアルクの誕生日がクリスマス当日だったはずなので、そっち繋がりの意味合いも含まれてる感じだろうか?
……でもクリスマス限定にすると他の時に着辛くない?
──と返せば『?クリスマスの服って夏場に着るものじゃないの?』とキョトンとした表情のゆぐゆぐ。
いや、それは『るっ!』での話や(真顔)*1
「あれ、私にも聞く感じ?別に特段望むものはないっていうか。別にテラにクリスマスがない、ってわけじゃないけど」
「ふむ、アルトリアタイプ……とはまた違うか。そういえばアーミヤさんとパーティするとか聞いたけど?」
「どこで聞いたのよそれ……本人?……あーうん、一応同郷だから、って感じになるのかしら。まぁ、私半分くらいよその子って感じだけど」
「スカディ混じってるからねー」
続いて話を聞いたのはスカジ。
これまたアルトリアと同じく特段欲しいものはないとのことだが……これはあれだな、純粋に目ぼしいものがないだけでなにか興味を引くものがあったら普通に頼んでた顔である。
その証拠に、『スカディ的にアイスとかどうなの?』って聞いてみたところ、『……いや、流石にこの寒さでアイスを頼むのは……いやでも、なんかいけそうな気もするような……?』って悩み始めたし。
……とりあえず私からは『スカディ様成分が欲しがってるならそれでいいと思うよ』とだけ返しておく。
「れんげちゃん達は止めとこうね、こたつに入ってアイスとかマシュに怒られちゃうかもだし」
「はーい」
「せ、せせせんぱい?!怒りませんよ?!怒りませんからね??!」
「……なにをイチャついとるのかのぅこの御仁達は」
「ん、キーアはいつも通り」
「イッスンさん!?アスナさん!?」
はっはっはっノーコメント。
……ってなわけで、次に話を聞くのはイッスン君とアスナちゃんの二人。
なおあんまり顔を合わせたことがなかったためか、シノちゃんが微妙な顔をしていた。……アスナさんじゃなくてアスナちゃんね、SAOじゃなくネギま。
「……同じ名前だと呼び辛いわね」
「ならアスとかそういう呼び方でも構わない。そもそもまだまだ同じ名前増えそうだし」
「ああ……」
今はまだ居ないけど、ブルアカの方のアスナちゃんとかそのうち増えそうだしね……。
ってなわけで、シノちゃんからアスナちゃんへの呼び方が『アスちゃん』に決まったところで、そのままクリスマスについての話に移行。
「ん、前にキーアが使ったって聞いた【疑装『ハマノツルギ・改』】が欲しい」
「!?」
「……それ、どこで聞いたし」
「シャナから。ハリセンモードでしか使われたことないって聞いたけど、その辺どうなの?」
「そりゃ元の剣から改良……改悪?して使ってたもんだし……」
用途を限定した方が使いやすいんよ、なんでもかんでも吹き飛ばすのは普通に使いにくいんよ……ってそうではなくて。
いや、また懐かしいものを欲しがるねこの子は……。
思えば地味ーな彼女との繋がり、と言えるものなのかもしれんけど。
……つってもあれ、【虚無】で再現した偽物だからなぁ、本人に渡してもいいものか……。
「……まぁいいか。サンタに頼むもんじゃないけど、そっちに関しては後で用意しとくよ」
「やった」
「いいのかそれで……おほん。ええと確か、くりすますなる催し事についての話であったな?とはいえ私もあるとりあ殿などと同じく、特に望むものはないのだが……」
「そうなん、下手に望まないのもよくないん」
「……ええと、それって?」
「む、その口ぶりだと既に説明は受けていると見て良いかな?然り、我ら元
そうこう言ってるうちに、話はイッスン君の方へ。
彼もまた、特に望むもののない人物に区分されるのだが……それだと困る可能性が高い、というのも事実。
というのも、元ビースト・イマジナリィである彼らは、こういう【兆し】──
大雑把にいうと、『トラブルメイカーとして使いやすい存在扱いされてる可能性が高い』、というべきか。
「かつては敵だったけど仲間になった、みたいなキャラってイベントごととかで雑に扱われやすかったりするじゃない?それはここでも同じみたいで、【兆し】が絡んでるのに特にトラブルが起きそうもないような状態の場合、思考が微妙に誘導されてる時があるっぽいのよ」
「怖っ!?」
まぁ、私とかエリちゃんとかが居るとその辺の話は全部こっちに寄ってくるため、基本的にそこまで大事には陥らないのだが。
私達じゃなくても、新しく出てきた人がイベントキャラを担ってあれこれする……みたいな方向であることも多いし。
なので、言葉で言うほど強く警戒をする必要がある、というわけでもない。
……というか、以前トラブルの元凶ないしそれに近い存在だったことがあれば誰でも該当するので、極端な話ビィ君とかも該当するし。
「そうだったのかぁ?」
「そうだったんだよ。まぁ普通にプレゼントについてあれこれ話してる時点でほとんど心配する必要はないんだけどさ」
「ふぅん……?」
あれだ、原動力──きっかけがあるのにそれを無視してはいけない、みたいな感じというか。
そんなわけなので、かつてビーストだったことのある面々──かようちゃんやイッスン君達は素直にイベントを楽しむようにと言い付けられているのでしたとさ。
……まぁ、普通はその辺気にしなくてもいいんだけどね、一応ね。