なりきり板より愛を込めて~逆憑依されたので頑張って生きようと思います~   作:アークフィア

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貰えるものは貰っておくのも一つの正解

「はてさて、以前トラブルを起こしたことがあると云々という話の流れで次に向かったのはクリスマスが誕生日になってる人達、ハクさんとビワのところです」

「その紹介の仕方はどうなんだお主???」

(´・ヮ・)「いがいとおなかまがおおいですなー」

 

 

 はてさて、なにを貰うか悩み始めたイッスン君は一先ず放置して、次に向かったのはさっきの話──ボスを勤めたことがあると色々大変です、という言葉の実例の二人のもと。

 具体的にはハクさんとビワ、どっちもクリスマスに起きたトラブルから発生した存在である。

 

 

「クリスマスの【兆し】をなんとかするために生まれた、生粋のトラブルメイカーってことだね!」

「おう、その口か?無駄に喧嘩を売るのはその口か???」

ふはん(すまん)はひふほほふひは(大分誇張した)

(´・ヮ・)「あいかわらずですなー」

 

 

 まぁ、軽口を叩いても問題ないくらいに、元がボスとかあんまり意味がない……という実例でもあるわけだが。

 というかあれだな、()って付くと基本無害化するのがこのなりきり郷の──ひいては『逆憑依』の習わし、みたいなところがあるってのが正解なのかも?

 

 

「その辺はビィ君とかも同じだしねぇ」

「オイラは無害!」

「ホントかー?ホントに無害かー?るっのビィは本当に無害なのかー?」

「……お、オイラは無害……」

 

 

 なお、身近なもう一つの例──ビィ君は、微妙に答えに窮していた。

 これも前に触れたことだけど、ギャグキャラは理不尽なものなので仕方ないね()

 

 ……まぁともかくだ、クリスマスの権化みたいなモノでもある二人にも、プレゼントについて尋ねてみたのだけれど。

 

 

「うむ、我の場合は他の面々と少々勝手が違ってな?」

「と、いうと?」

「この姿も白面の者の一側面である上、妲己の姿の一種でもあるため欲に溺れると酷いことになる」

「ああ……酒池肉林……」*1

 

 

 封神演義における紂王は妲己に誑かされて酒池肉林とかしてた、みたいな感じなんだっけ?よくは知らんのだけど。

 ……まぁともかく、そういうイメージがあるため彼女も祭との相性は中々に難しいものがあるとのこと。

 特に【兆し】絡みだと酷いことになるので、基本的にはクリスマスには清貧を心がけているとのことであった。

 

 

「なるほど、なんでシスター服なのかと思ってたんだけど……」

「わかりやすく清貧を訴えるにはうってつけじゃろ?……まぁ、セフィアの嬢ちゃんは『エ駄死!』*2とか言いながら気絶したんじゃが」

「妲己がその服着てたらそりゃそうなるわ」

 

 

 なんかのプレイにしか見えんわ(殴)

 ……あと、どっちかと言うと自分が言われる側()なセフィアさんがそれを言ってるのも半ばネタだわ。覚悟とか貴方の言葉でしょ()*3

 

 

「ゆるされよ ゆるされよ エッチな妲己を ゆるされよ」

「のう?お主まで喧嘩売っておるのか?お?」

(´・ヮ・)「ぼうりょくはんたいですなー」

「おお、まるで餅のように伸びるビワのほっぺ……」

「なんだか雑煮が食べたくなってきたん」

「はいはい、来年まで待とうねー」

「そんなー」

 

 

 ……なお、細かい話だが今現在は夕食前であり、かようちゃんはこっちの集合から当に離れていることをここに記しておきます。

 え?見ればわかるって?

 

 ともあれ、そのまま話を聞く相手はスライドし、今度はビワの番。

 いつの間にやら湧いてきたルドルフと一緒にインタビューである。

 

 

(´´^`)「……なんか気づいたらここにいたし」

「眷属召喚的な?流石はケルヌンノス、その辺は姿が変わっても流石神って感じだね」

「待って」

 

 

 そんな風に感心してたら、シノちゃんが代表してストップを掛けてきた。

 ……あれ、ビワがケルヌンノスなのって説明してなかったっけ?

 

 

「少なくとも私は初耳だぞ!」

「レミィに続くわけじゃないけど、私も知らないわね。……まぁ、こっちの神様のことなんてそんなには知らないんだけど」

「なんか引っ掛かる言い方……」

 

 

 それなりには知ってそうだねパチュリー。

 あれかな、図書館とかで情報を仕入れてきた感じかな?

 

 まぁ知らないと言うのならこれから知ればいい。……ということで、

 

 

「……ええと、ウマ娘(たぬき)の素材として作られた『毛むくじゃらビワハヤヒデ』がケルヌンノスに似てたからこの姿になってるだけで、」

「本質的にはFGOのケルヌンノスそのもの……?」

「まぁ、二次創作的な『のすっとしてるケルヌンノス』だけどね」

 

 

 でも【兆し】……それも嫉妬心とかのような悪い【兆し】から生まれたモノなので、本家とできることはさほど変わらないんだけども。

 みんな大好き()呪層とかも出せますよ?見た目はたぬきの大群だけど。

 

 

「あとルドルフの方は巫女さんの要素から生まれてるっぽいね。なので変にルドルフをいじめると酷いことになるかもよ?」

(´^`)「その辺一番引っ掛かりそうなのキーアだし……」

「私のは愛のある弄りだからいいんだよ()」

 

 

 その辺はっきりさせるのって難しいよね()

 ……まぁ、本当によっぽどの被害を与えない限り普通にお目こぼしされるだろうけど。

 少なくとも今現在の私とルドルフとの付き合いなら問題はないです。

 

 ……ともあれ、その辺の事前情報は今回の話には関係ないので投げ捨てるとして。

 

 

「ビワはなにか欲しいものとかあるのんー?」

(・ヮ・)「そらをじゆうにとびたいですなー」

(´^`)「ドラえもん案件だし?」

 

 

 というか君ら飛べるやん、しっぽで。

 ……そういうのじゃなくて、飛行機とかに乗って飛びたい?

 あれか、旅行をしたい的な話だろうか?

 

 

「ふむ……まぁ慰霊的なノリなら認められる、かな?」

(´^`)「私はともかく、祭神様は気楽にお出かけできないから仕方ないし……」

 

 

 流石にビッグビワの方をどうにかするのは難しかろうが、普通のビワの方なら一緒にどこかに出かける……というのもありだろう。

 荒ぶるケルヌンノスを鎮めるための祭事です、とか言っとけばお偉いさんからの許可も降りやすい……かな?

 

 

「ん?お偉いさん?」

「ああ、その辺も説明まだだっけ?一応なりきり郷って国営の組織になるのよね」

 

 

 まぁ、アーコロジー……単独で生活環境を回せるので、国の支援とかはほとんど受けてないんだけど。

 とはいえまぁ、国に所属する公的な組織であることも事実。

 なので、危ない存在とかが発生したら報告の義務や、その存在が周囲に被害をもたらさないように管理することも仕事として定義されているのである。

 

 

「まぁ、半ば形骸化してるけどね」

「よく言うわ、ほとんどお主のせいじゃろうに」

「え?」

「……ノーコメントで」

 

 

 失礼しちゃうわよね、こんなか弱い少女を捕まえて危険だなんだなんて()

 

 ……冗談はともかくとして、だ。

 今のところ、なりきり郷内に所属している存在の中で、一番危険な存在として認知されているのがなにを隠そう私なのである。

 ……いやまぁ、戦力規模とか破壊力とか見ると私よりヤベーのなんて幾らでもいるんですけどね?

 ただこう、私を一番ヤバイとしておくと上手く回る話があったりすると言いますか……。

 

 ……まぁうん、その辺はちゃんと説明すると長くなるので割愛。

 とりあえず、なりきり郷最()扱いされてるのが私、とだけ覚えておいて貰えれば。

 ……え?『星女神』様?穏健派の方々の時点で情報が止まっている上に無いもの扱いされてますがなにか?

 

 

「触らぬ神に祟りなし、というやつだのぅ」

「本人的にも求められない限りは答えないってスタンスなので、それが一番だと思うな」

 

 

 なお彼女の相方の方()

 ……あの人もそのうちなんとかしなきゃなぁ。

 

 まぁともかく。

 一番ヤベーのが一番手伝ってくれてるのでそれ以下のヤバさの人達へのあたりが柔らかくなってる、みたいな感じなのは事実。

 そこら辺を主張していけば、ビワを外に連れて旅行でも……みたいな話も普通に通るんじゃないか、って話である。

 

 

「ただまぁ、慰霊としての部分をあんまり前に押し出すのは止めといた方が良いかもなー、って感じではあるね」

「なんでよ?話を聞いた限り問題とか無さそうだけど」

「単純な話よ。──FGOでの暴れっぷりを知ってたら、滅茶苦茶警戒……もとい平伏したくならない?」

「……あー」

 

 

 ただ、懸念が一つ。

 慰霊の部分を強調しすぎると、気楽なはずの旅行が凄まじく物々しいやつになる可能性がとても高い。

 なにせ相手は呪いの厄災・ケルヌンノス。

 積もりに積もった呪いによって土地事殺しかねない荒ぶる神。

 ……そりゃまぁ、滅茶苦茶丁重におもてなししようって話にもなるというか、丁重になりすぎて重苦しい旅路になりそうというか……。

 

 ここで求められてるのはあくまでもかるーいノリの慰安旅行。

 荘厳な雰囲気で執り行う神事の類いではないのだ。

 

 

「まぁ、その辺は後で考えましょ。少なくともクリスマスに遊びにー、って感じにはならないんだし」

(´^`)「この時期の外出は流石に認められそうもないんだし……」

 

 

 まぁ、その辺の話が実際に成就するのは早くて来年の一月、遅ければ秋頃って感じだろう。

 なのでこの場では単なるお願い事の一つと処理して、次の話に進めることになったのでありましたとさ。

 

 

*1
古代中国にあった国である殷の紂王がしたとされる退廃的な祭を元とする単語。酒でできた池と肉でできた林という言葉からわかる通り、贅を尽くすどころか尽くしすぎた過度の贅沢を指す。現代ではハーレム的な意味合いで使われるが、単語そのものにそっち方面の意味はない(が、祭の方はそうして出来上がった場所を裸の男女に追いかけっこをさせ、それを眺めながら楽しんだとされている為まったく無関係とも言い辛い)。なお、中国の歴史にありがちなこと──敗者側を殊更に悪く書く──ゆえに、実は単なる(神事としての)祭を悪く描写しただけなのでは、という解釈が現在では主流なのだとか(神を迎えるのに少量の供物では失礼に当たるので、大量に用意して歓迎の意を示したのでは?……という説がある)

*2
ブルアカミームの一つ。『エッチなのは駄目、死刑!』の略

*3
ブルアカミームの一つ。ハイレグ(ハイレッグカットの略。脚を長く見せる為の服の加工の一つ)の切り込みの角度の鋭角さを称賛(?)するもの。元々は戦闘用装束としてサクラコが着て来た服を見て、同作品のハナコが色々とツッコミを入れたのが元

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